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タイトル:Daily Drama Express 2006/02/26 輪舞曲 (7)  2006/03/10


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/02/26 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 輪舞曲−ロンド−
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 西嶋ショウ[金山琢己](竹野内豊)
 チェ・ユナ(チェ・ジウ)
 風間龍吾(速水もこみち)
 風間龍一郎(杉浦直樹)
 宗圭煥 (橋爪功)
 風間琴美(市川由衣)
 ヒデ  (佐藤隆太)
 キム・シヨンジェ(シン・ヒョンジュン)
 伊崎吉彦(石橋凌)
 チェ・ユニ(イ・ジョンヒョン)
 松平富士子(岡本麗)
 松平鉄平(塩見三省)
 一ノ瀬あきら(木村佳乃)
 金山恵子(風吹ジュン)
脚  本 渡邉睦月
主題歌  絢香 ayaka 『I believe』

あらすじ  何者かに殺害された伊崎(石橋凌)の葬儀が終わる頃、西嶋ショウ
こと金山琢己(竹之内豊)は実家の前に居た。
 葬儀から戻った母・恵子(風吹ジュン)と幼馴染のあきら(木村佳乃)
に出くわし、恵子は「おかえり。」と温かく琢己を迎え入れる。

 あきらは、葬儀に出席しなかった琢己を責めるが、潜入捜査をして
いたこと、伊崎は琢己の目の前で撃たれた事を打ち明けられ絶句する。
 家族も作らず、アジアンマフィア神狗(シェンクー)を追い詰めるこ
とだけに人生を注いだ伊崎に、「何の恩返しもできなかった。」と悔
いる琢己。

 「琢己。お父さんが殺されて、真っ先に日本から駆けつけてくれた
のが伊崎さんだった。
 そして、言ってくれたのよ。『金山先輩に代わって、琢己君を見守
り続けます』って。」

 黙って聞いている琢己の睫毛が微かに動く。

 「お前が居たから、伊崎さんは決して孤独なんかじゃなかった。」

 涙をこらえるかのように、何度も瞬きし、喉を上下させる琢己。

 「伊崎さんの遺した仕事をしっかり引き継ぐことが、お前にできる、
たったひとつの恩返しじゃないの。」

 琢己は唇をかみ締める。


 一方、病院ではユニ(イ・ジョンヒョン)が姉のユナ(チェ・ジウ)に、
「神狗が潰れたのに何故父が戻らないの。」と訊ねている。
 何も言えずに、妹を抱きしめるユナ。


 姉妹の店「チャメ」に琢己がやってきて、ユナを呼びだす。
 「大切な人が亡くなったんでしょ?」と、ユナは心配し、何か自分
にできることはないか、ときくが琢己の表情は硬い。

 「ききたいことがある。」と、クロスモチーフにAというイニシャ
ルのついたネックレスを取り出し、ユナに見せた。

 ネックレスはいつもユナが身につけていたものと同じデザイン。神
狗の船に落ちていた、君は神狗と関係があるのか、ときく。
 「私を疑ってるのね?」
 ユナは襟元から、全く同じデザインのネックレスを見せる。
 琢己の手にある物は、行方不明の父が持っていた母のものだと言う。
Aは母のイニシャル。
 「疑って悪かった。」と琢己は素直に詫びた。

 あきらが調べたところによると、ユナの父チェ・ギョンホは、神狗
の船から保護された技術者の中には居なかったらしい。
 苦労して情報を手に入れてきたあきらは、チェ・ギョンホの正体と、
何故琢己が彼を調べているのかききたがる。
 琢己はユナのこと、疑って傷つけてしまったことを話し、彼女のた
めにもう一度神狗に戻る決意を告げる。
 「大切なんだね。その彼女のこと。でもさ、その人、ほんとに信用
できんの?」
 あきらは琢己を心配するが、彼の決意は固い。 

 琢己は弟分のヒデ(佐藤隆太)に、ギョンホがユナの父であることを
明かし、行方を探すように頼む。
 ヒデは「オッパー(琢己のこと)のためなら何でもやります!」と言
って走り出す。
 その直後、組織のナンバー2・宋(橋爪功)から琢己に電話が入り、
緊急招集だ、と呼び出される。  

 警察では、逮捕された神狗のボス・龍一郎(杉浦直樹)の取調べが続
いていた。3月26日の件について話せ、どこを狙おうとしていた、
と管理官が詰め寄るが、とぼけているのか、本当に何も知らないのか、
龍一郎は「狙う?」と驚いた様子を見せる。
 その時、警視庁のパソコンがハッキングされ、龍一郎の犯罪を立証
するデータが次々と送られてきた。
 報告を漏れ聞いた龍一郎は眉をひそめる。

 緊急招集がかかった神狗本部では、宋が子細を説明していた。捏造
した証拠を警視庁に送りつけ、今までの犯罪を龍一郎ひとりのせいに
した。警察は幹部に一切手出しができない。これらは龍一郎の息子・
龍吾(速水もこみち)の判断だと言う。
 「これからは俺に従ってもらう。」と言う龍吾だが、キム(シン・
ヒョンジュン)はきっぱりと断る。
 韓国は神狗を抜け、独自の道を行く、と背を向けるが、龍吾に呼び
止められ、振り返ったところを撃たれてしまう。

 琢己は龍吾の乗り込む車のドアを開けるが、「まだいたのか。目障
りだ。さっさと妹のお守りでもしにいけ。」と、追い返される。

 琢己が琴美(市川由衣)の様子を見に行くと、彼女はアルバムを見な
がら泣いていた。悪人だとわかっているが、自分にとってはたった一
人の優しい父だった。父を助けて欲しいと哀願する。
 琢己はふと、琴美の開いていたアルバムに目を留める。袖なしのベ
ストを着て笑っている龍一郎の腕には、傷跡がない。
 「腕の傷・・・親父さんの腕の傷、いつできたんですか。」
 「6年くらい前だったと思うけど。」

 琢己が心配でならないあきらは、ユナの店を探し出し、彼がユナの
ために危険を承知で父親探しをしていることを伝える。
 「もしそんな琢己を裏切ったりしたら、絶対に許さない。」
 「ワカッテイマス。オシエテクレテアリガトウゴザイマス。」
 ユナは何か食べていくか、と勧めるが、あきらはそれだけ言うと、
さっさと店を後にする。


 いつも伊崎と密会していたボウリング場に管理官がやってくる。琢
己はテロの首謀者が龍吾であること、ハッカーを使って、龍一郎に全
てを被せようとしていることなどを伝える。
 「金山。伊崎の二の舞だけはなるな。」と言い残し、去っていく管
理官。

 琢己が部屋に戻るとユナが、交代で飼っている犬のジャスティスを
抱いて待っていた。
 ユナは、父を探してくれているお礼だといって、ジャスに新しい首
輪を買ってきた。
 でもまだ何もわかっていない、と謝る琢己を、ユナは「謝らない
で。」と制する。

 「オトウサン、サガサナイデ。アナタガ、タイセツダカラ。」

 琢己に駆け寄るユナ。

 「私のために危険なことをするのはもうやめて。あなたを失いたく
ないの。
 この世で一番怖いのは、愛する人を失うことよ。大切な人を二人も
失ったあなたならわかるでしょ?
 あなたを愛してるの。愛してるの!愛してるの!!どうしようもな
く、あなたを愛してるの!!!」

 琢己はユナの両肩を掴む。

 「今はやめるわけにはいかない。」
 「もうやめて、やめてよ。オネガイ。オネガイ。」

 必死で訴えるユナを座らせ、「俺は刑事だ。だからやめるわけには
いかないよ。わかって。」と、優しく諭し「ナヌン ケンチャナ(俺
は大丈夫だから)」と伝える。
 涙を流して何度もうなずいたユナに「ありがとう。」と礼を言う琢
己。

 「タクミ。」
 琢己の隣に腰掛け、彼の肩にそっと頭をもたせかけるユナ。
 「ショウさんはとても孤独な人だったけど、琢己はとてもたくさん
の人の愛に包まれているのね。すごく羨ましかった」と、涙をこぼす。
 琢己は黙ってユナの涙を指でぬぐってやる。
 やがて二人は眠りこんでしまったようだ。

 琢己の腕枕で、背中を預けるように眠っていた・・・ように見えた
ユナが、いきなりパチっと目を開ける。
 そっと腕から抜け出すが、眠っている琢己は気付かない。部屋から
出て行こうとしたユナは、足元に寄ってきたジャスを抱きしめ、思い
詰めた顔で琢己を一瞥して出て行く。

 暗闇の中を歩いていくユナの前に、宋が現れ声をかける。
 「どうした。こんな時間にこんな場所で・・・」
  何も答えないユナ。

 「プログラムが完成したのか?」

 うつむいて首を横に振るが「大切なお話があります。」と口を開く。


 翌朝、目を覚ました琢己に、ヒデからギョンホの居場所がわかった、
と電話が入る。
 いつもの屋台にいるというヒデに会うため琢己は部屋を出る。
 琢己はまだ気付いていないようだが、ヒデは元気がなく、様子がお
かしい。

 ヒデを見つけた琢己が歩み寄ろうとすると、彼はまっすぐ銃口を向
けた。
 辺りは騒然となり、通行客が一斉に逃げ出す。

 「嘘ですよね。オッパ−がモグラ(潜入捜査官)だなんて。
 信じてたのに。」
 「誤解だ。」
 「命令されたんスよ、ショウさんを殺して来いって。失敗したら俺
は殺されるって。・・・俺、どうしたらいいんすか!!
 俺、ショウさんみたいになるのが夢だったのに。本当の兄貴みたい
に思ってたのに!
 なんで俺に殺させるんですか。」

 ヒデは泣いている。

 「銃を下ろせ。」
 ふるふると首をふるヒデ。
 「俺、死にたくないです。死ぬのがメチャメチャ怖いです。」
 「死なせるわけねえだろ!!。」

 琢己の一喝に、ビクっと体を震わせるヒデ。

 「お前の身は、俺が守るから。約束だ。だから銃を下ろせ。」

 撃鉄を起こすヒデに、琢己も銃を向ける。

 「お前を撃ちたくない。」
 「俺だって・・・俺だって!!」

 その時、ヒデの背後から手下を引き連れた龍吾が現れた。
 「お前(琢己)はハナっから虫が好かなかった。
 サッサとやれ。」
 泣き顔で震えているヒデはどうしても引き金を引くことができない。

 「うわぁぁあああーーーっっ!!!」

 ヒデは振り返り、いきなり龍吾に向かって発砲した。弾はそれたが、
龍吾達に一瞬の隙ができる。
 琢己は、しゃがみこんでしまったヒデを引きずり起こし、背後に屋
台を倒して逃げる。
 体制を崩しながらも発砲し、追ってくる手下たちと、悠然とそれを
見ている龍吾。
 倒れた屋台のおかげで距離は稼げたが、ヒデは足に銃弾を受けてし
まう。琢己が肩を貸し、なんとか車まで逃げ切ることができた。

 その頃、交通違反の取り締まりをしていたあきらは、通り過ぎる車
の後部座席で、宋とユナが話しているのを偶然見てしまう。

 どこか空き店舗の一室で、ヒデの足に応急手当をする琢己。
 「どうして俺がモグラ(潜入捜査官)だってバレた?」
 命令されただけのヒデには、事情はわからないらしい。

 「オッパー。すみませんでした。」
 返事の代わりに、優しい笑顔を見せる琢己。
 そこへあきらが駆けつける。
 ヒデを警察病院に連れて行くよう頼み、神狗から守ってやってほし
いと頼む琢己。
 引き受けてはくれたが、あきらは「それよりも」と、ユナと宋が一
緒だったことを伝える。
 琢己の顔色が変わった。

 病室でパソコンを叩いているユニ。
 琢己が入ってくると、「神狗だ。」と、厳しい顔で林檎を投げつけ
る。
 受け取り、一瞬戸惑う琢己だが、ユニはすぐに笑顔を見せる。から
かわれたらしい。

 ユニはパソコンで、姉にプレゼントする曲を作っていた。
 「パソコンうまいんだねえ。」と琢己が感心したように言うと嬉し
そうに、「ありがとう。でもお姉ちゃんの方が上手。プログラムもで
きますよ。」と、自分のことのように自慢する。

 「でも、できないフリしてます。私に、何か一つでも自信持たせた
いんだと思う。」

 ユニの胸元のネックレスに目を留める琢己。

 家族のことを尋ねようとすると、ユニが口にした母の名は、ユナが
教えてくれた名前とは違う。それではイニシャルの違いから、琢己の
拾ったネックレスが母のものだというユナの言葉は、つじつまが合わ
ない。

 ユナの店を訪ねるが彼女は留守。昨夜から帰ってきていないと言う。
 その時、琢己の携帯に「二人だけで会いたい」とユナから電話が入
る。

 「君は誰なんだ?何故、宋と会っていた?」
 待ち合わせ場所に現れたユナに、琢己はいきなり尋ねる。

 「そこまでわかっているのに、どうして一人で来たの?」

 歩み寄ろうとした琢己を「動かないで!。」と強い口調で制するユ
ナ。その背後からは琢己を取り囲むように、たくさんの銃口が現れた。

 「私は、宋の娘よ。」

 入れ替わりに立ち去ろうとするユナに、琢己が食い下がる。

 「オイ、待て!教えてくれよ。全部嘘だったのか。」

 背を向けたまま、何も答えないユナ。

 「嘘だったのか。」

 重ねて問いかける琢己。
 ゆっくり振り返ったユナは無表情でこう言った。

 「あなたを愛したことなど、一度もない。ただの一度も。」

 そしてまた背を向け去っていくユナを、琢己は呆然と見送った。


寸  評  ユナの正体が明らかになりましたが、ここまでの展開は予想され
てた方も多いのではないでしょうか。
 さまざまな人の思惑が絡み合い、騙しあい、疑いあうような悲しい
場面も多くなってきました。
 そんな中で、勇気をだしたヒデの行動や、純粋に姉を想うユニの優
しさに救われます。(最終回までほんとに純粋なのかは決め付けられ
ませんが(^^;)
 主役のお二人が輝いているのはもちろん、脇役さんが光るドラマだ
な、としみじみ感じています。

執 筆 者 斉藤()

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2. 編集後記
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 3月2日に、第八話の撮影シーンが公開されました。
 通常ドラマの撮影は、放映されている3〜4話先を撮っているものだそうで
すが、このドラマ、本当に押せ押せでがんばっているんですね(^^;
 撮影現場でマナーの悪い野次馬に、スタッフさんが、「間に合わなくなりま
す!」って悲痛な叫びをあげてたというのも、うなずけます。
 撮影中、スタッフの方が「銃、銃」と言うのが「ジゥ、ジゥ」と聞こえて、
自分を呼んでるのかと思った、とチェ・ジゥさんは笑っていたそうです。
 なんかほのぼのしたエピソードですね。(斉藤)

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