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タイトル:Daily Drama Express 2006/03/05 輪舞曲 (8)  2006/03/27


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/03/05 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 輪舞曲−ロンド−
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 西嶋ショウ[金山琢己](竹野内豊)
 チェ・ユナ(チェ・ジウ)
 風間龍吾(速水もこみち)
 風間龍一郎(杉浦直樹)
 宗圭煥 (橋爪功)
 風間琴美(市川由衣)
 ヒデ  (佐藤隆太)
 キム・シヨンジェ(シン・ヒョンジュン)
 伊崎吉彦(石橋凌)
 チェ・ユニ(イ・ジョンヒョン)
 松平富士子(岡本麗)
 松平鉄平(塩見三省)
 一ノ瀬あきら(木村佳乃)
 金山恵子(風吹ジュン)
脚  本 渡邉睦月
主題歌  絢香 ayaka 『I believe』

あらすじ  罠と知りつつ、ユナに会いに行った琢己は、待ち構えていた神狗
の男たちと、彼を裏切ったユナに追い詰められる。
 ユナは男たちに後を任せ、その場を立ち去ろうとする。
 琢己(竹野内豊)に向けられた銃口。

 「ユナ。」
 初めてユナ(チェ・ジゥ)を名前で呼ぶ琢己。

 「君が撃て。殺すなら、君の手で殺せ。」
 「それが最期の願いなら。」

 まるで別人のように冷たい表情のユナはしっかりと銃を構えた。

 「それが貴方の運命。これが私の宿命。・・・サヨナラ。」

 その時、一発の銃弾がどこからともなく飛んできて、ユナの銃を弾
いた。
 男たちに守られ、逃げていくユナ。
 応戦する神狗たちと激しい銃撃戦になり、琢己はその隙に走って逃
げる。
 
 物陰に身を潜め、様子を伺う琢己。背後からスッと、その首筋に銃
口が突きつけられる。
 恐る恐る振り返ると、銃を構えていたのは、宿敵キム・ヨンジェ
(シン・ヒョンジュン)。
 硬直する琢己に、キムは意外な言葉を投げかけた。

 「俺もモグラだ。これからよろしくな。」

 手帳を示し、微笑むキム。

 「ついて来い。」

 彼の助けで、琢己はこの場を乗り切った。


 「助けたんだ。礼くらい言って欲しいもんだな。」
 琢己を連れ、アジトに戻ってきたキム達。
 しかし、ユナに裏切られた琢己は誰も信じることができない。
 キムは、ユナが神狗に加担するのは何か特別な理由があるのではな
いか、と言うが、琢己は答えることができなかった。

 立ち去ろうとする琢己に
 「俺の本当の名前は李賢宇だ」と、本名を明かしたキム。
 琢己は
 「俺は金山琢己。俺も韓国人だ。」と、答えその場を後にした。

 神狗本部にユナがやってくる。
 琢己を殺せなかったことを詫びるユナに、神狗のナンバー2である
父・宋(橋爪功)は、
 「お前さえ無事なら。」と穏かに応える。
 危険なことをさせたと詫び、怪我はないかと気遣うが、ユナは自分
のことより、神狗のことはを伏せたまま、早く妹・ユニに会ってやっ
てほしいと頼む。

 そこへ龍吾(速水もこみち)がやってくる。
 娘だ、と紹介を受け「期待してるぞ。」と声をかけるが、ユナが立
ち去ると、(琢己を)わざとにがしたのではないか、と宋を問いただ
す。

 樋口管理官に電話をし、神狗に身分がバレたことを報告する琢己。
 彼には知る由もないが、その時樋口のこめかみには銃口が突きつけ
られていた。
 会話の途中、携帯の向こうから銃声がきこえ、電話は切れてしまう。

 ユニ(イ・ジョンヒョン)は病院を変わることになり、少し不満げだ
ったが、転院先では父・宋が待っていた。
 駆け寄り、涙を流すユニ。
 ユニは父や姉が神狗であることを知らず、何かひどい目にあわされ
ていたのではないかと心から心配する。
 父の手料理に大喜びし、三人は楽しいひと時を過ごすが、テレビに
ニュースが流れ、西嶋ショウ(=琢己)が殺人容疑で指名手配されたこ
とを知る。

 その頃、琢己もまた自分が指名手配されたことを知り、あきら(木
村佳乃)に、自分が警察官であることを証明できるデータを、亡くな
った伊崎(石橋凌)のパソコンから探してくれるように頼む。

 一方、神狗から手を引くと言い龍吾に撃たれたキムは、再び神狗に
戻ろうとしていた。
 敵意を見せる龍吾に丁寧に詫び、本物の円だと言ってアタッシュケ
ースいっぱいの札束を差し出す。

 ユナは必ず妹と接触すると確信する琢己は、神狗がらみの病院をあ
たり、彼女を見つけ出した。
 双眼鏡で遠くの建物から病院を見ている琢己。屋上で洗濯物を干す
ユナに電話をかける。

 「ユナ。誰も信じないと決めていたのに、君だけを信じた。俺はほ
んとに間違っていたのか?
 君の全てが嘘だったとはどうしても思えない。最後の夜、君は必死
に俺を神狗から遠ざけようとしていた。
 君は、俺を守ろうとしたんじゃないのか?・・・君を助けたい。
 話してくれ、神狗が何をしようとしているのか。」

 ユナの目から涙が一筋こぼれる。

 「ワタシガ、マモリタカッタノハ シェンクー。アナタデハナイ。」

 泣き顔とは裏腹に、冷たい態度をとり続けるが、その言葉を聞いた
琢己は、もう一度双眼鏡を覗きユナの表情を確かめる。

 「どうして泣く?」

 こらえきれず、口元を手で覆うユナは、自分の姿が見られているこ
とに気付き辺りを見渡す。
 琢己の姿を見つけ茫然とするが、すぐ我に返り、「来ないで!」と
強い口調で制する。

 ユニに会わないでほしい。ユニは自分と父が神狗であることを知ら
ない、ユニには知られたくない、傷つけたくないと泣きながら必死で
訴える。

 「わかった。約束する。」
 「ありがとう。ごめんなさい。ごめんなさい。」

 「約束するから。」
 「ワタシハシェンクー。アナタハケイサツカン。
  私たち、出会ってはいけなかった。」
 「ユナ。俺は・・・俺は・・・」
 「もう言わないで、琢己。
 サヨナラ。どうか死なないで。」

 ユナは電話を切った。

 神狗本部。
 龍吾に会いに来た妹の琴美(市川由衣)は、ショウ(琢己)を見逃して
とくれ頼む。

 「ショウさんを見逃して。パパだけで十分じゃない!」
 「どっちか選べ。親父か西嶋か。片方だけ助けてやるよ。」
 「ひどい。パパを取引の道具にするなんて。それでも人間なの?」

 何も答えない龍吾。

 「お兄ちゃん!!」
 「あいつだって俺を道具にしか思っていなかった!!」

 「ただの一度も・・・人としてはみてくれなかった。あいつにとっ
て一番大事なのは神狗。その証拠にお袋の葬式にさえ来なかった。俺
を・・・ただの一度も抱き上げたことも。」

 「お兄ちゃん、今からでも遅くないよ。普通の家族になろう。パパ
と一緒に、普通の家族を作ろう。」

 琴美の言葉に一瞬表情を曇らせる龍吾だが、スグに厳しい顔になる。

 「もう、後戻りはできない。」

 何か言い返そうとして言葉を失う琴美。龍吾はその目の前で、ユナ
に琢己のデータを全て消させろと命令する。

 警視庁内部。
 同僚を言いくるめ、伊崎の部屋に入り込んだあきらはパソコンを開
く。
 琢己が警察官であることを証明するデータを探し出さなければなら
ない。それがなければ、彼は存在しない人間になりただの犯罪者・西
嶋ショウとして、警察と神狗の両方から追われることになるのだ。
 同じ頃、ユナもまたパソコンに向かっていた。
 あきらは守るため、ユナはそれを消すために、金山琢己のデータを
探していた。

 優秀なハッカーであるユナは琢己のファイルを見つけ、あきらより
も早く「1982・11・5」というパスワードを探り当てる。
 モニターに映し出された琢己のデータに指を触れ、涙を流すユナ。

 「琢己。知りたかった。本当のあなたの全て。」

 「やはり愛していたのだね。」

 いつの間にか様子を見ていた宋が声をかけた。
 「そのキーを押したら、お前の愛した男は終わりだ。」
 「ごめんなさい、お父さん。」

 耐え切れずに、思わず立ち上がるユナ。

 「ごめんなさい。」
 泣き出す娘を、宋は優しく抱きしめた。
 「龍吾氏には私から上手く言っておく。大丈夫だよ。」

 ユナを抱きしめながら、気付かれないようにキーを押す。

  同じ頃、ようやくあきらもデータを見つけ出したが、あきらの目
の前で琢己のデータは消えていった。
 焦って琢己に電話をするが、琢己にもなす術はない。伊崎が死に、
データが消えてしまった今、琢己の身元を証明するものはもう何もな
かった。

 病室でパソコンに向かうユニに何者かから 、父と姉は神狗だ、居
場所が知りたい、とメールが入る。

 その頃、ユナと宋は遊園地の見えるホテルにいた。姉妹が幼かった
頃の思い出話などして、優しい父の顔を見せる宋。
 観覧車が好きだったユニを、早くつれてってやりたい、プログラム
さえ完成すれば元の暮らしに戻れると、ユナを励ます。

 そこへユニから電話が入った。店が忙しかったと嘘をつくユナだが、
嘘は見破られ、父と姉は神狗であることがバレてしまう。
 ショックを受けたユニは倒れてしまった。
 怒ったユナは、妹に秘密をばらしたメールの送信者を探り出す。発
信元は西嶋ショウのアドレスだった。
 宋は「手段を選ばない卑怯な男だ」と琢己をなじる。

 「この国は・・・そういう人間ばかりを作る。」と、言い残し出て
行く。


 琢己には宋から電話が入った。
 遠まわしに母を脅かすと脅迫した宋は、データを消したのはユナだ
とほのめかし、母の住所を調べだすのも時間の問題だと言う。

 「どうです?その前に自ら死体になられては?」

 あわてて母に電話をかけるが、繋がらず、焦って駆け出す琢己。

 恵子(風吹ジュン)が帰宅すると、琢己が背後に立っていた。驚く恵
子に、すぐに身を隠すよう頼む。
 友人の家に行くと言う恵子だが、
 「琢己。それでもし、母さんの身に何かあっても、迷わず見殺しに
しなさい。
 お前が命がけで選んだ道。そのためだったら母さん、いくらだって
犠牲になる覚悟がある。
 約束しなさい。しないなら母さん、ここに残る。」
 と、琢己に言い聞かせた。

 琢己の携帯に公衆電話から着信が入る。相手はユニだった。
 涙声で、神狗から姉を助けてほしいと懇願する。

 八百屋夫妻の協力で、ユニからの荷物を受け取った琢己。姉へのプ
レゼントと、ユニの携帯を受け取った琢己は、携帯に残された会話の
雑音から、ユナが遊園地の近くにいることを突き止める。


 龍一郎に面会に行く宋。
 「やっと現れたか。」
 という龍一郎に、深々と一礼する。


 夜の誰もいない遊園地では、ユナがぼんやりと観覧車を見上げてい
た。
 「ユニ。ごめんね。」

 そこへ現れた琢己。
 「止まれ」と銃を抜き、制する琢己を無視し、走り出すユナ。
 しかし逃げるのではなく、彼女もまた銃を構え琢己に向かってきた。
 大きな観覧車の下、銃を向け合う二人。

 「会いたかったわ。」と、琢己を睨みつけるユナ。
 「先に見つけてくれてよかった。」

 「俺のデータを消し、俺の家族まで・・・。そんなにお前は・・・」
 「あんなに約束したのに、あなたは私の大事なものをボロボロにし
た。ユニを傷つけた。」
 「お前はもう終わりだ。全て話してもらう。

 一歩ずつ歩み寄る二人。

 「貴方を憎むわ。
 妹のためなら私は魂を売ることだってできる。」
 「お前を信じた俺は、本当に馬鹿だった。もう騙されない。」
 「信じてたのに。本当に信じてたのに。
 あなたを信じた私が愚かだった。」

 「もう許さない。」
 「絶対に許さない。」

 激しい憎しみの言葉をぶつけあい、銃口をお互いに向けたままの二
人。


寸  評  ユナも琢己も、いろいろと慎重な立場であるはずが、あまりにも
簡単に騙されている気がします。
 例えばユニに送られてきたメール。
 「神狗の西嶋ショウ」として、組織に知られているアドレスから送
るなんてありえないし、居場所を知りたい、って、今まで携帯で直に
連絡とってるのになぁ、と思います。
 そもそも神狗のメアドが、@sq-jp.ne.co.jpで統一されてるのが、
わかりやすすぎませんか。仮にも犯罪組織なのに・・・。

執 筆 者 斉藤()

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2. 編集後記
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 ラストで二人が銃を向け合った遊園地は、富士急ハイランドみたいですね。
 お台場や横浜にも遊園地はあるのに、わざわざ山梨までロケに行ったのは、
韓国の皆さんに富士山を見せたかったとか、観光目的なのかなぁ、などと、ど
うでもいいことを考えてしまいます。(斉藤)

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