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===================================================== 発行部数 25 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2006/01/25 (Wed) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.水曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 水曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 相棒 局 名 テレビ朝日 放映日時 水曜21時 キャスト 杉下右京（水谷豊） 亀山薫 （寺脇康文） 小野田公顕（岸部一徳） 宮部たまき（高樹沙耶） 奥寺美和子（鈴木砂羽） 脚 本 輿水泰弘ほか 主題歌 「」 あらすじ 第１４話「アゲハ蝶」 「ミヤモトアゲハ」という新種の蝶がある。最初に発見した城陽大 学教授・宮本洋一郎（並木史朗）の名前をとって「ミヤモトアゲハ」 と名付けられた。繊細な造詣と神秘的な色合いが特徴。その標本は世 界に２つしかなく１つは宮本教授が持ち、１つは野口史明（渡辺憲吉） がオークションで３００万円で落札していた。 野口の部屋。何者かが野口の部屋を訪ねている。５００万円の札束 を机に積み、譲ってほしいと頼んでいるが野口は断る。野口が後ろを 向いた時に、相手は背後から野口を包丁で刺し標本を持ち去る。 特命係。杉下右京（水谷豊）と薬物対策課長・角田六郎（山西惇） が瓶に入ったオオクワガタの幼虫を窺っている。米沢が甥の誕生日の ためにデパートで買ったのものだが幼虫が全然動かないらしい。亀山 薫（寺脇康文）が出勤し、クワガタの生育方法を指南する。子どもの 頃は「虫博士」と呼ばれていたと自慢する。 米沢は幼虫を1万円で買ったと話し、大人のクワガタの高いものは 4、50万円もするという話になる。そこへ鑑識の米沢守（六角精児） が入って来て何十万どころではなく近頃では殺人を犯す人までいると 話す。 右京と薫は米沢から「ミヤモトアゲハ」の標本にまつわる強盗殺人 の話を聞く。 標本を盗まれたのは野口史明52歳、会社をリストラされ妻とも離婚 していた。標本のうちもう1つも盗まれる可能性があるかもしれない というので、右京と薫は宮本教授の元へ。 城陽大学研究室。壁に掲げられた標本を見て喜ぶ薫。薫は虫に関す る知識を披露し右京でも知らないことがあると有頂天になっている。 宮本は二人に標本を見せ、アゲハと出会った時の感動は忘れられな いと話す。ミヤモトアゲハの生態はまだわかっていない。そこへ助手 の小西美紗緒（板谷由夏）がお茶を運んで来る。二人は宮本に盗難の 可能性があるので保管は厳重にと注意する。宮本は講義があるので、 蝶のことは美紗緒に聞くようにと言って部屋を出て行く。 宮本が部屋を出ると、廊下で蝶のコレクター・染井繁（飯田基祐） が宮本を呼び止める。染井は300万でミヤモトアゲハの標本を売って ほしいと頼むが断られる。 染井は熱狂的なコレクターで宮本の元に日参している。染井は美紗 緒にも追い払われるが必ず手に入れると言い、相当入れ込んでいる。 染井の部屋。右京と薫が尋ねて来る。部屋の壁一面に蝶の標本が飾 られている。 標本に光をあてたくないためか部屋は薄暗い。1つだけ空のケース があり、ミヤモトアゲハのために開けていると話す。染井は手に入っ たら毎日眺めて過ごすと言い、 すっかり蝶の魅力に魅せられている様子。 右京が染井にミヤモトアゲハの2番目の発見者を聞くと、和歌山の 小学生で、小学生の親は高値がつくと知り、オークションに出したの だと言う。オークションには染井も参加しており、染井は230万円の 値をつけたが、野口が300円で落札してしまった。 染井は300万円持って野口の元を訪ねたが、野口は売ってくれなか ったのだという。 染井は一度蝶に魅入られた人間はどんなことでもするようになると 意味深なことを言う。 「花の里」。右京は借金があった野口が300万円もする蝶を落札し たのが気にかかっている。野口も蝶に魅入られていたのか？右京の元 妻で花の里の女将・宮部たまき（高樹沙耶）は「変わった夫を持つと 妻は大変なんですよね」と実感をこめて言う。 犯人も蝶に魅入られた人物なのか？ 夜の大学研究室。美紗緒が暗闇の中、懐中電灯でミヤモトアゲハの 標本を照らし見ている。宮本が美紗緒を見つけ慌てた様子で「標本が 見たい時は僕に言いなさい」と咎める。 大学の廊下。美紗緒が歩いていると染井がやって来て宮本はまだ部 屋に残っているかと聞かれる。染井は紙袋から500万円の札束を出し て見せ、実家のかけ軸を売って金を作ったと話す。美紗緒は染井の常 軌を逸した行動を見て「あなたちょっとおかしんじゃない」と軽蔑し て立ち去る。 野口の在籍していた明律化学工業の社長室。右京と薫は社長・堀内 洋造（十貫寺梅軒）と専務・小松原靖之（河西建司）から野口の話を 聞く。社長は野口はまじめな社員だったが協調性に欠けていた、退社 理由はリストラによるものではなく本人の希望と話す。 右京は野口が5年前に社を辞めたことを切り出し、5年前に会社が新 しい工場建設に着手し、地元住民の反対にあったこと、予定地は大阪 府だったと話す。社長と小松原によると野口は会社の中でただ一人の 反対者で憤慨して辞めたらしい。 帰り際、右京は「1つだけよろしいですか？」と言い会社に蝶の標 本を飾ったりしないのかと問う。社長は趣味じゃないと答えると、右 京は「日本蝶協会会報」を見せ、明律化学工業がスポンサーとして名 を連ねていることを指摘する。窓口は専務の小松原。 小松原は環境問題に配慮しているというのは会社のイメージアップ につながると説明する。 部屋を出た薫は右京に「何かありそうですかね」と聞くと「あるか もしれませんね」と答える。右京の携帯に美紗緒から電話が入る。宮 本教授が殺されたのだ。 研究室。死体はかなり揉みあった様子、ミヤモトアゲハの標本が 1つ足りない。 右京と薫は美紗緒から話を聞く。美紗緒は宮本が蝶を発見しなけれ ばこんなことにはならなかった、ミヤモトアゲハを見つけた時から教 授は変わった、意味もなくふさぎ込んだり、標本を眺めていたりして いた。美紗緒が宮本に理由を聞いても答えてくれなかったという。 美紗緒は、宮本が協会のスポンサーである小松原を呼んで、ミヤモ トアゲハは新種ではないと話したということを思い出す。美紗緒は宮 本にその理由は聞けなかった。 捜査一課が話に割り込んでくる。美紗緒は研究室で宮本と会ったが すぐに帰ったと話し、染井が宮本を訪ねて来ていたことを思い出す。 染井の部屋。右京と薫が訪ねる。染井は宮本が死んだことより、ミ ヤモトアゲハの標本が無事なことの方が重要らしく、ミヤモトアゲハ が盗まれたことを聞くと「アー」と大声を出しショックを受けている。 染井は右京や薫のことは全く視野に入らない様子で、（標本がない なら）今からミヤモトアゲハを捕まえに和歌山に行くと準備をし始め る。薫は犯人を逮捕すれば出てくると落ち着かせようとする。 右京は染井が落とした地図に目を留める。地図には赤丸とバツ印で 何箇所か印がしてある。赤丸はミヤモトアゲハの最終地点・和歌山県 田波郡で、バツ印は目撃された地点。染井が右京らを追い出そうとす ると、捜査一課がやって来る。 取調室。染井は捜査一課の取調べを受けるが薄気味笑いをして、天 罰ですよ、教授も野口さんも手に入れるだけで愛でようとしなかった、 蝶の神様の罰があたったと話す。 研究室。棚の整理をしていた美紗緒は麻ひもで縛られ茶色の紙で包 まれた小包を見つける。中にはミヤモトアゲハの標本が入っていた。 特命係。ビンの中の幼虫が顔を出したと上機嫌で薫に報告する角田。 右京はホームページで明律化学工業大阪工場の閉鎖記事を見つける。 薫はタイワンシロチョウが台風の風に乗ってやってきたという話をし ている。右京は薫の話を聞いて「行きましょう」と外へ誘う。 薫が最初の被害者野口の部屋で地図を発見する。染井と同じように ミヤモトアゲハの最終地点と目撃地点に印がつけてあった。和歌山県 では冬場に独特の季節風が吹く。北西から南東へ。ミヤモトアゲハの 目撃地点をつなぐとそのルートに重なる。風上に向かっていくと明律 化学工業の大阪工場がある。 野口は会社に対してある疑いを持っていた。ミヤモトアゲハは工場 の存在によって生み出された自然環境汚染による奇形ではないかとい う疑問だ。 右京と薫が美紗緒に環境汚染による蝶への影響を問うと、イギリス のマンチェスターの例を説明される。工場の煤煙によって周辺の木々 が黒くなると蝶も黒く変色した。蝶は保護色になることで天敵から身 を守ろうとしたのではいなか？環境汚染による蝶の奇形も充分に考え られる。 宮本教授はミヤモトアゲハが環境汚染による奇形であることに気付 いたため殺されたのか？ 美紗緒は右京と薫に「これは役に立つでしょうか」とミヤモトアゲ ハの標本を見せる。 日本蝶協会によるオークション会場。司会は美紗緒。 小松原が遅れて会場に到着する。受付の女性にコートを預ける。 ミヤモトアゲハは最後に紹介され、驚きで会場がどよめく。染井の 顔もあり、小松原と共に値段を言い合う。小松原が600万と値を出し たところで、染井が引き下がる。700万と右京が言う。右京と小松原 の間で1000万、1500万と値はどんどんつり上がる。 右京が１億と言い１億で落札されかかると、小松原がそれを制止し １億１千万と言い落札する。 小松原は美紗緒に別室に案内される。その部屋には右京と薫がいた。 作為の匂いを感じた小松原は刑事に用はないと言い、自分が嵌められ たと気付く。右京は確認したかったと静かに答える。 明律化学工業は新工場建設に当たって自然環境を破壊すると反対し た住民運動をつぶした。陣頭指揮をとった小松原はやましい所はない と弁明する。 右京の推理。建設後１年経過したところで、新種のアゲハ蝶が発見 された。野口は標本を手に入れ、蝶は環境汚染による奇形ではないか と社長に詰め寄った。野口はすべてを公表して謝罪しろと言ったが、 会社は工場を閉鎖し、調査もしなかった、一切を闇に葬むるため野口 を殺害した。 小松原はバカバカしいと白を切る。薫が受付に預けたコートをしば らくお借りしますと言う。宮本を殺害した犯人の衣類には揉みあった 際、蝶のりんぷんが付着した可能性がある。 小松原はどんな組織にも後ろ暗いところがある、警察だって例外じ ゃない、環境を汚さないで生きている人間なんていない、なぜ我々企 業だけが責任をとらなくちゃならないのかと言う。 美紗緒がミヤモトアゲハの標本を持って入って来る。ミヤモトアゲ ハを最初に見つけたのは、宮本教授の友人で昭和５０年のこと。友人 は宮本に標本を託し肺病で世を去った。教授は自分だけの秘密にして 30年間同じ蝶を探し続け、ようやく採取に成功し発表した。 宮本が小松原にこの蝶は新種ではないと言ったのは、ずっと前から 生息していたという意味で、野口が言った奇形というのは勘違い。 小松原は蝶のために二人を殺害することはなかったのだ。小松原は 自分の愚かさに、ハハハと笑い、こんな虫けらのために自分人生を棒 にふってしまったと後悔する。 捜査一課に連行される小松原に染井が走り寄り「ミヤモトアゲハを 譲ってください」と頼む。小松原は「君がうらやましいよ」とつぶや く。 染井はつまづいて転倒してしまう。その様子を見た美紗緒が標本を 持って来て「（あなたに）差し上げます」と渡すと、染井は「ありが とうございます」と受け取りむせび泣く。 右京は「幻の蝶を追い続ける人間、自分が作った幻に追われ続ける 人間、いろいろですね」と言い、薫と共に立ち去る。 寸 評 今回も登場人物が多かったので、あらすじが長くなってしまいま した。自分自身何か特別な物を収集するという嗜好がないので、収集 家の心理状態というのにイマイチ入り込めません。会社の組織がらみ の隠蔽の話だったので、今の世相に合っているのではないかと思いま す。今季事件物ドラマが多いですね。時々ですが、ドラマ終了後ドラ マを模したと思われる事件が起こることがあります。でも間違ったテ レビの見方はしないでほしいのです。犯罪は悪い、いけないことだと いうことが知るために、ドラマあるのですから。作り手もその辺を心 して慎重に作ってほしいと思います。 執 筆 者 たま() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 「Ｄｒコトー診療所」の再放送を見ていたら、「恋の時間」に出演していた 大塚寧々、大森南朋、泉谷しげるが出演していました。両方とも脚本家が吉田 紀子だったので、「Ｄｒコトー診療所」での演技を見て気に入って使ったので しょうか。大森南朋は「恋の時間」を見るまで見たことがなかったのですが ＮＨＫドラマ「クライマーズハイ」にも出ていたし、今後もいろいろなドラマ で見ることがあるのかもしれません。 「相棒」で角田六郎を演じている山西惇も「Ｄｒコトー診療所」に出演して いましたが、最近まで朝のドラマの「わかば」に出ていたことを気付かずにい ました。 そう思うと、脇役で出演している俳優さんというのは、かなり印象のある役 につかないと認知されるまでに時間がかかるなと思いました。（たま） ====================================================================== 発行元：ドラマ研究会 e-mail：info@j-drama.tv url ：http://www.j-drama.tv/ ＩＤ ：MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 （http://www.mailux.com/) ====================================================================== |