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タイトル:Daily Drama Express 2006/03/01 神はサイコロを振らない (7)  2006/03/07


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/03/01 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 神はサイコロを振らない
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 黛ヤス子(小林聡美)
 竹林亜紀(ともさかりえ)
 木内哲也(山本太郎)
 黛菊介 (武田真治)
 大屋本部長(岸部一徳)
 加藤久彦(大杉漣)
 坂倉将 (升毅)
 後藤瑠璃子(鳴海璃子)
 浜砂柚子(市川実和子)
 甲斐陽介(尾美としのり)
 甲斐航星(中村友也)
 黒木亮 (小清水一輝)
 浜砂桃子(佐々木麻緒)
 中武昇子(明星真由美)
 浜砂藤吉(片桐仁)
 日向啓太(丸山智己)
 霧島藍 (矢沢心)
 神蔵竜蔵(ベンガル)
 神蔵英子(大川栄子)
 早川真澄[機長](石橋祐)
 後藤杏子(高橋惠子)
 神蔵弘美(通山景織子)

原  作 大石英司
脚  本 水橋文美江
主題歌  『』

あらすじ the 7th day「余命半年教え子に再会…神様からの贈り物」

 ヤス子(小林聡美)の自宅。ヤス子、哲也(山本太郎)、亜紀(と
もさかりえ)、菊介(武田真治)は他愛のない会話に笑いあいながら
並んで歯磨きをしている。リビングの机には空の酒瓶があって、4人
は夜遅くまで飲んで過ごしていた。

 哲也は、出て行くと言ったのにまたヤス子の家に泊まったことを謝
り、帰ると言うが、ヤス子はいたければいいよと伝える。ヤス子は亜
紀に実家に帰るように勧めるが、亜紀は実家に帰ると母親が手放さな
くてヤス子のところに戻れないよと言う。その言葉にヤス子は何も言
い返せなくなる。

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 −楽しく過ごせば過ごすほど、どんどん寂しくなる。一度は失った
と思っていたものが、今目の前にあるという現実。でも再び失ってし
まうという現実。あまりにも突拍子もない現実を考えれば考えるほど
どんどん寂しくなる。今は笑い飛ばすしかない。負けないように笑い
飛ばすしかないのだ。
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 せっかくわだかまりが解けたのに、2月19日は1日1日と近づいてい
くという現実が4人の心に陰をさしていた。

 そんなところに神蔵弘美(通山景織子)からヤス子に話したいこと
があると電話が入る。

 ヤス子がホテルにやってくると、弘美は竜蔵(ベンガル)が10年前
余命半年の宣告を受けていたが延命治療を拒否していたということを
話す。そこへ英子(大川栄子)がやって来て、このことは話し合って
決めたことだからと説明する。

 しかし、弘美は10年たった今再検査すれば結果は違うかもしれない
と言って、竜蔵を病院へ連れて行こうと部屋へ行く。ところが、話に
入る前に竜蔵は体調の不良を覚え、うずくまってしまい病院へ運ばれ
る。

 弘美はヤス子に詳しいことを話す。竜蔵が延命治療を拒否したのは、
半年後に担任した6年生が卒業するので、それまで見守りたいからだ
った。そしてそのとき担任していた1人の児童がいじめを受けていて
その児童がどうなったのか知りたがっていると。

 ヤス子は、竜蔵と話をしてできる限り希望をかなえるように努力す
ると伝えるが、弘美は、もし児童が竜蔵を恨んだりしていたら、竜蔵
が傷つくからやめて欲しい、それでも竜蔵が希望するなら、絶対に傷
つけないことを100%保証して欲しいと強く言う。

 ヤス子は竜蔵に会って話を聞く。竜蔵が気にしていたのは綾瀬とい
う児童だった。転校してきたばかりでクラスになじめなかった彼を、
走るのが好きだということで竜蔵はマラソン大会のクラス代表に選ん
だ。しかしそのことが他の児童の反感を買い、綾瀬はひどいいじめを
受けることになってしまった。竜蔵はそのことがどうしても気になっ
てしかたがないのだという。

 ヤス子は現在22歳になった綾瀬に会うため、在学している大学へ向
かう。そして綾瀬が構内のベンチコーナーにいるのを教えてもらう。
しかし、弘美の言った言葉を考えると、声をかけるのにためらいを覚
え、なかなか近寄れない。

 そんなところに哲也から電話が入る。哲也も亜紀もいったん実家に
帰ることを伝えてきたのだ。ヤス子は「悪いけど、気合いが欲しいか
らがんばれって言ってくれないかな」と頼む。すると哲也は力強い、
大声で「かんばれー!が・ん・ば・れー」と叫ぶ。ヤス子は思わず笑
い、綾瀬のところへ行って声をかける。

 瑠璃子(鳴海璃子)は杏子(高橋惠子)とコンサートの打ち合わせ
に臨む。最後に弾く曲は好きな曲にしていいと杏子は言うが、瑠璃子
は杏子のプログラム通り演奏するという。またコンサート衣装も杏子
の選んだものを着るといって試着に行く。

 瑠璃子は自分のために出なく杏子のためにコンサートをするという。
自分は杏子が10年間どういう気持ちでいたか理解するのには時間がか
かるから、今自分が杏子にできることはコンサートを成功させること
だということを杏子に話していた。

 衣装を着て戻ってきた瑠璃子を見ると、杏子は思わず泣き出し、瑠
璃子を抱きしめる。


 ヤス子は竜蔵が入院していることを話し、会ってもらえるように頼
むが、綾瀬はあのころのことは思い出したくないと断る。そして代わ
りに友人をたてることを提案する。

 ヤス子は仕方なく代理の友人を伴って竜蔵に会う。代理の友人は明
るくはきはきとした態度で竜蔵に接し、竜蔵はずいぶん様子が変わっ
たと思いつつも安堵の表情を浮かべる。

 代理の友人が帰った後、竜蔵はヤス子に「10年という時間のせいで
しょうか。何のわだかまりもなく会ってくれるなんて。だとしたら
10年たつのも悪くないですね」と話す。ヤス子は後味が悪く本当のこ
とを言うべきか悩む。

 対策支援室に戻った後も弘美から電話がある。竜蔵が「402便に乗
ってよかった。立派に成長した綾瀬の姿を見れたから。これは神様の
プレゼントだ」と喜んでいたことを伝える。

 ヤス子はいてもたってもいられなくなって病院へ急行し、本当のこ
とを話して謝罪する。栄子と弘美はヤス子をなじるが、竜蔵は「見た
かったな、成長した綾瀬の姿を」とポツリとつぶやく。ヤス子は「見
に行きましょう、神様のプレゼントを見てください」と竜蔵を大学へ
連れて行く。

 綾瀬は陸上部に所属していた。実際の綾瀬を見て竜蔵は「大きくな
ったなぁ」と目を細める。代理でお見舞いした友人がスタンドの竜蔵
に気づき、綾瀬に教える。綾瀬は竜蔵を見ると一瞬驚きの表情を浮か
べるが、深々と頭を下げ、力強くグラウンドを走り出す。竜蔵は「い
じめられて泣いていたあの子が走っている、走っているよ」と目に涙
を浮かべ、「黛さんありがとう」と感謝する。

 ヤス子は哲也と亜紀と一緒に帰る。哲也は「ずっと402便がマイク
ロブラックホールに引き込まれたのを回避できなかったか悩んでいた
けど、神蔵さんが10年後の教え子に会えたのを見たら少しだけ救われ
た」としみじみと語る。

 哲也と別れた後、亜紀はヤス子に「実は私にも気になっている乗客
がいる」と打ち明ける。402便に乗る前日の便で会った会社員で、始
めての商談に緊張して前夜眠れず、到着した後も機内で眠ったままだ
った。亜紀に起こされると、慌てふためいて書類をひっくり返したの
で、亜紀は一緒に拾い集めてあげた。その会社員は亜紀に「ありがと
うございます」と感謝し、名刺を渡して去っていった。

 亜紀は「商談うまくいったのかなあ」とヤス子におねだりするよう
な目で見る。

 ヤス子は亜紀と一緒にその会社員に会いに行く。しかしその会社員
は、「書類集めるなんてスッチーなら当然のことだろ」と煩わしがり、
名刺を渡したのも合コン用だったという。10年前のことなどまるっき
り覚えておらず、ヤス子たちをあしらう。

 亜紀が憤りを覚えるのをヤス子は懸命に止めて、その場を去る。ヤ
ス子は「私が悪かったよ。会う前に相手は覚えてないかもしれないっ
て言うべきだった」と謝る。亜紀は「じゃあなんで会わせたの?」と
聞くと、ヤス子は「亜紀に何もしてあげられてないし、それに亜紀の
喜ぶ顔が見たくてさ、覚えている方に賭けた」と打ち明ける。

 ヤス子は「私らの仕事は神蔵さんのように人に感謝されるような仕
事じゃないんだよ。でも書類を拾って、笑顔で励ましたのはしっかり
仕事をしてたことだから、それでいいんだよ」と元気付ける。亜紀は
「ヤッチの励ましが一番だね」と泣くのを止める。

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 −例え忘れ去られてしまっても、今目の前のことをしっかりやれば、
10年後の自分にきっと返ってくる、返ってくると、いいなあ……。
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 −10年前がんばっていた仕事を今もがんばっていますか。残された
時間は、あと3日。


寸  評  余命半年の竜蔵が10年後にやってきたことで、10年後の教え子の
成長した姿を見て涙を流すという設定がドラマチックでとても良かっ
たです。ただ、登場人物が多いせいかストーリーが希薄かなという感
じがします。もっと踏み込んでじっくりと深く描けたら感動が強いの
ではないかと思います。設定が活きるにはやはりディティールがしっ
かりしていないと、ただ話が流れていくだけになってしまうような気
がしてなりません。

執 筆 者 ケン()

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2. 編集後記
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 『神はサイコロを振らない』の視聴率がジリ貧状態ですね。『すいか』のテ
イストを引き継いだ作りがよくないのかなと思ったりします。『すいか』は笑
いの要素を入れないと、非常に重たくなるリアルなストーリーなので救いの要
素として笑いが不可欠だったと思いますが、『神は〜』は設定がファンタステ
ィックなので、笑いの要素が逆に雰囲気を崩しているような気がします。(ケ
ン)

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