メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2006/02/08 相棒 (16)  2006/02/14


===================================================== 発行部数   25 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/02/08 (Wed) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 水曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル 相棒
局  名 テレビ朝日
放映日時 水曜21時
キャスト 杉下右京(水谷豊)
 亀山薫 (寺脇康文)
 小野田公顕(岸部一徳)
 宮部たまき(高樹沙耶)
 奥寺美和子(鈴木砂羽)
脚  本 輿水泰弘ほか
主題歌  「」

あらすじ シーズンIV 第16話「天才の系譜」   

 ホテルの前で杉下右京(水谷豊)は若い女性(原沙知枝)に金を渡
している。そして二人は抱擁をかわす。その様子を偶然亀山薫(寺脇
康文)が目撃する。

 特命係。テレビニュースで、平塚海岸で死後1週間経過した20代か
ら30代の女性死体が見つかったと報じている。

 薫は昨夜の右京と女性の関係が知りたいが躊躇している。薫は耐え
切れなくなり右京に問うが、右京の携帯が鳴る。

 相手は夕べの女性らしく今夜も会うという約束をする。右京は薫に
女性を紹介したいと言う。

 海岸で死体が見つかった事件は、神奈川県警と捜査一課の合同捜査
となる。

  公園。右京と薫が待っていると昨日の女性がやってくる。女性は馴
れ馴れしく薫に話しかける。薫は女性に「カレーライスおいしかった
ですか?」と聞かれる。薫のジャンバーにはカレーのシミがあった。
女性は「杉下花」と名乗り右京の姪だった。

 「花の里」。宮部たまき(高樹沙耶)は薫が右京と花の関係を疑っ
たことを笑う。
 たまきは「花の里」の名前も「花」の名前にちなんでいると説明す
る。右京は便宜上姪と説明しているが実は違うと言うと、花が「おじ
様のひいおじい様の兄の長女の養子の次男の長女が私」と説明、右京
は「僕のひいおじい様の弟の長女の養子の次男の長女があなた」と訂
正する。たまきは二人はいつもこの論争をしていると話す。

 花は右京の遠い親戚で家庭教師でもあった、右京は東大卒だが花は
ハーバード卒、現在ニューヨーク在住で芸術写真を撮るフォトグラフ
ァー。花は5年前に出した写真集「TOKYO OMOKAGE」を見せる。その
写真集はニューヨークで好評だったため、大学院を辞めてしまった。
右京は花に芸術で身を立てるのを甘く見ていると説教をする。

 花の今回の来日の目的は5年後の東京の面影を取ることらしい。

 屋形船に乗り東京の町並みを撮る花。屋形船の運転は金田昭一郎
(不破万作)がしている。金田は花の写真集にも登場している。現在
は屋形船から引退して若い衆に譲った。金田は町並みの変貌や人情が
希薄になったことを嘆いている。

 船を降りた花と金田は歩道を歩いている。花はアパートの階段下に
並べられた鉢植えの花壇に目を留め写真を撮る。その花壇の持ち主は
二ノ宮純平(櫻庭博通)と加代子(奈良崎まどか)。

 警視庁の受付で花が特命係に用事があると告げていると、通りかか
った伊丹 憲一(川原和久)と芹沢慶ニ(山中たかシ)が「殺人」と
いう言葉に引っ掛かり花を捜査一課に連れて行き話を聞く。花から事
情を聞いた伊丹は「花壇がどうとか……」と話の内容がわからなかっ
たとぼやき、芹沢はまるで右京と話しているみたいだったと言う。三
浦信輔(大谷亮介)は嫌なDNAだなと嘲笑する。

 特命係。花は右京と全く同じ手つきで紅茶を入れて捜査一課の対応
に腹を立てている。花は右京と薫に腐乱死体の身元と犯人がわかった
と得意げに言う。

 二ノ宮夫妻のアパートの玄関前花壇。花の推理では殺されたのが妻
で殺したのは夫。なぜなら花壇のクリスマスローズがしおれているか
ら。右京は薫にクリスマスローズはデリケートな花なので毎日水やり
をしないと枯れてしまう、花の様子から1週間ほど水をやっていない
ことがわかると説明する。

 花は二人に午前中に夫に妻がどこへ行ったか尋ねたと報告し、いき
なり玄関のチャイムを鳴らす。出て来た夫純平は妻は体を壊し茨城の
実家に帰っていると説明し「失礼します」と乱暴にドアを閉める。

 花と右京は一瞬開いたドアから見えたウォールポケットにあった葉
書が実家から妻に宛てられた物で消印が一昨日であることから妻は実
家にはおらず、純平が嘘をついていると確信する。

 次に花は町内会長である金田に話を聞きに行くと言って二人を案内
する。金田は二ノ宮夫婦が1週間ほど前に大喧嘩をしており、それ以
来妻の姿を見ないと話す。

 花の推理。妻にののしられた夫が、妻を殺害し海に遺棄した。金田
は「そうにちがいねえ」と花の推理を支援する。金田はなぜか鉄アレ
イを出して腕を鍛え始める。町が悪くなかったのは自分たちが若い者
に遠慮して何も言わなくなったのが原因、これからは若い連中に怖が
られる年寄りになるために体を鍛えると言うのだ。右京は事実がはっ
きりするまで花の推理を口外しないように金田に頼む。

 帰り道。花は右京に二ノ宮家の家宅捜査を頼むが、右京は探偵ごっ
こは許されない、君の推理ともいえない幼稚な妄想と、これ以上殺人
事件に関わらないようにと諭す。

 右京は夫婦喧嘩の後、実家に帰らなかった妻はホテルや友人宅にい
ると考えるのが妥当だと話す。花は妻が生きているなら夫の勤務時間
を把握しており、夫のいない時間に花の水遣りに来ることができるは
ずと反論する。

 右京は部屋に掛かっていた服装から、二ノ宮の仕事は植木屋。植木
屋は勤務日が不規則と説明する。花は全く動じず、自分はフォトグラ
ファーで人間を見る目はおじ様よりあると自信満々。

 次の日。右京と薫は二ノ宮家に行く。右京は花の言っていることが
妄想であることを証明するために行くと言う。

 二人がアパートに着くと、花が警官に連行されパトカーで連れて行
かれる。

 柳橋警察署。花は二ノ宮の部屋の鍵が開いていたので証拠探しをし
ていた。帰宅した二ノ宮に見つかり不法侵入で通報されたのだった。
花は全然懲りておらず、妻まどかの証明写真を見せ、死体写真と照合
してほしいと頼む。

 特命係。右京と薫は米沢守(六角精児)から死体写真を見せてもら
う。死体の腕は特徴的な結び方で縛ってある。米沢が猟師とか船乗り
がする「もやい結び」か?と言うと右京はこれは植木職人の結び方だ
と説明する。証明写真と死体写真を照合すると顔が良く似ている。

 二ノ宮の部屋。捜査一課が訪れている。芹沢が部屋にあったロープ
と死体のロープが同じことに気付く。二ノ宮に任意同行を求めると、
二ノ宮は逃げ出し通りかかった金田に捕まえられる。通りかかった右
京と薫もそれを見ていた。

 取調室。二ノ宮は犯行を否認。事件当夜、給料が下がったことで喧
嘩し家を出た二ノ宮は高速を葛西で下り車の中で一晩過ごした、次の
日家に帰ったら妻はいなかったと供述する。三浦は葛西で遺体を投げ
捨てたら1週間で平塚にたどりつくと二ノ宮の自供を信用しない。

 「花の里」。たまきと花が祝杯を上げている。有頂天になっている
花に右京はまだ事件は解決していないと釘を刺す。たまきは「弟子は
師匠を超えるものです」と花を援護する。花は「私の写真を見て勉強
してください」と写真を渡し、金田の家に挨拶に行くと言って中座す
る。帰り際、花は右京に杉下家の家系図を書いたメモを渡す。

 右京は花は人の神経を逆なでする言い方をすると言って怒っている。
右京は薫に同意を求めるが、薫は「ほぼ毎日思っています」と右京の
物の言い方と花の言い方がそっくりであることをほのめかすが、右京
は気付かない。

 金田家。花は金田の腰の指圧をしている。花は遺体は東京湾に捨て
られた鉄材のようなものにこすれて流されたと話すと、金田はロープ
が切れて鉄アレイだけ残して遺体が流れたのだと話す。花は金田の
「鉄アレイ」という言葉に驚き、聞き返してしまう。

 「花の里」。花の残した写真を右京に見せる薫。金田の写っている
写真を見た右京は悪い予感がする。

 金田家。逃げようとする花を金田は落ち着けと諭す。花は金田がま
どかを殺した理由を聞く。

 まどかは回覧板は回さないしゴミ捨て時間も守らない。事件当夜、
金田はまどかに文句を言いに行ったが、まどかは「プライバシーの侵
害」とか「うざい」とか言って反省している様子がない、それどころ
か下町の悪口を言い出した。逆上した金田はまどかの首を絞め、船を
出して東京湾に沈めた。

 花がそんな下らない理由でと言うと、金田は腹を立てる。金田は自
分の町を守るためにやったのだと言い、花の首を絞める。

 右京と薫が金田の部屋に入って来て、花を助ける。右京は最初この
部屋に来た時に2つでワンセットの鉄アレイが1つしかないのを不思
議に思ったと話す。

 右京は死体の結び方が植木職人の結び方だった理由を聞く。金田は
息子に教わったと話す。息子は屋形船の跡を継ぐ予定だったが、3年
前に20歳で癌で亡くなった。
 息子はもやい結びはできなかったが、バイトで覚えたという植木職
人の結び方ならできると教えてくれた。

 金田は息子が愛したこの町を傷つけたりするやつを許せないと離す。
そして普段はやらないのに、肝心な時に息子から教えられた結び方が
出てしまったと悔やむ。

 薫は棚に飾られていた写真を金田に見せる。その写真は花が撮った
物で、息子と金田が写っている。薫は金田に「息子さんが言ったんだ
よ。悪いことしたんだからちゃんと謝れよ」と言う。その言葉に金田
は「すみませんでした。ごめんなさい」と泣きながら謝る。

 成田空港行きバス乗り場。ニューヨークに帰る花を見送る右京と薫。
花は人間を見る目が未熟だったと自信をなくしている。右京はこれを
機に写真は趣味に留め、大学院へ戻るようにと勧めるが、花は「出世
コースを棒に振るのは師匠譲り」と笑う。

 右京は花に「1つだけ間違っている所を訂正しておきました」と言
って花が渡した家系図に赤で訂正をいれて渡す。薫も最初に会った時
食べていたのはカレーライスでなくカレーうどんだったと訂正する。

 特命係。薫は花が撮った右京と薫の写った写真を見ている。角田六
郎(山西惇)が入って来て写真を見る。角田は写真をイマイチと言い
構図がありきたりで素人写真と辛口なことを言う。それを聞いた右京
は躍起になってシンプルな構図と褒めたたえる。薫は右京が花をかわ
いがっている気持ちを知り苦笑する。


寸  評  奥寺美和子(鈴木砂羽)がいなくなった後、右京の姪花として原
沙知枝が登場したのでレギュラー入りかと思いましたが、ニューヨー
クに帰ってしまいました。右京譲りの頭脳明晰さで推理を展開すると
いう役でしたが、今までのドラマの中で原沙知枝が優秀な役だったの
は、観月ありさ主演の「ダイヤモンドガール」での弁護士役ぐらいで
「お水の花道」や「女王の教室」でもどちらかというとダメな役とい
うのが多いような気がします。
 価値観が多様化してくると、他人から見たらゴミや古臭いとしか思
えないものでも、自分から見ると貴重で愛着のあるものというのは、
充分おこりえます。前回も今回もそんなことがテーマであったような
気がします。

執 筆 者 たま()

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 ドラマの中の妻の不倫相手というのは、作曲家が多いのでしょうか。「ミセ
スロビンソン」(薬師丸ひろこ主演)の再放送を見ていて思いました。「恋の
時間」で大塚寧々の不倫相手も作曲家だったし。「不機嫌な果実」で石田ゆり
子が不倫する相手も音楽家だった気がするしと。いずれも夫はサラリーマンで
した。主婦はいつも日常生活に不満や孤独を抱えて、自分の生活圏外に夢を見
て恋をしてしまうということを描きたいのかもしれませんが、いつまでたって
もワンパターンな気がして仕方ありません。
 2月1日から花粉症の症状が出始めました。それ以来洗濯物は部屋干しし、
外出時は帽子とマスクをしています。花粉の飛散が収まるゴールデンウィーク
辺りまで気の重い毎日です。(たま)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。