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タイトル:Daily Drama Express 2006/03/17 女王の教室 エピソード1  2006/04/17


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/03/17 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 土曜日の連続ドラマ
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タイトル 女王の教室
局  名 日本テレビ系
放映日時 土曜21時
キャスト 阿久津真矢(天海祐希)
 神田和美(志田未来)
 真鍋由介(松川尚瑠輝)
 進藤ひかる(福田麻由子)
脚  本 遊川和彦
主題歌  

あらすじ  エピソード1 〜堕天使〜

  この物語は
  愛と理想にあふれた一人の女教師が
  悪魔のような鬼教師に生まれ変わるまでの
  数年間の記録


 2006年4月。
 阿久津真矢(天海祐希)は書類をシュレッダーにかけていた。
 そこは道路工事の音がうるさいボロアパートの一室。
 裁断していたのは昨年度受け持った児童たちの記録。


 東京都教職員再教育センターへと入る真矢。
 真矢は薄暗い一室に入り、背筋を伸ばして座る。

 そこに指導主事の上田(石原良純)が入ってきて名乗る。
 「よろしくお願いします」と真矢。

 上田は、真矢がここに来るのは二度目なんですね、と言うと、真矢
の行ったことを読み上げる。
  自分に逆らった者には体罰を与えた。
  テストの成績だけで生徒に順位をつけた。
  夏休みにも登校させた。
  授業中にトイレに行かせなかった。
 こんなことしたら、子供たちは真矢を恨んでいるでしょうね、と言
う。
 真矢は、「そうかもしれませんねぇ」と答える。

 上田は、真矢は教師に向いていないのではないかと嫌みを言う。こ
こへ来た人は、塾の講師になるとか、教育とは関係ない職に変わろう
とし、教師に戻ろうとする人なんて、わずかなのにと言う。
 真矢は二度目なのだからそんなことは知っている。でも、自分は教
師を辞めるつもりなんて全くない、ときっぱりと言う。

 真矢に最初に与えられた課題は、『私はなぜ教師になろうとしたか』
だった。

 上田は真矢に年間スケジュールが記載された資料を投げて渡すと、
部屋を出て行く。
 真矢は上田を会釈で送り出すと、鞄からパソコンを取り出し、打ち
込み始める。


 夕方、真矢がセンターの玄関から外を眺めると、一頭の白い蝶が舞
っていた。
 ふいに神田和美(志田未来)が姿を現す。真矢がどうかなぁと思っ
てと言う。
 真矢は和美が何か悩みを抱えているのだろうと見抜く。

 和美は中学生になったら、友達をたくさん作ろうと思ったのに、ク
ラスメイトはみんな無気力。合唱コンクールがあるのだが、みんなや
る気無く、和美がやろうとすると、そんなにやりたければ、和美一人
でやればいいじゃない、という反応。

 真矢は、純粋すぎるのって、まわりの迷惑と言う。
 和美は、どうしたらいいのか?と相談しようとするが、真矢はそん
なこと、一人で考えなさい。それより早く帰らないと、おうちの人が
心配する、と和美を突き放す。

 一人になった和美は、腕時計を見ると駆けていく。

 その後ろ姿を見送る真矢。昔、和美とよく似た児童がいたのを思い
出す。


 若い頃の真矢は、時間を気にしながら駆けていく。
 そして、区立神原小学校へ駆け込む。
 94年度、初めて六年生の担任になったのだ。まだ教師という仕事
に、あきれるぐらいの希望と理想を抱いていた。

 白いスーツを着た真矢は教室にはいると、児童たちに友達のように
接しようとした。
 だるそうにする児童の中で、一人だけ元気よく返事する前向きの少
女・池内愛がいた。

 算数の授業。できない児童に教えていると、進みが早い子から抗議
される。
 班の中でわからない子に教えてあげてというと、「なんでそうなこ
としなければならないんですか」とブーイング。

 その時愛が、隣の男児に教え始め、ほかの児童たちも見習う。

 真矢はテストの採点。一枚一枚、しっかりとアドバイスを書き込ん
でいた。

 そこに愛が掃除が終わりました、と学級日誌を持ってやってきた。
 真矢は、愛はみんながいやがる学級委員を率先してやってくれて、
とても助かっている、と言う。

 愛は、自分は勉強もできないし、ブスだから、こんなことぐらいし
か真矢にしてあげられることがない、と言う。

 真矢は、愛はとても積極的だし、かわいいとほめる。
 愛は言いにくそうに、交換日記してくれますか?と申し出る。
 二つ返事で引き受ける真矢。

 愛は早速、明日自分から書いてもってくると言って、帰って行く。

 同僚の教頭(金田明夫)が、真矢にそんなこと、ほかのクラスの児
童に知られたら、えこひいきといわれる、と注意。
 そうしたら、クラス全員ととます、と真矢。
 教頭は、ただでさえ真矢は仕事量が多いのだからと言う。
 真矢は、体力に自信があると反論。

 教頭は、たたでさえ授業が遅れていると保護者から苦情が来ている、
と言う。
 真矢は、落ちこぼれを無くし、笑顔で全員を卒業させたいという。
 教頭は、真矢ががんばると、ほかの教師たちも自分たちもやらされ
るのではないかと心配している。そこのところを考えて欲しい、と言
う。


 疲れ切ってマンションに戻る真矢。
 先に恋人の富塚泰彦(生瀬勝久)が来ていた。真矢は一緒に食事に
行く約束を忘れていたのだ。
 泰彦は真矢の分の夕食も作っていた。泰彦は真矢にいろいろ話をす
るが、真矢は居眠りをしてしまった。

 真矢は公立小学校なので学力はバラバラ。これをまとめていくのは
難しいと愚痴る。

 泰彦は、それを解決する方法はただ一つ。自分と結婚しようと言う。
 真矢はこんな場面でプロポーズしないで。それに結婚しても家事を
する時間がないという。

 泰彦はそれなら教師を辞めればいいという。
 真矢はそんな簡単に言われないで、と言う。


 今日もクラスはバラバラ。しまいにはけんか状態。

 疲れ切って職員室に戻る途中の真矢を、愛が呼び止める。誰も真矢
の苦労をわかっていないという。
 真矢は、愛だけが自分をわかってくれる、と喜ぶ。

 愛は交換日記で、真矢も自分を好きだと言ってくれたのがうれしい。
すぐに交換日記の返事を下さい、と交換日記を渡す。

 真矢は日記を読み、違和感を覚える。『二人だけで会いませんか?』
『秘密にします』『大好き』などの文字が並んでいる。


 教頭が真野を呼ぶ。保護者がテストに真矢が添えたコメントが、プ
ライバシーの侵害だと文句を言ってくる。
 交換日記をしていることもばれていて、えこひいきと文句を言われ
る。

 落ち込む真矢。

 登校途中、愛が呼び止め、真矢が交換日記を書いてくれたか聞く。
 真矢が日記帳を返す。でも、白紙。
 抗議をする愛に、愛だけにこういうことはできないと言う。
 愛は、もう自分のことは嫌いになったのか?と聞く。
 真矢は学級委員なのだから、我慢しなさいと言う。

 愛は真矢に反抗し、困らせる。愛のせいで、ますますクラスは収集
がつかなくなる。

 愛はトイレに行きたいというと、教室を出て、隠して置いた金属粉
を取り出す。

 理科の実験。愛は三角フラスコに金属片を入れると、硫酸をかけ、
マッチの火を近づける。フラスコは爆発。

 真矢は愛に話を聞く。
 愛は、ダメな人が好きなんでしょ、と言う。

 真矢が否定すると、愛は、自分が一番好き?と聞く。
 真矢は、「大好き。クラスのみんなと同じくらい」と答える。


 疲れている真矢に泰彦は、なんで真矢が教師になったのか。自分た
ちが就職した頃は景気もよかったし、真矢は成績もよかったのに、と
言う。真矢は、子供がかわいいから、と答える。真矢のように純粋だ
と、周りにも同じようにやってくれることを求めてしまう。まだ父親
のことだって許してないんだろう、と言う。

 真矢は怒りながら教師のくせにあんなことをした父親は、絶対許せ
ないと言う。

 泰彦は、真矢は児童に厳しくしたら?身体も大きいし、迫力があっ
て、児童たちもビピッておとなしくなるだろう、と言う。

 電話が鳴る。真矢が出ると愛からで、これから死ぬという。愛の母
親は、愛一人を残して出かけていく。

 真矢が心配して電話しても、愛は出ない。
 泰彦はそんなことをしていたら24時間子供を見張っていなければ
ならないという。


 愛は陸橋の柵を越える。


 真矢が翌朝登校すると、愛の母親が、愛が真矢に虐待を受けたと言
って、体中の痣を写した写真を持って校長室へと乗り込んでくる。
 真矢がいくら違うと言っても、誰も聞いてくれない。


 やっと愛と教室で二人きりになる。
 愛はカーディガンを脱ぐと、痛かったという。
 真矢が本当のことを言って欲しいというと、ぶってくれたら言う。
悪いことをしたのだから。
 でも、真矢にはぶてないよね。みんなに愛されたいと思っているだ
けなんだから、と愛。

 やっと決心した真矢が愛をぶつ。
 愛は軽すぎると言う。

 真矢は遂に強く叩く。そして、愛に本当のことを言って、と愛に頼
む。

 そこに男性教師が来て、愛は真矢に虐待を受けたと泣きつく。


 誰も真矢の言うことは信じない。

 教頭は、このままでは再教育センターへ行って貰うことになるが、
その前に退職したら、と言われる。
 真矢は教師を辞めたくないという。


 泰彦は真矢に、真矢は愛があふれすぎているんだよ、と言うと、プ
ロポーズ。


 二人は教会で挙式。
 そこに、呼んだ覚えのない、真矢の両親がやってくる。泰彦が呼ん
だのだ。

 真矢は厳しい顔になると、父親のところへ行き、すぐ帰ってくれと
言う。
 父親は、あんな偉そうなことを言って、結局しっぽを巻いて逃げ出
すんじゃないか。女は結婚に逃げられていいよな、と言う。


 現在の真矢。
 再教育センターへ向かう真矢を和美は待っていた。
 クラスのみんなをまとめるため、小学生の時と同様、クラスメイト
全員に手紙を書いた。
 でも、子供っぽいとか、ゴミになるからメールにして、など言われ、
効果なし。
 合唱コンクールは結局、担任が決めた曲を歌ったが、全然おもしろ
くなかった。
 「ありがちなことね」と真矢。

 和美は担任にも相談したが、担任は勉強しなさいと言うのみ。早く
大人になって、結婚したいなと言う。

 真矢は、結婚に過剰な期待をしてはいけない。和美のような人は、
まわりに迷惑を掛けると言う。
 そして真矢は再教育センターに入っていく。


 真矢の息子・翔は幼稚園に通っていた。翔は蝶を捕まえようとして
いた。

 帰り道、蝶を見つけた翔は、真矢の手を離れ、蝶を追いかける。近
くには深く、危険な川。
 真矢は危険だからやめるように言い聞かせる。


 夕食の席でも、真矢は箸の使い方、残さず食べるように、と指導す
る。
 だが、泰彦は翔を甘やかす。

 翔を寝かしつけた真矢は泰彦に、翔を塾に行かせたいという。
 泰彦は小学校ぐらい公立でいいじゃないかという。でも真矢は、公
立小学校には教師の質などいろいろ問題があると言い、二人は言い争
いになる。
 起きてきた翔が、自分のせいで二人はけんかになったんだね、と言
う。


 真矢は翔に教育をする。
 でも、翔はあまりよくできない。

 ある日真矢は、翔の顔の右半分がけいれんしていることに気付き、
病院へ連れて行く。

 医者は、翔はチックで、原因はストレスだろうという。

 泰彦は、五歳児にストレスなんて、真矢のせいだ。翔は自分の実家
に連れて行くという。
 真矢はもう翔に無理強いはしないので、翔は自分の手で治させてと
懇願する。


 真矢は翔に無理をさせないよう、いろいろと気を遣う。塾にももう
行かなくていいと言うが、翔はパパにお願いして塾に行けないか
な.....とつぶやく。


 泰彦の会社の巨額脱税のニュースが流れる。
 真矢は大人がそんなだから、子供が悪くなると泰彦を責める。

 泰彦は、会社はそうして生きていかなければならないところ、と開
き直る。真矢の父だって、私立学校は所詮会社と同じだから、そうや
ってこなければならなかったのであり、教師だから聖職という考えを
押しつけるのは間違っている、と言う。翔のことだって、「翔のため」
と言いながら、自分の理想を押しつけている。本当は教師を続けたか
ったのに、できなかったから、自分の理想を押しつけているだけだろ
う、と。


 泰彦が出勤したあと、翔は、自分は生まれてこなければよかったの?
と問う。自分のせいでパパとママはいつもけんかしている、と。
 真矢がそんなことは無いと否定すると、翔は早く大きくなって真矢
を守る、と言う。


 その夜翔を寝かしつけていた真矢は、そのまま寝てしまう。

 朝、先に目覚めた翔は、ベッドを抜け出し、蝶を追って道路に飛び
出していく。

 目覚めた真矢は、翔がいないのに気付き、慌てて探す。そしてダイ
ニングテーブルの上に、『ママの大好きな蝶を捕まえに行きます』と
の書き置き。


 蝶を追いかけることに夢中になった翔は、『キケン』と書かれた柵
を乗り越えて、河原へと降りる。
 そして蝶をやっと捕まえるが、足を滑らせて水の中に落ち、おぼれ
る。必死で真矢を呼ぶが、身体は沈む。

 真矢は翔の叫び声がした気がして、川面を見る。そこに翔の帽子が
浮かんでいる。

 真矢は川の中に入ると、水の中から翔を助け出す。

 岸辺で人工呼吸と心臓マッサージをするが、翔は目を開けない。


 翔の葬儀が済む。
 泰彦は、翔がこっそりと泰彦に、真矢は翔が好きだから怒るんだ。
翔が頭が悪いからいけないんだ。全部自分が悪いのだから、もう真矢
を怒らないで、と頼んだのだ。真矢は翔を苦しめただけじゃないか。
真矢が翔を殺したのだ、と責める。


 外は大雨。翔が亡くなるとき被っていた帽子を手にしている真矢。
 そこに傘を差した和美がやってくる。

 「しつこいわね」と真矢。
 「先生、わたしって偽善者ですか?」と和美。
 「クラスみんなにそう言われたの?」と真矢。
 「どうしてみんな、わかってくれないんだろう。みんなのためにと
思っているのに」と和美。
 「いい加減、目覚めなさい。みんなのためと言って、まわりに自分
の考えを押しつけただけでしょ。そんなことをしていると、まわりに
誰もいなくなってしまう。本当にみんなのためを思っているなら、何
も言わなくても、まわりはわかってくれる」と真矢。
 「先生はそういう気持ちで、わたとたちのことを思っていてくれた
んですね。先生ってすごい。今日は帰ります」と和美。


 葬儀の後、大雨の中を歩く真矢。時々つらさにしゃがみ込む。
 実家の前に立つが、立ち去ろうとする。
 その真矢を母親が追いかけ、「帰ってらっしゃい」と言う。泰彦さ
んとも別れて、じこにもいくところないんでしょ、と。
 真矢は帰れるわけない。自分と一緒にいると、お母さんまで不幸に
なってしまうというと、傘を転がしたまま、大雨の中をかけていく。

 真矢は、翔が水死した水辺へ行くと、そのまま川へと入っていく。

 真矢の携帯が鳴る。
 真矢が出ると、しばらく無言の後、わたしが誰かわかる?と言う。
真矢愛だと気付く。

 愛はこれから死ぬという。17年も生きたので、これで十分。でも、
真矢にはさんざん迷惑をかけたので、最後に謝っておこうと思って。
また嘘だと思っているなら、それでもいいというと、「さよなら」と
電話を切る。


 真矢が愛の母親を訪ねると、愛はしばらく帰ってこないし、学校も
退学になった。もとはといえば、真矢のせいだろうと言う。
 真矢は、そんなことを言っている場合ではない、と愛の友達やよく
行きそうなところを聞く。

 そのころ愛は、クラブで机に突っ伏していた。そこを不良に目をつ
けられていた。

 そのクラブに真矢がやってくる。
 愛が不良たちに襲われそうになったとき、間一髪、真矢が駆けつけ、
命がけで愛を救出する。

 助けられた愛は、どうせ死ぬんだから余計なことしないで、と言う。
 真矢が、そんなことじゃお母さん悲しむと言うが、愛は相変わらず
真矢は甘いと反発。愛は妊娠していた。その人の子を産んでもいいと
思ったけど、その男は、本当に自分の子かわからないし、愛のことを
好きでもないし、と言っていたという。
 どうしてそんな人と、と真矢が問うと、その男は自分をかわいいと
言ってくれた。そんなこと言ってくれたのは、ほかには真矢だけだけ
ど、結局みんな嘘。自分なんて、いてもいなくても同じ、と。

 真矢は、それなら一緒に死にましょう。ちょうど自分も死のうと思
っていたところなのだから、と言う。

 真矢は愛の手を引いて、しまっている踏切の中に入り、やってくる
電車の前に立ちはだかる。
 愛は、思わず「死にたくない!」と叫ぶ。

 真矢は愛を助けると、愛の頬を叩き、なぜ愛が誰からも愛されない
かわかるか。−−それは愛が誰も愛していないからだ。自分のことし
か考えていないからだ、と言う。

 愛は、そんなことわからない、と叫ぶ。

 真矢は、それなら学校に戻って学びなさい。人に愛されたい、お金
が欲しい、いい服が着たい、いい家に住みたいなんて思っていると、
生きるだけになってしまう。
 「子供はどうするの?」と愛。
 「堕ろすしかない」と真矢。
 「え?」聞き返す愛。
 「今までのわたしなら、きれいごと言っていたかもしれない。でも、
そんなあなたに子供を育てられるわけない」と真矢。
 「いいの?教師がそんなこと言って」と愛。
 「もうわたしは、教師じゃないから」と真矢。


 愛の中絶が終わる。愛の手をじっと握りしめる真矢。
 目覚めた愛に、「後悔しているの?」と問う。
 涙が止まらない、と愛。
 真矢は愛の頭をなでる。
 愛は真矢に謝る。自分のせいで教師を辞めさせられて、もう教師や
らないの?きっと世の中には自分のような子がいっぱいいて.....い
い先生と出会わないとダメになっちゃう。そういう子を助けて。
 でも、今度はもっと厳しくしないといけないかな?悪いことをした
ときは、ビシッと叩いて−−だって、この前叩かれたとき、うれしか
ったもの。だから、教師辞めないで、と愛。


 真矢が、愛を持って子供に接すれば、多少の体罰も許されるという
レポートを出すと、上田は甘い。今の子供はそんなことではついてこ
ない。現に教職に戻った学校で事件を起こしたでしょ、と言う。

 真矢は、それは自分のやり方が甘かったからだというと、部屋を出
て行く。

 真矢がセンターを出ると、「アロハ!」と和美が現れる。でも、今
日は友達二人を連れている。そして三人で漫才をやる。真矢に言われ
て、まわりに何言われてもいいから好きなことをやろうとして、お笑
いクラブを作ったら二人が入ってくれたと言う。

 真矢は、それならもう、自分のところに来る必要はないわね、と言
う。
 寂しそうな和美に、もう小学生じゃないのだから、中学生としてや
ることがあるだろう、と真矢。
 和美は納得して二人の友達と一緒に帰っていく。


 真矢は、これからは厳しさも必要だと知った。そのためには、必要
ならば体罰も辞さないと面接をしている校長に言う。校長は、そんな
ことを言うと、断られるだろうと言う。真矢はもう、難航も断られて
いると言う。

 校長は真矢を採用するという。真矢に賭けてみると。実は今年に入
ってから六年の担任が二人も辞めている。表だって問題はないのだが、
このままだと大変なことが起こりそうだ、と。


 真矢は、グレーのパンツスーツに、下ろしていた髪をポニーテール
にまとめて、登校。
 そしてジャージに着替えると、六年二組阿久津学級へと入る。



寸  評  真矢に息子がいたとか、その息子を亡くしたとか、今までの本編
では触れられなかった姿ですね。
 真矢もいきなり『女王』だった訳ではなく、普通の熱心な先生だっ
たんですね。
 和美が夢で見た『白・真矢』は、この当時の姿を和美の第六感が感
じ取ったのですね。

 ところで、最近のドラマは出だしは冷血な人とか、ずるい人でも、
最後はいい人になってしまうのが多いですね。でも、女王の教室は、
真矢自身は変わっていないんですよね。児童たちが、真矢を理解して
変わったんですよね。そこが新鮮でよかったです。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 すっかり遅くなってしまいました。春ドラマも放送を開始しましたが、配信
させていただきます。
 3月から4月にかけては、見たくなる特番のドラマが多いように思います。
録画がまたたまってしまいました.....(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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