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タイトル:Daily Drama Express 2006/04/25 アテンションプリーズ (2)  2006/05/16


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/04/25 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル アテンションプリーズ
局  名 フジ系
放映日時 火曜21時
キャスト 美咲洋子(上戸彩)
 桜田信哉(小日向文世)
 三神たまき(真矢みき)
 太宰晋一郎(井上順)
 若村弥生(相武紗季)
 中原翔太(錦戸亮)
 香川麗子(高橋マリ子)
 弘田沙織(上原美佐)
 東野はるか(大友みなみ)
  麻生カオル(笛木優子)
 堤修介 (小泉孝太郎)
 渡辺誠 (小市慢太郎)
 木下朝美(七瀬なつみ)
 若村昭三(浅野和之)
 関山有紀(大塚ちひろ)
原  案 上篠逸雄
脚  本 後藤法子
主題歌  『』

あらすじ  第2話「制服を盗んじゃった!!」

 「人の第一印象は最初の6秒で決まります」。たまき(真矢みき)
は笑顔と言葉遣いがお客様の第一印象を決定付けると説明し、全員に
笑顔を作るよう指示するが、慣れないことに硬かったり逆にオーバー
だったりとうまくいかない。

 洋子(上戸彩)も自分なりに笑顔を作るが、たまきに「それで笑顔
のつもりですか?」と指摘されてしまう。洋子は思わず「面白くもな
いのに笑えといわれても」と言い訳するが、たまきは「お客様と目が
合った瞬間いかなる場合でも微笑むのがキャビンアテンダントです。
たとえ笑いたくない相手でもね」と洋子に向かって微笑んでみせる。
その後も「言葉遣いは心遣いです」と接客用語の厳しい訓練が続き、
洋子は早くもげんなり気味になる。

 休憩時間、洋子は弥生(相武紗季)と有紀(大塚ちひろ)と休憩室
に行くと沙織(上原美佐)とばったり合う。沙織は接客用語を使って
丁寧に応対するので、洋子は面食らう。弥生が「言葉遣いは習うより
慣れろですよ」と沙織の意図を教えると、洋子は「いちいちそんな言
葉遣いしてられっかよ」とティッシュを丸めてゴミ箱に投げ捨てる。

 それを見かけた朝美(七瀬なつみ)ははしたないと注意し、さらに
ラフな服装についても注意する。が、洋子は面倒くさそうにティッシ
ュを捨てなおしながら「スーツは持ってないんすよ」と改める気がま
ったくない。

 朝美は太宰(井上順)やたまきに「あんな状態ではお客様の前に出
せません」とかんかんになるが、太宰もたまきももう少し様子を見ま
しょうというだけで、静観のつもりでいる。

 授業後、洋子が弥生と一緒に歩いていると、カオル(笛木優子)が
やってくるのを見かける。洋子はとたんに走りより、カオルを誉めそ
やしカオルが表紙の社内報に直筆サインをもらう。弥生が驚いている
と、洋子は「よし、これで今日は特上えび3本追加だぁ」とガッツポ
ーズする。

 洋子は弥生、有紀と昭三の店に行き、カオルのサイン入り社報をプ
レゼントする。果たして昭三は大喜びしまんまと特上えび3本ゲット
する。お嬢様育ちの有紀は上品にそばを食べる。すると洋子は「そば
はこう食べるんだよ」と豪快にすすってみせる。有紀はおそるおそる
洋子の真似をし、思わず「おいしい」とにっこりする。

 翌日、有紀は自分のお古のスーツを洋子にプレゼントする。洋子は
「悪いけどあたしはこういうの性に合わないから」と断ろうとする。
すると沙織は有紀がスーツを恵んだとか似合わないスーツを押し付け
て偽善的と嫌味を言い出し、けんかになりそうになったので、洋子は
その場を収めるためにスーツを受け取ることにする。「女ってめんど
くせー」とうんざりする洋子だが、そこへたまきが入ってきて「美咲
さん、あなたも女ですよ」と釘を刺す。

 この日はお客様との会話の練習。洋子がたまきを乗客に見立てて新
聞を配布する。たまきは「日本の新聞は1ヶ月ぶりです」と言うが、
洋子は「へぇ。それでは失礼します」と立ち去ろうとする。たまきは
「お客様が会話を振っているんです、続けてください」と注意するの
で、「1ヶ月どちらへいらしたのですか」と続ける。たまきが「パリ
です」と答える。洋子はあたふたし「パリと言えばフランス、料理が
おいしいですね、ピザの本場」と頓珍漢な話をし、たまきに「恥をか
きたくなければ最低限の教養を身につけてください」と注意されてし
まう。

 昼休み。沙織ははるか(大友みなみ)、理恵(星野奈津子)と食事
しながら機体の名称について勉強している。すると修介(小泉孝太郎)
がやって来ていろいろと教えたので沙織はすっかり感激してしまい、
自分の隣の席を勧める。修介は得意になり翔太(錦戸亮)のところへ
行き「コックピットのディスプレイの照明、左右微妙に明るさが違っ
てましたよ」と言って見せるので、沙織はますます感激した様子にな
る。

 しかし翔太が「すいません、マスターのブライトネスコントロール
のマニュアル読みました?」と質問を投げると、修介は返答に詰まる。
翔太は「そんなことも知らずに乗ってんの、パイロット訓練生さん」
と皮肉って引き上げたので、沙織は「訓練生なの?」と軽蔑の目で見
る。

 その夜、洋子がコンビニに行くと翔太がいた。翔太は煩わしがりラ
ーメン屋へ行くので、洋子もついていく。洋子は「スーツ着なきゃお
かしいと思う?」と翔太に尋ねる。翔太は「中身の方が大事だろ」と
しか答えない。洋子は「翔太はなんで整備士になったの?」と尋ねる。
が、翔太は「忘れた」と相手にしない。洋子は「本当はパイロットに
なりたがったんじゃない?だから昼間パイ訓に当てつけしたんでしょ」
と弾みでからかう。すると翔太は不機嫌になって店を出て行ってしま
う。

 翌日、これまで習った歩き方やエアクラフトの構造などの試験が行
われる。成績が悪ければ補講、それでもダメなら先の訓練に進めない。
洋子はこの日もラフな格好をしていて有紀に「ごめん、スーツ合わな
かった」と小声で謝る。

 試験後、洋子は疲れきって休憩室に来ると修介に会う。洋子は「カ
ラス君はなんでパイロットになったの?」と尋ねる。修介は「そりゃ
もうかっこいいし、もてるし。制服の力は偉大だよ。これ着て合コン
いけたらなあ」と答えるので、洋子は「翔太がむかつく理由がわかっ
た」とつぶやく。修介が「なんか言った?」と聞いてくるので洋子は
慌てて「夢かなってよかったじゃん」とごまかす。しかし修介は「袖
に四本線が入るまではまだまだ。そのためにはどんなことだってする」
と真顔になる。

 洋子が授業に戻ろうとするとカオルと会う。カオルは制服をクリー
ニングに出しに行くところだったが、洋子は代わりに出しに行くと申
し出、その代わりに今度生写真が欲しいと言う。

 洋子はクリーニングに出しに行くが、「弥生なんかはこれが着たく
てキャビンアテンダントになりたいのか」とトイレで試着してみる。
そこへ掃除の人が来て追い出されてしまい、仕方なくそのまま歩きだ
す。

 すると、すれ違うパイロットやキャビンアテンダントが「お疲れ様
です」と声をかけてくるので、思わず有頂天になりロビーのほうへ行
く。

 上機嫌で歩く洋子だが、修学旅行の生徒に写真を撮ってくれだの、
男性客からお前んとこ使ってやんだから荷物を運べだの、天候不順で
運航を見合わせることに文句をつける女性客の応対だの、次々と仕事
がふってきて、大わらわになる。

 一方、カオルはクリーニングに出したはずの制服が見つからず、真
っ青になっていた。制服の紛失は始末書程度では済まない重大問題だ
ったからだ。カオルは洋子を探して回るが、途中で同僚から「ミス四
月が制服管理もおできにならないなんて」と嫌味を言われ、イライラ
を募らせる。

 洋子はひととおりの応対が終わり、やれやれといった感じだったが、
今度は中国人女性旅行客に声をかけられる。矢継ぎ早に発せられる中
国語に途方にくれ、洋子は逃げ出そうとするが、困って心細そうな顔
をされてしまい、とりあえずベンチに座らせる。

 そして、呼吸を整えて相手の目を見て笑顔を見せ、ゆっくりと筆談
をしながら事情を聞き、彼女が旭山動物園に行きたがっていることを
理解し、北海道行きの搭乗ゲートまで送る。中国人女性旅行客は別れ
際、泣きそうな顔をしながら感謝し去っていく。

 そんな姿に洋子は「言葉遣いは心遣い、相手の目を見て優しい表情
で、かぁ」としみじみした思いになる。そこへ弥生と有紀が飛んでき
て、カオルの制服の件が大問題になっていると教える。

 洋子は太宰に呼び出される。ちょっと借りただけと言い訳する洋子
に、たまきは「制服を盗んだなんて言語道断です」としかりつける。
洋子はようやく事の重大さに気づき、「すいませんでした」とカオル
に謝る。たまきは「心からの謝罪をするなら、申し訳ございませんで
しょう」と言い直させる。

 カオルは「私にも非があります。これ以上責めないで下さい」と太
宰やたまきににこやかに告げ、「美咲さん、訓練は大変でしょうけど
絶対にやめないでくださいね。あなたと一緒に仕事ができる日を楽し
みにしていますわ」と微笑み、洋子を抱き寄せる。しかしその耳元で
「覚えてらっしゃい」と憎々しげにつぶやいて退出する。

 洋子は、俯いて立ち尽くす。たまきが「あなたの行為は制服を冒涜
するものです。制服を着た途端お客様はあなたをキャビンアテンダン
トとみなします。例え素人でも。そして麻生さんだけでなくキャビン
アテンダント全員を侮辱したのです」と厳しく叱責する。洋子は「す
い……いえ申し訳ございません」と頭を下げる。するとたまきは「そ
れからどうでしたか、制服を着た感想は?」と静かに尋ねる。

 その夜、洋子はビルの屋上から滑走路を眺めていた。そこへ翔太が
やってくる。洋子は怒られたことよりも、中国人旅行客に感謝された
ことの方が心に残っていて、「搭乗ゲートに送っただけなのに、感謝
されて、なんかどんな顔していいかわからなかったよ」と振り返る。

 すると翔太は飛行機を眺めながら、小学生のころ最初に乗った飛行
機がDC10だったこと、その感激が忘れられず、整備士になったことな
どを話す。洋子は「本当に飛行機が好きなんだ」と翔太を見やる。だ
が翔太は「毎日仕事でやっていると、好きだったって気持ち忘れちま
う」と視線を落とす。

 洋子は「ああ、変なの。ただゲートに送っただけなのに、そのこと
ばかり考えてる。頭から離れないんだよ。変なの」とつぶやく。翔太
は「それがキャビンアテンダントって仕事じゃないの」と言う。する
と洋子は「ばか、なに言ってんだよ」と照れくさそうになる。

 翌日、洋子はスーツを着てやってくる。沙織が「さすがの美咲さん
も反省って言葉、ご存知なのね」と相変わらず皮肉な言葉をかける。
すると洋子は「そんなわけないじゃん」とスーツのボタンをはずす。
スーツの下はドクロがプリントされたTシャツだったのでみな唖然と
してしまう。

 そこへたまきが入ってきて「スーツを着ても中身は変わりませんね。
それでは永遠にここをでることはできません」と洋子に言う。しかし
洋子は「いえ、今度こそ自分に合う制服を着て見せます」ときっぱり
と答える。それを聞いたたまきは「それでは今日から授業終了後毎日
2時間の補講を受けていただきます」と告げる。


寸  評  可もなく、不可もなくといった話だったと思います。ドラマとい
う語義は「劇的な変化」。ハチャメチャな洋子がまたトラブルを起こ
し、制服の重みを知ることで、キャビンアテンダントの仕事の重さに
目覚めるというドラマの骨格はよくできていますが、物足りません。
教科書どおりと言えばいいのでしょうか。リメイクものは今日の世相
に合わせてリメイクしないと、視聴者の興味・関心をひきつけるのは
難しいのではないかと思いました。

執 筆 者 ケン()

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2. 編集後記
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 東京六大学リーグ(大学野球)がインターネットで中継
(http://www.iiv.ne.jp/rokudai/)されるようになりました。かつてはプロ
野球よりも人気があったという大学野球ですが、現在では高校野球と比べても
知名度は格段に低くなっています。数年前は和田投手(現ソフトバンク)が通
算奪三振記録を更新したり、鳥谷選手(現阪神)が三冠王をとったりと華やか
な時期もありましたし、これがきっかけで普及すればと思います。(ケン)

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