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タイトル:Daily Drama Express 2006/03/08 神はサイコロを振らない (8)  2006/03/14


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/03/08 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 神はサイコロを振らない
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 黛ヤス子(小林聡美)
 竹林亜紀(ともさかりえ)
 木内哲也(山本太郎)
 黛菊介 (武田真治)
 大屋本部長(岸部一徳)
 加藤久彦(大杉漣)
 坂倉将 (升毅)
 後藤瑠璃子(鳴海璃子)
 浜砂柚子(市川実和子)
 甲斐陽介(尾美としのり)
 甲斐航星(中村友也)
 黒木亮 (小清水一輝)
 浜砂桃子(佐々木麻緒)
 中武昇子(明星真由美)
 浜砂藤吉(片桐仁)
 日向啓太(丸山智己)
 霧島藍 (矢沢心)
 神蔵竜蔵(ベンガル)
 神蔵英子(大川栄子)
 早川真澄[機長](石橋祐)
 後藤杏子(高橋惠子)
 神蔵弘美(通山景織子)

原  作 大石英司
脚  本 水橋文美江
主題歌  『』

あらすじ the 8th day「残された3日間…皆を俺が助ける」

 −東洋航空402便が再び姿を現した8日目。残された時間は、あと
3日。

 哲也(山本太郎)は実家に戻る途中、事故支援対策室に寄り、マイ
クロブラックホールについて調べようとする。ちょうどそこに甲斐
(尾美としのり)、加藤教授(大杉漣)、航星(中村友也)がいて、
10年前に引き戻される正確な時間を割り出すことに成功していた。

 哲也は3人と共にヤス子(小林聡美)の家に戻り話し合うことにす
る。2月19日午後9時32分4秒に402便の乗員乗客は10年前に引き戻され
る。そして戻される時間はマイクロブラックホールに突入する前の時
間、加藤教授によれば午後3時37分になるという。そしてマイクロブ
ラックホールに飲み込まれた時間は3時40分。

 航星は、その3分の間に何らかの手を打てれば乗員乗客は助かるこ
とができるはずだと自分の考えを述べる。しかし加藤教授はそんなこ
とは絶対ありえないと否定する。10年前に引き戻されれば、今ここで
考えている記憶も戻されて消されてしまうから、何もできないはずだ
し、そもそも助かるのであれば、今ここに10年後の乗員乗客が存在し
ていなくてはならないが実際はそうではないのだから、と。

 甲斐は「残念だけど、加藤教授の理論は正しいよ」と諦め顔になる。
哲也は「俺が、俺が忘れない。そして乗客を全員助ける」と決意を述
べる。しかし加藤教授は「どうやって?」と厳しくつっこんでくる。
これに対して哲也は「俺は、絶対に忘れないから」と繰り返す。

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 −神はサイコロを振らない、我々はそれに従うしかない。でも本当
にそうだろうか。本当に神はサイコロを振らないのだろうか。
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 甲斐はホテルで乗客を集め、3日後に消えることになるが、残りの
日々を大切な人と過ごしたりする時間として考えて欲しいと痛切な思
いで伝える。

 柚子(市川実和子)は昇子に内緒で劇場を借りて欲しいとヤス子に
依頼する。昇子(明星真由美)は劇場をお笑いでいっぱいにすること
だから、その夢をかなえてやりたいのだと言う。ところが、同じころ
昇子もまた劇場を借りるためにあちこちに電話し、手製のチラシを作
っていた。

 柚子は最高のステージにしたいからと、できるだけ大きい劇場とき
れいなチラシを作って欲しいとヤス子に頼み、ヤス子はそれを引き受
ける。

 哲也は大屋本部長(岸部一徳)に世界中の学者を集めてマイクロブ
ラックホール回避の案を練って欲しいと直談判する。しかし大屋本部
長は「調査は続けています。その結果を待って上層部の指示を仰ぎま
しょう」とやんわりと断り、哲也は悔しさを押し殺して立ち去る。

 入れ替わりにヤス子がやってくる。ヤス子は大屋本部長に柚子のた
めに劇場を借りることを伝える。大屋本部長は「なぜそこまでするの
です?」と疑問を呈するが、ヤス子は「これまで402便の人たちの様
々な思いを目にし、私のようなものにも奇跡の瞬間に立ち会うことが
できたんです。だから最後までみんなのお世話をやり遂げたいんです」
と答え、出て行こうとする。ヤス子は大屋本部長にまた咎められると
思い、報告のみして何を言われようとやるつもりでいた。

 しかし大屋本部長は「君にも奇跡なんじゃないですか。木内君との
別れが近づいているんじゃないですか?望むなら休暇をとったらどう
ですか?」と意外なことを言う。ヤス子は「それは有休ですか?勝手
なことをするから解雇にするってことじゃ」と面食らう。

 大屋本部長は「君のがんばりを認めているつもりです。あと3日、
自分のために使ってはどうですか?」と静かに続ける。聞いたヤス子
は「実はこの数日お世話に疲れて、本心では誰かにもう乗客のことは
いいよって言ってほしいってどこかで思っていたんです。まさか大屋
本部長に言われるとは」と驚く。大屋本部長は「休みますか?」と聞
く。ヤス子は「いえ、今びっくりして休めました」と答える。

 亜紀(ともさかりえ)と菊介(武田真治)はどうやったら10年前の
402便にマイクロブラックホールを回避できるかを2人で考え続けてい
た。加藤教授は「人間はねえ、誰しも生死に関わるとてつもなく重大
な状態に直面することがある。それが402便の乗客に訪れた。恨むな
ら運命を呪いなさい」と諭すように言うが、亜紀と菊介は「そうだ、
生涯の記憶に残るような強烈な印象を残そう」と加藤教授を無視する。
そして「ヤッチと哲の結婚式をやろう!」と盛り上がる。

 ヤス子は東京シティホールという大劇場を借り、チラシの手配もす
る。柚子はさっそく昇子に伝えると大喜びで出て行く。そこへ間の悪
そうな表情の藤吉(片桐仁)がヤス子のところに現れ、昇子からお笑
いライブの招待状をもらったことを話し、昇子の手書きのチラシを見
せる。

 昇子は柚子から話を聞いて、複雑な思いを抱くが、顔は嬉しそうに
して練習に入ろうとする。しかしヤス子は昇子を呼び出して謝り、自
分が予約した劇場をキャンセルすると申し出る。「こんなあったかい
チラシ私には作れません。中武さんの気持ち、柚子さんにちゃんと伝
えますから」と笑顔で見せる。誰の力も借りず、自分の力ですべて手
配した劇場に誇りを持とうという昇子の思いを聞いた柚子は昇子の下
に駆けつけ、抱き合って泣く。

 ヤス子と哲の結婚式のことにはしゃぐ亜紀を見て、菊介は「あの、
残り3日他の人にかまっていいんですか。自分のことはいいんですか」
と尋ねる。亜紀は「結局あたしはさ、普通がいいんだよね。極平凡な
日常、そんな風にしていたいんだ。だから菊坊がいて良かったよ。あ
りのままの自分出せたし、楽しかったし。サンキュ」と笑顔を見せる。
すると菊介は思わず亜紀の肩にすがる。人に感謝されたことに久しく
なかったことにうれし涙が流れてきたのだった。

 瑠璃子(鳴海璃子)は航星にコンサートが中止になったことを話す。
杏子(高橋惠子)はもう自分のために時間を使っていいと言ってきた
のだという。すると航星は「なら1日だけ俺にくれないかい。映画で
も見に行こう」と誘う。瑠璃子は「うん」と笑顔を見せる。

 神蔵夫妻が長崎へ帰ることになったので、ヤス子と哲也は見送りに
行く。竜蔵(ベンガル)は「正直10年後の世界でいいニュースは聞け
なかった。政治の腐敗、経済の不況、治安の悪化とか10年前より悪く
なっている。教育者のはしくれとして言わせてください。この先の
10年をよりよい10年にしてください」と話す。
 ヤス子がどう答えていいか困ると、「それはあなたがあなたの人生
を豊かにするということですよ」と伝えて去っていく。

 哲也とヤス子は事故支援対策室に戻ってくる。すると加藤教授が哲
也に「見つかったのか?マイクロブラックホールを回避する手段は?」
と突っかかってくる。哲也が「まだです」と答えると、「大口叩いて
何もできんのか」と毒づく。

 すると哲也は「俺は最後まであきらめません。でももし何もできな
くて、俺が死んだら時々あいつをかまってやってください。あいつ
1人で生きてますなんて顔して、根は結構寂しがりやなんで見守って
やってください、よろしくお願いします」と頭を下げ、出ていく。

 ヤス子がその場に立ち尽くしていると、加藤教授は「論文の仕上げ
があるから帰ってくれ」と言う。しかしヤス子は動くことができない。
加藤教授は「ああもう、哲也ちゃんを追いかけなさい。神はサイコロ
を振らないが、ヤス子ちゃんはサイコロを振りなさい。自分の人生の
サイコロは自分で振るんだ。あと2日と2時間だぞバカ女」とヤス子を
追い出す。

 ヤス子はロビーで哲也に会うと「加藤教授があと2日と2時間だって。
予定はどうなってる?」と尋ねる。哲也が「何もない」と答えると、
ヤス子は「じゃあ、一緒に過ごしますか。私、残りの時間は自分のた
めに使うことにした。10年前に引き戻される瞬間は一緒にいましょう、
お願いします」と頭を下げ、笑顔で出て行く。そのヤス子の背中には
「ヤス子ちゃんは今でも哲也ちゃんのことが好き!」という貼り紙が
つけられている。

 柚子と昇子は下北ふれあいホールでお笑いライブを開き、狭い場内
を沸かせる。

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 −あなたが今このときをわすれてしまっても私は覚えている。
402便がやってきたことを私たちは忘れない。何もかも消えてしまう
なんて嘘である。私たちのなかに思い出は残る。今このときを一緒に
生きた思い出は残るのだ。いつか笑って話せることが来るだろうか、
あんなこともこんなこともあったと笑って話せるときが。
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 菊介はとあるビルへやってくる。そこには瑠璃子が待っていた。

 亮(小清水一輝)は「お父さんもお母さんもうそつきだ」と泣きな
がらホテル内を走っている。父親は困惑しながら亮を追いかけている。

 −残された時間はあと1日と9時間。最後の1日を、あなたはどう過
ごしますか。


寸  評  結末に向けて話が動き出しました。みなそれぞれ自分のために残
された時間を使うことにし、ヤス子も哲也と過ごすことをはっきりと
言うことができました。とても切なくて感動的な雰囲気なのですが、
どうも亜紀や菊介が合間に挟むギャグが雰囲気を壊しているような気
が。お笑いの部分がしっくりとはまってくれないなと個人的には思い
ます。私に別れは切ないものという固定観念があるのがいけないのか
もしれませんが。
 それと相変わらず大屋本部長はいい味を出しているなあと思いまし
た。セリフの一つ一つが活きているような感じがします。よく人物が
描けているというのはこういうことを言うのではないでしょうか。
 いよいよ来週が最終回、ここまで来たらギャグで濁すようなことは
せずにシリアスに描いてほしいと思います。

執 筆 者 ケン()

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2. 編集後記
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 風邪をひいてしまいましたが、今の時期は仕事が忙しく休むことができませ
ん。私はノドにくる性質なので、いったん風邪をひくと飲み込むといったこと
が大変つらくなります(体力も消耗しますし)。だから喉スプレーを持参して
30分に一度は喉の痛み止めをしてしのいでいます。(ケン)

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