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タイトル:Daily Drama Express 2006/01/19 白夜行 (2)  2006/01/25


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/01/19 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 白夜行
局  名 TBS系
放映日時 木曜21時
キャスト 桐原亮司(山田孝之)
 唐沢雪穂(綾瀬はるか)
 笹垣潤三(武田鉄矢)
 唐沢礼子(八千草薫)
 松浦勇 (渡部篤郎)
 谷口真文(余貴美子)
原  作 東野圭吾
脚  本 森下佳子
主題歌  柴咲コウ「影」

あらすじ  第二話

 1998年 冬。

 信号が青に変わり、二人は横断歩道を歩き始める。
 真ん中ですれ違うが、お互い無視。
 でも、渡り終わると、桐原亮司(山田孝之)は振り返る。

 笹垣潤三(武田鉄矢)はそのまま歩いていく。
 でも、少し行ってから振り返る。


 亮司が、笹垣に会ったのでしばらくこれを休みたいというが、松浦
勇(渡部篤郎)は、再捜査なんてするわけなんてないと言うと、万札
を何枚か亮司に渡す。

 −− 1991年 冬。オレは父親を殺し、そのオレをかばうため
に、雪穂は母親を犯人に仕立て上げて殺した。被害者の息子と加害者
の娘となったオレ達は、お互いに顔も知らない、名前も知らない他人
となって、事件の記憶を封じ込めた。
    あれから7年。雪穂は本当にその間、一度も連絡を寄越さな
かったから、今やオレ達は完全に他人になった。

 今日も亮司は図書館の閲覧室に座っている。
 谷口真文(余貴美子)に学校は?と聞かれ、創立記念日、と亮司。
 真文は、いくら待ったって唐沢雪穂(綾瀬はるか)は現れない。い
い加減あきらめて学校へ行きなさいと、図書館から亮司を追い出す。

 −− さすがら7年たったから、雪穂がこの駅に降り立つことはな
い。そう思い始めていた。
    だけどもし雪穂が事件など関係なく、幸せにやっているなら、
オレはよかったなと言ってやろう。オレ達はそのために他人になった
のだから。
    きっとこのまま何事もなくオレ達は他人として生きていくの
だろう。よくも悪くも何事も起こらず、なあ雪穂。オレはこんな形で
再会するなんて、夢にも思わなかったよ。

 笹垣はまた、事件の調書を読んでいた。

 雪穂のロッカーの内側には太いマジックで『ガイチュウ』といたず
ら書きされていた。

 亮司は学校の屋上で、ガラの悪い男から一枚の写真を見せられてい
た。そこには亮司の父・桐原洋介(平田満)と共に、あの廃ビルに入
る雪穂の姿が写っていた。

 その男は、成長した菊池道広(田中圭)だった。
 菊池は、洋介はこんなビルに少女を連れ込んで何してたのかな?こ
のネガ、100万で買ってと言う。
 そんな金無いと言うと、母ちゃんとよく相談しな、と言う。


 悪戯を消している雪穂に、川島江利子(大塚ちひろ)は、あんな手
紙、信じないからと言う。
 手紙?といぶかる雪穂に見せる。
 そこには活字を切り張りして、『精華女子学園の唐沢雪穂は西本雪
穂である』と書かれ、一緒に事件の記事のコピーもつけられていた。

 顔がこわばる雪穂。でも、江利子から声を掛けられ、我に返る。


 今日も閲覧室に座っている亮司。
 「便りが無いのはいい便り」とつぶやく。

 真文は、犯人−−正確には容疑者−−の娘だが、彼女にとって世間
は冷たい。亮司にはいい思い出に出来ても、雪穂はきっと忘れてしま
いたいだろう。


 雪穂はホームでその手紙を読みながら、爪を噛む。
 そして急行列車に乗り、無人の通過駅を見て、「何でいないの?」
とつぶやく。


 亮司が弥生子の店に顔を出す。
 弥生子は、笹垣のキープしたボトルを顎でしゃくり、何で亭主が死
んだビルに店を出しているんだとか、ドア、外開きに変えたんだなと
か、ねちねちと言って、しつこかったと愚痴る。

 −− 時を経て、オレは一つの失敗に気づいていた。
    死体の発見を少しでも遅らせるために、ドアの前に建築資材
を置いた。中開のドアの前に。

 亮司は建築資材を置く前に、雪穂を部屋の外に出しておいた。

 −− その結果、ダクトからしか逃げ出せないと言う状況を作って
しまった。あのダクトは大人が通れるようなものではない。もし、笹
垣がそのことに気づいていたとしたら。もし、もう一度菊池にそのこ
とを聞いたら。もし菊池が、ドアが全く開かなかったことに気づいて
いたら。もし、この写真を見せたら疑惑の矛先は確実に雪穂に行く。
    オレは何としても雪穂に借りを返さなければならないと思っ
た。


 唐沢礼子(八千草薫)は、雪穂の生け花の指導。
 雪穂は、もう会えなくなってしまった人、と言う。
 礼子は、会いに行ったら?会わないと本当に会えなくなってしまう
かもしれない、と言う。
 でも、雪穂は同じ流れに乗っているから大丈夫と答える。


 亮司は家から出てきた菊池を、そっとつける。


 雪穂は掲示板に、自分の顔に赤丸が付けられた小学生の卒業アルバ
ムの写真が大量に貼られているのを見付け、急いではがす。


 太平洋鉄工所に入り、仕事を始める菊池。
 亮司は菊池のロッカーを開け、ネガを探し始める。

 亮司は菊池の留守宅へ行き、探す。


 雪穂のロッカーには、『西本』と書かれ、中には腐った残飯が入れ
られていた。それを頭からかぶってしまう雪穂。
 片付けようとした雪穂は、その匂いに吐き気を催す。


 帰り道、同級生の藤村都子(倉沢桃子)が、がそんなことをするの
は、大江工業高校の秋吉という奴かもしれない。あいつはお金を揺す
ろうとしているんだと言う。
 江利子は、雪穂がそれでも笑っているのは、名前変えて上手くやっ
てますといっているようで、イタくて見ていられないと言う。


 雪穂が帰宅すると、礼子が電話に対して怒っていた。
 また電話が鳴って雪穂が出ると、「千円でOKなんだって?」と男
の声。

 雪穂はきっと駅に電話番号を書かれたのだろうと言う。

 礼子は、学校に行こう。また虐められているのだろう。施設の時だ
ってそうだった。過去を完全に消すことはできない。一生そうやって
逃げるのか、と問う。

 雪穂は駅を見てくると言って、家を出る。


 亮司は、菊池家のゴミ箱の中を探していた。
 その時、菊池家を笹垣が訪ねてくる。そしてあの時のドアが少しし
か開かなかったとは、どの程度か。大人になって記憶が整理されるこ
ともあるだろう、と聞く。

 菊池は、ドアは開かなかったと答える。

 それを陰で聞いていた亮司が身を固くしている。


 雪穂は駅の男子便所の鏡や壁に書かれているいたずら書きを見る。
そして手に持っていたぞうきんを思いっきり鏡にぶつける。


 あの時のハサミを手にたたずむ亮司。
 雨が降ってくる。「何で雪ちゃん.....なんでオレ、こんな一人な
んだよ」と言うと亮司はハサミを地面に落とし、地面に手を付き、泣
く。
 そして、あの雪穂と別れたプラットフォームに立つ。

 その時、ふと、駅員にお説教されている女子高生に気づく。
 亮司は誘われるように男子便所に入る。

 そこでは雪穂がいたずら書きを必死に消していた。
 亮司はうわごとのように、「タイムマシンがあったら、過去と未来、
どちらに行く?チャゲと飛鳥、どちらが好き?ドブに咲く華って、知
ってる?」と問う。

 雪穂は泣きながら、「本当はないんだよ.....でも、本当にきれい
だった」と言う。
 亮司は雪穂を抱きしめる。雪穂も亮司の背中に手を回す。


 亮司は自宅に雪穂を呼び、菊池が持っていた写真を見せる。そして
両方とも自分がやったと自首しようかな。ガスも西本家に忍び込んだ
ことにして、と言う。
 でも、雪穂ははさみは母・西本文代(河合美智子)のものだと言っ
たからダメだと言う。そして爪を噛んで考える。

 亮司は、雪穂を幸せにしてやることができなくても、せめて不幸に
しないことぐらい、できるんじゃないか。菊池のこと殺して、自分も
死ねば、とヤケを起こす。

 雪穂は、そんな亮司をしかりとばす。なぜ7年も他人のふりしてき
たのだ。なぜ名前を変えてたのか。『西本』だとわかったら事件のこ
と思い出す人が増えるからじゃないか。なぜ毎日急行に乗っているの
か。各停ではホームにいる亮司を見て、降りちゃうから。時効を迎え
るのを待っている。再び亮司と手を繋いで歩けるように。あの時歩い
て老夫婦のように、雪穂が一緒に歩いていく相手は亮司しかいないん
だよ、と。

 −− それからオレ達は、この場を切り抜けるための計画を考えた。
運を天に任せるような計画だったけど。

 「本当にできる?」と問う雪穂。

 −− オレ達にはそれしかなかった。


 雪穂は都子の下足箱に、手袋をした手で手紙を入れる。


 17:15 亮司は菊池に、金を待って貰うため、『TITANIC』の
映画のチケットを渡す。

 都子は、『ラブレター』の相手に会いに行く。

 18:00 雪穂は学校のチャペルにいる。

 亮司が都子を待ち伏せして襲う。

 チャペルにいた雪穂に、江利子が一緒に帰ろうと声を掛ける。
 雪穂は花屋に寄るから、と商店街に向かう。

 商店街のはずれで、雪穂は制服の上着を拾う。そして近くの倉庫を
覗くと、裸の都子が、後ろ手に縛られ、転がっていた。
 そばには、菊池の帽子が落ちていた。


 亮司は急いで家に飛び込む。カギを持つ手が震えている。


 雪穂と江利子は事情聴取を受ける。雪穂がおそるおそる、大江工業
高校の秋吉という人に、盗撮されていると都子が言っていたという。

 秋吉も事情聴取を受けるが、自分は写真を撮っただけと言い張る。
 また、落ちていた帽子から、菊池が呼ばれる。一人で映画を見てい
たと言うが、刑事はそんなアリバイは成立しないと言う。

 亮司が、菊池に金ができたというと、菊池はネガはやる。それより
自分のアリバイを証明してくれと言う。

 自宅で写真を焼く亮司。

 −− なんのことはない。オレはオヤジと一緒のことをしていた。
もしわかる奴がいたら教えて欲しい。何でオレ達生まれてきたのでし
ょうか。こんなことするために生きてきたのでしょうか。何のために
生きていくんでしょうか。

 でもいくら考えても答えは見つからない。

 亮司は夕日に照らされたビルの屋上に立っていた


 雪穂と江利子は都子を見舞う。都子は、すぐに袋をかぶせられてし
まったので、犯人の顔を見ていないと言う。


 雪穂は大江図書館に駆け込むと、『風と共に去りぬ』の本のページ
の間を探す。

 そこには、男女が手を繋ぎ、『2006年11月11日』と書かれ
ていた。時効の日。

 泣いている雪穂に、「大丈夫ですか?」と声を掛け、手を握る亮司。
 「大丈夫」と答える雪穂。

 真文が閲覧席を見ると、亮司と、そして雪穂が静かに本を読んでい
た。

 亮司の願いは、ただ雪穂と手を繋いで、青空の下を歩くことだった。


 菊池は笹垣を呼び止め、亮司のことで話があると言う。


寸  評  亮司の犯した第二の犯罪が、都子を襲うことだったのですね。で
も、それなら雪穂も同罪ですよね。

 二人は時効を待たずに出会ってしまいました。そして二人で図書館
で同じ時間を過ごしています。二人が同じ時間を過ごせるのはこの図
書館の閲覧室だけということなのでしょうか。

 まだ、始まって二回目なのに、笹垣が随分核心に近づいてしまった
ように見えます。これからの10回近くを、どのような展開で引っ張
っていくのでしょうか。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 亮司と雪穂の子供時代は、ヤケに昔風に見えますが、実は彼らは自分よりも
年下なんですよね.....って、山田孝之と綾瀬はるかの年齢を思い出せば当然
なのですがね。
 なんで彼らの子供時代をあんなに昔風に描いているのでしょうか?それとも、
都会と田舎では、十数年前の風景が、あれほど違う、ということなのでしょう
か。

 ところで、笹垣は不気味です。もうすでに真実を見抜いているように感じら
れてならないです。(鈴木)

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