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タイトル:Daily Drama Express 2006/03/02 白夜行 (8)  2006/03/10


===================================================== 発行部数  25 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/03/02 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 白夜行
局  名 TBS系
放映日時 木曜21時
キャスト 桐原亮司(山田孝之)
 唐沢雪穂(綾瀬はるか)
 笹垣潤三(武田鉄矢)
 唐沢礼子(八千草薫)
 松浦勇 (渡部篤郎)
 谷口真文(余貴美子)
原  作 東野圭吾
脚  本 森下佳子
主題歌  柴咲コウ「影」

あらすじ  第八話 泥に咲いた花の夢

 2年後−−
 2004年 冬 東京

 秋吉雄一こと桐原亮司(山田孝之)は、メモリックス社でバリバリ
と仕事をこなし、顧客からの信頼も厚い。
 メモリックス社に入る前、何をしていたの?と女子社員に聞かれ、
「幽霊」と亮司。
 驚く女子社員に、「お化け屋敷のバイト」と補足。

 2年前亮司は、唐沢雪穂(綾瀬はるか)から貰った高宮誠(塩谷瞬)
のIDで、東西電装のネットワークに忍び込み、作成途中のシステム
を盗み、それをひっさげて、メモリックス社に入ったのだ。
 やり手のベンチャー社長は、怪しげであったが採用。アレンジを施
せば盗用を立証するのは難しいが、もしばれたら、盗用は知らなかっ
たことにし、亮司を切ればいいだけなので、詳しいことは何も聞かな
かった。


 雪穂は、高宮の父親の持ちビルの店舗で、友人と高級会員制ブティ
ックを開いた。顧客は永明大学ダンス部のつながりで開拓。その人た
ちは自分のためにお金を使うことを惜しまない人たちだった。
 でも、気になるのは道の向こうからお店を伺う笹垣潤三(武田鉄矢)
の姿。

 ただ、一つ問題は、高宮が雪穂の嫌がらせにもめげず、離婚を言い
出さないことだった。
 雪穂は深夜12時近くに帰宅。ブランデーを飲みながら待っていた。
雪穂は高宮にすぐご飯作るわね、と言う。

 高宮は、あの店始めるとき、家のことはきちんとやるって言ったよ
ね。それに、何の実績もない二人があの店舗を借りられたのだって、
と文句を言う。

 雪穂は涙声で、店舗は高宮のおかげだとわかっているし、家のこと
もしっかりやろうと思っているけど、お店が忙しくて。それに子供も
できないし、何一つ高宮のためにできない。だめな女ねと言うと、泣
きながら寝室に駆け込む。

 でも、ドレッサーにドカッと座った雪穂は不満顔。


 亮司はネットカフェから三沢千都留の身辺調査の結果を雪穂に送る。

 同じくネットカフェでメールを受け取った雪穂。

 亮司は公衆電話から雪穂の携帯に電話する。千都留は、田舎での見
合いもうまくいかず、今、東京に出てきている。でも、なぜ雪穂はそ
んなに焦って離婚しようとするのか。慰謝料だって、結婚年数が長い
方がたくさんもらえるだろうし、第一今更二人を会わせても前と同じ
気持ちかわからない、と言う。
 雪穂はとりあえず二人をゴルフ場で引き合わせてみせる、と言う。
 亮司は、何かあったらいつでも力になるから言え、と言う。

 −− なあ、雪穂。たとえ別人として生きていても満足だった。あ
なたがくれた世界は、十分明るかったかから。だからこそわからなく
なったのだ。あなたがこれ以上何を求めているのか。


 雪穂は店の看板 "MOCOTO'S CLOSET" を見つめ、「もう少し!」と
自分に言い聞かす。


 イーグルゴルフクラブ。
 雪穂は高宮に、土曜日はお店を休めるようにしたから、と言って、
一緒にゴルフスクールに通う、という口実で引っ張り出した。

 雪穂は計画通り千都留が入ってくるのを目の端で確かめると、電話
が入ったと言って、建物の外へ行こうとする。
 そして千都留とすれ違いざま、わざとぶつかる。

 その双方の謝罪する声で、高宮が振り向き、千都留に気づく。

 電話から戻った雪穂は、アポなしで自分が担当している顧客が来て
しまったので、店へ行くという。
 高宮はせっかくなのでレッスンを受けていくと言う。


 笹垣を故・古賀の妻が訪ねる。
 笹垣は、未だに雪穂と亮司を追っている。笹垣には、雪穂と亮司が
何をしたいのかがわからない。

 故・古賀の妻は、亮司は東京ではなく、もっと遠くに逃げたのでは
ないかと言う。
 笹垣は、風のそばに百合があるはずだという。


 雪穂は遅くに帰り、やはり土曜日に休むのは難しいので、ゴルフに
は通えなくなったという。
 高宮は自分もやめる。それより一緒に産婦人科に行き、不妊検査を
受けよう、と言う。千都留と話していて、雪穂がバリバリ働きたいな
ら、さっさと子供を産んで、早く仕事に復帰した方がいいと言ってい
た。自分としても一人ぐらい子供が欲しい。雪穂も欲しいと言ってい
ただろうと言う。
 とまどう雪穂。


 亮司は自分が尾行されているのに気づき、メモリックス社の社長の
ところへ行く。社長は東西電装がシステムについて調査していて、顧
客も不安に思っている、と言う。
 亮司は、東西電装は著作権を主張できないし、顧客は安心していい
と答える。
 社長は、東西電装も、身内から漏れたんじゃ、いくらセキュリティ
ーを強化しても無駄だな、と言う。

 −− 興信所は警察じゃない。結果が出なければ東西電装は調査費
を打ち切るだろうし.....
    でも、何かの拍子に雪穂にたどりつかれるのは困る。必要な
のは、奴らが飛びつく設定。

 亮司が雪穂に電話。
 雪穂は、高宮と千都留を会わせたのはいいけど、千都留に知恵をつ
けられて、子供作ろうなんて言い出したと愚痴る。
 亮司は、その話に、自分も乗らせて貰う。千都留を、自分と東西電
装を結びつける接点に使いたいと言う。


 その晩、千都留に何回も無言電話がかかってくる。


 朝、出がけの高宮に、雪穂は子供ができないのは、あの時の中絶の
せいではないか、と言う。
 高宮は、自分のせいだというのか!と気色ばむ。
 雪穂はそんなことで子供ができなくなってしまった自分がいけない
のだけど、と下手に出る。
 高宮は、続きは今晩話し合おうと言って、出かける。

 玄関ドアが閉まると、雪穂はニタッとし、「今晩ね」と言う。


 千都留が太陽商事に出社する。すると千都留あての電話が入ってい
ると言われる。
 千都留が出ると、いきなり男の声で、「おはよう。今、出社したん
だ」と言う。
 「誰?」と千都留。
 「ひどいな、忘れたんだ」と言って、切れてしまう。
 電話をかけていた男は亮司。


 千都留が帰宅すると携帯が着信し、「今、帰ったんだ」と亮司。
 千都留が警察呼ぶわよ、と言うと、一緒に行こうか、と亮司。

 それから亮司は尾行がついてきているのを確かめると、千都留の郵
便受けを探る。

 千都留が高宮を家に呼ぶ。警察は、男ともめただけだろうと取り合
ってくれないけど、怖くて、と。
 千都留は今でも高宮の傘を使っていた。
 顔がほころぶ高宮。

 千都留は実家に帰る前、グリーンホテルに泊まろうとしたが、犯人
を追っている刑事さんの張り込みのために、ホテルを変わったという
話をする。


 高宮が遅くに帰宅すると、雪穂は夕食を用意して待っていた。
 高宮は、自分はいつもこうやって待っていたんだ。一日ぐらい遅か
ったからって、文句言うな!と怒鳴る。
 雪穂は、子供について話そうと言っていたから早く帰ってきた。本
当に仕事で遅くなったの?と疑う。そしてこんな自分は親になんてな
れないよね!と雪穂は読んでいた不妊治療の本を床に投げつけると、
寝室に駆け込む。

 ドレッサーの上には、川島江利子(大塚ちひろ)からの、結婚した
という写真付きの葉書が置かれていた。


 江利子におめでとうを言う篠塚一成(柏原崇)。
 江利子はあの事件依頼男性不信に陥ってしまったが、夫は自分のす
べてを受け止めてくれた、と言う。そして、篠塚にはいい人はいない
のかと問う。
 篠塚は、心配な人はいるけど、と答える。


 雪穂は亮司に電話し、あれから高宮はちょくちょく千都留と会って
いる。家には帰っているが、亮司の方はどう?と聞く。
 亮司はうまくいきそうだという。
 雪穂はこれから買い付けに行くので家を空けると言って、言葉がと
ぎれる。今日は笹垣がいないと言う。
 亮司の言葉もとぎれる。本当に笹垣がいなくなってくれたら、と。
 雪穂はそうしたら一緒に太陽の下、歩けるね、と言う。


 篠塚が笹垣を訪ね、江利子が襲われたとき、亮司と雪穂が関係して
いたと思うけど、二人のことを調べていますか?と聞く。
 笹垣は、あの二人に関わるとろくなことがない。篠塚も関わらない
方がいいと言う。


 雪穂は出発前夜、共同経営者の友人・良子を自宅に泊める。その方
が朝、出やすいから、と。
 でも、彼女は高宮はいい人そうに見えて、一皮むくと亭主関白そう
で苦手、と言う。
 雪穂はそんなことないから、と強引に連れてくる。


 高宮は千都留の部屋へ行く。
 千都留は、いたずら電話は止んだ。雪穂に説明に行かなければ、と
言う。
 高宮は、雪穂は自分になんて関心はないと、止める。


 雪穂は、いつも高宮が飲んでいるウィスキーに睡眠薬を入れる。

 高宮が帰宅したとき、雪穂はパッキングの最中だった。
 明日から出張なんて聞いていないと文句を言う高宮に、高宮だって
いつも仕事のことなんて話さないでしょ、と反論。夕食はコンビニで
買ってきたから食べて、と食卓を指さす。

 雪穂はコンビニへ行く。そこから亮司に電話する。

 帰宅した雪穂はウィスキーを飲みながら、テレビを見ている高宮に、
もう良子は寝たので、音量を小さくするように言うと、勝手に小さく
する。

 店は誰のおかげでやれていると思っているのだ、と怒鳴る高宮に、
保証金も家賃も払っている。それにお父さんのものでしょ。高宮には
何か夢はないの?いつも同じことをやっているだけで、向上心がない、
と言う雪穂。
 高宮は拳を固めるが、殴りはしない。


 高宮が寝ている寝室に亮司を入れる雪穂。高宮は、酒と睡眠薬で寝
ているから大丈夫、と言って。
 そして、亮司に自分を思いきり殴ってくれ、と言う。離婚する際、
夫の暴力という有利な材料が欲しいから、と。この結婚は売春なのだ
から、お金がたくさんもらえなければ、意味がない、と説得。

 亮司は雪穂を思いっきり殴る。

 その物音に良子が目を覚ます。


 朝、目覚ましで起きる高宮。
 ドレッサーに座った雪穂が、左目に眼帯をしている。

 どうしたか問う高宮に見せ、高宮が殴ったという。
 覚えていないという高宮に、相当飲んでいたものね、良子も知って
いる。腹が立ったら暴力なんて、どこまで幼稚なの、と雪穂。

 高宮は謝り、後悔したように自分のこぶしを見る。


 高宮は千都留に、もう自分はわからなくなってしまったと嘆息する。

 −− こうして疑いの矛先は、高宮と三沢千都留に移り、何の結果
も出ない調査に、東西電装は見切りをつけたようだった。
    そして雪穂は、不倫と暴力、中絶させたことにより妊娠しに
くくなった彼女の妊娠能力に対する暴言。

 雪穂は弁護士を頼み、高宮と対峙する。


 篠塚は高宮も弁護士を立てればよかったのに。気前がよすぎる、と
言う。

 高宮は、弁護士を引き連れ、事実を都合のいいようにねじ曲げて言
い立てる雪穂が、哀れに思えた。もう雪穂の頭の中には、金のことし
かない、と言う。


 その会話を隣のテーブルで聞いている亮司。雪穂を殴ったこぶしを
じっと眺める。
 「オレがやらしたようなもんだよな」


 雪穂が夜、一人でお店に入ると、ソファーで寝ていた亮司が起きあ
がる。そして株の情報が入ったCD−ROMとあの時の通帳を渡し、
これで株を買えば、汚い金もなくなる、と言う。そしてあとはこの店
だけやってくれればいい。自分には、そんなにお金は要らないから、
と。

 雪穂は、自分がお金ばかりほしがっているいやな女だと思っている
の?この店は無理言って友達に共同経営者になってもらったけど、こ
の店のコンセプトを決めたのも、仕入れをしているのも、売っている
のも、全部自分。なのに追い出されないようこびを売るため、
"Macoto's CLOSET" なんて店名にした。
 気づけば子供の時と何一つ変わらない。体売って、こびて、わたし
は何をしたかったのだろう。
 ただ、亮司と手をつないで、太陽の下を歩きたいだけ。

 亮司は、そんな夢みたいなこと、本当にできるのか?と、懐疑的。


 雪穂のブティックは、店名を『R&Y』に変える。そして太陽と、
亮司の切り絵と同じひまわりのデザインが配されている。


 谷口真文(余貴美子)は、図書館の掲示板を読む。
 『スカーレットの末裔』
 「わたしは離婚しました。これでやっと、かけがえのない人と、手
をつないで歩けます。もう二度と失わない。やっと手に入れたわたし
の故郷。原点。はいつくばっても守らなければならない、タラの大地」



 −− いつまでも生きたいと思った。いつ死んでもかまわないと思
った。オレは幸せだった。けれど太陽は俺たちを許すはずがないんだ。

 夜、一人残業する亮司。『R&Y』のタグの付いたケースから、
『あの』はさみを取り出し、眺め、またしまう。


 篠塚が、雪穂の店を訪ねる。
 店名、変えたんだねと言う篠塚に、気分を変えたくてと雪穂。"Y" 
は雪穂で、 "R" は何?と篠塚は聞き、共同経営者の良子、と答える
雪穂。


 篠塚は笹垣を訪ね、店の名は "R&Y" 。雪穂が離婚したのもこの
店のため。これをどう思う、と言う。

 笹垣は、それで罪には問えないだろう。あの二人には関わらない方
がいいという。

 篠塚は江利子の結婚の葉書を見せ、江利子は昔、自分の恋人だった。
大学時代、強姦事件にあった。彼女が幸せになるまで黙っていようと
思った、と言う。

 笹垣は、亮司と雪穂は相依共生関係だ。お互いに危なくなったら知
らせ、そうやって二人は生きてきた。
 そして、なぜ二人を調べたいのか問う。
 篠塚は、自分のためだと答える。


 雪穂は亮司に、篠塚が何か感づいたみたい、と電話する。

 雪穂が植えたサボテンは数を増やしていた。

 唐沢礼子(八千草薫)が雪穂のブティックを訪ねてくる。


 亮司はネットで見合い相手の女性を検索。
 ヒットしたのは栗原典子(西田尚美)、薬剤師。
 典子は、亮司が雪穂が乗っていると思っていた飛行機を見送ったと
き、そばで、自分は幽霊だと泣いていたり、弁当屋ですれ違ったりし
た女性だ。

 −− なあ、雪穂。いつ死んでもかまわないと思ったんだ。オレは
幸せだったから。いつ死んでもかまわない、と。


 典子が自宅に向かって歩いていると、ゴミ捨て場のそばに倒れてい
る亮司を見つける。
 驚いて典子が救急車を呼ぼうとすると、亮司は断り、それより酒が
欲しい、と典子の腕をつかむ。
 困惑する典子。


寸  評  雪穂の離婚、強引でしたね。大きなことを言っていた割に、スマ
ートさがなく、力でねじ伏せようとしていましたね。亮司の方が頭を
使い、計画的でスマートでした。
 雪穂のバレバレの計算、どこかで露呈しないのでしょうか。

 それと、笹垣は本当に彼らを追うことをやめたのでしょうか。
 結局篠塚に説得されて、二人を追い、真相にたどり着くのでしょう
か。

 オープニングの場面でこのドラマが終わるのか、それとも、この場
面は途中で、あの後がさらに続くのでしょうか?
 個人的は、最後の場面がわかっていて見るというのもつまらないの
で、続きがあって欲しいです。
 韓国ドラマの「オールイン」のように、オープニングで死んだと思
われるのだが助かり、亮司は雪穂と太陽の下を歩ける、とか。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 「ガチバカ」を見ていると、頭に浮かぶのは、「ごくせん」です。テイスト
が似ていませんか?
 ここまで行くなら、いっそのこと女子校の不良クラスの担任でもよかったの
ではないでしょうか。それぐらい突き抜けてくれれば、似ていても楽しめたか
もしれません。今まで女子校の男子教師というと、一番お気に入りは「高校教
師」です。この男性教師は、気弱な人物像か、女生徒に抜群の人気か、きもい
先生ですね。
 ここにガッツでつっこむ先生を主人公にしてみたら、どんな展開になるでし
ょうか?(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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