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タイトル:Daily Drama Express 2006/02/12 輪舞曲 (5)  2006/03/07


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/02/12 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 輪舞曲−ロンド−
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 西嶋ショウ[金山琢己](竹野内豊)
 チェ・ユナ(チェ・ジウ)
 風間龍吾(速水もこみち)
 風間龍一郎(杉浦直樹)
 宗圭煥 (橋爪功)
 風間琴美(市川由衣)
 ヒデ  (佐藤隆太)
 キム・シヨンジェ(シン・ヒョンジュン)
 伊崎吉彦(石橋凌)
 チェ・ユニ(イ・ジョンヒョン)
 松平富士子(岡本麗)
 松平鉄平(塩見三省)
 一ノ瀬あきら(木村佳乃)
 金山恵子(風吹ジュン)
脚  本 渡邉睦月
主題歌  絢香 ayaka 『I believe』

あらすじ  ショウ(竹之内豊)がアジアンマフィア神狗(の構成員)であると知
ったユナ(チェ・ジウ)は、激しく彼を問い詰める。
 潜入捜査官という立場上、何も答えることができないショウ。
 いつか必ず話す、信じて欲しい、と言うがユナは納得できない。

 「あなたは日本人で、私は韓国人。国も文化も全然違う。ただでさ
え分かり合えないことだらけなのにそんな風に口をつぐんでいたら
『心』を閉ざしてるのと同じじゃない。」

 ショウは、ただ黙ってユナの言葉をきいている。

 「ごめんなさい。あなたを・・・信じすぎたのね。」

 「サヨナラ」と言い残し、立ち去ってしまうユナ。


 キーボードを打つ女性の細い指。長い髪の後姿。北関東原子力発電
所のメインコンピュータにアクセスしようとしている。
 やがて彼女はパスワードを探り当て、Enterキーを押した。

 原子力発電所のコンピュータがハッカーの侵入を受けた件を、警察
上層部は神狗の仕業ではないかと疑っている。
 管理官は、組織に送り込んだ捜査官・金山琢己(=ショウ)に連絡す
るよう、上司の伊崎警視(石橋凌)に指示を出すが、伊崎は「ご報告し
なければならないことがあります。」と何かを進言した様子。

 一方、金山家では、母の恵子(風吹ジュン)と幼馴染のあきら(木村
佳乃)が、一向に行方のわからない琢己の身を案じていた。
 数日前、琢己から「もうすぐ帰る。」とだけ書かれた手紙がポスト
に直接入れられていたが、その後、何の連絡もない。

 神狗ではボスの龍一郎(杉浦直樹)が息子の龍吾を呼びつけ、無断で
ネットトレーディングの会社を立ち上げたことを問いただしていた。

 「いけませんか。」
 「日本の将来を背負って立つ男がチマチマと手数料稼ぎか。」
 「カジノの胴元ですよ。貴方と同じです。」
 「お前ごときに何がわかる。」

 一瞬、龍吾の眉がぴくっと釣りあがる。タロットカードをめくる龍
一郎。

 「おまえの会社は明日潰す。いいな。」

 不満げな表情だが何も言い返せない龍吾。
 そこにキム・ヨンジェ(シン・ヒョンジュン)が入ってくる。
 モグラ(潜入捜査官)を取り逃がしたミスを詫びるが、そんなつまら
んことで君を呼び寄せたわけじゃないよ、と龍一郎は愛想がいい。

 「今夜、まずは百億だ。」


 地下駐車場をキムと部下が歩いていく。 
 携帯で指示を出しながら歩くキムの部下。

 「今日は数を集めとけ。大事な客が来る。」

 ショウは後をつけようとするが、後ろから肩を叩かれ、ぎょっとし
て振り返る。

 「あ、お嬢さん。」
 「何してるの、こんなところで。」
 「龍吾さんを探しに。」

 柱の影から現れたのは龍吾の妹・琴美(市川由衣)。
 韓国人の彼女とはうまくいっているか、などと聞いてくるが、ショ
ウは相手にしない。
 自分ならショウを簡単に幸せにできる、と琴美は言い寄る。

 「出世したいんでしょう?
  どうせなら一番上からの景色、見るべきじゃない?」
 「高い所は苦手なんで。」

 失礼します、と立ち去るショウ。
 見送る琴美から笑顔が消える。

 ユナ姉妹の店「チャメ)」は大繁盛し、ユナは明るく働いている。
 何かと姉妹の面倒を見ている八百屋の主人は、元気になってよかっ
た、と安心しているが、
 「あれはカラ元気っていうのよ。」と妻の富士子(岡本麗)は言い当
てる。
 「まったく、女心がわかってないんだから!」 

 閉店後の誰もいない店内で涙を流すユナを見て、妹のユニ(イ・ジ
ョンヒョン)は心配してる。
 「好きになっちゃったってたんだね。」と姉を慰めようとするが、
ユナは素直に認められない。
 今までのショウからどうしても彼を悪人と思えないユニは、ユナを
説得しようとするが、ユナは、
 「ユニ、お姉ちゃんの言うことをよくきいて。
 神狗は、優しい顔をして人を騙すの。
 いつだってそうよ。いつだって。
 そのこと忘れないで。」
 と、厳しく言い放つ。


 ある夜、張り込み中のショウは、キムが荷を積んだトラックを送り
出すのを見て単独で後をつける。
 トラックは芝浦の港に止まった。
 しかしそれはキムの仕掛けた罠。
 ショウの車は、たちまち車を降りてきた男達に包囲されてしまう。
 一斉に銃を向けた男たちが近寄ってくるが、車のライトをめくらま
しに使い、なんとかその場を逃れて伊崎に連絡する。

 いつもの密会場所に呼び出されたショウは、単独行動を伊崎に激し
くなじられ、潜入捜査官をクビになる。
 納得できず詰め寄るショウ。
 このままではお袋に会わせる顔がない、と言うショウに、
 「そうやって私情をはさむからクビになるんだよ!」と伊崎も激し
く感情をぶつける。
 暴走しそうな彼を伊崎は止めようとするが、ショウは伊崎を手錠で
拘束し、「お世話になりました。」と出て行ってしまう。

 その頃、あんなに繁盛していた姉妹の店は、客足がパッタリと途絶
えていた。
 不思議がる妹にユナは「今日は寒いからよ。」というが、八百屋の
夫妻が飛び込んできて、週刊誌を見せる。
 目線で隠されてはいるが、ユナの写真が大きく掲載されていた。
 この店が神狗幹部の愛人の店で、売り上げは全てヤクザの資金源に
なっている、と富士子が記事を訳す。
 それをきいたユニはショックで倒れてしまった。

 クラブで酒を飲んでいる龍吾(速水もこみち)のところへ琴美がやっ
てくる。
 勝手に出歩いている龍吾を、「パパに言いつけちゃおっかな〜。」
とからかうが、
 「お前は何でも親父頼みなんだな。」と一蹴される。

 「その記事もどうせ、お前が親父にねだったんだろう。」
 「あたしは、目障りな女を消す一番効率のいい方法を使っただけ。」

 琴美はユナの記事が載った週刊誌を破り捨てた。

 その頃ユナは病院に付き添い、意識の戻らないユニに懸命に語りか
けていた。
 そこへキムが入ってくる。
 「今日はあいつはこないのか。」ときくキムに、彼が神狗だと知っ
ていたのでしょ、と言い返すユナ。
 もう誰も信じられない、初めから言いなりになっていた方が楽だっ
たかもしれない、というユナ。
 キムは「弱音だなんてお前らしくないな。」と言うが、
 「私の何を知っているっていうの?」とユナは目を逸らす。

 キムはユナの手をとると、日本一の心臓外科を紹介するメモを無理
やり握らせ、あなたの妹さんの回復を心から祈っている、と言い立ち
去っていく。


 ある朝、恵子(風吹ジュン)は、息子・琢己(ショウの本名)からの別
れの手紙を受け取る。
 手紙には、もうすぐ帰るという約束が守れなくなった詫びと、もう
会えないかもしれないけど、父さんの敵だけはとる、必ず母さんの無
念は晴らす、という悲壮な決意が書かれていた。
 たまたま恵子の家に遊びに来ていた琢己の幼馴染あきら(木村佳乃)
は、手紙の内容を知って飛び出していく。

 ショウは風間龍一郎の命を狙って様子を伺っているが、何者かの密
告で龍一郎はガードを固めてしまう。
 その場を諦めて離れるショウに伊崎から電話が入る。
 龍一郎に殺人予告があったと警告し、用心させたのは彼の仕業だっ
た。

 「どんな手を使っても阻止してやる。
 この手で必ずお前を逮捕してやるからな。覚えてろ!!。」
 「邪魔するなら容赦しない。たとえあんたでも。」

 夕暮れの街を歩くショウ。
 「琢己!」と呼ぶ声に思わず振り返ると、遠くの橋の上から、あき
らが叫んでいる。
 微かに動揺し、背を向けて逃げるように歩き出すショウ。
 足早にその場を離れようとするが、前から歩いてきた母に気付き、
その場に立ち竦む。
 二人は離れたまま、黙って見詰め合う。
 後ろから走ってきたあきらは、ショウを突き飛ばし、頬を張り飛ば
す。
 「今までどこで何してたのよ!」
 泣きながら激しくなじるあきらに、ショウは何も言い返すことがで
きない。
 黙っていた恵子は、やがてあきらを制止し、
 「少し痩せたわね。9年ぶりだもんね。」と、穏かに息子を気遣う。

 「母さん変わった?がんばったのよ。琢己に会えた時に老けたなぁ
なんて言わせないように。クリームたくさん塗って・・・」

 そこまで一気に言うと、明るく笑っていた恵子の表情が急に歪んだ。
 「毎晩お前の夢ばっかり見てた。」

 「琢己。何も話そうとしなくていい。母さん、お前を信じてる。だ
ってお前は父さんの息子だもん。
 ・・・だからね、母さんは何も聞かない。今日までどこで何をして
いたとしても構わない。だけどね、これだけはわかってほしいの!」

 うつむき、何もいえない琢己(=ショウ)の胸に、恵子は彼の手紙を
押し付ける。

 「母さん、父さんの復讐なんて望んでない。復讐は卑怯で弱い人間
のやることよ。父さん殺した人間と同じ汚い人間になるってことなの
よ!」

 母の手から手紙を受け取る琢己。
 「母さん、忘れたのか?あの日のこと。あれからのこと。」

 「覚えてないわ。幸せだったことしか。父さんとの日々は、短かっ
たけど幸せだった。だから、その幸せを汚すような真似だけは許さな
い。それでもどうしても復讐するって言うんだったら母さんは、お前
と縁を切る。もう手紙も、お金も送ってこないでちょうだい。」

 母の言葉を黙って聞いている琢己。

 「・・・琢己。過去に縛られて、人生を無駄にしたら駄目よ。誰か
を憎むより誰かを愛さなきゃ!誰かを幸せにしなきゃ!父さんが母さ
んにしてくれたように。そして・・・」

 必死で訴え続ける恵子。

 「お前も幸せにならなきゃ。それが母さんの、たったひとつの願
い。」

 琢己の腕をとり、「父さんの(形見の)時計だって、ちゃんと未来に
動いてる。そうでしょ?」と言って、あきらをうながし毅然と立ち去
る。
 そのまま琢己の見えないところまで歩くと、ボロボロと泣き崩れる
恵子。

 一方、病室で意識を取り戻したユニは、酸素マスクを剥ぎ取り、シ
ョウを探しに行こうとする。
 姉のために神狗を抜けるよう頼むというユニ。
 言葉を失うユナに、ショウからもらったストラップを渡し、ニッコ
リ微笑む。

 店に戻ったユナが考え込んでいると、伊崎がショウを探しに来る。
人を殺そうとしているので逮捕しなければ危険、という伊崎の言葉に、
 「そんなことができるひとではない」と、猛然とユナは反論する。

 夜の街を、ショウを探して走り回るユナ。

 やっとショウを見つけ、駆け寄ると、彼のコートの襟首を掴んで
「人を殺そうとしてるなんて嘘でしょ!」と半狂乱で詰め寄る。

 「ずっと言えなかったことだけど、ちゃんと伝えるよ。俺の全て。」

 ユナの目から涙が零れ落ちる。

 その頃キムは、シートに隠された、弾痕の残る車を見つけていた。
 「ついにモグラの正体がわかったぞ。」


寸  評  番組の主題歌「I blieve」が売り上げ好調のようですね。
 歌のうまさもバツグンですが、ドラマの雰囲気によくあっていると
思います。
 信じることで全てが始まる、という歌詞が出てきますが、このドラ
マで、本当に信用できるのは誰なのでしょうか。
 10年ぶりに会った息子に、何も聞かず何も言わず「信じてる」と言
ってあげられる琢己のお母さんは、心の強い人だなあ、と思います。

執 筆 者 斉藤()

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2. 編集後記
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 「チャメ」が実際にオープンしてから、ロケを見に来る方が増えました。
 このマガジンが配信されるころは、撮影は終了しているのでしょうか。
 見学に来る一部の方のマナーが悪く、スタッフさんが懇願する場面が何度も
ありました。
 好きな俳優さんを目の前で見て興奮するのはわかりますが、好きならばこそ、
困らせるようなことは控えるべきですよね。(斉藤)

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発行元:ドラマ研究会
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