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タイトル:Daily Drama Express 2006/04/21 富豪刑事 (1)  2006/05/15


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/04/21 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 富豪刑事
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜21時
キャスト 神戸美和子(深田恭子)
 鎌倉熊成(山下真司)
 鶴岡慶一(升 毅)
 布引幸四郎(寺島進)
 狐塚虎彦(相島一之)
 猿渡哲也(鈴木一真)
 西島誠一(載寧龍二)
 樋口純子(野波麻帆)
 菊池裕美(中山 恵)
 神山郁三(西岡徳馬)
 瀬崎龍平(筒井康隆)
 宮島洋子(能世あんな)
 神戸喜久右衛門(夏八木勲)
 鈴木松江(市毛良枝)
 伊東隆行(虎牙光揮)
原作  筒井康隆
脚本  蒔田光治ほか

あらすじ  第1話 豪華客船の富豪刑事

 −− 人類が初めてダイヤと出会ったのは、紀元前、古代インドと
言われています。やがてそれはギリシャを経てローマ帝国へと伝わり、
世界中の王族や大富豪たちがこの輝きを求め続けました。しかし、美
しすぎるものは時に人を惑わすと申します。
    実際、歴史上多くの者がダイヤによってその運命を変えられ
てきました。
    そう、呪われたダイヤモンドは実際に存在するのです。


 雷鳴とどろく深夜の西村邸。黒ずくめの人物が黒手袋の手で、金庫
のダイヤルを開ける。
 そこには、防弾ガラスで守られたダイヤが入っている。

 盗賊はスパナで防弾ガラスを割ろうとする。

 そこに執事の岸谷が入ってきて、盗賊を発見。盗賊は手のスパナで
岸谷を殴る。岸谷は必死の思いでブザーを鳴らし、警備員たちが駆け
つける。

 その部屋にはすでに盗賊の姿は無く、岸谷だけが倒れていた。


 神戸邸 中庭。
 楽団がクラシックを奏でる中、神戸美和子(深田恭子)が祖父の神
戸喜久右衛門(夏八木勲)に朝の挨拶をして食卓に着く。

 そこに象のセバスチャンが来て、いきなり食卓のフルーツを取る。
叱る美和子。
 よいではないかと笑う喜久右衛門に、たとえ動物でも、小さいとき
からしつけなくては、と美和子。
 刑事になってたった一年なのに、美和子はすっかり警察の人間にな
ってしまったと泣く喜久右衛門。

 でも、そこに運転手がヘリで美和子に電話を運んでくる。

 電話に出た美和子は、また事件が起こってしまったと朝食を中座し、
ヘリに乗り込む。

 −− わたしは神戸美和子。神奈川県警焼畑署捜査係に勤務する刑
事です。神戸家が日本のどこにあるかを、ここから説明するのは難し
いです。

 神戸家の一角には、観覧車やドーム球場、サッカー場がある。

 −− 下に見えるのは、全部神戸家の敷地だからです。

 「済みません、急いでください。事件は待ってくれないのです」と
運転手に命ずる美和子。

 神戸邸内・飛行場。

 ヘリからプライベート・ジェットに乗り込む。


 西村邸に到着した鎌倉班。早速捜査に取りかかる。

 ダイヤの持ち主・西村礼次郎(江守徹)は、元華族で、皆から『伯
爵』と呼ばれている。

 そこに、振動と共に美和子の乗ったジェットが到着。
 「遅れて済みません」と飛行機から降り立つ美和子。
 そして礼次郎のダイヤを一目見て、「あら、『シルバー・キャット』
じゃありませんか」と言う。

 犯人の入ってきた足跡と、出て行った足跡が見つかり、それを見た
美和子は何かを考える。


 神奈川県警・焼畑署。
 捜査会議。
 西村邸の見取り図が写され、犯人の侵入経路が示される。足跡の靴
は、大きさ25.5センチ。一般的なメーカーで、靴あとから犯人に
たどり着くのは難しい。凶器は堅い棒状のもの。目撃情報もない。宝
石商を当たっても、情報がない。

 ハッパをかける鎌倉熊成(山下真司)。

 県警上層部は、鎌倉のやり方では解決しないのでは、と不満をあら
わにする。
 その時、美和子が、「あのー、ちょっとよろしいでしょうか」と手
を挙げ、話し始める。

 『シルバー・キャット』というのは、長いこと所在がわからず、幻
の宝石とされてきた。喜久右衛門も美和子の嫁入り道具として探した
が見つからなかった。だから犯人は一度ではあきらめないはず。
 そこで犯人にチャンスを与えるため、『シルバー・キャット』を売
ります、ということで大々的に宣伝し、ホテルでオークションをする
のはどうか。人も大勢集まり、警備も難しいことから、犯人はまた狙
うのではないか、と。

 本当に盗まれたらどうするのか、と鎌倉。

 美和子は、要は犯人が逃げられなければいいのだから、ホテルの裏
に豪華客船を決め、巧みにお客をその客船に誘導して出航してしまえ
ばいい、と言う。

 そんなホテルや豪華客船を借り切るにはどうするのだ、と鎌倉。

 美和子は、ちょうどいい立地条件のホテルを神戸家で所有している
し、豪華客船は神戸家所有の船の中から好きなものを選んでもらえば
いいと提案。

 鎌倉は金持ちの道楽と却下。

 しかし県警上層部は、鎌倉の当てのない聞き込みより、美和子の案
の方が有効だと採用。


 ホテルと客船を用意しなければならないという美和子に、そんな大
きな仕事を任され、自分の金を使ってくれる美和子を、天使のような
子と泣いて喜ぶ。金は自分が若い頃、さんざん悪さをして稼いだのだ。
老いてそのことを悔いている。美和子がそのお金を使ってくれること
だけが罪滅ぼしと言う。


 京都・花里流華道家元。
 娘三人を呼び、後継者は一週間後、テストで決めると言い渡す家元
(清水こう治)。


 『シルバー・キャット』のオークション会場。続々と詰めかけるお
金持ちの人々。

 扉が閉められ、オークションが始まる。
 『シルバー・キャット』のお披露目。

 美和子は、オークションが始まるまで優雅な船の旅をお楽しみ下さ
い、と言う。
 ここはもう海の上、プリンセス・ミワコ号の中だった。部屋を出て
それを確かめる人々。
 すぐに船を戻せ、と怒る人々。


 鎌倉が帽子を被り、自分が船長であり、船をすぐ戻させるという。

 西村が前に進み出て、このダイヤを守るために執事の岸谷が亡くな
っている。自分はこの『シルバー・キャット』との別れを惜しみたい。
もし、シルバー・キャットより、明日、あさっての予定が大切という
人がいたら、名乗り出て欲しい、と言う。
 みんな納得して、『シルバー・キャット』との航海を楽しむと言う。


 布引幸四郎(寺島進)が西村の依頼で花里家へやってくる。後継者
争いによって事件が起こりそうなので、防いで欲しいと頼まれたのだ。

 花里流家元は、花里家の問題は花里家で片付ける。布引のような者
に出入りされては花里家の品位が下がると追い出す。

 花里流を去る布引を追いかけ、呼び止める花里家三女・菊乃(松永
京子)。『シルバー・キャット』のオークションが開かれるそうだが、
と。


 西村は、客船に熱帯魚を水槽ごと連れてきていた。一匹ずつに名前
が付いていて、自分の子供のような者だという。
 美和子は、『シルバー・キャット』は厳重に警備されているし、集
まったお客についても鎌倉たちが理由をつけて一室ずつチェックして
いるから大丈夫、と言う。

 カジノ(ただし現金は賭けていない)のディーラーを務めている鶴
岡慶一(升毅)に、自分の手には幸運を呼び寄せる力がある。自分と
組んで一儲けしないか?と寄ってくる怪しげな男。

 男は鶴岡に、カードゲームを持ちかけ、不利な条件なのに勝つ。そ
して鶴岡にもその力を与えると、呪文を唱え、鶴岡の身体をなで回す
と、自分と組む気になったら言って欲しいと言う。
 鶴岡が名を尋ねると、男は「原田黒蔵(伊武雅刀)」と名乗る。


 狐塚虎彦(相島一之)が、ダイヤの置かれた部屋を覗くと、警備員
が全員倒され、ガラスが丸く切り取られて、ダイヤが盗まれていた。

 怒る西村。
 鎌倉が笑い出し、ここは船の上。犯人はどこかにダイヤを隠してい
るはず。船内をくまなく探せば見つかる。だから西村はしばらく盗難
に気付かないふりをして欲しいという。


 菊乃は父に、姉妹で争うのは辞めた方がいいのではないかと言う。
 でも、父は花里流の財産が横流しされている。それは家の中の者で
なければできないはず。長女・あやめ(雛形あき子)と次女・椿(平
岸糎)を疑っているのだ。


 椿が自室で毒殺された。
 捜査に来た京都府警の刑事に、外へつまみ出される布引。


 原田が婦警の樋口純子(野波麻帆)と菊池裕美(中山恵)に、珍味
のうんちくをたれているが、美和子が見ていると、食べている部位が
変。

 原田が鶴岡に勝って見せたトリックを猿渡哲也(鈴木一真)が見破
る。なんと、原田が引き当てたカードには、裏にマークが付けてあっ
たのだ。おまけに鶴岡は、原田にパワーを授けると身体をなぜられた
と気に、財布をすられていたのだ。

 鶴岡と猿渡は、原田を犯人と見なし、部屋をノックしたが、出てこ
ない。
 マスターキーで中へはいると、原田が毒殺されていた。

 ベッドから鶴岡の財布が見つかる。
 また、毒薬も発見される。自分が『シルバー・キャット』を盗み、
自殺するとの遺書もポケットから見つかる。

 でも、純子と裕美が、原田の自殺を否定する。今夜自室でしっぽり
飲もうと誘われたので、自分たちを放っておいて死ぬわけがない、と。
 確かに精力剤の空き瓶が5本も部屋から見つかる。

 しかし、毒はとても苦く、だまして飲ませられるものではなく、飲
ませられればまわりからわかる。

 美和子が、「ちょっとよろしいでしょうか?」と手を挙げ、毒は衆
人環視の中で飲まされたのではないかという。
 というのは原田はグルメを気取っているが、何も知らない。先ほど
も、ヘラジカがおいしいのは、蹄の裏だけなのに、肉を食べておいし
いと言った。本当は、蹄の裏以外はまずくて食べられないのに。だか
らその毒薬も、珍味だと勧められて無理をして飲んだのではないか、
と。


 ビデオを再生すると、お酒を注ぐ前のグラスに、すでに何かが入っ
ている。
 そのお酒を注いだ人物は.....西村。

 美和子は西村がダイヤを隠しているのではないか。西村は単にダイ
ヤが盗まれたことにしたいだけではないか、と言う。
 西村自身がダイヤを盗もうとしたところを岸谷に見られたので、岸
谷を殺した。
 そもそも発見された足跡が不自然だった。入ってきたときと逃げて
いくときの歩幅が同じなのだ。本来ならば、逃げるときは警報ベルを
鳴らされていたのだから、犯人は慌てて歩幅が大きくなるはず。足跡
はあらかじめ付けておいたのであろう。

 何の必要があるのかと問う西村に、美和子は本当に西谷は金持ちな
のか、と問う。今日、珍味として出された魚は本来、尾の部分だけを
食べるのだが、今日出された魚からはその部分が切り取られ、捨てら
れるはずのみが振る舞われた。

 西村は、美和子は成金趣味のお嬢さん。道楽と贅沢を混同している、
と言う。そして疑うなら身体検査でも、持ち物検査でも何でもすれば
いい、と言う。


 猿渡が椿が殺されたとの報を持ってくる。
 西村は鎌倉たちの無能をののしると、早く船を岸に着けるようにと
言う。


 一人ずつ検査しながら乗客を下船させるが、ダイヤは見つからずじ
まい。


 西村は花里家に駆けつけ、姉妹を競わせるからこのような悲劇が起
こる。だから止めるよう言ったのに、と言う。

 花里流家元は、椿は自殺。遺書もあるという。そして、西村にお引
き取り願う。
 西村は、このことが花里流の醜聞にならないように、と嫌みを言う。

 布引が花を活けている。
 やってきた菊乃に、昔少し習ったことがあるので、と言う。
 菊乃は少し手直しすると、何か聞きたいことがあるのかと問う。
 布引は、椿はどうやって毒を入手したのだろう。死体のそばにはな
かった、と言う。また、遺書をワープロで打つというのも、家元の娘
にしては情緒がなさすぎる。
 では、自殺ではないというのか.....と菊乃。

 布引が机の上にあった菊乃の花のデッサンを見ると、花の中にシル
バー・キャットがあしらわれている。


 西村にわびる神山郁三(西岡徳馬)署長と鎌倉と美和子。
 西村は神山に、すでに鎌倉より優秀な捜査班を投入してくれるよう
依頼済みだという。

 美和子は、やはり西村が犯人だという。そしてダイヤを隠す方法が
わかったという。


寸  評  神戸家の本館以外が登場しましたが、やりすぎでしょ!
 あんなにしたければ、日本じゃ無くせばいいのに。富士山は神戸家
の土地!?
 本館と2000坪程度の庭だけで十分ではないですか?(ちょっと
狭めの小学校の校庭程度)
 それなら十分に神奈川県下の一つの市内に収まります。

 前回と異なり、2回続きですが、もうたぶんトリックは見えている
んですよね。(あの水槽にダイヤを沈めて持ち出した。ダイヤの屈折
率と水の屈折率が近くて水に入れると見えなくなると言うのは、安い
推理小説によく使われる方法)
 どのように後編を盛り上げてくれるのでしょうか?ある意味、楽し
みです。

執筆者  鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 やはりなあ、と元々期待はしていなかったけれども、その通り、というのが
TBS日曜日の「おいしいプロポーズ」ですね。
 女性シェフが主役と言えば思い出すのが「マイ リトル シェフ」。食べる
人のことを調べて、その人に合わせた料理を出すことによって高評価を得る。
テレビ局も同じTBS。
 食べる人のバックグラウンドを探って料理を出すと言うことは、多くの人に
画一的な食事を出せないと言うこと。数席のレストランならば可能でしょうが、
あんなにたくさんのスタッフを養っていくことはできません。
 TBS自体、力を入れていない現れか、初回なのに時間の延長はありません
でした。
 「マイ リトル シェフ」の時のようにおおこけしなければ、と思います。
 それと、矢田亜希子同様、ハセキョーも、主役をはるよりも、脇役かせいぜ
い準主役に徹せばいいのに、と思います。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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