メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2006/02/02 けものみち (4)  2006/02/08


===================================================== 発行部数   25 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/02/02 (Thu) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
    0.お詫び
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
0. お詫び
----------------------------------------------------------------------
 「アンフェア」につきましては、執筆者のパソコンが故障し、ただいま修理
中のため、あらすじをお送りできない状態となっております。
 楽しみにして頂いている皆様にご迷惑をおかけして申し訳ございません。
 謹んでお詫び申し上げます。
                        (ドラマ研究会編集部)

----------------------------------------------------------------------
1. 木曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル けものみち
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 成沢民子(米倉涼子)
 小滝章二郎(佐藤浩市)
 如月初音(東ちづる)
 久恒春樹(仲村トオル)
 佐伯米子(若村麻由美)
 鬼頭洪太(平幹二朗)
原  作 松本清張
脚  本 寺田敏雄
主題歌  中島みゆき「帰らぬ者」

あらすじ  第四章 女帝の激突

 成沢民子(米倉涼子)は、久恒春樹(仲村トオル)の頬をひっぱた
くと、歩き去る。


 捕まった放火犯は、6件全ての放火を認めた。
 「どうして?」と問う民子に、「警察が決めたからです」と小滝章
二郎(佐藤浩市)。久恒が騒いでも、所詮所轄の一刑事。上が決めた
ことは、決めた故に覆らない。世の中はそう言うものだ。これでもう
民子は殺人犯ではないし、自分たちが会っていても何もしないと言う。

 民子が「綺麗な人ね」と言う。
 社長令嬢が予定より早く来たのだ。

 社長令嬢は民子について小滝に聞く。
 小滝は、ジュエリーデザイナーで、仕事のことで会っていただけ、
と答える。


 小滝は社長令嬢をプライベートルームに案内する。ここなら自分の
許可無く誰も入れない、と。
 「秘密は守れるのかしら?」と社長令嬢。


 入浴中の民子。
 入り口に向かって突然、「あなたには学習能力って、無いのかし
ら?黒谷さん」と言い、ガラス戸にお湯を掛ける。
 ガラス戸から身を離す黒谷富雄(前川泰之)。
 次は殺すよ、と民子。


 民子は、花を活けている佐伯米子(若村真由美)に、昨晩はなかな
か面白い余興でした。次はどんな出し物をお考えですか?と声を掛け
る。
 何のことかしら?と米子。
 「あの、黒谷って人も随分損な役回りね。あんなことで怖くなって、
わたしが逃げ出すとでも思っていたら、とんでもない」と民子。
 「心外だわ。折角旦那様が見付けたオモチャを壊すようなこと、な
いでしょ。あなたにサービスしたつもりなのに。いつも肝心なところ
で、中途半端な相手をするのは大変でしょ、熱くなった体をさますの
は。人の好意は素直に受け取るものよ」と米子。
 「そうおっしゃるご自分の始末は間に合ってるのかしら?わたしか
ら頼んであげましょうか.....黒谷ー、って」と民子。
 「旦那様がお待ちですよ」と苛立つ米子。


 鬼頭家の門前に立つ久恒。


 鬼頭は、今日の民子の肌は苛立っている。自分では物足りないの
か?と言う。そして、小滝といい仲なら浮気してもいいぞ、と言う。
 民子はすねて、小滝にはれっきとした社長令嬢という婚約者がいる
と言い、鬼頭の身体を責める。

 襖の隙間から覗いている2つの目に気付き、民子は鬼頭とわざと派
手にじゃれ合いながら襖に近づくと、勢いよく開ける。

 そこに立っていた米子は立ち去る。


 弁護士・秦野重武(吹越満)が、関東高速道路会長・香川周太郎は
ダメだと言う。こちらのことをどうとも思っていないようで、このま
ま香川が会長では居間までの利権が分散してしまう。香川には恥を掻
かされた。いつまでも昭和のやり方をしていてはいけない、と言う。

 鬼頭が笑い出す。秦野も一緒に笑う。

 そこに米子が一献持ってきて、鬼頭と秦野に酒を注ぐ。


 久恒の相棒が、久恒に鬼頭について話す。警察トップだって手を出
せない、と。

 久恒は、民子の顧問弁護士の秦野も、鬼頭家に出入りしているはず
だ、と言う。
 怖くなる久恒の相棒。


 秘書の木崎光恵(田丸麻紀)が民子に、作品を製品化して、小滝に
もプレゼントしてみたら?と言う。
 民子は、光恵は元貿易会社で秘書をしていたと言っていたのに、宝
石にも詳しいのね、と言うと、これからもよろしくと言う。そして小
滝には社長令嬢という婚約者がいるので、プレゼントしたら勘違いさ
れてしまう、と言う。

 そこに杉原奈々美(上原美佐)が、放火犯が捕まった。民子の夫を
殺した犯人がわかってよかったですね、とわざとらしく言う。
 光恵が、まだデザイン出来てないでしょ、と追い払う。

 光恵は民子に、ニューロイヤルホテル社長に娘はいないはずだと言
う。


 『社長令嬢』がバスローブ姿で小滝のプライベートルームのベッド
の上に座り、ネイルの手入れをしている。
 そこに勝手に秦野が入ってきて、「遅くなるそうです」との伝言を
伝える。

 彼女は香川の愛人だった。秦野は香川の愛人では辛くないかと問う
が、秦野をバカにする愛人。

 秦野は、プレゼントがある、と渡す。
 愛人は、リボンが固く結んであってほどけない、と言いながら、解
くのに真剣。

 秦野は、固くていいんだと言うと、突然ロープを取りだし、愛人の
首を締め、殺す。

 死体の片付けに、黒谷達がやってくる。

 総支配人室に入ってくる民子。
 秦野がぎこちなく対応していると、プライベートルームとのさかい
のドアが自然に開いて、民子の目の前に、愛人の死体が現れる。

 民子が逃げようとすると、小滝が入ってくる。
 民子は、「この女、あんたのフィアンセじゃないの?」と問う。
 「関東高速道路株式会社・香川会長の愛人」と小滝は答える。

 そこに黒谷が入ってきて、民子に、「奇遇だね」と声を掛けると、
死体の始末に取りかかる。
 「従業員用エレベータを使って下さい」と指示する小滝。


 久恒はネットで秦野を調べる。秦野は本物の弁護士。
 昭和33年8月16日生まれ。
 昭和56年に東大法学部を卒業し、昭和57年に上海留学。
 昭和61年に同大を卒業している。

 久恒は、鬼頭が頭角を現してきたのが昭和50年代、上海でのこと
だったことを思い出す。
 苦しそうに咳をし続ける久恒。


 秦野は総支配人室にルームサービスを頼むと、次々とたいらげる。
すごい健啖家。

 秦野はその後、久恒が何も言ってこないかと心配する。一匹狼は、
しばしばやくざからみかじめ料を要求するなりして、とんでもないこ
とをする。上も上で、見て見ぬふりをすることも多いと言うと、昔扱
った事件を話す。

 秦野は最後に民子に、「今日あったことは君のカレンダーから消す
こと」と言うと出ていく。

 小滝は、秦野はいつもそうだ。やっかいな事件を一つ片付けるとバ
カみたいに食べて、馬鹿な話を長々として、帰っていく、と。

 小滝は民子の手を握る。ビクッとする民子。
 「たいした女だ。普通あんなところを見れば、震えが止まらないは
ずなのに、平気な顔をしている」と小滝。
 「誰がそんな女にしたのかしら?2つ、聞きたいことがある」と民
子。
 「聞きましょ」と小滝。
 「あの女はどうして殺されたの?」と民子。
 「明日になればわかります」と小滝。
 「どうしてあの女を、婚約者なんて言ったの?わたしと一定の距離
を保つため?うぬぼれないでよ.....連れて行って欲しいところがあ
るの」と民子。


 民子は小滝と鎌倉を歩きながら、自分たちは他人からどう見えるの
かしら?夫婦?と軽口を言う。本当は言ってやりたいの。夫を焼き殺
した女と、それをさせた男だ、と。

 二人は白妙へ行く。
 民子は小滝に最初に会った時、てっきり身体を差し出すものと思っ
ていた。女将の如月初音(東ちづる)が、お客さんと話をし、いやだ
ったらもう会わなくてもいいからと言っていたから。最初から小滝の
こと、好きだった、と民子。

 仲居・武藤美代子(星野真里)がお酒を持ってくる。初音は忙しく
て手を離せないらしい。

 民子は美代子に、用事があったら呼ぶから、と言って下がらせる。

 民子は単純に小滝に見初められただけだったらよかったと言う。
 小滝は麻布に帰るんじゃないのか?と問う。

 民子は、鬼頭に浮気してもいいと言われた。でも、浮気したらそれ
を見抜くだろうし、しなければしないことを見抜くだろう、と言う。
女より、女の身体のことをよく知っている。
 すごいじいさんだ、と小滝。

 「そんなに麻布が怖い?」と民子。
 「違う。そうなったら何もかもいらなくなってしまうだろう。それ
が怖いんだ」と小滝。
 「わたしもそう」と言うと民子は、小滝の身体にしなだれかかる。


 受診する久恒。肺に影があり、医者は一日も早く入院し、右肺を切
除しなければ、と言う。
 「入院すれば治りますか?」と久恒。

 医者はそれには直接答えず、早く切除しなければ、ガン細胞は次々
と広がっていくと言う。
 「一年もてばいい方ってことかな」と久恒。

 久恒は早い時刻に帰宅。妻子はテレビをながら、夕食を食べていた。
テレビの速報で、香川の辞任が流れる。
 久恒は息子・太郎に、本当に中学受験するのか?と聞き、妻・薫に
怒られる。


 秦野が鬼頭の所へ行くと、鬼頭は座敷でコマを回していた。
 鬼頭は秦野に、香川の後任は決まったか?と聞く。
 秦野は今、こちらの素案を元に人選しているという。


 久恒が民子を訪ねる。チマチマした事件ばかり扱っていると、大き
な事件を扱ってみたくなる。あんたに感謝する。民子は虫けらではな
かった。民子の背後にあるものに興味を惹かれたという。

 民子はゆっくりと、「わたしは虫けらよ」と言う。

 帰ろうとする久恒に、奈々美が民子とは何を話したの?どうして捕
まった放火犯は、全部の放火を認めたの?民子を捕まえないの?と矢
継ぎ早に問うが、久恒は何も答えず去っていく。


 散らかったままの家に帰り、居間で座卓に突っ伏している久恒。
 買い物から戻った薫に、太郎は頑張れば中学、受かるのか?受かる
といいな、と言う。
 まだまだ先よ、と薫。
 「まだまだ先か.....」とつぶやく久恒。


 鬼頭の寝室。
 民子がそばに控え、秦野もいる。

 そこに、関東高速道路株式会社・新会長 熊谷四郎が挨拶に来る。
 機嫌良く労をねぎらう鬼頭。

 衆議院議員・間宮悦郎(長谷川朝晴)がお供している。
 鬼頭は民子に、間宮のことを知っているか問う。いえ、と民子。
 鬼頭は間宮の祖父は元大蔵大臣。曾祖父は戦前の貴族院議員になっ
た家柄、と説明。
 間宮は、そういったお話は.....と止める。

 「何を言うんだ。君はまだまだ青二才だろうが」と急に怒鳴る鬼頭。
そして民子に二人を見送らせる。

 車に乗ろうとして間宮は、自分が「日本のため.....」なんて言う
のはウソっぽくなかったですか?と聞く。
 「大丈夫ですよ」と民子。
 間宮は民子に名刺を渡し、これからもよろしくお願いしますと頭を
下げ、車に乗り込む。

 戻った民子に、
 「どんな気分?関東高速道路株式会社新会長と、新進気鋭の議員に
頭を下げられる気分は。でも、勘違いしないで。彼らが頭を下げてい
るのは、後ろにいらっしゃる旦那様にたいしてなんだから」と米子。
 「勘違いなんて、していませんわ。それより予想外ですか?ただの
オモチャで、そのうち旦那様に飽きられて捨てられるだけだと思った
わたしが、こんなになって」と民子。
 「せいぜい今のうちよ」と米子。
 「そういえば、米子さん。欲求不満の方、大丈夫?この間、折角襖
開けてあげたのに、逃げちゃうんだもん。そんなにすましていると、
体の中に灰汁がたまって、毒よ。わたしが旦那様と一緒に部屋にいる
と、気が気じゃないんでしょ。それとも、あんなに旦那様を喜ばせた
こと無いですか?」と民子。

 民子の頬を叩く米子。
 民子も叩き返して取っ組み合いの喧嘩になる。三味線のばちを握り、
反撃しようとする米子。
 民子はそのバチを持った米子の手を強引に押さえ、バチは柱に突き
刺さる。

 民子は倒れた米子の上に馬乗りになり、米子にとっはこのお屋敷の
中が世界のすべてなのだろう。それを奪うつもりはないので、安心す
るようにと言う。

 鬼頭の部屋に入る民子。すでにお休みか聞くと、熊谷のことをどう
思うか聞く。
 すぐに答えない民子に、「わからないか?」と鬼頭。
 民子は、「小さい人だと思いました」と言う。
 鬼頭は笑いながら、今の日本には、人物がいなくなった、と嘆く。
あんな男が関東高速道路株式会社会長になるんだからな.....と。

 その後、民子の身体をまさぐる。

 −− いつか小滝が言っていた。まずは行き先のわからない乗り物
に乗る。しばらく行き先はわからないが、ある地点を過ぎるとそれを
自分が運転するようになる。自分が思う行き先に。


 秦野が小滝に、民子が必要以上に、鬼頭のところに入り込んでいる。
虎の威を買って、余計なことにならなければいいが、と言う。

 小滝は、曖昧に相槌を打つ。
 秦野が出ていった後、小滝は民子が置いていったカフスボタンを取
り出すと、ゴミ箱に捨てる。


 民子はタイミングを見計らって物陰から歩き出し、すれ違った男に、
「間宮先生!」と声を掛ける。
 「どうも」と嬉しそうに答える間宮。
 「奇遇ですね」と明るく言う民子。


寸  評  小滝には婚約者はおらず、しかも民子のことを好きだと告白して
います。でも、小滝のポーカーフェースでは、本心がどこにあるのか
が、読みとれません。
 民子は、間宮も取り込もうとしているのでしょうか?これは、民子
が鬼頭から独立しようとする、あるいは、鬼頭以外のパイプを掴む作
戦なのでしょうか。
 毛並みのいい青年議員というのは、利用価値が高いものでしょうか。
 民子からみれば、間宮を自分に夢中にさせるのは、赤子の手をひね
るよりも簡単なことでしょうね。
 これから、どんな展開になっていくのでしょうか。

 肺ガンで余命1年?の久恒も気になる存在です。

 ところで、間宮役は長谷川朝晴ですが、彼を見ていると思い浮かぶ
のは『契約結婚』の信太郎です。
 『契約結婚』も、勝手にしてろ!というくだらなさでしたが、結局
全60回30時間見てしまいました。なんで、こんなくだらない内容
のドラマにしたのだろう。ドロドロにしても、そこまで深い因縁もな
いし。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 わたしが、インター・ネットというものを初めて使ったのは、多分今から
12年ぐらい前のことだと思います。その当時のメールに、迷惑メールはあり
ませんでした。
 そのうち、たまに迷惑メールが来るようになって。当時はおもしろ半分に中
を確認していました。もちろん、リンクにアクセスしたり、添付ファイルを開
いたりといった無謀なことはしませんでしたが。でも、一応そのメールが迷惑
メールであることを確認していたのです。
 でも、今や毎日受信するメールの半分以上、いや7割方は迷惑メールとなり
ました。しかも、どんどん危ないメールが増えています。
 そこで、最近は怪しい題名や、まっとうな個人と思えない送信者IDなどの
メールは、中身も読まずに削除しています。
 もし、この削除によって、折角読者の方からいただいたメールを消してしま
っていたら?とちょっとした不安はあるのですが、確かめるにはウィルスの脅
威も怖いし、時間も足らないし、というところです。
 どうせ中身なんて開かれもせずに削除されるのですから、迷惑メールなんて、
送ってもなんの効果もないのに.....と思うんですがねぇ。(鈴木)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。