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タイトル:Daily Drama Express 2006/04/21 てるてるあした (2)  2006/05/12


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/04/21 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル てるてるあした
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜23時15分
キャスト 水野サヤ(木村多江)
 雨宮照代(黒川智花)
 溝口エリカ(さくら)
 松本陽太(金子昇)
 鈴木久代(草笛光子)
 沢井やす子(福田麻由子)
 末広大八(ブラザートム)
 山田偉子(高部あい)
原作  加納朋子
脚本  成井豊
主題歌  平川地一丁目『運命の向こう』

あらすじ  第2話

 雨宮照代(黒川智花)は高校2年生で16歳、父・信夫(福本伸一)
と母・慶子(荻野目慶子)との三人家族。父は1年前に会社をリスト
ラされていたのに、借金をしながら裕福な生活を続けていた。借金の
額が1億円にも膨れ上がり、一家は夜逃げをすることになった。父と
母は車で逃げたが、照代は遠い親戚の鈴木久代(草笛光子)の元に預
けられることになった。

 水野サヤ(木村多江)は照代と同じ日に、久代の営む下宿屋・笹乃
館に息子・祐介(関根航)とやってきた。薄幸の未亡人サヤには久代
も住人も同情的だが、わがままな照代には皆厳しい。

 照代は笹乃館で沢井やす子(福田麻由子)という少女の幽霊に出会
う。サヤは笹乃館の住人・松本陽太(金子昇)に一瞬乗り移った亡き
夫の幽霊に会う。

 サヤの部屋。夫はサヤが皆に黙ってここを出て行くのではないかと
思って心配になった、そして陽太も同じように思ったらしい。二人の
思いが同じだったので、陽太の体に乗り移ることができたのだ。この
町自体が特別なのかもしれない。夫はこの町に来てから祐介と目が合
うようになったと感じている。


 やがて陽太の意識が目覚めてきて部屋から出て行こうとする。夫は
最後に「お前がどうしようもないほど困ったらその時には必ず助けに
来る」と約束した。

 翌日の朝。照代は両親が宝くじに当たって借金が完済でき迎えに来
てくれたという夢を見ていた。しかし、30分寝坊した照代は久代に
起こされ夢は中断する。時計が壊れていたのだ。

 照代が掃除をしようとしていると、サヤが照代に「夕べの女の子の
幽霊のことだけど私信じるわ。ご両親が早く迎えに来てくれるといい
わね」と話しかける。照代はサヤの同情的な言葉に仏頂面で「早く終
わらないと怒られるんですけど」と話の腰を折る。

 照代と久代は食事をしている。久代は照代の箸の上げ下ろしにも口
を出す。久代は照代に食事が終わったら陽太の勤めるリサイクルショ
ップ・末広屋に行って壊れた時計を修理するようにと命ずる。照代が
修理代がないと言うと久代は早く仕事を見つけて働くんだと素っ気無
い。

 末弘屋。照代は陽太に時計の修理を頼む。陽太は修理に数日かかる
からと古い時計を貸してくれる。店主・末広大八(ブラザー・トム)
がこの時計は値打ち物で持ち主に幸せをもたらすという時計、一人に
3回まで願いが叶うと言う。照代は「あほくさ」と取り合わない。

 商店街を歩く照代は借りた時計が正しい時間でないことに気付き時
間を直す。すると、照代は末弘屋に修理を頼みに行った時にタイムス
リップする。照代は時計には時間を巻き戻す力があることを知る。照
代は父がリストラされた1年前に戻ってその後1億円の借金を負うこ
とになることを知らせることができたらと空想する。そこへ女子高
生・山田偉子(高部あい)が話しかけてきて空想は中断する。


 公園。サヤは胸に「ささらっこ」というバッチをつけた二人の主婦
に育児サークルへ勧誘される。サヤはお金がないので誘いを断ってい
ると、派手な格好をした溝口エリカ(さくら)と娘の瑠璃(遠藤由実)
が現れる。エリカは「とかなんとか言っちゃって(会費は)あんたた
ちのコーヒー代やケーキ代に消えちゃうんじゃないの。折角大人しそ
うなカモ見つけたのに邪魔しちゃってごめんね。あんたもほら」とサ
ヤを勧誘から救い出す。

 エリカとサヤは意気投合してラーメン屋に向かう。サヤとエリカは
とある店の求人を見ている照代に会いラーメン屋に誘うが、照代は
「お腹が空いてないんで」と断る。

 笹乃館に戻った照代は久代からサヤの居場所を聞かれる。照代は弁
護士・中津川(鈴木浩介)を伴ってラーメン屋へ。

 ラーメン屋。サヤはエリカにこの町に来たいきさつを話している。
夫はサラリーマンだったが、夫の父は映画会社の社長。兄が専務だが
兄夫婦には子どもがいない。そこで祐介を引き取りたいと申し出があ
り逃げて来たのだ。

 喫茶店。照代に案内された中津川弁護士と話すサヤ。中津川は子ど
もの幸せを考えるのが親の義務と諭し、サヤを説得する。サヤは申し
出を断るが、中津川は「また来ますから」と帰って行く。

 喫茶店から出て来た中津川をエリカが呼び止める。

 笹乃館応接間。サヤは久代に弁護士の申し出を断ったと話す。久代
はサヤに子どもを育てるにしても先立つ物は金、自分の教え子の経営
する喫茶店「アカシヤ」で雇ってもらえるようにと紹介する。それを
聞いていた照代は自分もどこか紹介してもらおうとするが、久代に冷
たく断られる。照代は「また私だけ差別だよ」とサヤを睨む。

 八百屋のバイトを断られた照代。店から出て来た所を偉子に見つか
る。照代は偉子にひやかされた上、偉子は照代の顔の前に手をかざさ
れる。偉子は「また幽霊が出るから気をつけな」と言う。

 偉子と別れた照代は橋の上で赤い車に乗ったエリカからサヤの居場
所を聞かれる。

 照代が橋の上で財布を取り出すと、1030円しかない。その千円
札も風で川に落ちて流れてしまう。照代は時計を取り出し、1分前に
巻き戻す。

 すると、エリカからサヤの居所を聞かれた1分前に戻る。照代はエ
リカに聞かれる前にサヤの居所を教えサヤに伝言を頼む。「私だった
ら祐介君渡します。しなくてもいい苦労とか惨めな思いはさせたくな
いから」と。

 照代の部屋。時計を使って1年前に戻ろうと空想する照代。そこへ
久代が入って来て裏庭のふきを取るように言いつけられる。

 笹乃館玄関。サヤが帰宅した。照代は久代に言いつけられ裏庭にふ
きを取りに行く所だ。照代は玄関に落ちていたメモ用紙を拾ってサヤ
に渡す。それは、子どもを誘拐したという脅迫状だった。サヤはそれ
を読んで祐介がそばにいるのに、祐介が誘拐されたとすっかり動転し
てしまう。照代はサヤに祐介がいることを教える。

 笹乃館応接間。久代の友人・手嶋珠子(冨士眞奈美)、林夏江(大
森暁美)なども集っていて、脅迫状について語る。

 脅迫状には「子どもは預かった。無事に帰してもらいたかったら五
千万用意しろ」と書かれている。久代は脅迫状が本物ではないかと疑
い、サヤに今日寄った先を聞く。

 サヤは久代に紹介された喫茶店「アカシヤ」に行った。久代の紹介
でアカシヤへ行くが暇そうな店内の様子を見て雇って欲しいと切り出
せずに帰って来た。店を出て商店街を歩いていると溝口エリカ(さく
ら)に話しかけられた。エリカは友達から借りたという赤い車に乗っ
ていた。

 エリカはサヤに100円玉3枚を10円玉に両替してきてほしい、
自分が祐介を預かっているからと頼むが、サヤはちょうど小銭の持ち
合わせがあり、エリカに渡した。久代の推理ではその時に祐介がエリ
カの持っていた脅迫状を拾ったのではないか?というのだ。

 珠子はエリカが子持ちだったため、去年の「ミスささら」を取り消
されたことを思い出す。エリカは娘・瑠璃と一緒ではなかったので、
瑠璃が誘拐されていたら本物の誘拐ということになる。10円玉は犯
人に電話するために必要だったのだろうか?

 サヤはエリカが別れ際「公園」と言っていたことを思い出し陽太と
公園へと向かう。久代は照代にサヤと一緒に行くように命ずる。照代
はしぶるが久代から「大事なのは誰かの役に立とうとする気持ちだ」
と説教される。

 公園の東屋の前にエリカは立っていた。陽太の車で公園まで来たが、
祐介が眠ってしまったため、照代が祐介を見ていることになり、エリ
カの元へは陽太とサヤが向かう。

 陽太はサヤに「バカッサヤ。お前は間違っている。お前だけじゃな
いみんなも」と言う。陽太にサヤの亡くなった夫が乗り移ったのだ。

 陽太とサヤはエリカに近付く。サヤは脅迫状を拾い、瑠璃が誘拐さ
れたんじゃないか?と心配していると話す。

 エリカの誘拐計画に気付いた照代がやって来て、エリカに「お金が
ほしかったんですよね」と話しかける。

 エリカは中津川から、サヤが祐介を手放したらサヤが一生働かない
ですむだけの保証はすると言われたこと、サヤなら祐介が誘拐された
ら警察には連絡しないし、5千万円は用意できないので、夫の実家を
頼るしかない。夫の実家から金を出す代わりに祐介を差し出せと言わ
れたらサヤなら断れないだろうと言われたことを話す。

 陽太が「お金が欲しくてやったんですか」と問うと、エリカは私だ
って瑠璃に苦労させたくない、瑠璃が半年入院したことで貯金はパア、
ラーメン屋なんか行ってる場合じゃないが、瑠璃が行きたがっていた
ので入った。サヤにとって祐介が宝物のように、自分にとっても瑠璃
は世界で一番大切な宝物なんだと話す。

 瑠璃はエリカの友達の元にいた。エリカはサヤに謝る。エリカは誘
拐計画が失敗に終わったことをこれから中津川に会って謝ると言う。

 それを聞いて皆は一人にした祐介が心配になる。陽太の車の中に祐
介はいなかった。サヤは半狂乱になる。照代は自分のバックの中から
願いの叶う時計を取り出す。時間を巻き戻そうとすると、祐介がいた。

 祐介は自分で車を抜け出し落ちている桜の花びらを集めていたのだ。
時間になってもエリカが現れないので、中津川は帰ってしまう。

 公園にいた時の記憶がない陽太は、久代らに誘拐事件はなかったと
報告する。サヤは自分がパンの耳で作った揚げ菓子を照代に差出し、
お礼を言う。

 照代の部屋。沢井やす子(福田麻由子)の幽霊が照代の前に現れる。
やす子は照代が大事にしているガラスのリンゴを見つめる。照代はこ
のリンゴはちょうどやす子ぐらいの時に母に買ってもらったのだと説
明する。

 照代は「最初で最後の誕生日プレゼント。お母さんは覚えていない
みたい。どうだっていいんだって。私をちゃんと見てくれる訳ない。
何を迷ったりしたんだろう。いつに戻ったって変わらない。だって私
は宝物なんかじゃない。こんなの捨てちゃえば良かった。どうせ私は
一人なんだから」と言って泣く。

 照代の携帯に「てるてるあした。わかってもらえる あなたのさび
しさ」とまた差出人不明のメールが入る。

 数日後。末広屋に照代は時計を取りに行く。大八によると願い事が
叶う時計というのは、大八の作り話だと言う。大八は「幸せっていう
のは自分で見つけないと」と言う。照代は陽太に時計の修理代千円を
請求される。


寸  評  原作に誘拐の話はありますが、願い事が叶うという時計の話はあ
りません。それにサヤの夫の幽霊は、原作では一人につき一回しか乗
り移ることが出来ないので、いろいろな人の体を借りるのですが、ド
ラマでは陽太だけなんですね。その方がドラマ的にはやりやすいので
しょうか。

 それに原作と違うという点ではサヤの息子は赤ちゃんという設定な
のに、ドラマでは3歳、エリカの子どもはダイヤという名の男の子な
のにドラマでは瑠璃という女の子です。原作の設定を借りた別のスト
ーリーとして見る方が見やすいかもしれません。

 金子昇は今まで二枚目の役が多かったように思いますが、今回は三
枚目役です。最初一瞬誰が演じているかわからなかったです。冨士真
奈美は昔から隣に住む詮索好きでおしゃべりなおばさん役が十八番だ
ったのですが、このドラマでも同じような役で何だか懐かしさを感じ
ました。

執筆者  たま()

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2. 編集後記
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 朝のドラマ「純情きらり」(宮崎あおい主演)が面白いので毎日見ています。
 愛知県の岡崎市が舞台なので、愛知県出身の私には、何となく馴染みがあっ
て見やすいのかもしれません。前の「風のハルカ」は終盤、ハルカが婚約者に
逃げられる辺りから面白くなってきました。ドラマは最後まで見続けないと、
きちんとした判断をするのは難しいものだと思いました。(たま)

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発行元:ドラマ研究会
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