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===================================================== 発行部数 25 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2006/02/01 (Wed) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.水曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 水曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 相棒 局 名 テレビ朝日 放映日時 水曜21時 キャスト 杉下右京（水谷豊） 亀山薫 （寺脇康文） 小野田公顕（岸部一徳） 宮部たまき（高樹沙耶） 奥寺美和子（鈴木砂羽） 脚 本 輿水泰弘ほか 主題歌 「」 あらすじ シーズンIV 第１５話「殺人セレブ」 仕事帰りの歩道で亀山薫（寺脇康文）は杉下右京（水谷豊）に買っ た焼き芋を勧める。通りを捜査一課の車が行き過ぎ、後続車には鑑識 の米沢守（六角精児）が乗っており、車窓から顔を出した米沢が右手 に携帯を持ち「事件だから電話しろ」とでもいうように二人に合図す る。右京は米沢にすぐに電話する。 右京と薫が急行したのは、高級住宅街にある五島秀宣（遠山俊也） の家。家の中は物が散乱しており妻・香苗（栗田よう子）がソファー の上で死んでいる。死因は絞殺で死亡推定時刻は午後５時から７時の 間。ガラス戸が開いており第一発見者は夫の五島。 部屋の中は高級住宅街に似つかわしくなく、壁には駅長の帽子やネ クタイなどが飾ってあり雑然とした様子。夫はかなりの鉄道マニアら しく、駅名の看板もある。 右京はくしゃくしゃのティッシュペーパーやマスクなどを見る。マ スクには動物の毛のようなものが付着している。 隣の部屋で五島は聴取を受けている。右京は五島に「風邪ですか」 と聞くと風邪を引いていたのは香苗。ペットは飼っているかと問うと 飼っていないと答える。 特命係。マスクについていたのはチンチラの毛。チンチラの毛皮を 着た犯人に襲われたのか？現金も通帳も手付かずで物取りではない。 香苗が懇意にしていたという竹下弥生（野村真美）の家。右京と薫 は弥生を訪ねる。高級住宅街にふさわしい豪邸。玄関には毛皮のコー トが何枚かかかっている。 リビングに通されると友人が三人訪ねて来ていた。右京と薫は弥生 にお茶を勧められる。右京は弥生が運んできたティーカップの柄とテ ーブルに飾られた花が同じことに気付く。三人は弥生からセレブの心 得を学んでいるという。 右京は棚に飾られた写真に写っている弥生の母がしているブローチ と弥生がしているブローチが同じだと気付く。弥生の子ども五月が入 って来る。五月の被っている帽子は祖母が写真の中で被っている帽子 と同じ。 友人の一人は祖母から母、母から娘へと受け継ぐものがあっていい わねと言うと他の二人も弥生の富裕な暮らしをうらやむ。 香苗を弥生の家に連れて来たのは仁科世理子（舟木幸）、友人らに 香苗の様子を聞くが皆口をつぐむ。 右京と薫は世理子の後を追いかけ話を聞く。 世理子の家。世理子はあの中でセレブといえるのは弥生だけ。弥生 の夫は外交官で父は大使をしていた。自分は子育てに追われる平凡な 主婦だが弥生といるとセレブのような感じを味わえるという。香苗と はフリーマーケットで知り合ったがそれほど親しくはない。 世理子の二人の息子は右京たちのいる隣の部屋で遊んでいる。子ど もが二人にデゴイチのナンバープレートを見せる。世理子は子どもた ちが花瓶で遊んでいるのを見て咎める。右京はそれが九谷焼の一輪挿 しだとわかる。それは世理子が弥生からもらったもの。薫は弥生の気 前の良さに驚くが、世理子は自分が物欲しそうにしていたからかもし れないと言う。 世理子は亡くなった人を悪く言いたくないが、香苗は弥生から欲し い物は全部貰って行為に甘えきっていたと話す。 特命係。米沢が右京に右京から頼まれた毛の分析結果を見せている。 どれもチンチラの毛ではなかった。右京は、弥生の家の玄関先に掛け られていたコートから採取していた。 薫は香苗が弥生からもらった物をリストアップしてきた。品物は 10数点に及ぶ。リストに上がっているものは高価な物ばかりでいささ かあげすぎ。 薬物対策課長・角田六郎（山西惇）が右京と薫にいつもコーヒーを ご馳走してもらっているお礼と言って饅頭を差し入れる。薫は裏があ ると角田の好意を疑う。 それを見た右京は「もらう立場の方がいろいろと考えてしまうもの なのかもしれませんねえ」と言う。 竹下家前。外出しようとする弥生に右京と薫が声をかける。娘をバ レエ教室に迎えに行くという弥生に二人は同行して話を聞く。弥生が 着ているコートはミンク。 右京は弥生に他に毛皮のコートはもっていないか聞くが、弥生は １枚だけと答える。 右京は弥生に「私もほしいわ」と言い弥生を驚かせる。右京は香苗 ならそう言っただろうと言い、「『欲しい』と言われると断れません か」と聞き、右京は弥生の着ているコートを自分にくれないかとねだ る。表情がこわばっている弥生を見て右京は試すようなことを言って 申し訳ないと謝る。 バレエ教室。ゆかという少女が五月の持っているポーチがほしいと 泣いている。それを見た弥生は五月のポーチをゆかにあげてしまう。 五月はバレエ教室前の歩道にいた右京と薫にママが何でもあげちゃ うから自分が大切にしている祖母の形見の帽子まであげられてはたま らないと思ったらしく「これ預かって」と右京に帽子を渡す。 「花の里」。薫が庶民の俺にはセレブの世界は理解不能とぼやく。 宮部たまき（高樹沙耶）が弥生のことを「まるで『幸せの王子』ね」 と言う。「幸せの王子」とは貧しい人たちに何でも上げてしまう童話。 右京は香苗は弥生から「貰った物をどうしていんたんでしょうか」と 不思議がる。 特命係。右京はさつきから預かった帽子を見ている。 右京と薫は五島の家を訪ねる。鉄道コレクションが飾られている部 屋の壁にはプレートらしきものが飾られていた跡がくっきり残ってい る。二人は五島に香苗が弥生からもらったリストを見せる。五島はへ レンドのシュガーポットもバカラの花瓶も見たことがないと話す。右 京が毛皮の襟巻きはと問うと五島は香苗がしていたと答える。その襟 巻きは今どこにあるかわからない。 仁科家。右京は世理子から香苗が弥生から貰った物をフリーマーケ ットで売っていたことを聞き出す。世理子が香苗を咎めると貰った物 をどうしようと私の勝手と居直ったと言う。 それどころか香苗は世理子に弥生から貰った時計を売りつけようと したと言う。 世理子は香苗を弥生に紹介したことを後悔し、すべてを弥生に話し た。右京は香苗がフリーマーケットで毛皮の襟巻きを売っていたかど うかを聞く。 竹下家。右京は弥生に毛皮を見せて欲しいと頼む。弥生はミンクの コート１枚だけしかないと言うが、右京は亡くなった母の写真を指差 しこの襟巻きを拝見したいと言う。弥生はなくしてしまったと答える。 右京は弥生が香苗にあげてしまったのではないかと問う。香苗は弥 生があげた物をフリーマーケットで売りさばいていた。弥生はあげた 物をどうしようと彼女の自由と言う。 右京は五月から預かった帽子を見せ、帽子には香苗の首筋に付着し ていたと同じチンチラの毛が付いていたと話す。 弥生は隠し通せないと思い話し始める。小学生の時、友だちから弥 生の持っている消しゴムがほしいと言われたがあげなかった。友だち は万引きして学校に通報され自殺した、弥生は後悔して自分のせいだ と思った。人から欲しいと言われると拒めなくなったのはそれから。 右京は弥生も辛かったのかもしれないと話す。弥生から見たら香苗 は物ほしそうに思ったのかもしれない、貰う方も傷ついていて、弥生 の事情を知らない香苗は何でも気前よく物をくれる弥生にコンプレッ クスを感じ嫉妬し意地悪をしたくてフリーマーケットで売っていた。 弥生は香苗が大切に使ってくれると思うからあげたのにフリーマー ケットで売っていると聞いて母の形見の襟巻きだけは返してもらおう と思った。 五島家を訪ねたが、誰も出ない、そこで庭に廻ると体調を崩して休 んでいる香苗を見つける。香苗は母の形見の襟巻きをしていた。 弥生が返して欲しいと頼むと、香苗は「いくら出す。買ってよ」と 言ってきた。 香苗は「こっちを見下してるんでしょ。私がちょっと誉めたらまる で恵んでやるって言わんばかりに嬉しそうに」と言う。 弥生は必死で香苗に懇願しているうちに揉み合いにあり、弥生は香 苗がにくいと思い、襟巻きをしている上から首を絞めた。 弥生はクローゼットから襟巻きを出し右京と薫に見せる。「物に執 着してはいけない。すれば悲劇が起きる。わかっていたことなのに」 と後悔している。右京は弥生には後で出頭してもらいましょうと言っ て薫と共に真犯人の元へ向かう。凶器は襟巻きではない、絞殺痕とは 一致しない。では真犯人とは？ 右京と薫は仁科家により息子からデゴイチのナンバープレートを貸 してもらう。 五島家。右京と薫は秀宣にナンバープレートを見せ、薫が壁に掛け てみる。壁に残った跡と一致する。香苗の友人がフリーマーケットで 香苗から300円で買ったと話すと、秀宣はオークションに出せば100万 円はすると慌てふためき説明。 右京の推理。秀宣が帰宅した時、香苗は一時的に気を失っていた。 意識が戻ると弥生に何をされたかを話し始めた。秀宣はコレクターズ アイテムの1つである職員用ネクタイで香苗を絞殺。仕事に出かけも う一度自宅に帰って死体を発見したふりをした。秀宣はネクタイの処 分に困ってしていたネクタイを外し、絞殺したネクタイをして出かけ た。聴取を受けていた時、秀宣は職員用ネクタイをしていた。 右京は自分のネクタイを外し、薫の両手をぐるぐると縛りきつく締 め上げる。その後、ネクタイを元に戻し、そのしわを見せる。 秀宣が事件当夜していたネクタイは壁に飾られている。薫と右京は このネクタイを鑑識にかければ、香苗の皮膚が検出されるかもしれな いと脅かす。 秀宣が香苗殺しを話す。秀宣が帰宅すると香苗はぐったりしていた。 弥生に殺されかけたのだという。香苗の怒りの矛先は秀宣に向かい、 コレクションをゴミ扱いする。コレクションの一部は飾られているが、 物が溢れて片付けられていない。香苗はゴミばかり集めてと怒って、 コレクションを床に撒き散らした。秀宣は今度こそちゃんと片付ける からと謝るが、壁のナンバープレートがないことに気付く。 香苗はフリーマーケットで売ったと話し「あんたもこのゴミと一緒 に捨ててやるわよ」と言う。その上、職員用のネクタイは100円でも 売れなかったと悪態をつく。 秀宣は「子どもの頃からほしかったそれをあいつは」と嘆いている。 右京は「物に執着すると悲劇が起こるんですね」とつぶやく。 特命係。弥生は不起訴になり、薫が喜んでいる。角田が暇そうな二 人に仕事を大量に持ってくる。押収された裏ビデオがダンボール2箱。 明日までにそれを見てチェックしてリストを作成しなくてはいれない。 角田は先日の饅頭を恩着せがましく持ち出す。薫はやっぱり裏があっ たと悔しがる。 右京が箱の中から「人妻セレブ・全部あげます」というタイトルの ビデオを薫に差出し「先に見ますか」と勧める。薫は「もういいわよ」 と女言葉で答える。 寸 評 野村真美といえば「渡る世間は鬼ばかり」の岡倉家の四女役葉子 ですが、岡倉家の五人姉妹は月にちなんだ名前がついています。長女 弥生（長山藍子）、二女五月（泉ピン子）です。今回のドラマは、野 村真美の役名弥生で、娘役が五月というのは、「渡鬼」から流用した のでしょうか。 私は地方のお嬢様大学と言われている女子大の卒業生です。私は庶 民ですが、系列の幼稚園から大学まで過ごしたという同級生は、高級 住宅街に住み育ちの良さを感じさせおっとりした雰囲気を持っていま した。代々続く資産家の家に育つというのは、物だけでなく精神も含 めて受けつがれるようで、見せかけや付け焼刃で真似できるようなも のではない気がします。 でも、ねたみ・そねみ・ひがみというのは一番厄介で怖い感情だと ドラマを見ていてつくづく思いました。 執 筆 者 たま() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 「オーラの泉」を見ていたら次回ゲストが三谷幸喜だったので楽しみにして います。大河以降は古畑仁三郎の新春スペシャルと今上映されている映画のみ なので、早く彼の連続ドラマが見たいものです。（たま） ====================================================================== 発行元：ドラマ研究会 e-mail：info@j-drama.tv url ：http://www.j-drama.tv/ ＩＤ ：MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 （http://www.mailux.com/) ====================================================================== |