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タイトル:Daily Drama Express 2006/04/28 富豪刑事 (2)  2006/05/30


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/04/28 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 富豪刑事
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜21時
キャスト 神戸美和子(深田恭子)
 鎌倉熊成(山下真司)
 鶴岡慶一(升 毅)
 布引幸四郎(寺島進)
 狐塚虎彦(相島一之)
 猿渡哲也(鈴木一真)
 西島誠一(載寧龍二)
 樋口純子(野波麻帆)
 菊池裕美(中山 恵)
 神山郁三(西岡徳馬)
 瀬崎龍平(筒井康隆)
 宮島洋子(能世あんな)
 神戸喜久右衛門(夏八木勲)
 鈴木松江(市毛良枝)
 伊東隆行(虎牙光揮)
原作  筒井康隆
脚本  蒔田光治ほか

あらすじ  第2話 豪華客船の富豪刑事 解決編

 我に返り、神戸美和子(深田恭子)を怒鳴りつける神山郁三(西岡
徳馬)署長。
 でも西村礼次郎(江守徹)は、美和子に話を続けるよう言う。

 美和子は、今この水槽には熱帯魚のケンタロウ君がいないと指摘。
 ケンタロウは、ここに運び込まれるとき、亡くなったと西村。

 美和子は、息子同然に思っているケンタロウ君の死を何とも思って
いないのが不自然。ダイヤはケンタロウ君に飲み込ませて運び出し、
そして取り出したから今はいない、と。

 西村家の使用人が、ケンタロウは病死。丁重に葬りましたという。

 神山は、西村は県警上層部にも顔が利くので怒らせてしまったらど
うなることやら、と肩を落とす。


 夕食時も食欲のない美和子。喜久右衛門は、一度西村を招いて贅を
尽くしたごちそうをすれば、機嫌も治るだろうという。


 神戸邸内・射撃場。
 クレー射撃の腕前もなかなかの西村。美和子は西村をおだてる。

 神戸邸内・ワイナリー。
 自分もボルドーにワイナリーを持っているが、ここも劣らずよいと
いう。

 喜久右衛門は伯爵に満足してもらえてうれしいと言うが、西村は全
く満足していない。むしろこんな悪趣味な金の使い方をするものがい
るとあきれている。所詮神戸家は戦後のどさくさに紛れて金を蓄えた
成金、とさげすむ。

 喜久右衛門は、西村に、美和子に本当の贅沢を教えて欲しい、と言
う。


 西村邸に招かれる美和子。
 西村は広間で花里流の花を活け、何もないところに花を活けるので、
花が生きる。目を閉じて静寂を感じてみなさいと言うが、パチンコ屋
の開店宣伝の車が大音声で通り、台無し。

 蓄音機も古くなるほど味が出るというのに、味を通り越して、壊れ
る。

 おしゃれは見えないところにするもの。たとえ地球が滅亡し、最後
の一人になったとしても、身だしなみを整えるだろうと西村。


 美和子は喜久右衛門に、西村はお金に困っていると言う。見えない
ところに気を遣うのがおしゃれといいながら、ベルトはいつも同じ一
本。実はお金に困っているのに見栄を張り続けているのだろうという。
 喜久右衛門は急に下品に笑うと、若い頃、そういう奴を餌食にする
のが楽しみだったという。今度もう一度、西村を呼びなさい、と言う。


 京都・花里家。
 家元(清水こう治)は、次女・椿(平岸糎)は最初から次期家元候
補ではなかったので、このまま、長女・あやめ(雛形あき子)と三女
・菊乃(松永京子)でテストを続けるという。


 猿渡哲也(鈴木一真)たちが鎌倉熊成(山下真司)に、西村家の台
所事情は火の車、と報告。


 菊乃に話を聞こうとする布引。菊乃は、あやめか自分が犯人と思っ
ているのだろう。そして次にどちらかが亡くなれば、残った方を犯人
と決めつけるのだろう、と。


 神戸家に招かれた西村は、ピアノを演奏。
 喜久右衛門は、わしも若い頃、1フレーズだけ練習して、それだけ
を弾いていた。西村も同じでは?と言う。

 食事。
 喜久右衛門は、おいしいという『ズーラー』というきのこをなんと
しても食べてみたい。いくら出してもいいから、と言う。
 西村は、あれは一度食べたら忘れられない。でも、それは金に飽か
せて求めるような、下品なものではない、と言う。

 美和子が、今流れている曲は、サラティストラ楽団の田園、と言う。
でも、自分はコンサートに行ったことがない、と言う。
 西村は、今度コンサートの最上の席のチケットを取ってあげる、と
言う。コンサートは、こんなレコードとは違う、と言う。

 でも、背後のカーテンが開くと、本物のサラティストラ楽団が演奏
している。いつも来ていただくのが申し訳なくて、一度コンサートへ
行こうと思っているという。


 帰宅した西村は、『ズーラー』などというきのこはみつからないと
いう使用人に、いくらかかってもいいから探せ、と命じる。


 翌朝、西村の車の前をふさぐリムジン。
 リムジンから美和子が現れ、西村が京都へ行くならご一緒したい。
喜久右衛門から西村について勉強するようにと言われた、と。


 花里家に着くと、ガラス器に金平糖を盛る西村。女性は甘いものが
好きなので、いつも用意して来るという。

 美和子が一粒つまもうとすると、西村はすごい形相で止める。

 西村はあやめと話があるといい、庭に出る美和子。そこで怪しい人
影を見つけ、庭箒で殴ると、布引だった。

 菊乃が西村に、シルバー・キャットがどうなったか聞く。

 菊乃は美和子に、もし自分が死んだら犯人は西村だとささやき、美
和子の手のひらに折り鶴を載せる。

 西村は、美和子に割り当てられた部屋にはいると、今日はこちらの
部屋で寝てみたいので、部屋を変わって欲しいという。
 承知する美和子。

 夜、美和子が寝いてると、そっと忍び込み、伸びてくる黒革の手袋。
美和子のクビに手がかかり、暴れる美和子。
 みんな駆けつける。
 西村は、おそらく狙われたのは自分だろう、と言う。


 鎌倉のところに西村から、自分は狙われているので、24時間警護
して欲しいと要請があった。
 自作自演ではという捜査員たちに、鶴岡慶一(升毅)は、これは大
手をふるって西村を見張れるまたとないチャンスだという。

 西村は、やっきになって『ズーラー』を探している。


 テストの日、菊乃が現れない。なんと菊乃は自室で亡くなっていた
のだ。

 あやめの部屋から毒の入った瓶が見つかる。疑われるあやめ。

 京都府警が捜査に乗り出すが、布引は、最初自殺で片付けた京都府
警がいけないのだといい、独自捜査を始める。

 菊乃の部屋にも、あやめの部屋で見つかったのと同じ毒薬が見つか
る。

 菊乃が活けていた花の中に、折り紙で作った百合が混ざっている。
それは菊乃の手紙。
   菊乃は、この手紙が読まれていると言うことは、自分はもう殺
されていると言うこと。お金を盗んでいたのは、自分で、西村に貢い
でいた。
   ダイヤをおねだりしたのは、本当に自分を愛していれば、ダイ
ヤなど惜しまないはず。自分が本当に欲しいのは、西村の愛。西村に
愛されていないなら、死んでも同じ。
 と書かれている。

 でも、西村にはアリバイがある。椿の時は洋上に、今回は24時間
警察に警護されていた。


 西村から警護を解いてくれ−−いや、もう近づかないでくれとの要
請が来る。

 美和子は、自分たちは西村のアリバイ作りに利用されていただけだ
ったのだと言う。

 鶴岡は、婦警の樋口純子(野波麻帆)と菊池裕美(中山恵)に、コ
スプレさせて西村邸を見はらせる。

 夜中、帽子を目深に被った西村が車に乗り込み、どこかへ出かける。
急いで追いかける純子と裕美。

 でも、車を降りて歩き出した西村が立ち止まり、振り返ると.....
なんと使用人。


 そのころ西村は、シルバー・キャットを手にしている。そしてアタ
ッシェケースに収めると、タクシーで港へ向かう。

 港で待っていたロシア人らしき二人組は、西村に船に乗るように言
う。取引は海外で、とのことだった。仕方なく乗船する西村。

 鶴岡は鎌倉に、西村にまかれ、屋敷はもぬけの殻、と報告。


 一ヶ月かかってスペインに到着した。

 西村は、金20Kgと『ズーラー』と交換に、シルバー・キャット
を渡そうとする。

 すると、「そこまで」と声がし、カーテンが開くと、鎌倉班の一同
が現れる。
 シルバー・キャットが動かぬ証拠、と言うがそのダイヤがない!

 出直してくるよう言う西村に美和子が、西村があやめと椿を殺した
方法がわかったという。

 西村は金平糖の1つに毒を毒を仕込んだ。いつになるかはわからな
いけど、甘い物好きの姉妹は、いつかその1個を食べるだろう。
 どの二人が死んでもよかった。菊乃がそのうちの一人ならば、ダイ
ヤを渡さずに済むし、菊乃が生き残れば、犯人にできる。そのために
も、菊乃とあやめの二人の部屋に毒薬を仕込んだ。
 警察は生き残った方の部屋を捜査し、毒薬を見つけるだろう。

 西村は、ここはスペインなのだから、鎌倉たちに逮捕はできないと
いう。
 でも、ここは日本。美和子が用意したスペインの港町の書き割りの
セットと、美和子が雇った役者たち。船は単に日本の周りを一ヶ月間
回っていただけ。
 そして、『ズーラー』と言って渡したキノコはゴム製の偽物。そも
そもそんなものは存在しないのである。
 だが、一番の偽物は西村自身。愛している人を裏切るなんて、と美
和子。とはいえ、見栄を張ったのも愛故ですね。自分も愛する人がい
るので、立派な刑事になろうと努力しているところですのよ。どんな
ダイヤを集めるよりも愛の方が価値がある、と蕩々と話し出す。鎌倉
がやめさせる。

 西村は、見栄を張るのは愛故ではない、と自分のカツラを取る。自
分が見栄を張るのは、自分を馬鹿にする者に対する復讐である。
 そして二人を殺したものと同じ毒薬を出して飲むと、喜久右衛門が
間違っていることがもう一つあるという。それは自分が弾ける曲はも
う一つあることだと言う。
 その曲を弾きながら息絶える。

 そこに運転手の伊藤がやってきて、「お嬢様、お時間です」と言う。
美和子が帰る。

 狐塚が、「勝手に帰るな!!」と怒る。


 −− 美しすぎるものは時に人を狂わせる。それは罪なのですか?
おじいさま。


寸  評  2回続きで解決しました。
 トリックはきわめて簡単なものですが、やはりこのシリーズの真骨
頂は、そんなことを解決するために巨額を投じることですよね。

 でも、もう一つ、投じているものがわかりました。それは、時間で
す。
 この事件では、西村が二人を殺害するのは、それぞれ毒入り金平糖
を食べるまで、日数がかかっているわけですね。そして、解決のため
に、さらに1ヶ月を投じている。
 鎌倉班、意外に暇ですね。

執筆者  鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 東京は、最近、急に暑くなりました。もう、夏のようなワンピース姿の人も
いて、このまま夏!?と怖くなってしまいます。
 先日は雷鳴とどろく大雨がふりました。まるで梅雨の末期のようです。こん
な毎日を過ごしていると、地球が壊れ始めていると感じてしまいます。

 特にいいのかな.....と思ったのは、ジャンボジェット。地球のあんな上空
に、排気ガスを大量に撒いてきて、地球は大丈夫でなのでしょうか?

 でも、夏に汗かいて、仕事はできないし。(鈴木)

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