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タイトル:Daily Drama Express 2006/02/02 白夜行 (4)  2006/02/08


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/02/02 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 白夜行
局  名 TBS系
放映日時 木曜21時
キャスト 桐原亮司(山田孝之)
 唐沢雪穂(綾瀬はるか)
 笹垣潤三(武田鉄矢)
 唐沢礼子(八千草薫)
 松浦勇 (渡部篤郎)
 谷口真文(余貴美子)
原  作 東野圭吾
脚  本 森下佳子
主題歌  柴咲コウ「影」

あらすじ  第四話

 1999年 春。

 あのあと桐原亮司(山田孝之)は唐沢雪穂(綾瀬はるか)に、何か
あった時の連絡先を渡した。
 「何かなかったら、連絡しちゃいけないの?」と雪穂。
 「なるべく他人でいた方がいいから」と亮司。


 笹垣潤三(武田鉄矢)は、桐原家の墓前に立つ。墓石には亮司の名
前も刻まれていた。
 「オレはだまされんぞ」と笹垣。


 亮司は園山友彦(小出恵介)を呼び出し、なぜ花園の体内から
AB型の精液が検出されたと思う?と言うと、ニヤリとする。
 真相を悟った園山は、一生亮司の言うことを聞くと言って、頭を下
げる。

 亮司はまず、大都銀行の窓口で、西口奈美江(奥貫薫)を外へ連れ
出すよう命じる。

 園山は、奈美江に奈美江が落としていった名刺と名刺入れをチラッ
と見せて、近くの公園に呼び出す。

 亮司は携帯電話で奈美江に顧客データの横流しを要求。
 それは犯罪では?と拒む奈美江に、男買ってたことがバレたら、銀
行、リストラだよね、と脅す亮司。

 次に亮司は、園山にビルの一室を、園山名義で借りさせる。


 雪穂の所に封書が届く。
 開けてみると、大都銀行の『山本光代』名義の通帳と印鑑と手紙が
入っている。
 『これは、とある女性から買い取ったものです。俺の稼いだ金はこ
こに振り込みます。振り込まれる限り、俺は元気でやってると言うこ
とです。余計な心配はせず、楽しい大学生活を』


 なぜビルに住むんだと聞かれ、窓の外を示す亮司。丁度登校途中の
雪穂の姿が見えた。


 −− 1999年3月5日
    この世からいなくなったはずの俺は、必要な時は、『園村友
彦』の名をかたることにした。こうしておけば、何かあっても残るの
は園村の足跡ばかりだろ。
    雪穂は、精華女子学園短期大学に入学し、何故か今時、社交
ダンス部に入った。何はともあれ、雪穂の毎日が平和ならそれでよか
った。


 笹垣は、亮司と雪穂の年表を作る。
 「もう、オレしかおらんじゃろ。あいつらの横面張り飛ばせるの」
と笹垣。


 亮司の部屋に集まる、園村、奈美江、松浦勇(渡部篤郎)。段ボー
ル箱には大量のキャッシュカードの元。
 何をするのかと聞く松浦に、頭を使って稼がないと。バチモン作る
ことにした、と答える亮司。
 松浦はレイバンのサングラスのバチモンを付けている。


 −− そして月日は穏やかに流れていった。お互いの電話を鳴らす
必要もないほどに。


 1999年 秋。

 −− なあ、雪穂。笑われるかも知れないけど、オレ、信じてたん
だよ、オレ達は永遠なんだって。


 永明大学ダンス部。
 雪穂はロッカーの隅に書かれていた、『いざというときに、ダンス
のひとつもできるヤツが生き残っていく K・S』という落書きを見
る。


 −− それが黒い絆でも、黒いからこそ、切れることはないと思っ
ていた。

 奈美江は、亮司の部屋があまりに殺風景だから、と観葉植物を持っ
てくる。

 −− だけどある日突然、その絆はもろさと醜さをさらけ出してし
まったんだ。本物の太陽の前に。


 雪穂は喫茶店で『風と共に去りぬ』を読んでいる。
 向こうの机では、"Gone with the Wind" を読む青年。


 その頃、亮司も部屋で『風と共に去りぬ』を読んでいた。


 大都銀行のATM。女装した園村が、偽造カードで金を引き出し、
亮司が待っている軽ワゴンに乗り込む。
 亮司は次の支店目指して車を出す。じきばれるので、こういうこと
は短期決戦で済ますのだ、と。


 雪穂はダンスの練習をしていた。
 川島江利子(大塚ちひろ)は、勝手にダンス部のマネージャーを買
って出ている。

 そこに、先日英文で『風と共に去りぬ』を読んでいた青年・篠塚一
成(柏原崇)が現れる。急に日本に呼び戻されてしまって.....と。
 一成は永明大学ダンス部のOBで、篠塚製薬の御曹司。ダンス部部
長(女性)の倉橋といずれ結婚すると思われている。

 高宮誠(塩谷瞬)が雪穂に、理想の男性を聞く。
 「レッドバトラー」と答える雪穂。


 園村は、亮司と奈美江が出来ているんじゃないかと妬いている。亮
司が自分のことを何も話してくれないと、すねる。

 園村がトイレに行ったすきに奈美江は、亮司に彼女がいるか聞く。
いない、と亮司。
 では、好きなタイプは?と聞かれ、「スカーレット・オハラ」と答
える亮司。
 「”M”だったんだ」と奈美江。

 −− ふと、雪穂の声が聞きたくなった。公衆電話からなら足の着
くおそれは無いだろうけど、それでも履歴は残る。笹垣の目は節穴じ
ゃないだろうし、横に誰かがいれば、些細でも雪穂は嘘を付かなけれ
ばならない。オレは雪穂をなるべく楽にしてやりたかった。こんな些
細な寂しさに負けてはいけないと思っていた。


 雪穂は新聞の篠塚製薬の記事を読んでいる。急成長中の会社だ。唐
沢礼子(八千草薫)が、熱心ね、と声を掛け、篠塚製薬の御曹司が
OBだったのだ、と答える雪穂。
 好きなの?と聞かれ、否定する雪穂。


 亮司は弱い心を抱いてはいけないと自分に言い聞かせ、あのハサミ
を力を込めて握りしめる。


 あの通帳に記帳する雪穂。


 笹垣は礼子に、雪穂のことについて聞く。
 礼子は雪穂のいた施設でお花を教えていた。雪穂はどんどんと花の
名前を覚え、積極的に話しかけてきた。それがまるで「貰ってくれ、
貰ってくれと言っているようで」と礼子。礼子は、そういうたくまし
い子が好きだった。
 笹垣は今日来たことを、黙っていてくれと頼む。


 亮司が松浦に、上納金を渡す。松浦はその金額に、嬉しそう。

 その時、チャイムが鳴る。
 出ようとする松浦に、亮司が気を付けるように言う。

 来客は換気扇の点検に来たという。

 松浦がドアを開けると、ヤクザが三人、ドカドカと入ってきて、亮
司に奈美江の居場所を聞く。
 亮司は奈美江が会いたがらないかもしれないと言うが、ヤクザの榎
本(的場浩司)は、亮司の手のひらにタバコを押し当て、利口なんだ
から、断ったらどうなるか、わかるよなと言って出ていく。

 亮司は急いでタバコを押し当てられた手のひらで、氷を握りしめる。

 隠れていた松浦が出てきて、あいつらに目を付けられたら、ヤバイ
よ、と言う。
 亮司の携帯が鳴る。

 大衆食堂で園村は、大都銀行の行員・間宮が殺され、路地に捨てら
れた事件のニュースを見る。

 奈美江がいるホテルの部屋に駆け込む園村と亮司。
 奈美江は、榎本というヤクザに不正送金していた。間宮というその
殺された行員は奈美江の上司で、不正送金の件を問いただしたことで、
殺された。
 奈美江は、自分の身の危険も感じていたので、自分用の口座を5つ
作って、2000万円貯めていた。明日は奈美江の番だろう。

 亮司は園村に、この部屋に2,3日残れと命じる。
 奈美江と二人きり!?とびっくりする園村に、自分は隠れ家を探し
たり、不正パスポートを作ったり、忙しいのだと言う。

 亮司の携帯が鳴る。雪穂からで、あのお金、何をやって作ったのか
知っておきたくて.....と言う。
 亮司は、知らない方がいい。今は忙しい、と亮司は電話を切る。

 亮司が部屋に戻ると、いきなり蹴られ、殴られる。
 榎本達がいて、連絡待ってたんだけど。亮司の根性はもうわかった
から、と言う。
 そし奥の部屋をノックして、わかったな、と言うと、榎本達は出て
いく。

 奥の部屋から出てきたのは松浦。どうせ奈美江が警察に捕まったら、
あっさりと自分たちのことを白状してしまうだろう。丁度奈美江を片
付けてくれるというのだから、任せておけばいいじゃないか、と言う。


 奈美江が園村に話す。前付き合っていた男に、有り金全部持ち去ら
れた。そんなところに置いておくのが悪いんだろうと言われて。
 そんな自分を変えたくて、松浦に誘われ、あの『部屋』へ行った。
でも、いざとなると腰が引けて.....と言う。

 園村は自分たちは決して裏切らない。男じゃなくて同士だから、と
言う。

 間宮殺害事件の捜査で、奈美江の部屋を訪れる笹垣。奈美江の部屋
は滅茶苦茶に散らかっているが、本棚に、『風と共に去りぬ』がある
のを見付ける。そして電話のメモ用紙に亮司のような似顔絵が描かれ
ている.....


 ダンス部に遅れて駆け付けた雪穂に、怒鳴りつける部長。江利子の
情報では、機能篠塚から振られて、雪穂に八つ当たりしたらしい。

 雪穂はふと、図書館に行く。
 谷口真文(余貴美子)が、昔も来てなかった?と声を掛ける。
 雪穂は違うと答える。

 真文は、仲がよかった子が、高校卒業したら来なくなってしまって
心配している。雪穂がその子と仲良かったこのように見えて、と言う。


 亮司は偽造カードを作り終えると、大儀そうにソファーに横になる。

 −− あとは榎本に言われた場所に奈美江さんを連れ出す振りをし
て逃がし、園村に女装させて金を下ろさせればいい。それだけのこと
だ。

 ふと窓に目をやり、奈美江の持ってきた観葉植物を見て、「死ぬの
か.....奈美江さん」とつぶやく。

 −− 会ってどうなるものでもないけど、無性に雪穂に会いたかっ
た。そうすれば何か吹っ切れる気がしたのだ。


 雪穂はあのK・Sの署名のいたずら書きに書き足そうとすると、怒
鳴り声が聞こえ、ビクッとする。
 そこでは、部長と篠塚が口論していた。

 篠崎の車の助手席に乗っている雪穂。
 篠崎は、部長がしつこいので、自分のどこがそんなにいいか、と言
ってやったという。
 雪穂は、中途半端に優しいより、突き放してくれた方が、相手にと
ってもいいと言う。

 更に雪穂は、『いざというときに、ダンスのひとつもできるヤツが
生き残っていく』って、いい言葉ですよね、と言う。
 「気づいたんだ」と篠塚。

 雪穂は、『風と共に去りぬ』、好きなんですね、と言う。
 「ああ」と篠塚。
 「原書では読んだことないんですけど」と雪穂。
 篠塚はダッシュボードの上に置いてあった原書のペーパーバックを
持っていっていいよと言う。

 雪穂は、篠塚は自分を嫌いなのか、と問う。
 篠塚は、こんな可愛い子を乗せていて、どうしようとドキドキして
いる。この子は単に趣味が同じだけなのか、それとも自分の気を引こ
うとしているのか?と。

 雪穂はしばし考え、趣味が同じと言えば、同じ趣味の女は嫌いだと
言い、気を引こうとしていると言えば、うるさいと言うだけだろう、
と言う。

 雪穂の家の近くで車を止め、雪穂を下ろす。

 そこの近くの公衆電話では、亮司が電話をしていたが、車から降り
る雪穂を見付け、電話を戻すと、柱の陰から様子をうかがう。

 篠塚は雪穂に、原書の"Gone with the Wind" を渡し、返してくれ
なくていいと言う。
 雪穂が返すというと、また会う口実ができたね、と篠塚。
 雪穂は、バカにしないで下さい、好きな人ぐらいいます、と言う。


 −− 信じられなかった。雪穂は恋をしていた。オレが泥水をはい
回っている間に。

 亮司は自分の手のやけど痕を見ながら、「バッカみたい、オレ、何
してんだよ」と涙ぐむ。

 −− 傷つけてやろうと思った。守りたいと思った時と同じ強さで。

 亮司は雪穂に電話する。


 亮司は奈美江をJRの駅前で車から降ろすと、名古屋のホテルに一
週間隠れていられるようにした。不正パスポートは後ほど届けると言
う。そして、金を下ろすための変装グッズを渡す。

 奈美江は亮司と園村を固く抱きしめてから、駅へと向かう。

 園村は、奈美江が亮司は初めて会った信じられる男だと言っていた
と伝える。

 亮司はもう一組の変装グッズの入った紙袋を車から降ろすと、園村
に車を戻しておくよういい、自分は人混みに紛れてやってきた雪穂に、
紙袋をさりげなく渡すと、そのまま歩いていく。
 紙袋を受け取った雪穂も何事もなく、そのまま歩いていく。


 名古屋。
 奈美江は指示されたホテルに入る。

 金を下ろす、変装した『女』。

 奈美江がホテルの部屋で変装すると、チャイムが鳴る。インターフ
ォンを取ると、換気扇の掃除に来たという。
 奈美江は部屋のドアを開ける。


 太陽を見上げて亮司は、「キッツーイ」とつぶやき、顔をしかめる。

 園村は大衆食堂で奈美江殺害のニュースを知る。胸部と腹部をナイ
フのようなもので刺されていた。不正送金に関わってきたことが読み
上げられる。
 会社役員の榎本も関係があるとして調べられている。

 奈美江は5つの架空口座を持っていて、金を引き出したが、その金
の行方はわからないというニュースを笹垣は聞く。


 雪穂はホテルの一室で金を数える亮司に、自分の立場は結構やばく
ないか?その榎本と言う人が自分たちのことを喋られないのか?  と
心配する。
 亮司は、信じるからダマされるんだ、と答える。

 亮司変わったね、と言う雪穂に、こんなに長い間会わなければ誰だ
って変わる。あんたも、と言う。そして、ペーパーバックは読み終わ
ったかと聞く。

 ハッとする雪穂の携帯が鳴る。
 亮司が、携帯買ったんだ、と言う。
 雪穂は、その方が便利だから....と出ようとすると、突然亮司は、
「出るな!」と怒鳴って、雪穂をベッドに押し倒す。そして雪穂には
自分だけしかいないと言ったのかウソなのか?と問う。
 雪穂は、今は言えない、と横を向く。

 亮司は起き上がり、今度は雪穂が何で亮司は黙っているのか?と問
う。

 亮司はやがて雪穂を抱きしめる。

 −− 雨が降ってくることに似ている。殺人という罪を薄く溶かし
て流す。明日は晴れるようにと。太陽を隠す雲を溶かすように、雨は
降っていた。


 カフェのテラスで英字新聞を読んでいた篠塚は、雨に顔を上げ、通
り過ぎる江利子を見て、その後ろ姿を目で追う.....


 ベッドの上で抱き合う亮司と雪穂。

 雪穂は亮司の胸に顔を埋め、「なんかすごく温かい。人の身体って、
本当は温かいものだったのね」と言う。

 −− なあ、雪穂。あの日のあなたは、とっても、とってもキレイ
だったんだ。だけどあの日も雨が降っていたんだ。

 亮司はじっとホテルの窓を伝う雨粒を見ている。

 −− 雨に洗われ、溶け出したオレ達の罪と罰。

 亮司のズボンのベルトには、あの時のハサミが下げられている.....


寸  評  暗いです。。。
 雪穂と亮司が再会できたのはいいですが、これが元で、亮司の悪事
につまづきがでる、とかでしょうか。

 笹垣、確実に一歩ずつ二人を追いつめているのかもしれませんが、
遅いです。
 奈美江の事件を担当することになったのは、偶然でしょうか?それ
とも背後に亮司の影を見て、自ら進んで捜査に乗り出したのでしょう
か?

 また、奈美江が殺されたのは、亮司が仕組んだ?それともミス?

 でも、まだ、亮司があのハサミで自らの腹を刺して死ぬ過程はわか
りません。

 ところで、ホテルの部屋に換気扇の掃除と言われて、ドアを開けま
すか?なんでいつも換気扇掃除なのでしょうか?

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 今、友達から借りた『模倣犯』を読んでいます。きっかけは、先日地上波で
中居主演の映画を放映していたことなのですが、結構はまっています。
 模倣犯を読んでいると、だんだん、白夜行の亮司達の悪さとオーバーラップ
してきてしまって。
 ところで、『風と共に去りぬ』は、映画をテレビで放送していたのをチラッ
とみたことがあるだけなので、人物像がよくわかりません。レッドバトラーと
いう男性は悪事に手を染めて、金を作り、それでスカーレットを助ける人なの
でしょうか?
 戸籍まで失ってしまった亮司には先がない気がします。例え一時期雪穂と愛
し合えたとしても、例え刺し殺されなくても、未来を一緒に歩くことはできな
いのではないでしょうか。
 なぜ、そんな馬鹿なことを、と言いたいです。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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url   :http://www.j-drama.tv/
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