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タイトル:Daily Drama Express 2005/02/23 白夜行 (7)  2006/03/01


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/02/23 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 白夜行
局  名 TBS系
放映日時 木曜21時
キャスト 桐原亮司(山田孝之)
 唐沢雪穂(綾瀬はるか)
 笹垣潤三(武田鉄矢)
 唐沢礼子(八千草薫)
 松浦勇 (渡部篤郎)
 谷口真文(余貴美子)
原  作 東野圭吾
脚  本 森下佳子
主題歌  柴咲コウ「影」

あらすじ  第七話 美しき亡霊の決意

 2000年 冬。
 桐原亮司(山田孝之)は園村友彦(小出恵介)に、昼の世界で待っ
ていて欲しいという。


 園村は、笹垣潤三(武田鉄矢)の取り調べに、頼まれて部屋を借り
たり、携帯を買ったり、パソコンを設置したり、留守番したりしてい
ただけ。
 亮司は、松浦勇(渡部篤郎)の腰巾着だったようだと言う。

 笹垣は携帯の発信記録に、唐沢雪穂(綾瀬はるか)の名前を見つけ
る。


 高宮誠(塩谷瞬)と一緒に歩いていると、雪穂の携帯に、松浦から
の着信。
 「もう、走らせているから言うとおりにして」と亮司。
 「それだけはいやだ」と雪穂は断るが、亮司は電話を切ってしまう。

 雪穂の携帯に知らない番号の着信。
 出ると笹垣。振り向くと、携帯を手にした笹垣が立っている。

 取調室の雪穂。
 笹垣は、雪穂の携帯に松浦からの着信を見つける。

 雪穂は、松浦から脅迫されていたという。自分の実の母親が殺人者
だとバラすと脅され、お金を取られたり、ホテルに連れ込まれて服を
脱がされたりした、と言う。
 そして松浦と亮司を捕まえて、と頼む。その後、思わずニッと笑う。

 雪穂の顔を見て笹垣は、突然雪穂を殴る。嘘を言うな!と。
 雪穂は、なんで捕まえて欲しいと言っただけで殴られるのか、と抗
議。


 唐沢礼子(八千草薫)に雪穂は、なぜか昔から笹垣は自分のことを
目の敵にしていたという。


 雪穂が出かける。
 その後を笹垣がつけていくことを確かめる礼子。


 笹垣は上司に、ストーカー行為で文句が来ている。雪穂は被害者。
警官だからって、何をしてもいいわけではない、と注意。
 古賀の仇を取りたいならば、松浦を捜せばいい。そうすれば亮司も
見つかるだろうという。そうでなければ笹垣をこの捜査から外さなけ
ればならない、と。

 −− こうして俺たちは嘘に嘘を重ねて、ストーリーを書き換えた。
オレは加害者に、雪穂は被害者に。売っぱらったのは、俺たちの人生
に残されたたった一つの美しさだった。

 あの時の亮司の指示は、亮司を加害者にし、雪穂は松浦と亮司から
昔の事件をネタに脅されていたことにしろ。その後の絵は、自分で描
けるだろう。幸せになれよ、というものだった。


 庭を見てボーッとしている雪穂に、礼子は雪穂がボーッとしている
のは珍しいわね、と声をかける。
 雪穂はこれからの人生について考えていると答える。
 礼子は、せいぜいお悩みなさい、と言う。


 雪穂は高宮と飲んでいる。
 高宮は自分の家は大企業で資産家。自分はその会社に就職し、東京
へ行く、と言う。
 雪穂は新幹線で2時間半って、遠すぎるかな?と言う。
 喜ぶ高宮。

 雪穂は、亮司のために金ぐらい引き出せると言ったことを思い出し
ていた。


 谷口真文(余貴美子)は、図書館の掲示板に1件も書き込みがない
のを見て、がっかりする。


 −− なあ、雪穂。オレにはもうあなたと一緒に歩ける未来はなか
ったし、あったとしても、もうそれは幸せなものではなかっただろう。
だから生きていこうと思ったのだ。幽霊のように、あなたを見守るた
めに。


 笹垣はノートに、
  『2002年1月27日
  唐沢雪穂、高宮誠と結婚予定
  財産目当て』
 と書き込む。


 −− そして2年が過ぎた。


 2002年1月 東京

 高宮の引っ越しを手伝う雪穂。
 高宮から、篠塚一成(柏原崇)も先月から東京勤務になったことを
聞く。
 高宮は篠塚に会いに行く。

 高宮は篠塚に、式の一週間前にもかかわらず、好きな人がいる。一
週間前にやめてしまった派遣の人で、電話番号しか知らない。でも、
雪穂を妊娠させてしまったので、絶対結婚しなければならない。両親
も雪穂を気に入っている。篠塚ならどうする?と聞く。

 篠塚は、そんなこと、他人に聞いてもどうにもならないと突き放す。


 戻ってきた高宮に、雪穂は変な世間話じゃないの?嘘ついてもわか
る、と言う。
 そして帰るという雪穂に、次来るときは式の日だよね、と確かめる
高宮。


 雪穂はインターネットで高宮の身辺を調べようとする。
 そのとき、携帯が鳴る。
 なんと亮司から。
 亮司は店内の公衆電話からかけていたのだ。そしてお嬢さんが物騒
なことしない方がいいという。

 二人は亮司のへやに行く。
 亮司が、高宮は三沢千鶴という元派遣社員の人に片思いしていて、
何もないのに、どうしよう!?と悩んでしまっている、と教える。雪
穂の結婚まで、亮司が高宮を見張っていると言う。

 雪穂は亮司に、穏やかになったね、と言う。
 亮司はもう、感情に振り回されるのには疲れた。それに今までまわ
りの人を振り回して不幸にしてきた。一人ぐらいは幸せにしないと。
幸せにすれば、免罪符になる、と言う。

 めちゃめちゃ幸せになっていいのね、と雪穂。


 東西電装の特許ライセンス部の三沢千鶴宛に、鈴木正直から花束が
届けられる。いぶかりながらも受け取る千鶴。

 退社時刻。
 車の中の亮司は、花束を抱えた女性を見て、彼女が千鶴だと知る。


 雪穂が植えたサボテンは四つあった。
 庭にいる雪穂を見つめている笹垣。
 その笹垣を、帰宅した礼子が見る。


 千鶴は、高宮に借りていた傘を返す。千鶴は実家にかえってお見合
いをする。アパートは明日引き払って、その晩はグリーンホテルに一
泊する。そのホテルは、高宮と雪穂が結婚式を挙げる予定のホテルで、
千鶴にとっては独身最後の贅沢、と笑う。

 高宮はレストランで篠塚に、明日千鶴に告白する。そしてうまくい
ったら雪穂との結婚はやめるし、うまくいかなければ運命だとあきら
めて、雪穂と結婚すると言う。

 その話を、隣のテーブルの亮司が盗み聞く。


 笹垣は上司に、雪穂の結婚式に亮司が現れる可能性は高い。それが
亮司を捕まえるチャンス、と言う。
 上司は、手帳を使うな、と言う。
 笹垣は手帳を置いていく。


 亮司は雪穂に高宮の会話を伝える。亮司は、雪穂が本当に高宮との
結婚を望んでいることを確かめると、自分は千鶴がグリーンホテルに
来るのを阻止するので、雪穂は高宮についているよう言う。
 雪穂は二年間がんばって結婚にこぎつけた、と言う。


 礼子は雪穂に、雪穂は結婚しないのではないかと思っていた。家族
でいると幸せだということを教えてこなかったから、と言う。
 雪穂は十分教わった。東京には、当日入りはつらいので、明日行く、
と言う。


 高宮が新しいハンカチをポケットに入れて、出かけようとすると、
雪穂がやってくる。新婚旅行で持って行く品で買い忘れたものがある
ので、つきあって欲しいと強引に誘う。

 高宮は別室で篠塚に状況を説明し、適当に呼び出して欲しいと頼む。


 亮司は千鶴のアパートを張っている。引っ越しのトラックは行った
が、千鶴はなかなか出てこない。


 雪穂は、高宮に、買い物は嘘。独身最後のデートがしたかったのだ
と言う。

 レストランを出ると雨。
 雪穂が店に戻って飲もう、と言うが、高宮は店の外に出たまま。

 その前に、篠塚の車が来て、高宮に、仲間が上京してきているから
一緒に飲もう!と誘う。
 雪穂が一緒に行くと言ったが、雪穂に聞かせられない話もするから
駄目、と言い、高宮一人を乗せていく。


 遂に千鶴がアパートを出る。
 車を出す亮司。

 ホテルに着いた亮司が雪穂に電話。雪穂は高宮に行かれてしまった
という。
 亮司は自分は千鶴の先回りをしてグリーンホテルに着いたので、千
鶴を阻止するという。

 でも、千鶴のうしろからホテルに入ってきたのは笹垣。

 雪穂は亮司に、「逃げて!」と言う。
 亮司はとりあえず笹垣に後ろを向けて、やり過ごす。そして「何と
かするから」と雪穂に言う。
 雪穂は、「亮が捕まったら.....」と止めようとするが、すでに電
話は切れていた。
 「亮が捕まったら、こんな結婚.....」とつぶやく雪穂。

 亮司の前を千鶴が歩いてタクシー乗り場へ行く。タクシーに傘を忘
れてしまったと言い、受け取る。

 その千鶴に亮司が声をかけ、偽の警察手帳を見せて、捜査のため、
千鶴の部屋を譲って欲しい。代わりの部屋はアトランティックホテル
に用意した。グリーンホテルのキャンセルはやっておくので名前を教
えて欲しい、と言う。
 千鶴は、アトランティックホテルならいいかと、タクシーに乗って
いく。

 グリーンホテルに着いた篠塚と高宮は、千鶴の泊まっている部屋を
聞く。
 でも、キャンセルされていることを知る。高宮は雪穂と結婚する運
命だったのだと嘆息する。そして、トイレへ行く。

 高宮の嘆息を聞いた笹垣は、残された篠塚に亮司の写真を見せ、知
っているか聞く。
 無反応の篠塚に笹垣は無理矢理亮司の写真と携帯番号を押しつけ、
亮司は幽霊のような者だから、見かけたらすぐに知らせてくれと一方
的に言う。


 −− こうして雪穂は結婚した。何事もなかったかのように。
    オレはこうやってずっと生きていけばいい。雪穂にしか見え
ない幽霊として。それが雪穂の幸せなのだから。


 新婚旅行に向けてタクシーに乗り込む高宮夫妻を見送る笹垣。

 亮司は飛び立つ飛行機を見送る。


 図書館の掲示板。
 『レットバトラーの幽霊』
  オレには幸せにしたい人がいます。
  だけど、その人が本当に幸せになってしまったら、
  オレを必要とする人はこの世にいなくなってしまう。

 −− だけどオレの名前を呼ぶ人は誰もいなくなってしまう。

 でも、ボーッと立っていた亮司を呼ぶ声。
 振り返ると雪穂。空港でパスポートを忘れたふりをして、高宮を一
日早く行かせたという。
 そしてお返しに、と高宮のIDとパスワードを亮司に渡す。これで
東西電装のネットワークに自由に入れる。すごい技術とか特許とか持
っているので、何かいただいていけば、多少経歴が怪しくても、どっ
かの会社に潜り込める。

 こんなもののために、高宮と結婚したのかと問う亮司に、あと、
「お金」と雪穂。亮司から貰ったものをすべて返したいし、自分のよ
うな小娘がお金作るには、金持ちと結婚して離婚するしかない、と言
う。

 亮司はこんなことせず、いい加減ふつうに幸せになれ、と言う。

 雪穂は、今回の結婚は結局売春。自分にとっての免罪符はやはり亮
司の幸せ。だから亮司のやったことは雪穂のためにして、雪穂のやっ
たことは亮司のためにして、お互い生きていこう、と言う。

 そんなことをしたら何もかも失うかもしれないと心配する亮司に、
元々何も持っていなかったのだから、と雪穂。亮司以下には、と付け
加える。

 雪穂は領事の手を取り、引っ張る。
 「お帰りなさい」と雪穂。
 「ただいま」と亮司。

 −− なあ、雪穂。俺たちは醜かったな。誰もが目を背けたくなる
ほど、醜かったな。
    だからこそ、誰もが突き放すその醜さを、お互い抱きしめよ
うと決めたんだ。


 笹垣は退職する。

 笹垣は桐原弥生子(麻生祐未)の店を訪れ、カウンターに突っ伏し
て酔いつぶれている弥生子に、亭主と愛人を息子に刺し殺されちゃ、
たまらないよな、と言う。
 そして笹垣は探偵の名刺を出し、息子に会いたくなったらいつでも
連絡するよう言う。

 弥生子は、狂ったように笹垣の名詞をたたき落とす。


 雪穂は朝食の時、高宮に、友達のブティックを手伝いたいという。
自分はちょっと預金を出すだけ、と言う。
 高宮はそれならいいよ、と言う。
 雪穂は、高宮の父親は青山にビルをもっていましたよねぇ.....と
言う。


 メモリックス社。
 女子社員が、「秋吉主任、お客様です」と声をかける。
 声をかけられて振り向いたのは.....亮司。


寸  評  結局雪穂は高宮と結婚してしまったのですね。
 結末が、亮司が死ぬとわかっているので、ハッピーな展開にならな
いことは明らかなのですが。
 でも、生きている間ぐらい、もう少し幸せな瞬間があってもいいの
に、と思います。もっと雪穂と亮司の二人きりにしてあげたいのに。

 最後、亮司が偽名でサラリーマンをしているのにびっくり。
 亮司の平凡な幸せは、サラリーマン?
 いずれにしてもわたしはひげボサボサは嫌いなので、さっぱりした
亮司の顔はよかった。また、スーツ・フェチとしては、きちんとした
格好をしてくれて、一安心。

 それにしても、笹垣、突然現れ、不気味です。亮司よりむしろ、笹
垣が影という感じですが。

 ところで、先日偽の警察手帳をネットで売りさばいていたタレント
たちが逮捕されました。一冊20万円ぐらいするものなのですね。び
っくり。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 去年撮りだめた「セカンドチャンス」の再放送と、「ブラザー☆ビート」を
見ていました。これを一緒に見てしまうと、微妙です。
 田中美佐子と赤井英和のペア。未亡人の美佐子には息子が3人。
 どうせなら、「ブラザー☆ビート」の三兄弟も、「セカンドチャンス」と同
じにすればよかったのに、と思います。年回りもちょうどいいぐらいに育って
いますし。どうせ、原作とドラマの人物設定が多少違っても、そんなパターン
はたくさんありますし。
 二つのドラマを見ていて、田中美佐子は年取ってないな、と思いました。確
かに、多少ふけはしましたが、10年の違いは感じられませんでした。
 そういえば、黒田勇樹はあのころ、いろいろなドラマで見ましたが、今、ど
うしているのでしょう。
 両方をつなげて見ると、三兄弟は赤井英和の子供ではなくなってしまうんで
すよね。そして、田中美佐子は再婚した夫にも死に別れ、赤井英和は、結婚式
場をやめた後、クリーニング屋になった、というストーリーができてしまいま
す。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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