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タイトル:Daily Drama Express 2006/03/08 相棒 (20)  2006/03/14


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/03/08 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 相棒
局  名 テレビ朝日
放映日時 水曜21時
キャスト 杉下右京(水谷豊)
 亀山薫 (寺脇康文)
 小野田公顕(岸部一徳)
 宮部たまき(高樹沙耶)
 奥寺美和子(鈴木砂羽)
脚  本 輿水泰弘ほか
主題歌  「」

あらすじ  シーズンIV 第20話「七人の容疑者」

 ドラマの撮影スタジオの製作部長室に爆破予告の電話があり、スタ
ジオからスタッフが出される。声は誰がわからぬようにボイスチェン
ジャーがかけられていた。
 予告では明日爆発するというので、安全確認がされるまで、撮影所
は封鎖、捜査一課はまた予告電話が入った時のために電話を録音する
ように指示する。

 特命係。杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は爆破予告のあ
ったというテレビニュースを見ている。爆破予告だけで爆破は起きな
かった。角田六郎(山西惇)が部屋に入ってきて事件を気にしている
二人に、撮影所に盗難が起きて捜査三課は人手が足りなくて困ってい
るようだから手伝ってやったらと言う。

 二人は撮影倉庫から着ぐるみが盗まれたという事件を調べに行く。
撮影所が休みにも関わらず「時効間近」というドラマ撮影が行われて
いる。「時効間近」は30年前に映画化されたもののリメイク。

 二人は守衛の半田茂(でんでん)に倉庫に案内される。着ぐるみは
今朝6時の巡回でなくなったことがわかったので、昨夜9時から今朝
6時の間に盗まれていた。

 倉庫には装飾係・南早紀(三輪さとみ)がいて腕時計のケースを探
しているという。半田が棚から血痕のついたゴルフのグラブが出てい
るのを見つける。その隣にあった着ぐるみの中から死体も見つかる。
死体は製作部長・林登(谷本一)。

 捜査一課がやってきて、三浦信輔(大谷亮介)は先にいた右京に
「警部殿のいる所に必ず事件がありですね」と嫌味を言う。林を殺し
たのはデキレンジャーの着ぐるみを盗んだ者か?

 鑑識の米沢守(六角精児)により、撮影現場は製作本部長室と判明
する。犯行時間は昨夜11時から午前1時。凶器となったゴルフグラブ
は林の物で、部屋にゴルフバックがあった。製作部・甲野茂(俵木藤
太)によると林の趣味はゴルフ。犯人は死体をなぜ移動させたのか?
右京と薫は捜査一課から追い出される。

 そこへ爆破予告電話がかかる。甲野はすばやく録音する。薫は右京
に耳打ちすると右京は「それはいいですね」と答える。

 右京・薫・甲野の3人はダビングされた爆破予告テープを聞く。右
京はテープを聞いて、第10ステージとは「時効間近」のスタジオのこ
と、犯人はなぜ「時効間近」のスタジオを狙うのか?と疑問に思う。
また、犯人は「スタジオ」と言わずに「ステージ」と言っているので
撮影所に詳しい人ではないか?犯人の爆破予告日は、3日後のドラマ
のクランクアップの日、3月6日の月曜日だ。

 右京と薫は撮影現場に行き、予告日の撮影禁止を命ずる。そしてテ
ープを流す。内容は「第10ステージの爆破は3日後に変更する。言っ
ておくがこれはゲームではない。ゆめゆめいたずらと思わぬように」
というもの。

 早紀とプロデューサー・曽根ゆり子(大寶智子)が昨年の10月放映
された第2話で使われたセリフであることに気付く。しかし、そのセ
リフはカットされて放送されていない。知っているのは現場のスタッ
フ。セリフを書いたのは脚本家ではなくて首になった助監督・都築大
輔(少路大輔)。監督・御子柴健(小島康志)は都築は遅刻はするし
寝坊はするで使えなかったため首にしたと説明する。

 そこへ米沢が入ってきてボイスチェンジャーをとった声を皆に聞か
せる。その声は都築大輔のものだった。

 内村警視長(片桐竜次)と中園警視正(小野了)と捜査一課のメン
バーが7人の容疑者をボードに貼って見ている。

 監督の御子柴とプロデューサーのゆり子は林と日常的によく揉めて
いた。チーフ監督の石原隆志(水上竜士)は林にチーフ監督になるの
をつぶされた。林は人事権を一手に握っていた。守衛の半田は林から
リストラ宣告をされて今月一杯で退社予定。装飾係・早紀と守衛の木
村忠男には怨恨の線は浮かばない。

 捜査一課は都築を捕らえて取調室で話を聞く。監督は細かいことに
こだわりすぎる、自分がいなくなったのにドラマの放送は普通に行わ
れていたのが不満で爆破予告の電話をしたと自供する。

 都築のアリバイは一昨日爆破予告の電話をしに公衆電話へ行っただ
で後は部屋にいた。

 爆破予告と泥棒と殺人がすべて同じ日に起きている。林はなぜ爆破
予告の電話を録音しなかったのか?犯人が録音されたテープを消して
いたとしたら、爆破予告があることを通報されては困る人物が犯人と
いうことになる。

 林の葬儀。大物俳優・蕪木惣一(西田健)が弔辞を述べている。蕪
木と林は30年前にも一緒に映画「時効間近」を撮った、そして現在は
テレビドラマ「時効間近」で一緒に仕事をしていた。映画の主演俳優
・五代がスタッフ全員に配ったという時計を出して、こんな残酷な形
で亡くなるとは嘆いている。

 右京と薫は蕪木に話を聞く。蕪木が今日は撮影所に行く予定だった
が、予定が変わり明日撮影になった、撮影が変更になったのは3日前
の夜深夜1時に変更になった、そのおかげで葬儀に出られたという。

 制作部の甲野に確認すると、スケジュールは石原の担当であること
がわかるが、甲野は何か隠している様子。

 喫茶店。二人は甲野から話を聞く。3日前の11時頃、制作部長室の
前を通りかかると石原と林が揉めていた。そこへ爆破予告の電話がか
かり、石原はすぐに都築が電話をしていることがわかり、警察に通報
するという意向の林に通報をやめるように求めた。通報するとまた撮
影所が封鎖になり、遅れている撮影がさらに遅れることを危惧しての
ことだ。

 右京と薫は石原から話を聞く。爆破電話がかかってきた時に、都築
と気付いた、セリフは第2話のままだったから、それで林に通報を止
めるように求めた、都築に爆弾が作れるはずがないから。
 蕪木のスケジュールを変更したのか?という問いには変更したのは
蕪木の方で前の仕事が押しているからという理由だったという。

 ドラマ編集室。右京と薫が見学している。蕪木が持っていた時計と
同じ時計が画面に写っている。捜査一課がやってきて石原に同行を求
める。ゆり子の携帯に局から連絡が入る。局が明後日の「時効間近」
の最終回を見送りたいと言っているという。都築が逮捕されたことで
放送を控えた方がいいという意見が出ているようだ。ゆり子は放送を
見送られないように局へ行く。

 撮影所受付。守衛の半田が蕪木の車を迎える。30年前に映画を撮っ
た時に五代が撮影スタッフ全員に配った時計で30年前の映画にも使わ
れた。時計の裏にはすべて「K.Godai」のイニシャルが刻んで
ある。

 林も持っているはずだが、林の死体には時計はなかった。犯人が
「時効間近」で使うために持ち去ったのか?監督が時計にこだわり、
映画と同じ時計を探したが、すでに製造中止、装飾係・早紀に依頼し
たら、撮影当日に見つけてきた。

 右京と薫は早紀に事情を聞く。見つけてきたのは私ではないという
答え。

 取調室。右京と薫は石原に時計を見せ、石原と林が揉めていた時に
林がしていたかどうかを尋ねると、林は時計をしていたと答える。

 スタジオ10。ドラマの撮影がすべて終了する。「時効間近」は放送
されることに決まった。

 屋上。右京と薫はゆり子に話を聞く。右京の推理では蕪木のスケジ
ュールを変えたのはゆり子、林が亡くなれば旧知の仲の蕪木は林の葬
儀に出たいと言うだろう、それでは撮影が遅れて本放送に間に合わな
くなる。葬儀の日に合わせるように、部長が亡くなるにした。

 ゆり子は、蕪木が夜遅いのがダメだったから、スケジュールを組み
直した。スケジュールを組んでいる石原にあなたのスケジュール組み
方が悪いからやり直せとは言えないので、嘘を言ったと説明。

 薫と右京は時計をゆり子に見せ、「どなたの時計ですか」と聞く。
ゆり子は父の形見だと答える。裏には「K.Godai」のイニシャ
ルが刻んである。右京は時計の由来を説明する。林の死体には時計は
なかった、ゆり子が林を殺した後、死体から時計をはずした。

 ゆり子はすべてを犠牲にしてドラマを作ってきたのに、爆破予告の
電話で撮影が中止になるのは耐えられなかった。林は人命が大事なの
で通報すると言ってゆり子と揉み合いになった。林はゆり子に「だか
ら女は使えないんだ」と暴言を吐き、ゆり子は逆上してゴルフクラブ
で頭部を殴打した。
 殺した後、着ぐるみに死体を隠して倉庫に入れた。部屋に戻り血を
拭いてテープの録音を消した。その時に葬儀がいつになるかに気付き、
蕪木の撮影を遅らせた。6日は友引だから葬儀はない。

 ゆり子は最終回の放送日まで逮捕を遅らせてほしいと頼むが、右京
はこれは自分の仕事だからとゆり子を逮捕する。

 撮影所受付。右京と薫はゆり子を車に乗せようとする。何も知らな
い半田がゆり子に最終回の放送を楽しみにしていますと声をかける。
ゆり子は無言でお辞儀する。


寸  評  大寶智子を久しぶりに見ました。一時期松田聖子が主演していた
ドラマに妹役で出ていたり、2時間ドラマに出ていたりしたのですが、
最近は見ないなと思っていました。一方、大物俳優・蕪木を演じてい
た西田健は最近どこかで見たばかりと思っていたら、「新・風のロン
ド」神保悟志の父役で出ていたのでした。来週はいよいよ最終回です。

執 筆 者 たま(dorama_last@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 ベストセラーになっている「国家の品格」(藤原正彦 新潮新書)を読んで
から日本語を大切にしたいと思う気持ちが高まりました。そこで以前読んでな
るほどと思った外山滋比古の「わが子に伝える『絶対語感』」(飛鳥新社)を
読んでいます。「頭の良い子に育てる日本語の話し方」という副題がついてい
ますが、いわゆる早期教育にまつわるものでなく、幼い頃から「聴く」訓練を
しようということを提唱するものです。続編として「わが子に伝える『絶対語
感』練習帳」(飛鳥新社)もあり、子どもにわらべ歌や唱歌などを教えて日本
語の美しい調べを伝えることも推奨しています。
 最近、テレビを見ていて気になるのは、ニュースのインタビューに入るテロ
ップです。画面上字数制限があるので、インタビューされた人の言葉そのまま
ということはなくて、簡略化されてしまうのです。たとえば「していただいた」
というのが「もらった」という風に直されています。「いただく」は謙譲の意
味の丁寧語なので、「もらう」だと何だかぞんざいな表現になり、微妙なニュ
アンスが壊されてくような気がするのです。言葉にも人の性格や人となりが出
るのでテレビでも大切に扱ってほしいものだと思います。(たま)
(たま)

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