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タイトル:Daily Drama Express 2006/03/15 相棒 (最終回)  2006/03/23


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/03/15 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 相棒
局  名 テレビ朝日
放映日時 水曜21時
キャスト 杉下右京(水谷豊)
 亀山薫 (寺脇康文)
 小野田公顕(岸部一徳)
 宮部たまき(高樹沙耶)
 奥寺美和子(鈴木砂羽)
脚  本 輿水泰弘ほか
主題歌  「」

あらすじ シーズンIV 最終回スペシャル「桜田門内の変」  

 とあるビルの一室に入る杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)
は、部屋の中に監禁されている若い女性を発見。二人は連続殺人犯・
鬼藤清六(藤木孝)を屋上まで追い詰める。捜査一課強行犯捜査四係
係長・轟一郎太(小倉久寛)らが援護に現れ、二人は鬼藤の捕獲を任
せて女性の保護に当たる。

 捕らえられた鬼藤は捕まった時に自殺するために青酸カリの瓶を持
っており、轟はそれを自分のポケットに入れる。

 取調室。轟は今までの加害者の写真を見せながら取り調べをする。
鬼藤に反省の色はなく「殺したいほど愛したことがあるかね」と不敵
な態度。轟が昨日食べたにんにくのせいで取調室は異臭がする。轟は
それを利用して鬼藤の取調べをする。取調べを覗いていた右京は「ユ
ニークな方ですね」と感想を述べる。薫は轟のことを優秀だが品がな
いと語る。

 留置管理課。四係の山田亨(草野康太)と一ツ橋明男(高橋和也)
が鬼藤を連れて来る。総務部留置管理課・秦良哲郎(永堀剛敏)が一
ツ橋に「(刑事への)異動またダメでした」と耳打ちする。秦良は刑
事を目指している。

 留置管理課。檻の中の鬼藤は歯を1本抜き秦良に渡す。中には青酸
カリが入っており、処分してほしいと頼む。

 四係。警視庁音楽隊・綿貫甚八(真那故敬二)が轟を尋ねて来るが
轟は監察官室へ行った後は病院へ行く予定で不在だった。綿貫は轟の
机の横に置かれたトランペットの箱に目を留める。轟は綿貫よりも良
いトランペットを持っていた。

 轟は監察官・韮崎ひばり(田中美里)に呼ばれて監察官室へ行く。
轟の吹くトランペットの音がうるさいという苦情が出ているため注意
を受ける。轟はひばりに鬼藤から押収した青酸カリの瓶を鑑識に渡し
てほしいと頼み、自分は病院の予約時間に間に合わないからと帰って
しまう。

 留置管理課。秦良は鬼藤からもらった歯の中に仕込まれていた青酸
カリを見つめている。

 ひばりは青酸カリの瓶を持ってトイレに行き、その後鑑識の米沢守
(六角精児)に瓶を渡す。

 「花の里」。エジプトに赴任した奥寺美和子(鈴木砂羽)が1週間
だけ帰国した。
 宮部たまき(高樹沙耶)が婚姻届のことを尋ねると「妻になる人」
の欄に「奥寺」と名字だけ書き込んであると答える。結婚したい気は
あるが、踏ん切りがつかないようだ。

 手袋をした一ツ橋が鑑識の部屋に侵入して棚の中から青酸カリを持
ち出す。

 薫の部屋。薫と美和子が部屋に帰ると、薫の姉・磯村茜(戸田恵子)
が待っていた。茜は熟年離婚を考えていると言って、うまくいきかけ
ている二人の仲に「恋愛と結婚は別物」と水をさす。

 四係の部屋からひばりが出て来る。ひばりは轟を訪ねてきたらしい。
部屋に入ろうとした一ツ橋がひばりに轟は糖尿病で病院に通っている
と話す。

 一ツ橋は轟の机の上にあった煙草の箱を1本ずつ取り出して、フィ
ルムケースの中に詰め込んだ青酸カリをつける。

 ひばりは水で薄めた青酸カリをマウスピースに筆で塗っている。

 秦良は轟の机の引出しに入っていたチョコパイを取り出す。

 次の朝。山田が轟に貸した煙草の箱を返してもらう。轟は何でもつ
いうっかりとポケットに入れてしまう癖がある。昨日も山田から煙草
をもらい箱ごとポケットに入れてしまった。轟は自分のトランペット
が綿貫のトランペットと入れ替わっていることに気付く。

 音楽隊。綿貫と轟はトランペットを交換して、綿貫が自分のトラン
ペットを吹いた途端、苦しんで倒れる。

 喫煙室。山田が煙草を口にした直後、苦しんで倒れる。

 事件を知った右京が喫煙室に行き山田の様子を見て、青酸中毒と判
断する。薫は音楽隊の部屋で死体を確認しアーモンド臭と皮膚が赤く
なっていることを右京に連絡する。

 警視庁の幹部が召集され、テロを疑い庁内は騒然となる。帰宅しよ
うとした官房長・小野田公顕(岸部一徳)も足止めされる。

 捜査一課にひばりが現れて伊丹憲一(川原和久)らに捜査の進捗状
況を聞く。
 厳戒体制が敷かれているが、手かがりがなく捜査は一向に進んでい
ない。そこへ右京と薫も現れる。轟は煙草とトランペットが自分の机
にあったことから、誰かが自分を殺そうとしたのではないかと皆に話
す。轟はかねてから音楽隊に入りたがっており、欠員が出たのでこれ
で入れるかもしれないと冗談めかして言うと、一ツ橋がふざけないで
くださいよと怒る。

 轟は伊丹らから殺される心当たりはないか聞かれるが、思い当たる
節がない。

 犯人はなぜトランペットと煙草の両方に青酸カリを仕込んだのか?
確実性を増すためだろうか?

 轟の発言により青酸カリ事件内部犯行説が浮上し、警視庁内は疑心
暗鬼になる。

 青酸カリ事件の対策会議が開かれている中、右京は轟の机を勝手に
調べて、ひばりから咎められる。右京は複数の犯人を疑っており、他
に青酸カリが仕込んである物はないかを探している。右京は轟の引き
出しの中にあるお菓子類に青酸があるのではないかと疑っている。そ
こへ留置管理課の栗原が現れて同僚の秦良が青酸カリ殺人が起きてか
ら仕事を放棄して姿をくらましたと言う。

 右京と薫は秦良の部屋を尋ねる。秦良は自分が轟を殺したと自供す
るが、二人から死んだのは轟ではないと聞かされて「生きてるのか、
畜生」と叫ぶ。

 捜査一課では、轟のチョコパイを食べた一ツ橋が死んだ。秦良が注
射器で仕込んだものだ。

 取調室。秦良は轟と顔を合わせるたびに何度も「君は刑事って顔じ
ゃないよね。無理」と言われたことに腹を立てていた。轟が自分の異
動を阻んでいると恨んでいた。
 ひばりが取り調べに加わり、秦良の恋人がカルトの信者であること
から刑事になれなかったことを明かし、他にも余罪がないかを厳しく
追求する。

 鑑識の米沢によると歯の中に隠されていた青酸カリは微量でトラン
ペットや煙草にまでは使えない。たまたま押収した青酸カリが殺人の
きっかけになった。米沢は右京に青酸カリの瓶を持ち込んだのはひば
りであることを告げる。

 右京が一ツ橋の机の上にフィルムの箱の中にフィルムケースに入っ
ていない未使用のフィルムがあることを不審に思う。フィルムケース
に何か入れようとしたのだろうか?

 鑑識。煙草もトランペットもチョコレートパイも付いていた青酸カ
リの成分は同じであることがわかる。青酸カリの瓶からは不思議なこ
とに指紋が1つも検出されなかった。米沢がそれはひばりが瓶をハン
カチに包んで持ってきたためと説明する。右京はひばりの慎重すぎる
配慮を不審に思う。瓶を持ってきたのだからひばりの指紋が検出され
ても当然の成行きなのになぜ指紋を消したのだろうか?

 轟が一ツ橋の部屋を調べている。日記帳が見つかり、挟んであった
轟の写っている写真は黒いペンで消されている。日記帳には山田を殺
したのは一ツ橋であることが告白されていた。トランペットに青酸カ
リを塗ったのはひばりであるだろうということも書かれていた。

 ひばりと轟は5年前、教会で偶然出会い、酔った勢いで一晩関係を
持ったことがあった。一ツ橋の犯行を知った轟が一ツ橋の犯行を報告
しようかどうか迷って教会に行くと、ひばりがいた。

 轟はひばりに日記帳を読んできかせる。一ツ橋はひばりの犯行を疑
っていた。
 ひばりは一ツ橋が思い込みで書いた文章なので証拠にはならないと
弁明する。日記帳には一ツ橋がひばりのことが好きだったがふられた
ことも書かれていた。ひばりは「だって好きな人がいるもの」と言う。

 美和子と茜は二人で買い物をしている。茜は結婚に過度の期待は禁
物と助言する。

 次の日。右京と薫は人目につかない屋上でひばりから話を聞く。右
京の推理では青酸カリの瓶を預かったひばりが瓶から青酸を抜き取り、
鑑識にもって行った。その際、自分がつけた指紋が気になりきれいに
拭き取った。犯人が鑑識課から青酸カリを持ち去ったなら犯人は指紋
がつかないように手袋をして侵入したはずだ。ひばりは「くだらない
話につきあってはいられません」と言って立ち去る。

 特命係。右京と薫が部屋に行くと角田六郎(山西惇)が、一ツ橋が
二人目の犯人であることがわかり一件落着したと言う。

 右京と薫は轟に話を聞く。轟は右京が疑ったフィルムケースがない
か一ツ橋の部屋を調べたことを説明する。日記帳に一ツ橋の告白があ
ったことが決め手になったらしい。

 鑑識。一ツ橋の日記帳は一部塗りつぶされた個所がある。一ツ橋は
秦良がもう一人の犯人であることを疑っていたのだろうか?それなら
なぜチョコレートパイを食べたのか?米沢は塗りつぶされた個所を判
読しようとしたが判読不能だったという。

 特命係。納得がいかない右京は日記帳のコピー見つめじっと考えて
いる。一ツ橋の日記帳には山田を殺した自供があるのに、綿貫を殺し
た記述はない。綿貫も殺していたら日記に、山田と綿貫を殺したと書
いてあるだろう。トランペットに青酸を塗ったのはひばり、日記帳を
塗りつぶしたのは、日記帳を見つけた轟か?

 右京と薫は一ツ橋の私物の筆記用具をすべて集める。

 教会。轟とひばりは永遠の愛を誓い二人で結婚式を挙げている。そ
こへ右京と薫が入って来る。

 右京は轟に日記帳の書き損じの部分に何が書かれていたかを尋ねる
が、轟はしらばっくれる。二人は一ツ橋の筆記具を全部調べたが、日
記帳を黒く塗りつぶしたペンだけがないことを話す。轟のポケットの
中にそのペンがないかどうか尋ねると、ペンが出てくる。

 薫がそのペンで書いてみると日記帳のペンと同じことがわかる。右
京と薫は轟がどうして塗りつぶしたのかを知りたくて、轟を尾行して
いた。

 轟は観念して自供する。ひばりは5年前の出来事以来、轟のことを
ずっと好きだった。轟は冴えない中年男の自分に、若くて美人なひば
りが思いを寄せていることを夢にも思わなかったが、ひばりが自分を
殺したいほど愛していることを知り、ひばりをかばおうとした。

 それを聞いた薫と右京は憤る。右京は「今回の事件は全警察官にど
れほどの影響を与えるとお思いですか。恥を知りなさい」と恫喝する。
薫は轟に手錠を渡し、ひばりを逮捕させる。

 右京と薫は二人を警視庁に連れて行く。

 「花の里」。美和子が婚姻届をなくしてしまった。怒った薫は美和
子にもう一度婚姻届の用紙をもらってこいと言う。

 薫の部屋。茜が薫に美和子が買い物の途中トイレで婚姻届を落とし
たのを拾ったので、自分が昼間出しておいたと告白する。「妻になる
人」の欄にはフルネームと住所も書かれており捺印もあったから。

 次の日。薫は美和子に勝手に出された婚姻届なので婚姻無効にでき
ると説明する。
 美和子は「よろしくね」と夫婦になることを認める。美和子の携帯
に会社から呼び出しがかかり、美和子は会社へ行く。薫は右京に照れ
笑いをする。


寸  評  半年間続いた「相棒」もようやく最終回を迎えました。右京と薫
の物語が終わるのは少し寂しい気分です。人気シリーズなので、シー
ズンVもあるのでしょうか?
 スペシャルもあるかもしれませんね。永堀剛敏を久しぶりに見まし
た。一番記憶に残っている役は深田恭子が出演していた「神様もう少
しだけ」で、深田恭子にエイズを移してしまう役です。気の弱いおど
おどした役が似合います。監察官としていつも登場する神保悟志が出
てこないで田中美里が出てきたので、レギュラー入りしたのかと思っ
たら殺人犯役でした。
 殺人犯が所持していた青酸カリが引き金になって、警察官3人が殺
人を犯してしまうというちょっと突飛な話でした。前半は田中美里が
小倉久寛のことを好きということはわからないので、後半に二人の間
に色恋沙汰があったという設定が明らかにされ、いきなり二人だけで
の結婚式をするというのが唐突です。
 庁内で嫌われている場の空気が読めない役の小倉久寛が田中美里に
好かれるというのはありえないだろうと思ってしまいます。顔が三枚
目だと、それを補うぐらい性格がよいとか気遣いがあるとかでカバー
できるのでしょうが、今回の轟は一体どこが良かったのでしょうか。

執 筆 者 たま(dorama_last@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 3月17日、18日とユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行って来ました。4歳
の子どもは身長制限でひっかかるものには乗れないのが残念でしたが、キャラ
クターたちとも写真が撮れてそれなりに楽しめました。
 久世光彦の追悼ドラマがテレビ東京系で放映されていたのを、ビデオに撮っ
たので少しずつ見ています。田中裕子はやっぱりいいなあと改めて思います。
最初に彼女を見たのは、朝ドラマの「マー姉ちゃん」でした。熊谷真美が主演
でしたが、長谷川町子役をしていた田中裕子の方が光っていました。その後、
タイトルは忘れてしまいましたが、NHKドラマで名取裕子らと女子大生役を
していました。平凡な顔立ちのように見えて、ある瞬間はドキッとするぐらい
美しい表情を見せるのがすごかったです。久世の古巣であるTBSではどうし
て追悼でドラマを再放送してくれないのでしょうか。
 秋のドラマで杉村春子を米倉涼子が演じていましたが、田中裕子で見てみた
かった気がします。私がドラマで見ていた杉村春子は実力派の女優という風格
だったので、米倉涼子だとちょっと違う感じがしてしまいました。それに太地
喜和子をソニンが演じていたので、これも何だかそぐわなかったです。(たま)

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発行元:ドラマ研究会
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