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タイトル:Daily Drama Express 2006/02/09 白夜行 (5)  2006/02/16


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/02/05 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 輪舞曲−ロンド−
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 西嶋ショウ[金山琢己](竹野内豊)
 チェ・ユナ(チェ・ジウ)
 風間龍吾(速水もこみち)
 風間龍一郎(杉浦直樹)
 宗圭煥 (橋爪功)
 風間琴美(市川由衣)
 ヒデ  (佐藤隆太)
 キム・シヨンジェ(シン・ヒョンジュン)
 伊崎吉彦(石橋凌)
 チェ・ユニ(イ・ジョンヒョン)
 松平富士子(岡本麗)
 松平鉄平(塩見三省)
 一ノ瀬あきら(木村佳乃)
 金山恵子(風吹ジュン)
脚  本 渡邉睦月
主題歌  絢香 ayaka 『I believe』

あらすじ  アジアンマフィア神狗の本部。
 ボスの龍一郎(杉浦直樹)に、先日の、データを盗まれた失態を詫び
ている宋(橋爪功)。
 「しかし、準備は順調に進んでいます。予定日には、必ず」
 「その日には、屋上に立つとしよう。」


 ショウのマンション。部屋の前。
 犬のジャスティスを抱いたユナ(チェ・ジウ)が座り込んでいる。
 帰ってきたショウの姿を見ると、立ち上がり
 「ジャスティス、ヘンカク。」と日本語で声をかけた。

 「返却。すごいなぁ、そんな難しい言葉。」と、笑うショウ。
 「私だけが日本語を覚えるのってなーんか不公平。」
 ジャスティスの共同飼い主なんだからショウも韓国語を覚えるよう
に言うと
 ユナは本を手渡し、「OK?」と念を押す。

 「OK。」
 「よろしい。これもあげる・・・ここに置くね」

 持ってきた紙袋をあけ、タッパーに入った料理を並べ始める。

 「誤解しないでほしいんだけど。店の残り物、もったいないから持
ってきたの。五味五色よ」
 何も言わないショウに、ひとりでしゃべり続ける。

 「カンコクノリョウリ、アマイ、カライ、スッパイ、ニガイ・・・
ショ、ショ、・・・」
 「しょっぱい?」
 「ショッパイ!ソレソレ。」

 タッパーをひとつづつ指差しながら、カタコトの日本語で説明する。

 「ミドリ、アッカ、キイロ、シロ、クロ、タベルトキットゲンキニ
ナルデショ。」

 一気に言い切ってほぅっとため息をつく。
 ありがとう、と手づかみで食べ始めるショウ。
 帰ろうとしたユナが、メモを落としショウが拾い上げる。

 「秋葉原、行くのか?」「アシタ、ショッピング。」
 「一人で?」 「ハイ。」
 「ふうん。」「ハイ。」
 「・・・だいじょぶか?」「ハ・・・イ・・・。」

 メモをとりあげ眺めるショウ。

 「おぅ、これ遠回りだぞ。」 「ハ・・・イ・・・。」
 「じゃあ、一緒に行くか。」「ハイ・・・。」

 ショウが手づかみで食べていた料理をふって、「五味五色のお礼。」
と言うと、ようやくユナに通じたようで、自分とショウを交互に指差
し‘一緒?’と、目できいてきた。 
 ショウが同じ仕草をすると、嬉しそうに笑いかけるが、「あ。」と
戸惑った様子を見せる。

 「ダイジョブデスカ、シゴト。・・シゴト、ナンデスカ?」
 「内緒。」
 「ムショク?」ちょっと発音のおかしいユナ。
 「無職?」
 ショウが確認すると、鼻にしわを寄せて笑いながらウンウンとうな
ずく。

 「うるさいなあ。風邪引くぞ、早く帰れ。」
 ふくれっつらで「オヤスミナサイ。」と帰りかけるユナを呼び止め、
「ありがとう」と声をかけるショウ。
 「ハイ。」と笑ってユナは帰っていった。

 神狗対策本部。
 伊崎は部下の報告をきいているが、小林を射殺した犯人の情報は全
く得られていなかった。
 小林は時々コンビニから日本全国の私書箱に宛てて荷物を送ってい
たらしいが、借主は全員偽名。
 彼の死後全て解約されており、捜査は行き詰ってしまう。

 その時、遺品の携帯に「サイ」と名乗る、カタコトの日本語を使う
男から電話がかかってきた。
 「サイ」は小林の死を知らず、電話に出た伊崎にインクはまだか、
と催促した。
 伊崎は小林のふりをして話をしようとするが、サイに感づかれ身分
を明かす。
 小林が殺されたことを教えると、電話はスグに切られてしまった。
 伊崎はショウにサイを探すよう指示を出す。
 ショウは小林を撃った犯人を捜したがっているが、伊崎は取り合わ
ない。


 秋葉原でショッピングを楽しむショウとユナ。
 「ジャス!」
 ジャスティスそっくりのストラップをみつけたユナが、ショウに見
せに来る。
 「チョゥカワイイ。カッテ。クレマスカ?」
 「アンニョン(いいえ)」と韓国語で答えるショウ。

 「トケチ!」
 「ナヌン ドケチ イムニダ(私はドケチです。)」

 カタコトの韓国語で言い返したショウに、
 「イムニダ。」と正しく発音してみせ、悔しそうに笑うユナ。
 唇を尖らせ、元の棚にストラップを返すのをショウはこっそり見て
いた。

 妹とユナの携帯を買ったり、ゲームセンターではしゃいだり、楽し
そうな二人。
 大型電気店に「キムチ冷蔵庫がない。」と怒り出すユナをショウが
なだめる。

 ファミレスに入る二人。
 買ったばかりの携帯をだし、妹の分とお互いの番号を登録してほし
いというユナ。
 電話を受け取るために隣の席に移動したショウは、ユナの胸元のネ
ックレスに気付く。
 「それ、いつもしてんだな。な? ネックレス。」
 「コレハ、タイセツナモノ。イチネンマエ、オトウサンノ、ラスト
プレゼント。アタシトユニ。」

 父のことを訪ねるショウに、一生懸命日本語で答えるユナ。
 父の名前はチェ・ギョンホ。料理人をしていた。
 料理人がなぜ神狗に狙われたのかと問うショウに、韓国の紙幣を取
り出し「オトウサン」と言いながら何度も指差す。

 「お父さんに似てるのか。」

 ショウの言葉に首を振り、もどかしそうに紙幣を指差していたユナ
だが、フッ、と諦めたように肩をすくめ韓国語でまくしたてる。

 「早く韓国語、上手になってよね!私のほうが絶対日本語覚えるの
早いと思う。」
 本を開いて、「見てよ。こんなにがんばって勉強してるのよ。」と
ショウに差し出す。

 「嬉しい・・・楽しい・・・幸せ。なんか、いい言葉ばかり覚えよ
うとしてるんだなあ。」
 「スキナコトバ。イイコトバ。」
 「偉いよ、ホントに。」

 「お父さんにじゃあ、早く会えるといいなあ。」と言って、向かい
の席に戻るショウに、ユナが訊ねる。

 「ねえ。ほんとは何してる人?・・・シゴト、ナンデスカ?」

 無職で仕事を探していると答えるショウを励まし、「大丈夫。きっ
と幸せが訪れるわよ。だって無愛想だけどいい人だもん。」と、韓国
語で付け加えるユナ。
 「Fighting !」と手のひらを向けられ、笑いながらハイタッチを返
すショウ。

 ペットショップを見つけ、入っていってしまうユナ。犬用のケーキ
を見てはしゃいでいる。
 明後日、ジャスティスを連れて一緒に来る、という約束をし指きり
する二人だが、ショウは神狗の御曹司・龍吾(速水もこみち)に呼び出
され、途中で帰らなければいけなくなる。

 弟分のヒデ(佐藤隆太)とともに龍吾に呼び出されたショウは、偽札
工場から逃げ出した「サイ」を探し出すよう命じられる。
 組織が総動員で探している彼を先に見つけ出し、父親の鼻をあかし
てやりたいと言うのだ。
 「面白そうですね。」と従うショウ。

 繁盛しているユナの店で、龍吾の妹・琴美(市川由衣)が食事をして
いた。
 金を払うついでに「ジャスは?」と訊ね、いないときくと、「そう。
じゃあショウの家ね。あとで行ってみよ。」と、言い残し出て行く。
 テーブルの忘れ物に気付き、ユナが追いかけるが琴美の姿はない。
 しかし、琴美は物陰に隠れてその様子をみていた。

 ショウが食事をしていると、語学に長けたヒデが、サイの正体がチ
ェという韓国人であるとききこんでくる。
 「サイじゃないのか?」
 「チェは漢字で書くとサイなんです。」
 崔、と書いてみせるヒデ。
 ショウは秋葉原でのユナの言葉を思い出す。

 ユナの店にやってきたショウは、「君のお父さんは造幣局で働いて
いたことがあるか。」と韓国語で訊ねる。
 「ハイ。・・・ムカシ。ドウシテ?」
 写真はあるかときくが、神狗に全て奪われてしまったらしい。
 ショウのただならぬ様子に不安げなユナ。

 伊崎がショウからサイの正体の報告を受けている途中、小林の携帯
にまた電話が入る。
 身柄を保護したい、と申し出るが「信用できない」と電話を切られ
てしまう。

 「都内の公衆電話です。場所は・・・」
 「言うな!」

 発信元を逆探知していた捜査官を遮り、外へ連れ出す伊崎。
 残された捜査官たちは、自分たちの中に神狗がいると疑われたこと
に気付く。

 新宿中央公園、公衆電話、というメールを受けショウは走り出す。
 現地に着くと神狗が、抵抗する男ともみあっていた。
 伊崎たちもその現場を目撃し、制止しようとするが男は車で連れ去
られてしまう。
 その場に残された片方の靴を部下に渡し、立ち去ろうとする伊崎の
前に突然、神狗のナンバー2、宋が現れ話しかける。

 その様子を茫然と、遠くで見ているショウ。

 料理をしていたユナは手を止め、琴美の忘れ物の茶封筒を、思いつ
めた顔で手に取る。
 そっと二階から降りてきたユニが、「恋人なんかじゃないと思うよ。
」と声をかける。

 「え?」
 「その封筒忘れていった、気取った子。」
 「誰があんな子供、気にするのよ。」

 乱暴に封筒を置くユナ。

 「こわ!マジじゃん。」と、からかうように笑う。

 その時、以前店をめちゃくちゃにしたキムが入ってきた。
 怯える妹を二階に行かせ、毅然と対応するユナ。
 キムは穏かに、何もしない、今日は客としてきた、普通に扱ってく
れと料理を注文するが、ユナは出て行けと拒絶する。

 「何もしない・・・。」

 もう一度キムは言うが、ユナは返事をしない。

 「だったらあの男は?」

 怪訝そうな表情をするユナ。

 「なるほど。そういうわけか。それにしても何も知らずにいたとは
思ったよりにぶい女だ。」

 微かに笑い、立ち去りかけるが、振り向いて真っ直ぐユナを見る。

 「お前はいつか必ず、俺よりも深く、他の誰かを恨むようになる。
必ずだ。」


 伊崎と会ったショウは、サイがどこかに監禁されていることを報告
するが、伊崎はショウに宋のことをきかれても、曖昧に答える。
 ショウは納得したふりをするが、伊崎を騙し、彼の携帯に盗聴器を
仕掛けた。

 伊崎と上司の会話を盗み聞きしたショウは、宋がサイを渡す代わり
に、潜入捜査官・つまり自分の命を要求してきたことを知る。
 期限までにサイを見つけられなければ、要求に応じろと命じる上司
に、伊崎は「琢己(ショウ)を犠牲にはできない。」と、頑として応じ
ず、必ず刻限までにサイを見つけ出す、と言う。

 考え込むショウにヒデから電話が入る。
 キムのシマ(縄張り)が急に増えたことから、サイを見つけ出したの
はキムではないかと言う。
 龍吾の嫌っているキムに先を越されたことで、自分達の身を案じて
いるのだ。サイは新しく手に入れたシマにいるとふんだショウは、車
を走らせる。

 その頃伊崎は、偶然自分に仕掛けられた盗聴器を発見していた。

 でかけようとしているユナに、「頑張ってね、二度目のデートって
大事なんだから。」とユニが発破をかけている。

 「何百匹も猫かぶってカワイクするのよ!わかった?」
 「デートなんかじゃないってば!秋葉原のお礼に、無職の男にご馳
走してあげるだけよ。」
 「わかった、わかった。とにかくお姉ちゃん、できるだけ優しくし
てね、わかった?」

 姉妹が笑いあいながら外へ出ると、店先に犬のジャスティスが繋が
れている。
 荷物には韓国語で「約束、守れないかもしれない。ごめん。」と、
書かれた手紙が添えられており、ユナが欲しがっていたストラップが
同封されていた。

 携帯で伊崎と話しているショウ。二度も証人を守りきれなかった警
察を、ショウは信用できない。サイの居所をきかれても答えず、制止
を振り切って単独で救出に向かってしまう。

 ユナは琴美の通う大学へ、忘れ物を届けに来る。

 「あら、やっぱりあなたの汚い店に忘れてたんだ。ありがと。」
 「ショウサンヲ、サガシテイマス。シゴトドコカ、シリマセンカ。」
 「知ってるわよ、もちろん。・・・ショウの仕事。」

 その頃伊崎の元に、慌てた様子の鑑識課員が駆け込んできていた。
拉致された男の靴を鑑定した結果、浅野太郎と言う前科者の指紋が出
たという。
 伊崎はすぐにショウに電話をするが、留守番電話になっていて通じ
ない。

 「琢己。サイの正体は浅野太郎。神狗の構成員だ。これは全部お前
を炙り出すための神狗の罠だ。」

 メッセージを残すが、携帯は車におきっぱなしになっていた。伊崎
はショウの携帯から居場所を割り出そうとする。

 暗闇の廃工場に、ショウが近づいてくる。
 明り採りの窓から覗き込むと、うしろ手に縛られた男が血を流して
転がっており、それをキムとその手下が取り囲んでいる。
 「見逃してくれ!」と叫ぶ男を、何度も蹴りつける手下たち。

 銃を構え、もう一度中の様子を見ようとすると、ショウの顔に赤く、
細い光があたった。
 ぎょっとして身を引くショウ。
 もう一度恐る恐る覗き込むと、反対側の窓から伊崎が覗いており、
人質の男は偽者で、これは罠だ、と手話で伝えてきた。

 これは罠だ、ともう一度繰り返すが、人質の男が撃たれそうになる
のを見たショウは電気コードを引っこ抜き、あたりを暗闇にして突入
を試みる。

 「慌てるな!明かりつけろ!」

 叫んで発砲したのは、ショウが助けようとした人質だった。電気が
つけられ、あたりは明るくなってしまう。
 すると伊崎が飛び出し、敵は伊崎に向かって一斉に発砲する。物陰
に身を隠しながら、逃げ回る伊崎。照明を撃ち、再びあたりを暗闇に
するショウ。激しい銃撃戦の中、キムが叫んだ。

 「二匹いる。逃がすな!」

 怪我をし、追い詰められた伊崎を、ショウはなんとか助け出したが、
逃げていく二人の後姿を、キムがじっと見ていた。


 なんとか逃げ切った二人だが、
 「だいじょぶですか。」と心配するショウの手を、伊崎は乱暴に振
り払う。
 そのまま黙って立ち去ってしまう伊崎に、ショウは言葉もない。


 約束のペットショップに走ってきたショウ。店はとっくに閉店時間
を過ぎ、あたりには誰もいない。
 帰りかけたショウは、ベンチにじっと座っていたユナを見つける。

 ゆっくり歩み寄るとユナは、涙を浮かべた厳しい顔で、「ドウシテ
ヤクソク、ヤブッタノ。ドウシテ?」と、問いかけた。
 答えられず、背を向けてしまうショウにユナは更に問う。

 「アナタハ・・・シェンクー(神狗)ダカラ?」


 ゆっくりユナを振り返るショウを、ユナはじっと見つめ返す。


寸  評  伊崎を裏切り者ではないか、と疑っていた視聴者も多いようです
が、今回はショウを助けるために身体をはりました。
 犯人が伊崎では、あまりに単純すぎますよね。
 いい意味で予想を裏切ってくれてよかったです。

執 筆 者 斉藤()

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2. 編集後記
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 今日はユナ姉妹の韓国料理店「チャメ」のオープンでした。食事時をはずし
たにもかかわらず、店前には行列ができていましたよ。
 激辛韓国料理は、ドラマと同じようにブームになるのかもしれませんね。
(斉藤)

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発行元:ドラマ研究会
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