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タイトル:Daily Drama Express 2006/02/09 白夜行 (5)  2006/02/16


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/02/09 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 白夜行
局  名 TBS系
放映日時 木曜21時
キャスト 桐原亮司(山田孝之)
 唐沢雪穂(綾瀬はるか)
 笹垣潤三(武田鉄矢)
 唐沢礼子(八千草薫)
 松浦勇 (渡部篤郎)
 谷口真文(余貴美子)
原  作 東野圭吾
脚  本 森下佳子
主題歌  柴咲コウ「影」

あらすじ  第5話

 1999年 冬。

 「わたしのこと、思い出しちゃった?」と唐沢雪穂(綾瀬はるか)。
 そしてシーツに身を包むと、バスルームに入る。
 「何やってんだろ、オレ」と桐原亮司(山田孝之)。

 −− あいつといる方が幸せになれるのは、誰の目にも明らかだ。


 川島江利子(大塚ちひろ)は、篠塚一成(柏原崇)の傘に入れて貰
いながら、雪穂には恋人はいないと言う。
 篠塚は、雪穂は好きな人がいるって言ってたけど、と言う。


 身支度を整えた亮司は、雪穂のバッグから飛び出している
 "Gone with the Wind" を見ている。

 バスルームから出た雪穂は、その亮司の視線に気付き、「捨てちゃ
って。会わなければ忘れるから」と言う。

 でも亮司は、「雪穂が幸せじゃなきゃ、オレが死んだ意味ないんだ
よ。まあがんばって」と言うと、部屋を出て行く。


 笹垣潤三(武田鉄矢)は、捜査本部に対して、金は西口奈美江(奥
貫薫)本人が引き出したということで確定したのか?と問い合わせる。


 −− 雪穂のためというなら、身を引くほかなかった。オレは完全
に陽の当たらない世界にいたのだから。

 亮司がアジトに戻ると、ドアの前で初老の男が待っていて、「榎本
から聞きました」と言って、書類入れを見せる。


 雪穂はあの図書館で、"Gone with the Wind" を読んでいる。
 谷口真文(余貴美子)が、よく読めるね.....と声をかける。

 真文の結婚指輪をみた雪穂は、結婚してから夫以外の男の人を好き
になったことがあるかと聞く。
 真文は隣の男の子にドキドキ。10年も20年も同じ人だけを見て
いられる訳じゃない、と言う。

 同僚が真文を呼び、会話は中断。


 亮司は、制作が中断したゲームの続きを作ると言う。
 どこから仕入れたんだと問う園村友彦(小出恵介)に、榎本から仕
入れたと亮司。
 榎本とつるんでいたんだ、と言う園村に、詳しく聞きたい?と亮司
がいい、遠慮する園村。

 −− なあ、雪穂、知ってる?地球から月の裏側は見えないんだ。
輝くその顔の裏側がどうなっているのか、オレたちにみることができ
ない。ちょっと違うか。写真でなら、見られるから。
    オレは、知ろうとしてなかっただけなのかもしれない。月の
裏側に隠されていたあなたの姿を。


 亮司はドリンク剤を飲みながら、徹夜でプログラムを作っていた。


 雪穂は篠塚に会えることを期待しながら、カフェで
 "Gone with the Wind" を読んでいた。

 篠塚は雪穂を見つけ、先日のことをわびる。なんか張り合っている
気になって.....と。
 雪穂も謝る。

 でもそこに江利子が、「篠塚さん、お待たせしてすみません」と入
ってくる。
 驚く雪穂に、部長のことなどがあって言いにくかった。雪穂も好き
な人がいることを自分に黙っていたでしょ、と言う。
 雪穂は曖昧に頷く。


 帰宅した雪穂は、いらだった様子で花を活けていた。
 そこに唐沢礼子(八千草薫)が帰宅するが、右手首に包帯を巻いて
いる。施設でお花を教えていたが、子供に当たられた。でも、彼らも
礼子ぐらいにしか当たれず、仕方ないのだろう。雪穂も当たってもい
いわよ、と言う。
 雪穂は自分には腹立つことなどないという。
 礼子は、自分は腹立つこといっぱいあるけど、と言う。


 園村は焼鳥屋で松浦勇(渡部篤郎)に、亮司が仕事に没頭すること
で、そこに逃げ込んでいるように見える、と相談する。

 松浦が亮司に、なんで報告もなく榎本の仕事なんてしているんだ!
と怒鳴る。
 亮司は後で連絡するつもりだったと答える。
 電話一本かけりゃ済むだろ!とさらに文句を言う松浦に、自分たち
の仲じゃないか。松浦のこと、信頼しているし、と言う。
 松浦は、自分たちの仲はそんなんだと思うのか?とやはり不機嫌。


 礼子は訪ねてきた笹垣に、そんなに雪穂を心配しなくても元気だと
言う。
 笹垣は今日は別件。親が逮捕されたことを苦にして自殺した娘の写
真を見せる。雪穂もその娘と似ているように思えたので心配。この娘
は、自分が殺したようなものだと涙を流す。
 礼子は笹垣に同情する。

 笹垣は雪穂が心配だからと、メンタルヘルスケアのパンフレットを
渡す。


 捜査本部に戻った笹垣は、相棒の古賀に、雪穂はそのケアを受けな
いと思う。でも、これでまた唐沢家を訪ねるきっかけになるし、何か
が出てくればもうけもの、と言う。

 そのとき、大都銀行の偽造カードの話がでる。
 飛びついていく笹垣。


 ダンスの練習が終わり、高宮誠(塩谷瞬)は雪穂を夕食に誘う。
OKする雪穂。

 でもそのとき、部室の片隅で倉橋部長から、明日までに明細を作っ
て提出しないと、来年の予算が出ないから、と資料を押しつけられて
いる江利子を見る。
 倉橋は江利子に、「どうせ遊ばれて捨てられるだけよ」と言うと、
部室を出て行く。

 雪穂は江利子に、約束があるんでしょと言うと、明細作りを引き受
ける。
 自分との約束は?と問う高宮に、「部費が出なくなると困るでしょ、
副部長さん」と言って断る雪穂。


 園村は偽造カードの件が記事になっているのを見て、慌てる。
 亮司はここまではこられないし、もし来たとしても逃げればいい、
と平然としている。

 園村は亮司が強いのは、何かを信じているからか、と問う。
 心の中で雪穂との約束を思い出す亮司。


 明細作りに飽きながら雪穂は、「いいな.....江利子は」とつぶや
く。そのとき、携帯が鳴る。


 レストランで、篠塚の向かいに座る雪穂と江利子。
 雪穂は、江利子と篠塚は似合っていると言う。
 江利子は雪穂と篠塚は似ている。すぐ人をからかうし.....でも、
自分はすべてが顔に出てしまって、と言う。

 篠塚は、江利子は贅沢だという。それがどれだけ幸せなことかわか
っていない。自分は窮屈な子供時代を過ごした。周りの大人から、子
供ならこうすると期待されていることを計算して行動していた。


 酔った江利子をベンチに寝かしつける篠塚。
 雪穂は、篠塚は遊びじゃないですよね、と聞く。
 篠塚は、江利子に半分傘を貸したとき、途中で雨宿りしている妊婦
さんを見つけたら、後は彼女を入れてあげてといって、雨の中、駆け
ていってしまった。その姿がとても自然で。そあいうことって、金で
買えないよね。これで答えになっている?と問う。

 雪穂はほほえむと、二人と別れる。


 雪穂は亮司の部屋にいた。篠塚とうまくいかなかったという雪穂。

 亮司は、愚痴聞けっていうの?あまり冷静でいられないと思うけど、
と答える。

 雪穂は、藤村都子(倉沢桃子)の時のように、江利子をやっちゃっ
て、と言う。

 やっちゃっても、篠塚が雪穂の方を向くとは限らないと思うけど、
と亮司。
 雪穂は、篠塚なんてどうでもいい。篠塚が江利子を好きになった理
由が気に入らない。自分だって江利子のような家庭環境に生まれてい
れば素直になった。何もあんな親を選んで生まれてきたわけではない。
そしてそんなに素直なことを幸せとも感じていない。それほど幸せだ、
と言う。
 そして、亮司もそう思うでしょ?と聞く。

 亮司は、人の幸せを壊したいと思ったことはない。もし本当にそう
思っているなら、病院へ行った方がいいという。

 雪穂は何度も亮司に、そう思ったことがないかと問い、聞かれるた
びに、そう思ったことはないと答える亮司。

 雪穂は憮然として出て行く。


 遅くに帰宅した雪穂は、床の間に飾ってあった生け花の白百合を突
然握ると、花だけとってしまう。

 寝酒を飲みに降りてきた礼子は、そんな雪穂の行動を見てしまう。


 古賀が、笹垣の亮司に関するノートを、桐原弥生子(麻生祐未)に
示し、親としてこんな生き方でいいか考えてみてください、と言う。
 弥生子は、亮司はもう死んじゃったのだから、今更、と言う。
 古賀はそれでもとにかく読んでくれ、と置いていく。


 亮司は園村に、この世は圧倒的に不公平だと思ったことがあるか?
と聞く。
 園村はそれに対してジョークで答える。
 自分よりずっと強いよ、と園村に言う亮司。


 礼子は雪穂に、笹垣が置いていったメンタルヘルスケアのパンフレ
ットを見せる。
 雪穂は自分がおかしいというのか!といらだつ。
 礼子は、雪穂の本当の母親のことをどう思っているのか?と問う。
 雪穂は、いろいろあったけど、自分を生んでくれたことを感謝して
いると答える。
 礼子は、まるで用意したような答えだね。そうやって誰にも本心を
見せないことがおかしいのではないか、と言う。
 雪穂は亮司にも、江利子を襲ってと頼んだ件でおかしいのではない
かと言われたことも思いだし、いらだつ。

 雪穂の携帯に、公衆電話からの着信。出ると松浦からだった。


 亮司が公衆電話から携帯の留守電に吹き込む。子が親を選べないと
言うのは確かに不公平だと思う。自分もあの親でなければと思ったこ
ともある。でもやはり江利子を襲うことはできない。自分の不幸をネ
タにしてがんばっている友達もいるので、雪穂もがんばれ。何かあれ
ば相談するので、そのときは連絡をくれ、と吹き込む。

 ベッドに寝ころびながら携帯を手にしている雪穂。


 焼鳥屋で雪穂は松浦から書類を受け取る。
 「中、見ないの?」と松浦。
 「昔の写真ですね」と雪穂。
 「話、早くていいねぇ。いくら持ってる?どうせ亮、あなたに振り
込んでんでしょ」と松浦。

 雪穂は松浦の携帯を借りる。そして亮司に電話する。
 「留守電、聞いた。組むべき相手はあんたじゃないってわかった。
じゃあね」と言う。

 切れた携帯に混乱する亮司。

 松浦は雪穂に、「オレと組もうっての?」と問う。
 雪穂は松浦の太ももに手を置き、下からすくい上げるような目をす
る。
 「怖いガキだね」と松浦。
 そして雪穂と連れだって焼鳥屋を出る。

 亮司は焼鳥屋に駆けつけ、松浦がいつものよいに女連れで出て行っ
たと聞く。

 亮司はホテルに駆けつけ、部屋の鍵を開けている松浦を見る。
 松浦は、誘ったのは雪穂の方だという。
 雪穂は亮司を無視してその部屋に入る。

 部屋の前に座り込む亮司。


 やがて部屋から松浦が出てくる。そして座り込んでいた亮司に、途
中から泣かれて.....ああいうの、苦手だ、と言う。
 亮司は部屋に飛び込む。
 ベッドの上に寝間着姿で座り込んでいる雪穂。
 亮司はすぐ帰ろう、と言う。

 雪穂は亮司の言うことは正論だ。でも、正論なんて聞きたくないと
言うと、松浦から渡された写真を亮司に押しつける。そこには小学生
の時の雪穂の裸の写真。

 1枚目を見ただけで破ろうとする亮司に、「ちゃんと見て!」と雪
穂。そしてこんなことをされても、これを笑いとばせっていうの!?
とヒステリックに叫ぶ。

 亮司は雪穂の人生を苦しめたのは父親と自分なのだから、何でもや
ると言う。


 夜の道を歩く江利子を後ろから突然襲い、倉庫に連れ込み、クロロ
ホルムで眠らせる男.....亮司だった。

 江利子を襲ったとき、江利子の体から落ち、道路に残された携帯が
鳴る。篠塚からの着信だった。

 あの雪穂に連れて行かれた教会の前へ行き、見上げる亮司。

 −− いつもこうなっちゃうんだよな.....


 雪穂は礼子に、この家を出て行こうと思うと言う。この家にふさわ
しいいい子になろうと努力したのに信じてもらえないなんて、と。
 礼子は、そんなことは言っていない。出て行かないで。雪穂にもっ
と楽になってほしいだけだ、と雪穂を抱きしめる。


 篠塚の車の助手席に座っている雪穂。
 篠塚は襲われた江利子の写真が、江利子の家族と自分宛に送られて
きた。江利子の家族はまだ警察に届けていないらしいが、自分は届け
るという。
 雪穂は、それだけはやめて。江利子は篠塚の家に行こうとして被害
にあった。篠塚だけには知られたくなかったはず、と止める。

 「楽しかったです。今までありがとうございました」と雪穂は江利
子の伝言を伝えると、大学の前で篠塚の車を降りる。


 夕方雪穂は、いつものどぶ川に、"Gone with the Wind" のペーパ
ーバックを沈める。
 「結局雪穂は後悔するだけじゃないですか」という亮司の言葉が思
い出される。


 笹垣は、古賀の家で古賀の妻が作った鍋を、古賀と一緒につつく。
 偽造キャッシュカードの線も礼子の線も切れてしまった、と笹垣。
 古賀は弥生子に、笹垣のノートを渡した。弥生子の親心に期待した
のだという。

 笹垣は、弥生子には良心がない。何をしても無駄だろうという。
 でも、古賀の妻は、親心は良心とは違う。ただ、自分の子がかわい
いと思う心だという。


 亮司が訪ねてきた雪穂に、自分は利用されているだけに思える、と
言う。
 雪穂は、他の人を利用するのと亮司は違う、と言う。
 亮司は何が違うんだ、と聞く。

 雪穂は、同じでもいいじゃない。死んだことにしたのも、江利子を
襲ったのも、亮司の父・桐原洋介(平田満)を殺したのも、最後にそ
うすると決めたのは亮司だという。自分が頼んだのではない、と言う
と亮司に背を向ける。
 そして部屋を出る前に、「亮、だまされる方が馬鹿なのよ」と声を
かける。

 亮司は思わず、窓辺に置いてあった、奈美江が置いていった観葉植
物を鉢ごとドアに向かって投げる。
 雪穂は自分のすぐそばにそれが当たり、ガラスの鉢が粉々になった
のにも動じず、何事もなかったかのように部屋を出る。

 −− なあ、雪穂。月の裏側には一筋の光もなかったよ。ひとかけ
らの美しさもぬくもりも優しさもなかったよ。
    だがなあ、雪穂。オレを傷つけて去ることが、あなたのやり
方だったこと、いつの日も変わらない君の優しさを、あのむちゃくち
ゃなわがままは、一度でいいから子供のように甘やかされたいという
願いだと言うこと、ちゃんとわかるんだけどな。ごめんな。

 雪穂は、「ごろんね、亮」とつぶやくと座り込んで泣く。


寸  評  雪穂はどうなっていくのでしょう。最初は亮司の罪をかぶってあ
げて、母・文代を殺してしまったのも、まだ同情の余地があります。
でも、今回の江利子襲撃依頼と、それを亮司に実行させるためのわが
ままには驚きです。
 雪穂のいらつきは、確かにわかります。でも、だからと言って、も
う軌道修正できないところまで飛び込んでいってしまうことはないの
に。
 亮司もたった一度助けてもらったことから、止めどない泥沼に踏み
込んでしまいましたね。

 もう少し二人が法律を知っていたら、小学生だけに、素直に自首し
ていたら苦しまずに済んだ、ということがわかったのに、と思います。
小学生には罪が問えないし、責任を持つべき保護者が罪の原因ですし
ねぇ。
 家庭環境に問題ありとして、悪くすると少年院、そうでなければ児
童相談所に入れられるとは思いますが。でも、あの家にいても施設で
も、大差ない気がしますけど。

 雪穂も民子も同じ悪女だし、過酷な運命にもてあそばれていますが、
民子の方がすかっとしていますね。民子の方が大人と言うこともあり
ますが、自分の運命を受け入れた後、それを逆手にとっています。
 それに対して雪穂はだんだん、運命が悪いのだから自分はそれを少
しでも取り戻す。そのためには何をしても、誰を犠牲にしてもいいと
なっていってしまっているように、思います。

 ところで、礼子のお花は草月でしたね。1級から4級のテキストを
片付けるところを見ました。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 杉花粉の飛散開始の予測の正確さにびっくりしています。まあ、運良く当た
ったといえるだけかもしれませんが。1月に耳鼻科に行ったときに、2月
15日頃から飛び始めますから、と言われました。
 東京は本日14日、気温がとても上がり、杉花粉の飛散が始まったそうです。

 杉花粉とケヤキに反応するわたしは、これからゴールデンウィークあけまで、
花粉症との戦いです。マスクとめがねをしっかりとかけて、なるべく外には出
ないようにして。。。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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