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タイトル:Daily Drama Express 2005/12/07 相棒 (9)  2005/12/14


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/12/07 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 相棒
局  名 テレビ朝日
放映日時 水曜21時
キャスト 杉下右京(水谷豊)
 亀山薫 (寺脇康文)
 小野田公顕(岸部一徳)
 宮部たまき(高樹沙耶)
 奥寺美和子(鈴木砂羽)
脚  本 輿水泰弘ほか
主題歌  「」

あらすじ シーズンIV 第9話「冤罪」

 篠宮ゆかり(青山知可子)が内縁関係にあった青木由紀男(平井賢
治)という男を殺したと出頭してきた。青木がゆかりから借りた金を
返さないことから、ゆかりが灰皿で青木の頭部を一撃。

 ゆかりは犯行現場の阿佐ヶ谷から離れた緑川署に出頭した理由を凶
器を持って2時間近く彷徨い歩き逃げられないと思い自首したと自供。

 ゆかりの尋問は緑川署の安城雄二(中村育二)が担当することにな
る。ほどなくゆかりから選任された弁護士・室園悦子(一色彩子)が
やって来る。

 鑑識。杉下右京(水谷豊)は米沢守(六角精児)に今度の事件の疑
問点を話す。
 右京は自首後すぐに弁護士がついたこと、管轄違いの警察署に自首
したこと、凶器の立派すぎるガラス製の灰皿などに疑問を持つ。

 弁護士事務所。右京は悦子にゆかりと面会したいと頼む。悦子は担
当ではない右京がゆかりに会いたいということに疑問を持つが、右京
は警察はメンツを重んじる、本部も送検に寄与したという事実がほし
いと話す。

 悦子は自分が立ち会うこと、面会時間は5分という条件を出す。

 緑川署に向かう道すがら、右京は悦子に自分の疑問をぶつける。逮
捕された翌日に弁護士がつくのは手際がよすぎる、ゆかりと悦子は以
前から面識があったのか?

 事件数日前、ゆかりは悦子に青木に貸したお金をどうやったら返し
てもらえるかと相談に来ていた。悦子は刑事事件専門なので民事は扱
えないと断ったと話す。

 右京はゆかりが悦子の弁護士事務所に飛び込みでやってきたという
話を聞き不審に思うが、悦子は稀にあることと動じない。

 取調室。右京はゆかりから青木が極端なヘビースモーカーだったと
いう話を聞く。

 事件現場。右京が事件現場に行くと亀山薫(寺脇康文)が待ってい
た。薫の聞き込みによると青木は10年来事件現場となったアパートに
住んでいた。

 右京は10年住んでいれば煙草の焦げ跡の1つや2つあっても不思議で
はないと焦げ跡を探すが見つからない。

 右京は畳についたコーヒーのシミが途中で切れていることに気付く。
別の畳に同じようなシミがありつなげてみると一致する。その時、畳
の下から黒革の高級そうな札入れが出てくる。

 捜査一課。20年前に起訴されていた篠宮彬(外川貴博)の妹がゆか
りであることが判明する。彬は獄中で病死していた。

 右京と薫が捜査一課で話を聞いていると内村警視長(片桐竜次)が
入って来ておまえ達が興味を持つと碌なことがないと二人を追い出す。

 鑑識。米沢によると青木の部屋から押収されたのはビニール製の安
物の財布だった。右京は米沢に黒革の札入れから指紋を採取すること
を頼む。

 「競艇通り強盗殺人事件」。20年前篠宮彬は競艇で大穴を当てた金
子を殺した。金子が酒場で祝杯を上げ、店を出る際に20万円ほどを見
せびらかしていた。彬は同じ店で飲んでいた。

 状況証拠。事件の翌日、彬はゆかりから借りていた20万円を返した。
彬は最初帰り道で拾ったと自供したが、彬には前科があり、店の常連
だったことなど彬にとっては不利なものばかり。

 右京は彬が厳しい取り調べの中で嘘の自白をしたのではないかと危
惧する。

 彬の自白によると、金子が店を出ると彬も店を出て後をつけた。金
子は泥酔しており路上で寝てしまったため、彬は金子の懐から金を盗
もうとしたが、金子が目を覚まし、揉み合いになりそばにあったブロ
ックで頭をうちつけ殺害し金を奪ったというもの。


 彬を起訴したのは当時検事だった悦子、逮捕したのは安城だった。
20年後、同じ刑事に妹が逮捕され、起訴した検事が妹の弁護士という
偶然。

 弁護士事務所。悦子を訪ねた右京は彬の事件とゆかりの事件の偶然
の一致について疑問を投げかける。悦子は偶然の一致と言い切り、ゆ
かりはその偶然の一致にまだ気付いていないと言う。

 鑑識。札入れから検出されたのは殺された金子の指紋とゆかりに殺
された青木の指紋だった。財布を奪ったのが青木だとすると彬は冤罪、
ゆかりは兄の敵と知らず青木と内縁関係を続けていたことになる。青
木が兄の敵と知っての殺人なのか?米沢は正体不明の指紋が1つある
ことを明らかにする。右京はその指紋と安城の指紋の照合を頼む。

 特命係。角田六郎(山西惇)によると捜査一課は新聞でゆかりとゆ
かりの兄の事件の偶然の一致が掲載されたことでひっくり返っている
という。

 特命に米沢から連絡が入り、指紋は安城のものではなく悦子のもの
だということがわかる。

 右京の推理。金に困った青木が20年前の冤罪を理由に悦子をゆすっ
た。悦子は人生の汚点になると怖れ、安城と結託し、20年前の冤罪の
事実をゆかりに教えた。二人はゆかりの怒りを利用し、青木を殺害す
るようにそそのかした。安城は、青木を殺害後自分の警察署に駆け込
めば傷害致死にしてやるといい、ゆかりの弁護は悦子が引き受けると
約束した。悦子と安城がゆかりをそそのかしたとすると「冤罪を動機
とした殺人教唆による復讐殺人」となる。

 弁護士事務所。右京は青木の部屋から見つかった札入れから悦子の
指紋が見つかった事実を話し、揺さぶりをかける。

 悦子は青木と会ったことを認める。20年前青木は財布を捨てるのが
怖くてずっと持っていた。冤罪事件をエサに青木は悦子をゆすったが、
当時の検察官として当然のことをしただけときっぱりと要求を否定し
たという。

 薫が悦子がゆかりに青木が真犯人であることを教え殺害をそそのか
したのではないかと言うと、悦子はゆかりの事件は20年前とは無関係
だと言い張る。

 悦子は彬の事件は時効が成立しており法的には何の問題もないと言
い、ゆかりの公判の準備で忙しいので帰ってくれと言う。薫は悦子に
真実を闇に葬ろうとしていると食い下がる。悦子が「真実って何でし
ょう」と問う。右京は「真実とはどんなに闇に葬ろうといつか必ず白
日の下にさらされるものです」と答える。

 右京と薫は、ゆかりの担当検事・曽根崎真(鷲生功)に会いに行く。
ゆかりの事件は兄の冤罪による復讐殺人ということを二人は訴える。
ゆかりを傷害致死で起訴することは冤罪の上塗りになると念を押す。


 官房長・小野田公顕(岸辺一徳)の部屋。内村警視長が呼ばれてい
る。小野田は検察からの報告でゆかりが冤罪による復讐殺人を自白し
たと話し、警察の責任にしてくると責める。内村は事件を掘り起こし
た特命係を謹慎処分にしようと申し出る。
 小野田は手を打ちましたと答える。


 検察の記者会見。ゆかりが冤罪による復讐殺人を自白したことが明
らかにされる。事件は傷害致死ではなく殺人罪として起訴することを
発表。

 「花の里」。薫は、ゆかりが自白したが、悦子と安城の殺人教唆に
触れなかったことが気にかかる。

 右京がゆかりは簡単に悦子と安城を許せたのでしょうか?と言う。
二人はゆかりに会うことはできないし、悦子には白を切られているの
で、安城に会うことにする。

 官房長・小野田の部屋。内村は野良犬(特命係)を捨てようと話す。
小野田は「野良犬は捨てられません。飼えませんから」と答える。そ
こへ右京と薫が入って来る。
 二人は小野田に安城と会わせてくれと頼む。

 安城は小野田の指示で監察下におかれている。安城を問いたださな
ければ、ゆかりが浮かばれないと訴える。内村は二人に帰れと命じる。

 右京は警察にも自浄作用があることを示すべきだと主張する。右京
は以前にも小野田に沸騰した鍋に蓋をすればふきこぼれると忠告した
と言う。小野田は沸騰していたら火を止めるのが先、世の中には火を
止めた後も蓋を開けてはいけない鍋があると話す。

 右京は「このままで済むとお思いですか?」と言う。小野田は「そ
うだ」と答え退室する。内村はあの人もただの官僚いつも味方をして
くれるとは限らないと言う。

 一ヵ月後。裁判所でゆかりは、悦子と安城による殺人教唆を自供す
る。裁判は混乱する。右京は「とうとうふきこぼれました」とつぶや
く。

 ゆかりは警察も検察も信じていなかった。復讐殺人のため利用され
ていたのは悦子と安城か?

 右京は1つだけ疑問が残る。冤罪については復讐殺人についても証
拠も自白もある。しかし殺人教唆については、証拠がなく自分たちの
推測にしかすぎない。

 ゆかりは安城から真犯人が青木であると知らされたというが本当の
ところはわからない。今回ゆかりが悦子と安城を兄と同じように冤罪
にしたてあげているだとしたら?

 右京は「いずれにしても真実はいつか必ず白日の下にさらされます」
と言う。


寸  評  20年前の事件が冤罪で、冤罪に巻き込まれた男の妹が真犯人と
内縁関係にあり、真実を知り殺害したという話でした。「相棒」はメ
ールマガジンのあらすじ書きよりi-modeのあらすじの方が字数制限が
あり難しく感じます。核心の部分を書くと最初から種明かしをせざる
をえず、何だかとても面白くなくなってしまうのです。

執 筆 者 たま()

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2. 編集後記
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 少し前に仲間由紀恵主演の「顔」というドラマを見ました。横山秀夫の同名
小説が原作です。途中から見たのですが意外とおもしろく原作も読んでみまし
た。似顔絵警察官の話なのですが、ドラマに出ていたオダギリジョーの役が原
作にはなく、脚色だったのが残念でした。母親を少年時代に殺されて警官とな
ったという屈折した役をオダギリが好演していたからです。
 横山作品は「半落ち」も読みました。映画は見ていないのでいつか見る機会
があればどんな風に映像化されているのか楽しみです。
 今のドラマは小説や漫画を元に脚本が書かれているものがほとんどです。オ
リジナル作品が少なくて、そういう作品の方が面白くないのが気になります。
 菊地寛原作の昼ドラマ「貞操問答」をしばらく見ていなかったら、主人公が
貞女から悪女に変身していたのに驚きました。「真珠夫人」も菊地の作品だと
するとあり得ることかなと思います。実家の没落により運命に翻弄される女の
人生というストーリーがよく似ています。(たま)

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発行元:ドラマ研究会
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