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タイトル:Daily Drama Express 2006/01/18 相棒 (13)  2006/01/23


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/01/18 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 相棒
局  名 テレビ朝日
放映日時 水曜21時
キャスト 杉下右京(水谷豊)
 亀山薫 (寺脇康文)
 小野田公顕(岸部一徳)
 宮部たまき(高樹沙耶)
 奥寺美和子(鈴木砂羽)
脚  本 輿水泰弘ほか
主題歌  「」

あらすじ シーズンIV第13話「最後の着信」

 屋台のラーメン屋を出た亀山薫(寺脇康文)が煙草を吸おうとする
と煙草がなかった。そばにいたチンピラ風で酔っ払った関西弁の若い
男(桐谷健太)が煙草を差し出す。薫は断るが自分は結婚するため煙
草をやめるからと強引に渡す。

 薫に煙草を渡した若い男が吉祥寺の公園の階段から転落死する。翌
日男は発見され、遺留品の携帯電話から脇幸太郎(桐谷健太)27歳
とわかる。酔っ払って足を踏み外したのか?

 鑑識。杉下右京(水谷豊)と薫は米沢守(六角精児)から、転落し
た男の遺留品に携帯電話が3機あったことを知らされる。

 3機の電話のうち脇は白い携帯を握って死んでいた。最後の着信履
歴は8日22時。その番号に電話すると国際電話に転送された後、転
送先が不明。右京は同じ手口を使った銃の密売があったと言う。赤は
プライベート用。黒は個人名がカタカナで名字のみまたは名前のみが
登録されていた。

 黒の携帯の名前登録件数が多いことから脇は銃の売人ではなく薬物
の売人をしていたのか?白の電話は番号のみで名前登録はない。相手
は薬の仲買人か?ほどなく脇に薬物の前科があることがわかる。致命
傷は頭部の打撲だが脇が薬物の売人ということで捜査一課は事故と殺
人の両面から捜査を進めている。

 薫は被害者の写真を見て驚く。3日前に会って煙草を渡された男。
二人は3年前の逮捕が気になり所轄の警察署へ向かう。

 薬物対策課長・角田六郎(山西惇)も脇が3年前覚醒剤所持で捕ま
ったこと、亡くなった公園は夜は人通りも少なく薬物の売買にはうっ
てつけ、脇が売買のトラブルで殺されたのではないかと疑う。

 六本木警察署。右京と薫は脇を逮捕したという刑事・菱沼貞夫(中
西良太)に話を聞く。脇は薬物を買ったもの怖くなり使わずに自首し
てきたという。自主だったので執行猶予がついた。右京は脇が薬物を
使わずに捨てればいいのに自首したことに引っ掛かりを覚える。菱沼
に白い携帯を見せるが逮捕以来、脇とは会っていないので履歴には心
ありがないと言われる。

 脇に薬物を売った仲買人・鷲頭一郎(渋川清彦)を薬物対策課が見
つけるがそこに捜査一課もやってきて手柄の取り合いになる。そのや
りとりを見ていた鷲頭は脇に薬物を売ったことを認め薬物対策課が連
れて行くことになる。捜査一課は鷲頭が殺しで捕まるより薬物で捕ま
ろうという魂胆かと悔しがる。

 薬物対策課。角田は仲買人を見つけたことで上機嫌。取り調べ中に
殺人を吐かせて手柄を上げるつもり。

 捜査対策本部。会議中、米沢が脇の死体の爪から人間の皮膚が見つ
かったと報告に来る。皮膚は第三者のもので、殺しの可能性が高い。

 脇の当日の足取り。白坂由美(黒坂真美)と喫茶店→映画→お好み
焼き屋→由美を自宅へ送る→吉祥寺に戻る→行き付けのバー。

 右京と薫は由美に話を聞く。脇とは高校の同級生で2ヶ月前に再会
した。再開後何度か会っていた。由美は脇がお好み焼き屋で「大阪人
にようこんなお好み焼き食わすなあ」と店員に文句を言っていたと話
す。

 お好み焼き屋。右京と薫は店員から話を聞く。店員は脇が大声で携
帯電話で話していたので注意したが逆ギレされてお好み焼きに文句を
つけられたと話す。その時使っていた電話の色を尋ねると白と答える。

 行き付けのバーで話を聞く。一昨日、脇は一人で来てかなり酔って
いた、彼女と一緒に暮らそうと言われたので結婚を考えていると話し
ていたという。

 「花の里」。脇が結婚をしようとしていた女性は由美だろうか。脇
は結婚のためにかたぎになり、縄張りも顧客もすてようとしていたの
か。薫は男にとって結婚はそのぐらい覚悟のいるものと言う。宮部た
まき(高樹沙耶)は女だって結婚に覚悟はいると話す。

 取調室。角田は鷲頭の逮捕を先送りしている。逮捕したら48時間
以内に送検しないといけないのが、鷲頭はまだ殺しの自供はしていな
い。そこへ角田の部下が事件当日死亡現場近くに鷲頭がいたというア
リバイをつかんで入って来た。鷲頭を殺人で一気にせめようとすると、
右京と薫が入って来て、鷲頭に脇がエス(警察の情報屋)であること
を確認する。

 右京は脇が菱沼刑事の情報屋であった可能性が高いが、菱沼は簡単
には白状しないだろうと言う。そこで菱沼の弱点を探るために警察官
から最も嫌われている監察官室へ行く。

 刑務部監察官・大河内春樹(神保悟志)から菱沼の情報を得る。昨
年脇が物損事故をおこしたが所轄署は送検しなかった。おそらく脇に
情報提供をしてもらった見返り。3年前の脇の逮捕にも疑惑がある。
菱沼は脇を職務質問で逮捕したが、正式な調書作成の時には自首とし
た。菱沼は脇に恩を売り情報屋に仕立て上げた。職務質問で逮捕と自
首では執行猶予がつくかつかないかの差が出る。

 なぜ当時の監察官が菱沼の疑惑を見逃したのかというと菱沼が優秀
な刑事であるため。麻薬捜査のエキスパートで警視総監賞や署長賞を
何度も受け麻薬押収量も群を抜いている。右京は所轄外提出が多いこ
とが気にかかる。脇に管轄外で拾ったという名目で菱沼の署へ提出さ
せていた。脇を使ったやらせだとしたら違法捜査になる。

 六本木署屋上。菱沼は売人と刑事がつながっていても不思議ではな
いみんなやっていることと脇との関係をあっさり認める。右京と薫は
菱沼が売人に薬物を管轄外提出させ虚偽の調書を作成していたとした
ら違法捜査だと責めるが、菱沼は証拠がないと相手にしない。

 右京は脇が警察の情報屋であることを菱沼刑事が鷲頭に教えたので
はないかと問う。菱沼は否定する。右京と薫は菱沼に推理を展開する。
脇が結婚するので情報屋を辞めたいと言ってきた、脇は菱沼の手の内
を知りすぎているので抜けさせるわけにはいかない、そこで脇を殺し
たのかと水を向けるが、菱沼はおし黙る。

 取調室。鷲頭の取調べに時間がかかりすぎていると捜査一課が入っ
て来る。捜査一課と薬物管理課で言い合いになる。そのやりとりを見
ていた鷲頭は菱沼刑事から脇が警察の情報屋であることを聞き殺して
やろうかと思ったと話す。売人の世界では裏切り者は絶対に許されな
い、半殺しにしてやろうと思ったと。

 鷲頭は事件当夜、脇の自宅近くの公園で待っていた。脇が携帯で話
しながら階段を上って行った。脇は「何を言われても変わりませんよ。
菱沼さん」と言った。電話の相手が菱沼でこれから待合せをするよう
なので手出ししなかった。角田らは脇が最後に会った相手が菱沼で菱
沼が脇を殺したかもしれないという事実を鷲頭から知らされ動揺する。

 菱沼が脇殺しの犯人かもしれないことは内村警視長(片桐竜次)に
も報告される。

 菱沼と会った帰り道、薫は現役刑事が脇を殺したとしたらとんでも
ないことだと話すが、右京は菱沼が犯人ではないと言う。仲買人に脇
が情報屋だと話したからと言って、情報屋が確実に脇を殺してくれる
わけではない。菱沼には強烈な殺意はなかった。あれだけの実績をあ
げている刑事が自ら手を下して殺害するとは思えない。
 では、一体誰が犯人なのか?右京は薫に「今からそれを確認しに行
きましょう」と言う。

 菱沼は監察官大河内に呼ばれる。菱沼は脇が結婚するので売人と情
報屋を辞めたいと言ってきたので電話で説得したが、聞き入れられず
会うことにした。だが脇は来なかった。翌日死んだと聞かされた。脇
は結婚して大阪に帰ってかたぎになると言っていた。

 お好み焼き屋。右京と薫は由美に、脇が店内で話していた携帯電話
の色を聞く。由美は赤と答える。脇と由美は店内でメールを送り合っ
た。赤はプライベート用。右京は脇が店内で使っていた携帯が白だっ
たと話した人物がいると言う。ちょうど店員がお好み焼きを運んでく
る。右京は「この店員さんです」と言う。

 脇を注意したという店員にもう一度携帯の色を確認すると白と答え
る。しかし白の携帯には店内での電話の履歴もメールの送受信の履歴
もない。右京はそれがずっと不思議だったと話す。

 右京は店員に店内ではなく別の場所で見たのではないかと質問する。
たとえば吉祥寺の公園。脇は吉祥寺に住んでおり、公園で電話をして
いる脇をみかけたのではないか?それで白と答えたのではないか?店
員は赤だったと訂正する。

 店員は脇と公園で会ったことはないとひどく動揺している様子。薫
がお好み焼きに髪の毛が入っていると指摘する。薫と右京は髪の毛を
いただいて脇の爪から発見された皮膚と照合して疑いを晴らしません
かと言う。

 店員はあいつが悪いんだと話し始める。

 店内で大声で携帯電話で話す脇。由美がこうちゃんと一緒に大阪で
暮らせたら楽しいだろうなと言うと脇は照れて「あかんわ」と言いお
好み焼きの中がドロドロだと言って店員に文句を言う。店員はすぐに
取り替えるというが、その時は店の中だったから我慢した。

 仕事が終った帰り道。公園の階段で電話をしている脇を見つけた店
員は知らん顔で通りしすぎようとした。すると脇の方が店員に気付き、
先ほどの話を蒸し返されもっと勉強しろと言われた。店員は脇に押さ
れそうになり脇を押し返すと脇が転がり落ちてしまい、店員は逃げ去
った。

 菱沼が本庁へ向かうというので内村らは渋い表情。伊丹憲一(川原
和久)の携帯に薫から電話が入る。菱沼の殺人の疑いが晴れ、本庁送
りはなしになり、皆安堵する。
 内村は菱沼の「不問にふせるな」と言う。角田が菱沼の違法捜査の
ことを持ち出すと内村は「そんなことはどこにも証拠はない」自分の
立場を考えてから物を言えと恫喝される。

 薫は右京に菱沼の件は闇に葬られるんでしょうね、死んだ脇は浮か
ばれないと話す。

 店員は捜査一課に連れられ、由美は伊丹に今後の捜査協力を頼まれ
る。由美は右京と薫に脇が薬物売買といういかがわしいことをしてい
たことはショックで騙されていたと言う。

 薫は由美に脇が結婚したいと思っていたことは本気だった、あなた
も脇に一緒に大阪に帰りたいと言ったはず言うと、由美はそれは冗談
で昔の友だちと楽しく過ごして言った酒の上の冗談と言う。由美は
「もういいですか」と迷惑そうに帰って行く。

 菱沼の件は不問に附される。

 薫は由美の態度を見て「あんなもんなんでしょうかね」と脇に同情
する。右京はクールにあれがごく普通の反応だと言い、薬物などに手
を出した報い、刑事に利用されたのも、彼女に冷たい態度をとられた
のもと言う。

 薫はそれでも自分にはそんな風には思えないと言うと、右京は「そ
れが君の良い所です」と言う。


寸  評  今回は登場人物が多く内容も薬物絡みの殺人であらすじ書きが難
しかったです。菱沼が怪しいと思わせつつ、実は店員が犯人だとは思
いませんでした。組織がらみの隠蔽工作というのはいかにもありそう
な内容でした。第9話「冤罪」と同じ櫻井武晴の脚本でした。黒坂真
美の役名が白坂由美というのは名前を少しいじっただけのようで安直
だと思いました。

執 筆 者 たま()

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2. 編集後記
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 新番組で楽しみにしているのはオダギリジョーの「時効警察」です。ぼさぼ
さ頭で黒ブチの眼鏡で風采の上がらない時効管理課の霧山が、時効になった事
件を趣味で調べるというもの。共演も麻生久美子、豊原功補、ふせえり、光石
研、江口のりこ、緋田康人などで刑事物ですが、キャラクターが濃くてコメデ
ィ要素が強いです。(たま)

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発行元:ドラマ研究会
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