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タイトル:Daily Drama Express 2006/02/01 神はサイコロを振らない (3)  2006/02/06


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/02/01 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 神はサイコロを振らない
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 黛ヤス子(小林聡美)
 竹林亜紀(ともさかりえ)
 木内哲也(山本太郎)
 黛菊介 (武田真治)
 大屋本部長(岸部一徳)
 加藤久彦(大杉漣)
 坂倉将 (升毅)
 後藤瑠璃子(鳴海璃子)
 浜砂柚子(市川実和子)
 甲斐陽介(尾美としのり)
 甲斐航星(中村友也)
 黒木亮 (小清水一輝)
 浜砂桃子(佐々木麻緒)
 中武昇子(明星真由美)
 浜砂藤吉(片桐仁)
 日向啓太(丸山智己)
 霧島藍 (矢沢心)
 神蔵竜蔵(ベンガル)
 神蔵英子(大川栄子)
 早川真澄[機長](石橋祐)
 後藤杏子(高橋惠子)
 神蔵弘美(通山景織子)

原  作 大石英司
脚  本 水橋文美江
主題歌  『』

あらすじ  the 3rd day「10年前大切だった友達は今もそばにいますか?」


 −東洋航空402便が再び姿を現した3日後

 冬の寒い朝。目を覚ましたヤス子(小林聡美)は、ストーブに火を
つけたり、歯磨きをしたりしながら亜紀(ともさかりえ)や哲也(山
本太郎)のことをぼんやり考えていた。死んだと思った友人が生きて
いた、10年前つきあっていた人が帰ってきた、しかも向こうはほんの
少しの時間が経過しただけで……。

 菊介(武田真治)が起きてきて、ヤス子に10年前当時事故担当だっ
たことを何で話してくれなかったのと何気なく話す。何かを察したヤ
ス子が居間に行くと瑠璃子(鳴海璃子)の母杏子(高橋惠子)からの
手紙が机上に置かれている。

 ヤス子は「これ勝手に見たの?」と非難の目を向けるが、菊介は
「それよりアッチから電話あったよ。今日連れてきてよ。俺の心は準
備オッケー」と話を逸らす。

 ヤス子は呆れて自分の部屋に入るが、インターネットで検索した
「402便が消えるまであと8日」という画面がまだ残っていて、亜紀や
哲也が消えることを改めて実感し、思い悩む。

 −十年前、あなたの大切な友達だった人は、今もあなたのそばにい
ますか?

 ヤス子は哲也に電話をかける。402便の乗客が再び消すことについ
て、亜紀に正直に言いたいと告げる。哲也は反対するが、ヤス子は自
分が言うからと譲らない。一方哲也はヤス子の家に住みたいと頼み込
む。8日後消える運命であるならば、ヤス子と一緒に過ごしたい、哲
也はそう考えていたのだが、ヤス子は戸惑うばかりで哲也の気持ちを
受け入れられない。

 ヤス子は坂倉課長(升毅)に電話し、「黒木亮(小清水一輝)くん
ですが、お母様がロスにいらしたので、帰国のお願いをしました。担
当でないのにすいません、一刻も早く会わせたかったので」と話す。
しかし坂倉は家族会会長甲斐(尾美としのり)の要請で家族の世話役
にすることに決まったと伝える。それを聞いてヤス子は驚くものの、
顔色がパッと明るくなる。

 しかし一方で、大屋本部長(岸部一徳)は「まるで黛さん以外の対
応は不誠実だったみたいですね。これでも私は奇跡の生還を喜んでい
るのです」と手を差し出すが、甲斐は「ありがとうございます」と形
式に答えるだけで握手には応じない。この期に及んで大屋本部長や坂
倉は402便の乗客が消えることについて、半信半疑で家族会の気持ち
を考えていないからだ。

 そのころ甲斐の弟航星(中村友也)はインターネットで402便の乗
客が消えるというホームページを見つけ出していて、亜紀にそのこと
を話していた。航星は亜紀が会社から何か聞いているのではと思った
のだが、亜紀はまったく知らない状態だった。航星は「今日兄が加藤
教授に会うのでそのとき聞きます」と答える。

 ヤス子が事故対策室にやってくると、坂倉は「東洋航空に責任があ
るということは一切言わないこと、もちろん再び消えることも」と釘
を刺す。そしてさっそく神蔵夫妻が娘の勧めを振り切って東京に出て
きてアパートを探していること、瑠璃子が母親に会うのを頑なに拒ん
でいること、など状況を確認する。

 そのとき亜紀がやってきて自分も手伝うと申し出る。しかし坂倉も
ヤス子も自分のことを考えろと相手にしない。そこへ哲也から電話で
啓太(丸山智己)と藍(矢沢心)が見つかったと連絡が入る。

 坂倉は神蔵夫妻のアパートの手配と、瑠璃子、啓太、藍をそれぞれ
の親に引き渡すことをヤス子に指示する。ヤス子はなおもまとわりつ
く亜紀を「自分のために時間を使いな」と半ば追い払うようにして亜
紀を部屋の外へ押し出す。

 柚子(市川実和子)は東京に出てきて、昇子(明星真由美)と再会
を果たす。

 甲斐は航星に加藤教授の論文を見せる。航星は加藤教授の理論が正
しいのか調べてみることにする。

 亜紀はヤス子の家にやってきて菊介に会うや「大きくなったなぁ菊
坊!」と声をかけたので、菊介は面食らう。アッチとは昔自分をいじ
めていた(かわいがっていた)ジャイアンみたいなヤス子の友人だっ
たことに気づいたのだ。

 杏子がヤス子のもとを訪れ、瑠璃子と面会することになる。しかし
瑠璃子は杏子に対して心を開かない。瑠璃子は死んだはずの自分が生
きていることに杏子は困っているんだと責めたてる。すると杏子は
「そうねえ、あなたの言うとおり私にはわかんない、正直困ってる」
と事務的に答える。

 杏子が帰ったあと、瑠璃子は「あんな母親ですいませんでした。あ
んなの母親じゃない、人としても最低です」とヤス子に話す。ヤス子
は402便が消えた10年間、その現実を受け止めるために残された家族
が苦しんでいたことを話すが、瑠璃子は「(それでも)私には理解で
きません」と涙を流す。

 ヤス子が家に帰ってくると、哲也と亜紀が来てすき焼きの用意をし
て待っていた。哲也も亜紀もヤス子の家に泊まる気満々の様子でヤス
子は口をあんぐりさせる。

 亜紀は、航星が402便の乗客乗員が再び消えるって言ってたけど、
と何気なく言う。哲也は「そんなことない」と否定するが、ヤス子は
あっさりと「そのとおりよ」と答える。それを聞いた亜紀は「私、ち
ょっと出かける。今日加藤教授と甲斐さんが会うらしいから聞いてく
る」と出て行ってしまう。

 哲也は「俺たちがどんな思いをしているかわかるか?10年前の姿で
戻ってきて戸惑って。それでも生きていられるんだからって言い聞か
せて必死で明るく振舞ってんだ」とヤス子をなじる。

 哲也は亜紀を探しに行こうとするが、ヤス子が「あたしが行くよ」
と止めて外へ行く。


 加藤教授(大杉漣)は甲斐に会い、航星の写真を受け取ろうとする
が、甲斐はヤス子と亜紀が会いたがっていると言って、加藤教授を東
洋航空の事故支援対策室に連れて行く。

 ヤス子と亜紀は加藤教授から乗員乗客が再び消えることについてい
ろいろと尋ねるがよくわからない。加藤教授は「これ以上は不毛だ。
乗員乗客は消えるタイミングですべてを失う。記憶も含めて。つまり
死ぬのと同じだ」と話を切り上げる。亜紀は「じゃあ、なんで私は助
かったの?どうして?」と狼狽して出て行く。

 ヤス子は「でも教授の説がはずれることだって」と口を挟むが、加
藤教授は「アインシュタインがこう言っている。『君に捧げる、神は
サイコロを振らない』我々人間は神のそれを受け入れるしかない」と
首を振り、亜紀を慰めるようにと話す。しかしヤス子は「彼女はそん
なやわな女じゃないですから」と精一杯抵抗する。

 ヤス子は亜紀を探して回りながら、携帯で哲也に電話をし、「お帰
りなさい、ちゃんと言ってなかったから」と伝える。哲也はヤス子の
不意のやさしさに戸惑う。そして「俺のことはいいから亜紀を心配し
ろ」と答える。

 ヤス子はとある展望台にやって来て室内をぐるりとまわるが亜紀の
姿はない。しかたなくヤス子は亜紀が来るのを待つ。ヤス子は80年代、
90年代ずっと亜紀といっしょに流行を追ってたことを思い出す。なめ
猫、ナタデココ、パンナコッタ、余興でやった金さん銀さんの物真似
などなど。

 ふと見やるとメイド服姿の亜紀がいるので近寄る。亜紀は「よくわ
かったね」とつぶやく。ヤス子は「それ買ったの?相変わらず嫌なこ
とがあると、衝動買いして最後にここに来る」と缶コーヒーを一口飲
む。

 亜紀は「いやぁ、教授の話はまいったよ」とぐったりする。ヤス子
が「ついでにもう一個いい?」と言うと、亜紀は「まだあんの?」と
うんざりする。ヤス子は「昔金さん銀さんやったでしょ。今やるなら
それ着て萌え〜っかな」と言う。亜紀は「えーっ、そうなの」と唖然
とするが、お互い微笑み合う。

 ヤス子と亜紀は一緒に帰る。亜紀は「あたしねえ、悔しいからヤッ
チの時間を豊かにすることにした。私や哲がいなくなったらまた味気
ない人生に戻るんでしょ。あたしらがかけがえのない時間にしてやる
よ」と笑う。そして「正直に話してくれてありがとう。それでこそヤ
ッチだ」と続ける。ヤス子も「それでこそアッチ!」と答え、2人の
わだかまりは解ける。

 −残された時間は……あと7日。菊介は携帯にそう打って転送する。
そこへ亜紀を探しに出ていた哲也が戻ってくる。菊介は「姉貴とアッ
チ、ラーメン食ってから帰るって」と話すが、哲也は聞いてない様子
で菊介の部屋に入る。しかしそこで哲也は「残された時間」をカウン
トダウンしていたホームページを発見する。哲也は「君だったのか、
作っていたのは……」と菊介を見やる。菊介は黙っている。

 翌朝、加藤教授の「乗客乗員は再び消える」という説がスポーツ紙
に取り上げられ、402便の生還者たちの目に留まることになる。生還
者たちは一様に動揺を隠せない。


寸  評  亜紀に真実を言うか言わないかで、ヤス子はさらりと真実を告げ
ましたが、これぞヤス子という答え方と感じられず盛り上がらなかっ
たかなという気がします。ヤス子はやる気を失っているので、どこか
要領が悪いというか歯切れが悪いという感覚が自分に根付いているか
らかもしれません。一方で、セリフ一つ一つに味を感じるのが大屋本
部長です。あのふてぶてしいほどの落ち着きぶりとセリフがぴたりと
マッチしていて、こういう人物はこう答えるというのがピタリときま
す。

執 筆 者 ケン()

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2. 編集後記
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 巷を揺るがせているライブドア事件。あの一件で株で損をした方も多いので
はないでしょうか。私はライブドア株を持っていませんでしたが、株価全体に
影響してましたので、結構損害が大きかったです。改めて事件の影響度の大き
さを思い知りました。ちなみに社会保険庁の年金シミュレーションをやってみ
ると将来もらえる年金が年額約200万。株で利益を上げるのは死活問題です。
(ケン)

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発行元:ドラマ研究会
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