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タイトル:Daily Drama Express 2006/03/09 白夜行 (9)  2006/03/15


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/03/09 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 白夜行
局  名 TBS系
放映日時 木曜21時
キャスト 桐原亮司(山田孝之)
 唐沢雪穂(綾瀬はるか)
 笹垣潤三(武田鉄矢)
 唐沢礼子(八千草薫)
 松浦勇 (渡部篤郎)
 谷口真文(余貴美子)
原  作 東野圭吾
脚  本 森下佳子
主題歌  柴咲コウ「影」

あらすじ  第九話 こぼれ落ちた過去

 2004年 冬。
 栗原典子(西田尚美)がお湯を持ってきて、秋吉雄一こと桐原亮司
(山田孝之)にお湯を持ってきて飲ませる。
 酒で散らせばいいと言う亮司に、胃は怖いんだから、と病院を勧め
るが、亮司は断ってフラフラと立ち上がる。

 そして典子に背を向けると、ニマッとする。


 亮司は笹垣潤三(武田鉄矢)の部屋の前で鍵屋に、ガキを無くして
入れなくて困っていると電話し、中へ入る。

 笹垣のカレンダーには、『布施』と書いてあった。


 笹垣は篠塚一成(柏原崇)の依頼を引き受ける。1週間ほどお時間
をいただくと言って。


 笹垣は唐沢雪穂(綾瀬はるか)の取材をしているという口実で、川
島江利子(大塚ちひろ)に会う。そして、高校時代の藤村都子(倉沢
桃子)の強姦事件は、雪穂のやらせではないか、と切り込む。写真は
送りつけられたが、実際には暴行されていない。

 動揺する江利子。


 雪穂の部屋に上がった唐沢礼子(八千草薫)は、高宮誠(塩谷瞬)
の母親からの連絡を受けて、びっくりした。何で話してくれなかった
の?と言う。
 雪穂は、落ち着いたら話そうと思っていたという。
 礼子は、とりあえず雪穂が元気そうでよかった、と言う。

 雪穂が礼子のことを亮司に報告。
 亮司は笹垣が動いているのは、高宮がらみではなさそうだと報告。
 江利子のことだと感づく雪穂。

 亮司は、笹垣は自分の方で何とかするから、雪穂はお店に専念する
よう言う。


 お弁当屋。
 亮司は典子がいるのを確かめると、お礼を言い、一緒にお弁当を食
べましょうと誘う。

 亮司は典子に仕事を聞かれ、メモリックス社の名詞を出す。
 「今日で、辞めちゃったけど」と付け加えて。

 亮司は、辞めて小説を書くという。
 どういう話かと問われ、「幽霊の話」と亮司。
 ビクッとする典子。

 典子は不倫していた時、自分を幽霊みたいだと思ったという。


 笹垣は、何でもかんでも、何で強姦なんだと怒る。


 典子はビールを何本も飲み、不倫相手を信じて300万円貸したの
に、だまされ、お金を取られたという。
 愚痴る典子に、亮司は「寒くない?」と声を掛ける。
 何度目かで、「寒い」と答える典子。

 −− なあ、雪穂。こぼれ落ちた過去の断片を、すべて拾い集める
のは無理だから、拾う奴を消そうと思ったんだ。いつか海へ出るあな
たの未来のために。


 その夜、亮司は典子の部屋で、典子とベッドを共にした。


 典子は同僚に、同棲相手は、不倫じゃないかもしれないけど、泥棒
だったらどうするの?と言われる。
 典子はビクッとしながらも、量を追い出されたって言うから、置い
てあげているだけだし、昼間は小説書いてるんでしょ、と言う。


 昼間典子の部屋に一人いる亮司は、部屋を探る。そして、『負け犬
日記』と題された典子の日記を見つけ、読む。


 典子が慌てて帰宅すると、亮司はネットで薬について調べていた。
小説のトリックに使う青酸カリを知りたいのだけど、と。

 典子はびっくりするが、教えてあげると言う。


 礼子は、雪穂の離婚の書類を読む。そして、お店大変なら人を雇え
ば、と言う。
 雪穂は、人を雇う余裕はない。もう一店舗出したいと思っているの
で資金が必要と答える。

 お商売が好きなんだねぇ、と礼子。
 雪穂は自分にはもう、お店しかないんだから、と言う。


 夜、典子は亮司に、青酸カリについて説明する。青酸カリ自体は安
定した物質。でも、胃の中で酸と化合すると、青酸ガスを発する。飲
み物に混ぜるのは現実的ではない。独特のにおいで気づかれるし、舌
もしびれる。青酸ガスにしたら、犯人の方が先にすってしまうだろう、
と。

 突然典子は亮司に、自分の体が好きか問う。
 好きだ、と亮司。
 じゃあ、なぜイカないの?と問う。
 亮司はいつものこと。ただ、一度だけイッたことがある。それは、
絶対妊娠しない相手。
 男?と聞かれ、女。冷たい女、と答える。
 M系?と聞かれ、否定。(本当は死体)
 好きな人とは?と聞かれ、何もできなかったと答える。
 治した方がいいよ言われ、神様がオレの遺伝子なんて残すなって言
ってるんだよ。ロクでもないから、と言う。


 笹垣は、菊池道広(田中圭)に話を聞く。亮司がやったことは、菊
池をはめるだけにしてはずいぶんと複雑。何か恨まれているのでは?
と聞く。

 菊池は、あの時はいえなかったけど、自分は亮司を脅していた。脅
しのネタは、秋葉雄一という奴のおじさんが撮った風景画の中に入っ
ていた、亮司の父・桐原洋介(平田満)と少女が一緒に歩いている写
真。亮司は洋介の隠し子だと言っていたが、想像することは一つでし
ょ、と言う。

 笹垣は雪穂の写真を見せ、彼女かと問うが、後ろ姿だったのでわか
らない、と菊池。


 笹垣は、桐原弥生子(麻生祐未)を訪ね、洋介の愛人は西本文代
(河合美智子)ではなく、娘の方だったのではないか?亮司がそれを
知っていたのではないか?と問う。
 酔って答えない弥生子に、「誰にも言われへんの、苦しいやろな」
とつぶやくと、気が変わったら電話して、と名刺を渡す。


 雪穂は良子とダイレクトメールを詰めている。
 礼子がやってくる。売り上げに貢献しようと思って、と。

 雪穂は礼子にプレゼント。
 礼子は駅までの道で、中絶して妊娠できなくなったのは本当か聞く。
 雪穂はそれでよかったと思っている。子供できても、愛せないと思
うし、その代わり店を育てていこうと思った、と言い、謝る。

 礼子は、初めて雪穂の本音を聞いた。自分も子供ができなかったか
ら、こんなことだけ血がつながっている気がすると言うと、封筒を取
り出し、こちらで教室を開いているお花の先生方のリスト。中にはお
金持ちもいるから、雪穂なりのやり方でがんばりなさい、と言う。

 雪穂は亮司に、礼子のことを報告。
 亮司は雪穂が中絶して、妊娠できなくなったのは本当か聞く。
 雪穂はそれは本当。昔、あまりに具合が悪くて病院へ行ったら、自
然で妊娠するのは無理と言われた。高宮とのことは少し偽造した、と
言う。
 もしかして、原因は、と言う療治に雪穂は、違う。でも、よかった
と思っている。そしてくだらないこと言ってごめんね、という。

 療治は、笹垣はなんだかんだ言って、もう刑事じゃないから、と雪
穂を安心させる。
 雪穂は、お店がんばる、と言う。


 亮司は公園で、遊び人風の男から、硫酸を受け取る。


 亮司は典子に、本物の青酸カリを見たいという。
 典子はそんな面倒なことをしなくても、刺したり殴ったりすればい
いじゃない。白い粉末だよ、アーモンドのにおいのする、と言う。
 亮司は、もう典子には頼まない。前の会社のルートを使えば手には
いるだろうし、そもそも典子は自分の手は汚したくないんだ。ペット
は飼いたいけど、面倒見るのはごめんってタイプ。自分が一番大切っ
て言うタイプだと言う。

 典子の顔色が変わる。
 亮司は盗み読んだ日記を元に、典子を攻めたのだが、効き過ぎてし
まったようだ。

 典子はスーパーへ出かける。

 夜中、亮司は典子の吐く音で目を覚ます。
 食卓の上を見ると、ものすごい量の菓子やパンの空き袋が載ってい
る。

 トイレから出てきた典子に、亮司がどうしたのか聞くと、典子は乱
暴な言葉で、「ウルセー」と亮司を払うと、またトイレに入る。

 −− 気づけば明日はもう、笹垣が戻ってくる日だ。いざとなれば、
計画を変更すればいいだけだが、オレはもう、リアルな死を感じるの
はいやだった。


 帰宅した典子は、薬瓶に入った青酸カリを亮司の前に置く。保管庫
には別の薬品を置いておいたし、そんなものさわる人、滅多にいない
から大丈夫。見るだけよ、と言う。

 怒っていたのでは?と問う亮司に典子は、前の不倫相手との子を堕
ろしたことがある。自分一人でも育てていけるだけの経済力はあった
が、子供を育てたり、そのために生活レベルが下がったりするのがい
やだったから。もうだいぶ収まってきたけど、思わず食べちゃう。い
なくなった子供の分、おなかに詰め込もうとして、と打ち明ける。
 そして、亮司も何かものすごく後悔している。だから他人と命紡い
ではいけないと思うのだろう。自分には面倒を見ることもできる。手
でも口でも汚してあげる、と言う。


 笹垣が礼子を訪ね、雪穂の気になる人って、篠塚かと問う。
 大学の先輩ならそうね、と礼子。そしてやっと雪穂も本音を言える
ようになったのだから、もうこれ以上かまわないでください、と頼む。
 本音って?と問われ、子供を愛せないと言っていたと礼子。

 笹垣は、なんで雪穂はそんなに自分を否定するのだろうか?と不思
議に思う。

 笹垣が去った後、近所の人が礼子にサボテンを一鉢くれる。


 今晩も亮司はダメだった。
 典子は、明日もあさってもあると言って、亮司と手をつなぐ。

 −− それはきっとあの日、父親を殺した罰。雪穂を置き去りにし
た罰。その小さな手から未来を奪い取った罰。暗い中を迷いながら間
違いながら、雪穂がやっとつかんだ明日を、もう二度と失わせるわけ
にはいかないんだ。

 亮司は典子が寝入ったのを確かめると、手をほどいてベッドから出
る。


 礼子は、貰ったサボテンを、雪穂がサボテンを植えている花壇に直
植にする。でも、植え替えるための穴を掘って、何かを見つけ、でも
何もなかったかのように新しいサボテンを植え、家に上がろうとして、
突然倒れる。


 亮司は、あの青酸カリの瓶を手に、笹垣のマンションの前に立つ。
 その時、雪穂からの電話。礼子が倒れて病院に運ばれたこと。サボ
テンが知らないうちに一つ増えていることを告げる。


 笹垣の事務所に篠塚がやってきて、秋吉という名で東西電装のシス
テムを盗んだ人物は亮司でしょう、と履歴書を見せる。システム部の
社員の協力で入手した。これに雪穂が絡んでいるのではないか?もっ
とも秋吉は一週間前にメモリックス社を辞めているが、と言う。

 笹垣はそこまで調べた篠塚に驚きながらも、強姦事件に亮司と雪穂
が絡んでいるのは間違いないだろうという。彼らのやり方には、独特
の手口がある。それを江利子に言ったら明らかに動揺していたから、
と言う。

 笹垣は、雪穂は篠塚が好きだった。だから江利子を傷つけた、と言
う。

 篠塚は、雪穂が自分を好きなことを気づいていた。でも、それなら
何もしない方がもっと可能性があったのに、何でそんなことを、と言
う。

 笹垣は、江利子をただ傷つけたかったのだろう。それには、強姦が
一番傷つく。雪穂がそう考えるようになったのは、11歳の時。洋介
からそういう目に遭わされたから。正確には、母親に売られたのだが、
11歳の少女にとっては、売春も強姦も同じこと、と言う。

 篠塚は、亮司はその償いのために、江利子に父親と同じことをした
のか?でも、自分にはむしろ雪穂が亮司を守っているように見える。
本来ならかかわりあいたくない人間のはずなのに、と。

 笹垣は、彼らには欠けていることがあるという。
 それともう一つ。彼らは、彼らの真実にふれたものに、死を与える
という。


 礼子が気づく。
 付き添っていた雪穂が声を掛ける。

 礼子は、庭のあれは何?と問う。
 しらばっくれる雪穂。
 礼子は、もうしらばっくれるのはやめなさい。一生懸命隠そうとし
ていたでしょ。本当のお母さんを雪穂が殺したの?あの人は誰?今ま
で隠しているの、しんどかったでしょ。言ってくれればよかったのに。
 いや、気づいてあげなければ、言えないでしょ。雪穂のいるところ
は『生き地獄』って言うの。
 人生はもっと楽しいもの。笑ったり、泣いたりするのに遠慮はいら
ない。そんなんじゃ、人生大赤字。自首しなさい。長生きするから。
雪穂の帰るところはあるから、と。

 雪穂は涙をぬぐうと、自分は一人じゃないから、できない、と言う。
 白い花の幼なじみね、と礼子。

 雪穂は謝りながら、礼子の輸液管のつなぎ目を抜こうとする。

 それを押さえる手。
 亮司だった。二度目はダメだというと、雪穂を行かせる。

 何度目かの言葉に、雪穂は立ち去る。

 亮司と礼子は目が合う。


 図書館の掲示板。
 [16](無題)投稿者:幽霊からの遺言
  どうかこどもたちに
  本当の罪は心と記憶に下されると伝えてください
  飲み込んだ罪は魂を蝕み、やがて、その身体さえ
  命さえ食い尽くす
  どうか、その前に
  どうか親たちに伝えて下さい

 真文は亮司の卒業した高校に、卒業生の卒業証書を預かっているの
で、と言って住所を教えて貰う。


 弥生のところに飛び込む真文。亮司はどうしているか問う。あの子、
大好きだったといって。

 弥生子は、亮司は自分が殺した。よくできたいい子だったのに.....
と泣きながら言う。


 雪穂は病院の公衆電話で、誰かに、今晩が山場だと言う。そばを看
護師が通る。

 病室に一人残った亮司。
 「白い花の子か、あんた。二人してそのザマか。壊れるなあ」と礼
子。
 「正しいことなんて、言われなくてもわかってるんです」と亮司。

 亮司は、雪穂が抜こうとしたコネクションを抜く.....


寸  評  亮司は、青酸カリで笹垣を殺そうと思い、そのために、薬剤師で
ある典子と同棲したというわけですね。なんて、複雑な方法を考えつ
くのでしょう。
 でも、まさか秘密を守るために、礼子まで殺してしまうとは思いま
せんでした。ここまでくると、もう同情の余地はないと思います。父
親は過失、松浦は殺されても仕方ないと思えるぐらいの悪さをしてき
た、でも、礼子はむしろ雪穂をずっと守ってきてくれたし、きっとこ
れからも守ってくれたでしょう。
 二人が早く小学生の時の誤謬に気づいて人生の軌道を修正してくれ
ることを願うのですが、来年か再来年のクリスマスには、亮司は刺さ
れて倒れるのですから。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 書庫で、「富豪刑事」が、途中になっていますので、春ドラマで続編と知り、
急いで、続きを書いているところです。当時、楽しみにされていた方には、途
中になっていて、済みません。これから、がんばります。

 ところで、このところ毎日花粉症で鬱陶しいです。耳鼻科での予測通り、
2月半ばに始まり、きっちり春一番が吹いたときからひどくなりました。今年
は、五年に一度の飛散が少ない年だそうです。確かに、去年に比べると、だい
ぶ楽だとは思います。予防薬を飲んで、目薬、鼻薬は欠かせませんが。

 ところで、今回の内容を見ていて、ずっと頭から離れなかったのが、xxく
んの隠し子の話。。。

 また、彼の言葉はなんで聞きにくいのでしょう。モノローグがとても多いの
に、そこをメモれません。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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