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タイトル:Daily Drama Express 2006/02/16 白夜行 (6)  2006/02/21


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/02/16 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 白夜行
局  名 TBS系
放映日時 木曜21時
キャスト 桐原亮司(山田孝之)
 唐沢雪穂(綾瀬はるか)
 笹垣潤三(武田鉄矢)
 唐沢礼子(八千草薫)
 松浦勇 (渡部篤郎)
 谷口真文(余貴美子)
原  作 東野圭吾
脚  本 森下佳子
主題歌  柴咲コウ「影」

あらすじ  第六話 白夜の終わり

 −− 崩れ始めた二人の絆。

 2000年1月。
 笹垣潤三(武田鉄矢)のメモを見て、いらいらとたばこを吸う桐原
弥生子(麻生祐未)。桐原亮司(山田孝之)はすでに死んでいる、と
言う。
 古賀が、生きているという前提で考えてほしいと言う。

 弥生子は、自分が一番の被害者。客とホステスだったのに、できち
ゃって、桐原洋介(平田満)が子供がほしいと言うから、仕方なく生
んだ。文句なら、洋介に言ってくれ、と言う。

 古賀は、そんな親に育てられた亮司は、被害者だと思わないのです
か?と問いかける。


 古賀が急に笹垣を手助けするつもりになったのは、もうすぐ自分が
転勤するからで、少しぐらい有休をこんなことに使ってもいいかと思
ったから。その代わり、笹垣はふつうに戻ってほしい。そうしないと、
島流しになってしまうと心配する。

 弥生子をはる古賀。

 弥生子は探偵事務所へ行き、松浦勇(渡部篤郎)の居場所を突き止
めてくれと頼む。


 亮司の元に唐沢雪穂(綾瀬はるか)から、架空口座の通帳、キャッ
シュカード、印鑑が送り返されてくる。
 『恩を着せられるのも気分が悪いので』との手紙が添えられている。

 −− 冷静になれば、雪穂の言っていることはもっともだった。だ
けど雪穂がやってきたことだって、罪悪感を逆手にとった脅迫だ。ね
じれていく論理。正当化される犯罪。罪だけが重ねられる泥沼に、二
人でいると沈み込んでしまうことに気づいた。

 亮司は雪穂の写真を焼き、松浦からネガを買うという。
 松浦は、これで自分と縁を切って、榎本と一緒に行こうってこと
か?と笑う。

 亮司は、もう雪穂とは縁を切った。でも、自分が自首すれば全滅だ、
と言う。
 松浦は引きつったように笑いながら立ち上がると、「『白夜』って
知ってっか?夜なのに昼のように明るいんだってさ」と言う。
 「なんだ、それ」と亮司。
 「だからぐずぐず人生は続いてくって話」と松浦。

 −− なあ、雪穂。白夜ってさ、奪われた夜なのかな?与えられた
昼なのかな?夜を昼に見せる太陽って、善意なのかな?悪意なのか
な?そんなことを考えた。
    いずれにしろ、オレは嫌気がさしているんだ。昼とも夜とも
つかない世界を歩いていることに。
    もう終わりにしよう、何もかも。明日のために、オレのため
に。

 サングラスをかけたり、外したりしている亮司に、訪ねてきた園村
友彦(小出恵介)は、「何やってんの?」と聞く。


 雪穂と高宮誠(塩谷瞬)が大学を歩いていると、薬学部を訪ねてき
た篠塚一成(柏原崇)と会う。
 篠塚は、川島江利子(大塚ちひろ)に学校に出てくるように言って
よ。友達なんだから、と雪穂に言う。
 雪穂は曖昧に頷く。


 亮司はヤクザの榎本(的場浩司)の手下に対して強気で、支払いが
少ない、と言う。
 園村は亮司に、なんで松浦に対しては弱気なんだ?と問う。

 亮司は、松浦には恩がある。父親が早くに亡くなったあと、店を切
り盛りしてくれたから、と言う。
 園村がもっと聞きたがると、亮司は不機嫌になり、口をつぐむ。


 園村が、焼鳥屋の親父に松浦について問うと、ムショを出た後、質
屋の店員になったと親父。
 そこに松浦が来て、園村のことを半殺しのめにあわせる。

 駆けつけた亮司が園村を助けようとするが、松浦ににらまれておと
なしくなる。


 江利子は雪穂とは一緒に帰らず、迎えの軽自動車にさっさと乗り込
む。

 別の友人に呼ばれ、そちらを見ると、その友達の彼方に、松浦がい
る。
 雪穂は急に忘れ物を思い出したと言い、学校へ戻る。

 松浦は雪穂に、亮司が自首すると言っているが、雪穂もこの生活を
捨てたくないだろう。だから亮司とヨリを戻してくれ。雪穂がいれば、
亮司も変な気を起こさないだろうから、と言う。

 雪穂は、断れば今度は自分が売春させられたり、たかられたりする
んですね、と答える。


 園村が、松浦を怒らせたのは自分だ、と亮司に謝る。


 焼鳥屋の親父が松浦の話をする。松浦は母親が父親以外の男と作っ
た子。だから小さくなっていろと言われ、パチモンの商売していたら、
実の兄に、生まれてこない方がいいんだと言われた。それで母と兄を
刺し、傷害で刑務所に入った。

 園村は、松浦は今度は亮司に見捨てられたくないと思っているので
はないかという。そして本当の強さは亮司が考えているようなもので
はなく、打たれても打たれてもあきらめないことなのだと言う。


 雪穂は、篠塚を会社に訪ね、内緒で睡眠薬をもらう。江利子の写真
が目に焼き付いて、眠れなくて、と言って。
 篠塚の様子もおかしい。理由は雪穂と同じ。雪穂を見ても、江利子
のことを思い出す。関係者は雪穂だけなのだから、と言う。
 『事件の関係者』という台詞に傷つく雪穂。


 雪穂はお酒にそっと睡眠薬を混ぜ、味を確かめると、すぐはき出す。


 −− もう少し粘ってみようと思った。
    いいじゃないか、たかられたって。いいじゃないか、トラウ
マだって。そんな失敗を、失うことがオレにはまだできるのだから、
もう少し歩いてみよう。オレの白夜はない。


 雪穂は、「亮、もうすぐ会えるからね」と言う。手に花ばさみを持
っている。


 亮司を榎本の手下が訪ねて切る。明日、榎本の事務所に手入れが入
るので、データの消去をさせるためだ。
 松浦にも確かめろと言われ、何も持っていないと思うけど、と言い
ながら松浦に電話する。でも、松浦は電源を切ってしまう。


 松浦の前に弥生子が現れる。
 松浦の部屋についていき、盗んでいった『あの』写真とネガを返し
て、と言う。
 松浦は、自分が盗んだのではない。弥生子が処分して、と頼んだん
じゃないか、と言う。

 隣の部屋には古賀が潜んでいた。

 弥生子は、狂ったように戸棚を探す。あの写真で亮司を脅して。亮
司もあんな生活させられるぐらいなら、刑務所入った方が、まだまし
だろう、と言いながら。

 弥生子はついにネガを見つける。
 松浦は弥生子を襲おうとし、スカートをたくし上げる。

 そこに古賀が飛び出し、婦女暴行の現行犯で逮捕する、と手錠を取
り出す。

 台所に逃げた松浦は、包丁で古賀を刺す。
 そして、何度も「オレは悪くない!」と言いながら古賀を刺す。
 弥生子は恐怖に凍り付いている。

 ふと玄関を見ると、亮司の姿。
 亮司はあのはさみで、松浦の腹を刺す。ずっとこうしたかった。松
浦が来てから、自分の家も両親もおかしくなった、と言って。

 松浦は、亮司が自分に似ていると思った。だから何も言わなかった
じゃないか、と必死で訴える。
 でも、やがて力を失う。

 亮司は、弥生子には、松浦が古賀を刺したとだけ言ってくれ、と頼
む。
 弥生子は何度も亮司に、「こんなんでいいの?」と念を押し、やが
てあきらめて、転がったネガを玄関の真ん中にたて、出て行く。

 亮司は、松浦の死体の上にパスポートを置き、パチモンのサングラ
スをかけさせ、カーテンをきっちりと締め、白夜の写真をはがし、指
紋を拭き取ると、ネガを持って家を出る。


 電話ボックスの雪穂。
 亮司は雪穂にネガを見せる。そしてやりたかったことはこういうこ
とだろう。これで太陽の下、歩けるんだろ、と言う。

 雪穂は、なんで亮司がやっちゃうの?自分がやろうと思っていたの
に、と言って、花ばさみを亮司ののど元に突きつける。
 そして、「やったのは、わ・た・し・だよ」という台詞を言う。
 偽造はできないけど、お金なら持ってこられる。ストーカーはでき
なくても、亮司の好きな女の子の男を寝取ることぐらいできる。結構
役立つんだよ。亮司をもう一度太陽の下を歩かせたい、と言う。

 二人は涙を流しながら、抱き合う。

 −− あなたはオレの太陽だった。白夜だけど、太陽だった。オレ
のたった一つの救いだった。


 亮司が部屋に帰ると、温泉のパンフレットと、小田原までの切符、
そして『今度は昼間を歩こう 友』というメッセージが置いてあった。


 笹垣は、凶器は現場にあった包丁と思われるが、まだ見つからない。
犯人は松浦だと思うが、逃亡中でまだ見つかっていない。
 古賀をこんな目に遭わせてしまったのは、自分だ、と古賀の妻にわ
びる。

 古賀の妻は、笹垣は警察官としての古賀の父。笹垣の背中を見て育
つんだと古賀が言っていたと言う。そして、古賀の死を虚しいものに
しないでください、と頼む。


 雪穂は先日、谷口真文(余貴美子)に、もう友達は好きな人と別れ
ちゃったと言ったが、今日は元に戻ったと報告。あの話をしたら、大
事なものに気づいたと言って。そして、また来ます、と言う。


 雪穂は庭に球根のようなものを埋めると、ふと空を見上げ、太陽を
握ろうとする。


 −− なあ、雪穂。何もかも嘘っぱちな人生だから、全部嘘にしち
まおうと思ったんだ。全部のカードが裏返ったら、新しいことが始ま
ると思って。


 園村がいつもの食堂でご飯を食べていると、亮司から電話。今から
言うとおりにしろと命じられる。

 園村が、空っぽになった亮司の部屋に立っている。真ん中に鍵が置
かれている。

 そこに笹垣が入ってきて、もう一人はどうした、と詰問。
 「亮ってやつのこと?知りませんよ」と園村が答えると、笹垣は園
村を突き飛ばす。


 高宮は雪穂に、食事、どう?と誘う。
 「どこ、連れて行ってくれるのですか?」と答える雪穂。


 −− オレたちはもうすぐ二十歳だった。


寸  評  雪穂の心の振幅についていききれません。
 雪穂は、本心から亮司のところに戻ったのか、単に篠塚に振られて、
便利だから亮司のところに戻ったのか。果てまた、松浦のせいで?

 結局こうやって、雪穂と亮司の運命の糸はねじれて絡まり合ってい
く、ということなのでしょうか。
 あの、「わ・た・し・だよ」の台詞、福田麻由子とそっくりにでき
ていましたね。綾瀬はるかは、一生懸命似るように練習したのでしょ
うか。この台詞で、二人は一気に昔の気分に戻れたのでしょうか。

 弥生子は亮司と再会してしまいました。母親としての弥生子はこれ
からどうしていくのでしょうか?
 また、亮司は松浦の死体の上にパスポートを置き、カーテンを閉め
て留守宅のように見せていますが、いったい古賀の死体はどこで見つ
かったのでしょうか?
 あのままなら、当然松浦の死体も見つかっていますよねぇ。
 亮司は死体処理の工作をこれでてがけること三件目!?
 まだ十代なのに.....

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 輪舞曲で、「チェ」さんと聞くと、頭の中に思い浮かぶのは、「チャングム
の誓い」のチェ一族です。頭の中をチェ・サングンや、チェ・グミョンが生き
生きと動いて、また陰謀を巡らせています。
 また、偽札作りと言われると、「チャクオクの剣」で、偽金作りの一団が、
隠し小屋でトンテンカンと作っています。

 輪舞曲を見ていて思うのは、お金をかけると水準の高いドラマになるなあ、
と思います。お金をかけていなさそうでも、もちろんいいドラマ(つぼにはま
るドラマ?)はいくつもありますが。

 個人的には、こういう重たい展開のドラマは日曜ではなく、木曜の10枠の
方がいい気がします。
 日曜9時枠には他局ですが、「西遊記」が一番、しっくりくるように思えま
す。家族で集まって安心して見られます。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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