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タイトル:Daily Drama Express 2006/02/09 けものみち (5)  2006/02/16


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/02/09 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル けものみち
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 成沢民子(米倉涼子)
 小滝章二郎(佐藤浩市)
 如月初音(東ちづる)
 久恒春樹(仲村トオル)
 佐伯米子(若村麻由美)
 鬼頭洪太(平幹二朗)
原  作 松本清張
脚  本 寺田敏雄
主題歌  中島みゆき「帰らぬ者」

あらすじ  第五章 想定外の女帝

 −− 人殺しがまるで事務手続きのように行われ、鬼頭洪太(平幹
二朗)はこの国の政治の裏側にまでつながっている。
    そういう世界にわたしは足を踏み入れている。小滝章二郎
(佐藤浩市)という道しるべに。
    夫を焼き殺した女に、どんな未来があるというのだ。どうせ
地獄に堕ちるなら、このまま誰かの道具に終わってなるものか。


 マスカレードで、衆議院議員・間宮悦郎(長谷川朝晴)は、はしゃ
いで成沢民子(米倉涼子)に、「結婚しよう!こんな偶然ないよ」と
言う。

 民子はお茶を用意したと言い、席に着くと、ワインの方がよかった
かしら?と聞く。

 間宮は、お酒は一滴も飲めないので、と断る。

 間宮は、なぜ民子が鬼頭家であんなことをしているのか?と問う。
 お手伝いみたいなこと?と民子が聞き返すと、愛人でしょ、と間宮。

 民子は回りの目を気にしながら、鬼頭の人脈と財力が必要。このお
店もそうして手に入れたという。

 間宮は民子の女としてのポテンシャルを考えると、もっと高い対価
をもらってしかるべき。愛人という労働の、と早口に言う。

 「おもしろい方」と民子。そして、間宮は鬼頭に目をかけられてい
る。その若さで麻布のお屋敷に出入りしているのですから、と言う。
 間宮は、祖父の代から世話になっているし、小さいときからかわい
がられているから、と言う。

 民子は、鬼頭のことを好きか嫌いかと問う。
 間宮は一呼吸おいてから、「嫌いだよ」と明るく答える。

 −− 間宮代議士、この男、使える。


 佐伯米子(若村真由美)が鬼頭の体を洗っている。
 鬼頭は、米子はもともと口数が少ない方であったが、最近一段と少
ない。何かいやなとでもあったのか?と問う。
 米子は何もないと答え、鬼頭の体に湯をかける。
 「熱い!」と鬼頭。
 間をおいてから平然として謝る米子。

 鬼頭は米子に年を聞く。
 「四十一(しじゅういち)です」と米子。
 鬼頭はまだまだ若い。どう見ても四十だと言って笑う。

 そこに民子が現れる。長襦袢を丈短く着付けて。今日は当番ではな
いけど、仕事が早く終わったから、と。
 鬼頭は早く代われ、と言う。

 民子は、「今晩も冷えますねぇ」などと話しながら背中を流してい
たが、背中の古傷を見つける。
 鬼頭は50年前の古傷だという。
 民子は、鬼頭は後ろから斬られるぐらいの人なのか。それとも後ろ
から斬りつけるしかない人なのか。でも、間違っても敵に背を向ける
人ではないわ、と言いながら、鬼頭に抱きつく。


 夜更け、屋敷を出る民子に、米子はこのまま鬼頭と一緒に寝ていけ
ばいいのに、と言う。
 民子は、自分にはこの屋敷以外の生活もあるので、と断る。


 民子は宝石をルーペで見る。
 宝石商は450万円でという。
 民子は立ち上がると現金300万円を取り出し、置く。
 宝石商はせめて350万円で.....と言うが、民子がその300万
円を片付けようとすると、300万円でいいと言う。


 杉原奈々美(上原美佐)が、久恒春樹(仲村トオル)に、話がある
と電話する。


 木崎光恵(田丸麻紀)が民子に、奈々美が以前からちょくちょく売
上金を着服していた。防犯カメラにもばっちり写っていると報告。そ
れと女将の如月初音(東ちづる)が直接民子から電話がほしいと言っ
ていたと伝える。


 弁護士・秦野重武(吹越満)は小滝に、ニューロイヤルホテルの重
役の席が一つ空いた。ねらってみたら?そのためには、鬼頭の口利き
が必要だけど、という。
 小滝は、鬼頭に飲み込まれたくない、と言う。
 秦野は、民子を鬼頭に飲み込ませたのに......夢はないのかと聞く。
 小滝はホテルを経営することが夢か?と問い返す。

 そこに民子が入ってくる。顧問弁護士としての秦野に話があると言
う。

 民子は、株式会社マスカレードの事業計画書を取り出し、マスカレ
ードを拡大したい。まずは東証二部に上場し、やがては東証一部にも、
と言う。
 秦野は、そういうことなら鬼頭が一肌もふた肌も脱いでくれるだろ
うという。
 でも、民子は鬼頭には頼りたくない、ときっぱりと即答する。

 秦野は、考えておきましょう、と言うと総支配人室を出て行く。

 鬼頭には頼らないと言った民子に、すでに鬼頭に取り込まれている
身の民子が、なぜ?と問う小滝。
 民子は、自分は鬼頭の所有物だけども、会社はそうしたくない。鬼
頭があと何年もつと思う?と問い返す。
 もってあと1,2年か.....と小滝。
 民子は、1,2年は我慢しろなんて言わないで。その前に鬼頭の息
のかかっていない者を育ててもいいでしょ。そのうち、小滝からも独
立するから、と言う。


 民子は奈々美に、今年になってから128万6千円着服したでしょ、
と証拠を突きつける。
 「だから」と奈々美。
 「わたしを試しているつもり?相変わらずいい度胸しているわね。
わたしが知らぬとでも?夫とあんたができていたこと」と民子。
 「それが悔しくて夫を焼き殺した?」と奈々美。
 「もう犯人が挙がっているでしょ」と民子。
 「刑事沙汰なんてしたら困るのはそっちでしょ」と奈々美。
 民子は手元の封筒を置き、中に奈々美が横領したのと同じ額が入っ
ている。これでそっと返しておきなさいと言う。

 久恒がやってくる。
 久恒はいすに座る。そして17歳の時万引きが見つかり、店員に暴
行してけがをさせ、補導される。19歳の時、援助交際と称して金を
だまし取ろうとして捕まるが、起訴猶予となる。
 奈々美はなんで自分のことを言うんだと言う。
 久恒はもっと大物がいると言う。
 奈々美には通じず、奈々美は久恒にコップの水をかけて、店を出て
行く。


 秦野から報告を受けた鬼頭は、「民が女実業家?それならそうと自
分で言いに来ればいいのに。で、いくらほしいのだ」と問う。

 秦野は、もうすでに一人で進めている、と事業計画書を出し、これ
がなかなかよくできていると言う。
 米子は、誰か後ろ盾がいるんじゃないですか?と言う。


 秦野は民子に、未だ空欄の取締役欄に、鬼頭のなを加えるかどうか
で、これからの展開が違う、と言う。
 民子は、今回は自分の力だけでやりたいと言う。
 秦野は、顧問弁護士として忠告だけはしたよ、と言う。

 そこに久恒がやってくる。今日は秦野に用があると言い、二人は場
所を変える。

 バッティングセンター。
 久恒は秦野と鬼頭の関係を問う。
 施設顧問弁護士だ、と秦野。
 久恒は、出会いは上海でか?と問う。
 秦野は上海は中国で一番日本人が多い都市。たまたま同時期に上海
にいたからといって、出会っていたとはいえない、と反論。

 久恒は突然、二人が出会っていては不都合なのか?と問う。
 秦野はバッティングをやめると、「あなたのつま先には、見えない
線がある。こちらへ来てはいけない」と言う。
 久恒は、その線の先には、化け物でもいるのか?と問う。


 帰宅した久値は、妻・薫にパチンコ店でバイトするほど金が必要な
のか、と詰問する。
 薫は、前から言ってるでしょ!と反論するが、久恒は家族が暮らす
のに必要な金は、いくらなのか?1億か?5億か?それとも10億か?
と早口で言うと、突然胸を押さえて痛がり、倒れる。
 慌てる薫。


 民子は白妙を予約し、初音と話をする。そして仲居・武藤美代子
(星野真里)に、コース二人分を注文。
 初音は二人の話なら、帳場でもよかったんだけど、と言うが、民子
は自分のペースで進める。

 初音がたばこを吸い始めると、民子は窓を開け、庭に出る。
 初音は民子が煙り嫌いだっけ?ご主人焼き殺したこと、思い出すか
ら?と言う。

 そして、食事の合図ができましたとの合図とともに、初音は自分も
食べなくては、と下座に着く。
 民子は、「なんですか?」と言う。

 そこにお連れ様が来ましたと、声がする。
 そして間宮が入ってくる。
 民子は間宮を衆議院議員と紹介。もう一銭も初音にはお払いできな
いと付け足す。

 初音は慌てて席を立ち、上座にいた民子も下座に移り、上座に間宮
が座る。
 酒を飲めない間宮のために、食事だけの宴席。

 部屋を出た初音は、「殺してやる!」と言い、それを聞いた美代子
は忍び笑い。

 間宮はさっそく書状を取りだし、若手で有望な実業家を、新生マス
カレードの役員に揃えた。みんなそれぞれ有名企業の役員も務めてい
る。しかも鬼頭の息はかかっていない。
 でも、取締役には一人、もっと名の知れた人を据えた方がいいと、
一人だけ空欄にしてある、と間宮。
 自分も親からやりたいことは何でもやれと言われた。人殺し以外な
ら、と間宮。
 ギクッとする民子。
 どもかまわず間宮は、何でもできる民子はすごい。結婚しよう!と
言う。
 民子は間宮をおだてながら、適当にあしらう。


 ニューロイヤルホテルの総支配人室で、民子は小滝に、その取締役
になってもらう。
 秦野は、自分は後見人として鬼頭の名を入れるように言ったが、民
子はそれを無視した。民子の麻布外での行動を報告するように言われ
ているので、このことも鬼頭に報告する。また、小滝も取締役に名を
連ねたことを報告すると言う。

 小滝は、鬼頭と対立するつもりはない、と言う。
 鬼頭がどう受けとるか?と脅す秦野に、小滝は秦野もそれに対して
は気をつけないと。マスカレードの顧問弁護士なのだから、と言う。

 秦野は、まさか小滝には鬼頭に対して積年の恨みでもあるのか?と
問う。
 何も.....と小滝。

 秦野が部屋を出ると、「さあ、一企業家の誕生だ。お祝いしないと」
と言うと、民子のコートをとる小滝。

 小滝は民子に、嘘をつかずに話せる相手は自分だけだ。無理をして
いるのではないか?と問う。
 民子は、今まで、無理に無理を重ねてきたから。不思議な気がする。
ふつうなら歩けば歩くほど道に迷いそうだけど、歩いていると迷わな
い。逆に立ち止まったらそこから迷ってしまう気がする。後悔とか、
怖さとかに襲われ.....確かに一から十まで自分のままでいられるの
は小滝の前だけかもしれないと言う。

 小滝はいつ自分も人殺しになるかわからない。民子だけが特別な人
じゃないのだ。ふつうの女だと思う、と言う。

 ワインが出てくると、「冗談だよ。一度言ってみたかったんだよ」
と言う。
 二人は乾杯する。

 民子はじっと小滝を見つめていたが、小滝の携帯が鳴り、小滝は廊
下に出る。

 秦野からの電話で、鬼頭が会いたいと言っている。断ることはでき
ない、という。

 席に戻った小滝は、野暮用ができた。民子はこのまま食事を続けて
くれと言う。そして、改めて聞くけど、この件は民子一人の考えで、
後ろに誰もいないよね、と言う。
 「何度も聞かないで!」とビシッと言う民子。

 小滝は行きかけて戻ると、「大事なこと言い忘れた。払いはニュー
ローヤルホテルに回して」とささやく。

 小滝はコートを着ると、歩いてホテルを出る。


 間宮が白妙につき、秘書を外で待たせる。
 でも、部屋に入っても呼び出したはずの民子の姿はなく、食事の用
意が一人分だけしてある。

 間宮は机上のジュースの瓶を手に取ると、奥の間のふすまを開ける。
 そこでは美代子が布団を引いていた。

 美代子はジュースの栓を抜き、間宮に注ぐと、「わたしじゃだめで
すか?」とすり寄る。


 民子のところに米子から電話。「あなたも参加しませんか?」と言
う。
 民子は席を立つとホテルを飛び出し、道を走り、タクシーに飛び乗
る。


 米子は部屋一面に菊の花弁をちぎってはまき散らし、最後に菊の花
をかじる。

 小滝が鬼頭家に到着する。

 民子が鬼頭家につき、米子を呼ぶ。なかなか門は開かない。
 民子は自分の姿が防犯カメラに写るようにしてから、改めて門をた
たく。

 門が開く。

 中へ飛び込むと米子が、「早いですね」と言う。

 民子は、「民子です」と名乗ると、鬼頭の寝室のふすまを開ける。
 そこでは鬼頭が小滝ののど元に白刃を突きつけていた。そして、民
子と寝たのか問う。

 答えない小滝にしびれをきらし、民子が答えようとすると、小滝が、
「寝ました.....」と答える。
 驚く民子。
 小滝は重ねて、「民子はわたしの女です」と言う。


寸  評  そろそろ民子が運命の車の操縦者になる転換点にさしかかってい
るのでしょうか?
 間宮はどこまで民子の運命を変えてくれる人なのでしょうか?

 また、まさか小滝が民子と寝ていないのに、「寝た」と答えるとは
思いませんでした。これは、小滝の鬼頭への宣戦布告なのでしょうか?
 それとも、鬼頭には二人が寝ていないのがわかるので、わざとそう
いってはぐらかそうとしたのでしょうか?
 謎です。この小滝の作戦には、どのような効果があるのでしょうか?
そして、二人が本当に結ばれる日は来るのでしょうか?

 ところで、美代子がねらっているのは、間宮を使い、第二の民子に
なることでしょうか。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 前にも書いたとおり、実はまだ、秋ドラマが見終わっていなくて、今、録り
だめたドラマを見ています。その中の一つが、「恋の時間」。
 でも、この間見たストーリーは、テレビで不特定多数の公衆に向けて放送す
るには不適切な内容が含まれていたと思います。それは、サザンのコンサート
のチケットをネットオークションで5万円で入手したというくだり。サザンの
コンサート・チケットの値段は約8000円。つまりこのオークションの売り
主はこのことでかなりの転売利益を得ているわけなんですよね。
 サザンのチケットは入手が困難で、ファンクラブに入っていても抽選で外れ
る人も多いので、ファンクラブでは、このような転売をしないでくださいとい
うお願いを毎回出しています。それに対して、このようなストーリーにするの
は、失礼ですよね。ドラマの制作スタッフも、もう少し考えて欲しいです。
(因みに、わたしも落選しました。その恨みもまじっているかも)(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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