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タイトル:Daily Drama Express 2006/01/15 輪舞曲 (1)  2006/01/28


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/01/15 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 輪舞曲−ロンド−
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 西嶋ショウ[金山琢己](竹野内豊)
 チェ・ユナ(チェ・ジウ)
 風間龍吾(速水もこみち)
 風間龍一郎(杉浦直樹)
 宗圭煥 (橋爪功)
 風間琴美(市川由衣)
 ヒデ  (佐藤隆太)
 キム・シヨンジェ(シン・ヒョンジュン)
 伊崎吉彦(石橋凌)
 チェ・ユニ(イ・ジョンヒョン)
 松平富士子(岡本麗)
 松平鉄平(塩見三省)
 一ノ瀬あきら(木村佳乃)
 金山恵子(風吹ジュン)
脚  本 渡邉睦月
主題歌  絢香『I believe』

あらすじ  12年前、アジアンマフィアの神狗(シェンクー)に父を殺された金
山琢己(竹之内豊)は、父と同じ警察官になり、モグラ(潜入捜査官)と
して組織に潜入していた。
 神狗では西嶋ショウと名乗り、社長の娘・琴美(市川由衣)の運転
手をしている。
 潜入し、3年が過ぎたが思うような成果はあげられていない。
 当時父の親友だった同僚・伊崎(石橋凌)は警視になり、上司として
琢己をバックアップしているが、組織のトップであり、琢己の父を殺
したと思われる風間龍一郎(杉浦直樹)については琢己を関わらせる
気はないらしい。
 息子の龍吾に近づくよう指示を出す。
 それもする代わりに、龍一郎の捜査をさせてくれと頼む琢己。
 伊崎は「組織を潰すのが目的。私情を捨てろ。」と琢己に言い放つ。
 反発する琢己。


 神狗の表の顔は風間ホールディングス。
 偽札を何らかの方法で洗いM&A(企業買収・合併)を重ね、政財界
も牛耳る存在になりつつある。
 中心には社長の風間龍一郎(杉浦直樹)、在日韓国人秘書の宋(橋
爪功)、息子の龍吾(速水もこみち)がおり、龍一郎は龍吾をいずれ政
界に入れようと画策している。
 偽札の精巧さから、印刷工場は必ず日本にあるはずだがなぜ探し出
せない?と問う。
 組織の結束の固さ、細分化を理由に現状の困難さを訴え、潜入捜査
を提言する部下たち。
 しかし伊崎は、20年で5人がやられているとキッパリ断り
 「向こうがこっちに送り込んでる可能性もあるからな。」と笑う。


 夕日の中、橋の上を歩いていくショウ。
 キョロキョロと地図を片手にやってくるユナ(チェ・ジウ)姉妹とす
れ違う。

 線路脇の寂れた商店街にやってきた姉妹。
 シャッターが閉じたままの古い空店舗の前に立つ。
 遠い親戚が10年前に閉めた店に住むらしい。
 中へ入ろうとする2人に、向かいの八百屋の夫婦が声をかけた。
 日本語が通じないとわかると、妻・富士子(岡本麗)は韓国語で
 「店をやるなら私のかわいい野菜たちを使ってね。」と話しかける。
 妹は愛想よく返事をするが、ユナはこの店をやるつもりはない、と
素っ気無く中へ入ってしまう。

 ここへ来る途中、身体の弱い妹が具合が悪くなったのだが、すれ違
う日本人達は皆冷たかった。
 ユナの日本人に対する心象は悪い。
 妹ユニ(イ・ジョンヒョン)は向かいの夫妻を
 「いいキャラだ。」と気に入った様子だが
 ユナは
 「日本人を簡単に信用するな。」と釘を刺す。
 迷子にならないでね、と心配する妹を寝かせ、ユナはバイトに向か
う。


 バーで携帯を調べられたことを話しているショウ(=琢己)と弟分の
ヒデ(佐藤隆太)。
 取引の情報が警察に漏れていることから、裏切り者探しの携帯調べ
がされたのだ。
 伊崎との履歴を消し忘れたショウだが、伊崎の機転でなんとか乗り
切っていた。

 裏切り者は誰だと思うかきかれたショウは
 「見つけたら出世できるかな?。」とはぐらかす。
 その時、ユナがバイオリンの演奏を始め、彼女の美しさにヒデは声
をあげてはしゃいだが、ショウは黙っている。

 ショウとヒデが店長と話していると、帰り支度を済ませたユナがや
ってきて、(給料が)約束と違う、ちゃんと払って欲しいと言う。
 文句があるなら日本語で言え、とまるで取り合わない彼に詰め寄っ
たユナは、突き飛ばされ、鏡面壁に激突してしまう。
 姿見ほどもある大きな鏡が剥がれ落ち、ユナに倒れかかるが、ショ
ウが飛び出し、身を呈して彼女を守る。
 ショウにあたった鏡は砕け散り、破片で切れた頬にひとすじの血が
滲む。

 タクシーに乗ろうとするショウに、ユナが絆創膏を一枚手渡すが
 「言葉も解らないくせに、あんな店で働くから騙されたってしょう
がねえな。」と言い投げ捨ててしまう。
 そのまま去ってしまったショウに、心配そうだったユナも、表情を
強張らせて歩き出す。

 ショウの部屋。
 ふと何かに気づいたようにベッドの下を覗き込むと、ボストンテリ
アの子犬が元気なく伏せている。
 「ジャス!」
 子犬を抱きかかえ、血相を変えて飛び出して行くショウ。

 普通のおじいさん(ムッシュかまやつ)と孫娘(ベッキー)といった風
貌の2人が子犬を診ている。
 病院とはいってもペットホーム吉田は、ショップやペットホテルが
併設されたアットホームな感じの所だ。
 今夜がヤマだという2人の会話をきいて、心配そうに子犬を呼ぶシ
ョウ。
 「よかったね、ジャスティス。ショウさん心配してくれたよ。」
 本当はただの消化不良だったが、素直に「かわいい」と言えない彼
をからかったようだ。
 本当のことがわかってもまだ心配そうにケージを覗き込み声をかけ
る。

 ユナが疲れた様子で帰宅すると、「オカエリナサイ!」と妹が日本
語で声をかける。
 ユナは「何?」と韓国語で問い返す。
 本当はこの程度の挨拶はわかっているはずと妹に言われるが、日本
人の作った組織に自分達の幸せを壊されたのだから日本語など話した
くない、と意地を張っている。
 「バイトはどうだった?」という問いに答えず、
 「店をやらない?」と提案するユナ。
 何かあったのかと聞かれるが、トラブルには触れず、料理には自信
があるし、有名になれば探している父にも噂が届くかもしれない、と
妹を納得させる。

 翌朝、店の掃除をしていたユナは
 迷子のボストンテリアを見つけた。
 首輪をしていなかったので、連れ帰ると妹が喜んだのでそのまま飼
うことにする。
 買い物をしようとペットショップへ行くと、ショウが犬を迎えにき
ていた。
 が、犬には脱走癖があり、逃げてしまったあと。
 レジで2人は顔をあわせるが、
 彼がこの前の男だと気づいたユナはそっぽを向く。
 モユカ(ベッキー)が尋ね犬のビラを貼ろうと、ジャスティスの似顔
絵を描いている。
 拾った犬にそっくりな絵を見たユナは動揺し、会計をキャンセルし
て、店を出て行く。
 その様子を見ていたショウは、似顔絵を掴んでユナを追う。

 ユナが店に帰ると、ショウが入ってきて、犬を返してくれるよう言
う。
 似顔絵を見せ、自分の犬だと説明するが、ユナには通じていない様
子。
 騒ぎをききつけた八百屋の妻・富士子が間に入る。
 韓国ドラマにハマっているため、少し言葉がわかるらしい。
 ショウが事情を説明するが、ユナは韓国では犬を飼うのは優しい人
だが、彼は自分のあげた絆創膏を投げ捨てた。信じられないと言う。
 そこへ妹が、犬を抱いて出てきた。
 話をきき犬を返そうとするが、とても寂しそう。
 ユナは、ショウがペットホテルをよく利用するのかと尋ね
 「とりあえず今日は返すが、ペットホテルに預けるのも自分達に預
けるのも同じ。1日交代で飼わせてもらえないか」と提案する。
 富士子は訳しきれず、「返す」とだけ教えたので、ユナに念押しさ
れても「OK」と言ってしまう。
 願いをききいれられたと思い込んだユナは、思ったよりいい人ねと、
笑顔を見せ、
 「明日会いましょう。」と言う。「じゃあ明日ね」と訳す富士子。
 ショウは首をかしげながら帰っていく。

 翌朝、ショウの部屋を訪ね犬を連れて行こうとするユナ。
 言葉が通じず、ヒデに電話をかけ訳させるが、交代で飼う約束をし
たといって、強引に犬を連れて行ってしまう。

 ユナの店。覗き込んでいるショウに八百屋の夫妻が、通訳が不完全
だった事を詫びる。
 また、そのせいでユナの日本不信が増したことを気にしている。
 彼女らの父が日本で行方不明になり、探しに来ていること、妹が病
弱で、彼女の為に犬を欲しがったらしいことを話す。
 ショウは韓国語でメモを書いてもらい、ユナに手渡すが、彼が絆創
膏を捨てたのと同じ仕草で投げ捨てられる。
 「どう?こうされると嫌でしょう?」
 ショウはメモを拾ってもう一度手渡し、ジャスティスはたった一人
の家族なので諦めてほしいと話す。
 家族、という言葉をききユナも納得する。


 風間ホールディングスが汚い手段で乗っ取ったホテルを会場に使い、
盛大なパーティを開いた。
 運よく、このパーティに駆り出されたショウは、玄関で泣いていた
このホテルの元社長を見つけ、あとを追う。
 壇上の龍一郎に刃物を向けた所を取り押さえ、社長の目にとまるこ
とができた。
 しかし、彼が取り押さえた男はショウが手をまわしたにもかかわら
ず、死体となって発見されてしまう。

 ショウはパーティでの一件が認められ、龍吾のお目付け役を任され
る。
 不満げな龍吾。
 ショウを気に入っている妹の琴美も猛反発するが、誰も龍一郎には
逆らえない。
 さらに韓国から招いたキム・ヨンジェ(シン・ジョンジュン)に、自
分のシマやカジノを任せると聞き抗議するが、政治家になることだけ
を考えろ、と一喝されてしまう。
 龍一郎に対しても物怖じしないキムを宋(橋爪功)がたしなめるが、
むしろ彼の不敵さを龍一郎は気に入った様子。


 その頃警察では、ショウが龍吾付きになったと、伊崎が上の者たち
に報告していた。
 「よくやった。だがあと90日。間に合うか?」

 ショウが気に入らない龍吾は、嫌がらせをはじめ、
 「俺の前から消えてもらう」と宣戦布告。


 駐禁の取り締まりをしているミニパトの婦警あきら(木村佳乃)に、
ショウの母・恵子が駆け寄ってくる。
 あきらは琢己の幼馴染。
 琢己(=ショウ)から金を振り込まれた通帳を持っている。
 あきらは恵子を伊崎の元に連れて行き、通帳を手がかりに琢己を探
してくれるよう頼む。
 引き受ける伊崎。
 琢己は警察学校を辞めて行方不明になったとされていた。


 キム(シン・ヒョンジュン)は、龍吾から引き継いだシマ(縄張り)に
やって来るとユナに目を留め、後をつけてきた。
 彼女の店に押し入り、神狗だと名乗る。
 神狗に対しトラウマのあるユナは彼らを追い出そうとするが、暴れ
られ、店をめちゃめちゃにされてしまう。
 妹ユニに暴力をふるわれたユナが刃物を構えると、
 「気に入った。また来る。」と言い残し、彼らは出て行く。

 駆け寄るユナに、騒ぎで逃げてしまったジャスを探してと訴える妹。
 富士子たちにあとを託して探しに行くが、何も持たず飛び出してし
まい、迷子になっていた。
 犬を迎えに来たショウが事情をきき、ユナを探しに飛び出して行く。

 町中を必死で探し回るショウ。
 あたりが真っ暗になる頃、ようやく川べりで犬を抱き、ぼんやりし
ているユナを見つける。
 大丈夫か?と声をかけると、
 「あなたの大切な家族を返す。」と犬を手渡される。

 寒くない?と心配するショウ。
 何度も「帰ろう。」と声をかけるが、ユナは川面を見つめたまま動
かず、韓国に帰りたい、と涙をこぼす。
 ショウはユナに(犬を飼うことを)ぶっきらぼうに「交代。交代。」
と繰り返しながら、ジェスチャーで伝えようとする。
 そして、
 「今日は特別にそっちの番にしてあげるから。」
 と、ユナに犬を抱かせた。

 不器用に彼女を気遣うショウの優しさに、意地を張っていたユナも、
 「・・・アリガトウ」と日本語で伝える。
 耳を疑うショウ。

 「アリガトウ。」

 もう一度はっきり言うと、辺りに雪が舞い始めた。
 空を見上げる二人。

 「雪が踊ってるわ・・・踊ってる。」

 ショウがユナを見る。視線気づいたユナが言った。

 「・・・輪舞曲(ロンド)。」
 「ロンド?」

 かすかに微笑むユナ。
 二人は黙って雪を見ている。


寸  評  韓国では一般に親しい間柄での呼び名を

 年下の男性→年上の男性 ヒョン
 年下の男性→年上の女性 ヌナ
 年下の女性→年上の男性 オッパー
 年下の女性→年上の女性 オンニ

 と言い、親しく無い場合は男性をアジョシ、女性をアジュマと呼ぶ
そうです。
 あらすじには書いていませんが、弟分のヒデ(佐藤隆太)はショウを
「オッパー」と呼びます。
 これがおかしいと色々と議論されたようですが、番組HPでは“ヒ
ョン”と呼ぶよりも、“オッパー”に近い気持ちがある、それほど大
切な、という意味が込められている。と、説明されています。
 普通「オッパー」には恋愛感情、あるいはそれに近いような好意が
こめられているようです。
 日本でいう「あなた(妻→夫)」のようなものなんでしょうか。

執 筆 者 斉藤()

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2. 編集後記
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 初回が遅くなりましてすみません。
 見逃した方にも詳細がわかるよう、全てのシーンを拾ったら、簡略にしたつ
もりでも、かなり長いものになってしまい、改めて書き直しました。
 大筋だけがわかればいいのか、内容が細かいものがいいか、まだ迷っていま
す。
 ご意見などいただければありがたいです。(斉藤)

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発行元:ドラマ研究会
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