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タイトル:Daily Drama Express 2006/04/18 アテンションプリーズ (1)  2006/05/12


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/04/18 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル アテンションプリーズ
局  名 フジ系
放映日時 火曜21時
キャスト 美咲洋子(上戸彩)
 桜田信哉(小日向文世)
 三神たまき(真矢みき)
 太宰晋一郎(井上順)
 若村弥生(相武紗季)
 中原翔太(錦戸亮)
 香川麗子(高橋マリ子)
 弘田沙織(上原美佐)
 東野はるか(大友みなみ)
  麻生カオル(笛木優子)
 堤修介 (小泉孝太郎)
 渡辺誠 (小市慢太郎)
 木下朝美(七瀬なつみ)
 若村昭三(浅野和之)
 関山有紀(大塚ちひろ)
原  案 上篠逸雄
脚  本 後藤法子
主題歌  『』

あらすじ  第1話「大暴走サイテー新人訓練生!!」

 2005年3月北九州。美咲洋子(上戸彩)は地元の男友達4人とバンド
を組んで熱いライブをやっていた。熱唱するヴォーカルの洋子。しか
し観客はほとんどいない状態。ライブが終わった後の帰り道、洋子は
思わず「最後のライブだったのになぁ」とため息をつく。

 このライブを最後に仲間の1人でギタリストのツカサ(高岡蒼甫)
が東京の銀行に就職するためバンドを解散することになっていたのだ。

 「このままバンド続けない?」と持ちかける洋子に、ツカサは「お
前らも来年就職だろ」と一蹴する。就職と聞いて洋子はうんざり顔に
なってしまう。洋子自身も来年は就職しなくてはならなかったからだ。

 ツカサは「まっ、地元最後の夜にお前らと熱いライブできてよかっ
たぜ」と明日から研修のため東京へ飛び立つことを打ち明ける。あま
りの急な話に洋子は言葉を失う。洋子はツカサのことが好きだった。
洋子はたまらず「あたしさ、ツカサのこと……」と切り出そうとする
が、他の仲間が「洋子〜、ツレション行こうぜ〜」とふざけてくるの
で、タイミングを失い「明日見送りに行ってやるよ」としか言えない。

 翌日、洋子は仲間と一緒に北九州空港へやって来た。洋子たちは時
計塔に行きたいが場所がわからずうろうろしている。そこで通りかか
ったキャビンアテンダントに「時計塔はどこですか」と聞く。すると
キャビンアテンダントは「お待ち合わせでございますか?それでした
らこちらのエスカレーターの上でございます」とにこやかに答える。

 男友達は上品な対応にデレデレ状態で見送る。洋子は「スッチーの
制服に騙されてんだよ」と小ばかにする。

 時計塔でツカサに会うと、ツカサはスーツを着て見違えたので、洋
子は戸惑ってしまう。男友達は相変わらずキャビンアテンダントを見
ては興奮するので、洋子は「お前らホントばかだな」とうんざりする
が、ツカサまで「男なら一度はつきあってみたいよな」と言うので、
びっくりしてしまう。

 男友達は「あれこそ女の中の女、洋子とはもっとも遠い世界の人だ」
とからかう。洋子は「ばか、あんなの誰がなるか!」と吐き捨てる。
しかしツカサは「でも洋子の制服姿見てみたいな」と口にする。そし
てツカサは「洋子も無事就職が決まりますように」と愛用していたリ
ングを洋子に投げ渡して搭乗していく。その瞬間洋子の中で何かが変
わった。

 洋子の家は運送会社で、母親を早くに亡くした洋子は物心ついたと
きから男ばかりの環境にいて育った。男のカッコをして、男友達とば
かり遊び、男友達と一緒にいるほうが落ち着けた、そんな少女時代だ
った。

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 −キャビンアテンダントなんて自分に一番向かない仕事だってわか
っている。だけど……
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 洋子はツカサからもらったリングをお守りにして、キャビンアテン
ダントになる決意をする。図書館で面接の本を読み漁り対策を立て始
める洋子だが戸惑うことばかり。しかしツカサから「東京に来たら遊
びに来いよ」というハガキを受け取り、やる気を振り起こして東京へ
と向かう。

 洋子が面接を受けに来たのは日本航空(JAL)だった。革ジャン姿
で面接会場に入った洋子は紺やグレーのリクルートスーツを着た受験
生を見て場違いなカッコに気づく。慌てて面接を終えた受験生の1人
に服を借りて面接に臨む。

 しかし靴を借り忘れ赤茶色の派手な色に思わずバッグで足元を隠す
など出足から面接官の表情を強張らせてしまう。おまけにバンド活動
などノリノリの自分をさらけ出したので、面接官の表情はピリピリす
るばかりだった。が、結果はなんと合格。採用内定を受けて、洋子は
日本航空に入社が決まった。

 2006年4月、洋子は東京へと旅立った。

 ところが手付金を払い込み忘れたため、洋子は部屋を借りることが
できないでいた。困り果てる洋子だが、たまたま連れに逃げられ家賃
が払えなくなっていた芳村智枝美(山崎静代)に会い、即座にルーム
シェアすることにする。

 翌朝、洋子は入社式に向かうが、電車を降りて改札に向かう途中人
にぶつかられ、たまたま通りかかった中原翔太(錦戸亮)にぶつかっ
て切符を落としてしまう。切符は翔太が落とした本に挟まったように
見えたが、見つからず、洋子は駅員室へ連れて行かれてしまう。

 足止めを食ったせいで洋子は入社式開始間際に会場に駆け込み、周
囲を唖然とさせる。式が始まると会社役員たちの祝辞が続き、洋子は
退屈になる。疲れてきて思わず足を組み、だらっとしたカッコをして
スピーチ中の訓練部部長太宰晋一郎(井上順)の目を丸くさせる。

 式が終わると、洋子はたまらず「化粧クサー!」と会場を飛び出す。
そんな洋子を若村弥生(相武紗季)が声をかける。面接会場で服を借
りたところを見て覚えていたのだという。弥生は「ここの訓練厳しい
らしいからついていけるかな」と不安顔だが、洋子は「入っちまった
らこっちのもんだよ」と一笑する。

 洋子と弥生は訓練生の教室にやってくる。「うわっ女臭い」と顔を
しかめる洋子に、弘田沙織(上原美佐)が立ち上がり「あなた、付き
添いの方?それとも見学の方?」と声をかける。洋子がむっとすると、
「あらやだ、訓練生だったの。ユニーク(奇抜)なカッコしているか
ら間違えちゃったわ」と嫌味を言う。洋子はカジュアルなネクタイに
ロングブーツといういでたちだった。沙織は入社式での態度から洋子
が場違いな人間と反感を持っていた。

 洋子が何か言い返そうとするのを弥生は慌てて引き離し席に着く。
すると隣に座っていた関山有紀(大塚ちひろ)が立ち上がり声を上ず
らせながら「せ、関山有紀です。よろしくお願いします」と挨拶する。

 洋子は教卓に立ち「訓練なんてちょろいちょろい、どうせお局チッ
クなおばちゃんがあーだ、こーだ言うだけでしょ。聞くふりしてりゃ
いいんだよ」と得意そうに吹聴している。そこへインストラクターの
三神たまき(真矢みき)が入ってきて、「ホームルーム始めてよろし
いかしら」と恐い顔をしているのに気づき、洋子は焦って席に着く。

 たまきは教卓に立って自己紹介をすると、「キャビンアテンダント
とは知識と教養を持ち、気遣いができて行動力があり、さらに美しさ
を備えた人のことです」と訓練生の1人の机の上のバッグを取り上げ、
床に置く。それを見て他の訓練生も慌ててバッグを床に置く。

 たまきは「私の仕事は1人でも多く優秀なキャビンアテンダントを
育て大空へ送り出すことです。ここで皆さんにお聞きします。皆さん
にとってキャビンアテンダントとはなんですか?」と厳しい表情で尋
ねる。訓練生たちは皆俯いて考え込むが、洋子はにこにこ顔でたまき
を見ている。

 たまきは「美咲さんどうですか?」と指名する。洋子は慌てて立ち
「そう言われても、なったばかりなんでなんとも」と返答に詰まる。
たまきは「なった?どなたが?」と表情ひとつ変えず問いかける。洋
子は「私が。さっき入社式終わりましたし」と愛想笑いするが、たま
きは「あなたはキャビンアテンダントを名乗る資格はまだありません。
訓練についてこられなかったり、試験をパスできない人はいつまでも
訓練生のままです」と釘を刺す。

 たまきは「ここでのルールを説明します」とカーテンのところに行
く。

1. カーテンは常にあけておくこと
2. 廊下は空港のロビー、教室はキャビンと思うこと
3. 常に外からの目を意識すること。
4. 廊下をすれ違うときは挨拶を交わすこと
5. 体力強化のため、エレベーターは使用禁止

 次々出される細かい指示に洋子は「おばちゃんはまずかった」と頭
を抱える。

 授業が開始されると、まず山のような教材が配布される。たまきは
「これを全部叩き込んでください。マナー全般、英会話、ルートイン
フォメーション、非常救難訓練、保健衛生、危険物取り扱い、メーク
に茶道、機内販売の知識。覚えることは山ほどあります」と次々と説
明する。

 たまきは「まずはすべての基本、挨拶からはじめます」と息つく暇
もなく授業を進める。1人1人「ご搭乗ありがとうございました」とお
辞儀をさせるが、洋子は、言葉と動作が同時だったり、声が大きかっ
たりと何度もやり直しを指示される。

 授業終了後、洋子は「ったく挨拶なんかであれこれ言われなきゃな
らないんだよ」と不平タラタラ、弥生を誘って整備場にもぐりこむ。
すると2人を見かけた翔太が「なにやってんの、ここは部外者禁止。
許可取ってんならヘルメットかぶって」と注意する。洋子は「あっ、
お前、切符泥棒」と突っかかるが、弥生が「やめようよ」と止め、自
分たちがキャビンアテンダントの訓練生で迷い込んでしまったと説明
する。翔太は「お前が?ありえねえ」と吹き出す。洋子は「なんだと」
とカッとなるが、弥生は「すいません」と言ってその場を引き下がら
せる。

 洋子はお腹がすいたので、弥生の実家の蕎麦屋へと足を伸ばす。弥
生の父親若村昭三(浅野和之)は洋子と弥生がキャビンアテンダント
なんてと顔をしかめ、「キャビンアテンダントはこうでなくちゃなあ」
と麻生カオル(笛木優子)が写ったJALのカレンダー写真に目を細め
ている。カオルはJAL発行のカレンダーのミス4月だった。

 しかし洋子は店に飾られた魚拓を見て「すごいなぁ、これお父さん
が釣ったんですか」と誉めそやしたので、昭三は「おっわかるのか。
よしがんがん食ってくれ」とご機嫌になり、洋子は「それじゃ3枚追
加!」とすっかり意気投合する。

 洋子はお腹いっぱい食べてご機嫌で帰路に着くが、途中浮気現場が
ばれて逃げ惑う堤修介(小泉孝太郎)に出くわす。修介は「うまくご
まかして」と頼んで隠れる。後から女の人が来て修介のことを洋子に
尋ねたので、洋子は「あっちに行った」と適当に答える。修介は感謝
し「これ電話番号、今度電話して」と洋子の手のひらに無理やり電話
番号を書いて走り去っていく。

 その夜、洋子は靴下にはり付いていた切符を見つけ「こんなところ
にあったのか」と苦笑する。

 翌日、洋子はまたしても遅刻しそうになり大慌てで走っていく。エ
レベーターに乗り、廊下を走って何とか間に合うが、たまきは「美咲
さんやり直してください。空港のロビーを走るキャビンアテンダント
がいますか?それにエレベーターも使いましたよね」とやり直しを指
示する。

 洋子は仕方なくやり直して教室に入ると、たまきは「遅刻ですね、
次から減点にします」と淡々と言う。洋子は本当は間に合っていたと
反発するが、聞き入れられない。洋子は不承不承席に着くが、たまき
は「自分の服装どう思いますか?」と聞いてくる。洋子は「別にいい
と思いますけど」と答える。洋子は黒の革ジャンに丈の短いスカート
をはいていた。たまきは「そうですか」と淡々としているが、沙織は
失笑を浮かべる。

 この日の授業はエアクラフトについて。飛行機の仕組み、機内設備
についての説明が行われる。

 休憩時間、洋子は機械の細かい話に早くもげんなりしている。廊下
を歩いていくと向かいから桜田信哉(小日向文世)、修介、カオルが
やってくるのに遭遇する。洋子は修介を見ると「こいつ、昨日」と昨
夜の浮気現場の話をばらそうとして修介を慌てさせる。

 修介は社員食堂で洋子たちに昼食をおごる代わりに昨晩のことを忘
れてほしいと懇願する。洋子は「お腹がいっぱいのときは忘れるよ」
と真面目に相手をしない。そこへカオルが通りかかり「カラスくんの
くせに遊んでばかりじゃダメよ」とからかう。

 洋子は「カラスくんてなに?」と首をかしげる。すると父親がパイ
ロットをしている有紀が「パイ訓です。機長は制服の袖に四本線、副
操縦士は三本線が入ってますが、訓練生は真っ黒です」と説明する。

 午後の授業では、座席での姿勢、歩き方の訓練が行われるが、洋子
は相変わらず何度もやり直しを命じられる。負けん気の強い洋子だが
徐々に表情がきつくなってくる。教室の外から様子を窺っていた訓練
部部長太宰と木下朝美(七瀬なつみ)は「いつまで持ちますかね」と
心配そうな顔をする。

 洋子は家に帰るとぐったりしてしまう。すると智枝美が唐突に「ご
めん旅に出る。家賃は振り込むから心配しないどって。それからあの
ドアは絶対あけんといて」とだけ言って出て行ってしまう。

 翌日の英会話の授業。“Please enjoy the flight”という発音を
洋子は“Please enjoy the fright”と発音し、たまきに「それでは
素敵な恐怖を味わいくださいと言っていることになるんですよ」と注
意されてしまう。

 その後、洋子たちは整備作業の現場の見学をする。沙織は「ああい
う人がいるとキャビンアテンダント全体の質が落ちたって言われちゃ
うのよねえ。なぜあなたのような人がここにいるのかわからない」と
冷笑する。洋子は「なんだと」と突っかかるが、つまづいてしまい、
その拍子に飛行機への充電コードを引き抜き、場内全体に警報を鳴ら
させてしまう。

 洋子は、たまきとともに太宰に呼ばれ注意を受ける。さすがの洋子
もしょげかえり、深々と頭を下げるしかなかった。たまきは「あなた
にとってキャビンアテンダントとは何か、もう一度考えなさい」とだ
け言って出て行く。

 洋子は、整備場に行き、翔太に「切符見つかったよ」声をかける。
翔太は「そう」と素っ気無い。洋子は「なんかみんなに迷惑かけちゃ
ったみたいで」と切り出すが、翔太は「別に」と黙々と作業を続ける。
洋子は訓練部に呼ばれて怒られて散々な目にあうし、挨拶だのなんだ
のとどうでもいいことやらされるしと不満をぶちまける。すると翔太
は「恥ずかしくない、そういうこと言ってて。すげえかっこ悪い」と
厳しい口調で言うので、洋子は何も言えなくなる。

 ぼんやりしながら家に帰る途中、洋子はツカサのことを思い出し訪
ねてみる。洋子は「実は私キャビンアテンダントになってんの。ツカ
サが制服見たいって言ってたでしょ」と嬉しそうに話す。しかしツカ
サは「なんだ、本気にしてたの?冗談だよ、お前がキャビンアテンダ
ントなんて向いてるわけないじゃん」と笑う。おまけにツカサは東京
で彼女ができて同棲していた。

 ツカサに自分が女に見られてないことを知った洋子は、これ以上キ
ャビンアテンダントを続ける理由を見失ってしまう。

 翌日、洋子は授業をサボりゲームセンターでむしゃくしゃする気分
を発散させる。

 たまきは、授業後洋子の履歴書を眺め、物思いにふけっていた。桜
田が「どうです、今年の子たちは」と声をかける。たまきは「もうつ
ぶれそうな子が1人」とつぶやくように答える。桜田は「まさかまた
自分のせいだと思っているんじゃないでしょうね?」と尋ねる。たま
きは黙っている。桜田は「そうだ、うまいもんじゃ焼きの店があるん
ですけど行きませんか?」と誘う。しかしたまきは「まだ仕事が残っ
てますので」と断るが、表情は和らぐ。

 夜遅くたまきが帰路に着くと、通りかかった公園で洋子が街の少年
たちとバスケットボールをしているのを見かける。たまきは「なんと
かなりませんか。ジーンズに穴はあいてるわ、へそは出てるわ、髪は
ボサボサ」と声をかける。しかし洋子は「いいんです、どうせ向いて
ないし、やりたくて入ったわけでもないし。キャビンアテンダントな
んて古臭いし、ルールに縛られてるし、それに単なる空のお茶くみで
しょ。もうキャビンアテンダントがみんなの憧れだった時代は終わっ
ているよ」と投げやりに答える。

 たまきは「あなたにはその程度にしか見えてないでしょうね。あな
たにキャビンアテンダントを語る資格はありません。結局できないか
ら逃げてるだけでしょ。そんな人間に私たちの仕事が理解できるわけ
ありません。認めちゃいなさいよ、自分の負けを」と痛烈に批判して
去っていく。

 負けと言われて洋子は悔しさでいっぱいになる。

 翌日、翔太は整備場へ向かう途中、壁に足をついて飛行機を眺めて
いる洋子を見かける。翔太はいぶかしく思いつつもそのまま通り過ぎ
ようとする。すると洋子は「待ちな、言い訳なんかじゃねえよ。二度
とかっこ悪いなんて言わせねえ」ときっぱりと言い、授業に向かう。

 洋子が教室に入ると、沙織をはじめみんなが驚きの目を向ける。洋
子はたまきに向かい「私にとってキャビンアテンダントがなんである
かそんなの全然分かりません。この仕事に何の意味があるかも知りま
せん。けど負けるのだけは絶対イヤなんだよ。なってみせるよ、キャ
ビンアテンダントに」と宣言し、席に着く。


寸  評  第1話を見た限り何か時代感覚としては逆行しているのではない
だろうかと思いました。型破りな主人公が出てきた時点で、悩みなが
ら一人前のキャビンアテンダントになって行くというストーリーにな
るだろうと察しがつきます。昔は社会というのがまともに機能してい
たのでやんちゃなこどもが社会に出てやがて全うな一員になるという
設定が面白かったと思いますが、今は社会がまともに機能していない
のですから、逆に型を破って新しいキャビンアテンダント像を作り出
すというのが視聴者の求めているところではないでしょうか。つまり
たまきが求めるキャビンアテンダントになるのではなくて、たまきが
瞠目するようなキャビンアテンダントを見せて欲しいということです。
それがどういう像かは誰にも説明できないでしょうけれど、少なくと
も既存の枠にはまるようなキャビンアテンダントへの成長物語は物足
りない内容になると思えてしまいます。この「成長」がどうアレンジ
されて結末に結びつくかがこのドラマの面白さに直結するのではない
かと思います。さもなければ回数を重ねるにつれて面白さが失速しか
ねないと思います。

執 筆 者 ケン()

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2. 編集後記
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 今クールは『てるてるあした』『ギャルサー』『アテンションプリーズ』を
見る予定です。最初は『ギャルサー』が良さそうに見えたのですが、カウボー
イが渋谷で活躍するというありえない設定がはずれの危険性をはらんでいてど
うなるだろうと思いました。第1話を見たところでは、カウボーイのシンノス
ケは思ったほど出しゃばっておらず、ギャルたちも街の迷惑というよりは見た
目の派手さとガラの悪さの裏に居場所を失ったナイーブな神経がある存在とし
て描かれており、なかなか新鮮な感じがしました。(ケン)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv/
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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