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タイトル:Daily Drama Express 2005/11/18 着信アリ (6)  2005/11/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/11/18 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 着信アリ
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜23時15分
キャスト 中村由美(菊川怜)
 仙堂孝之(石黒賢)
 佐久間誠一(升毅)
 柏木真利子(能世あんな)
 西村和也(工藤俊作)
 秋野修司(山下真司)
 山下勝彦(津田寛治)
 岡野美里(木内晶子)
 川島武弘(深水元基)
 西野杏 (中山恵)
 松下さやか(佐藤千亜妃)
 東カンナ(菊地美香)
 森尾真紀(野田よし子)
 大山雄介(中山夢歩)
 森谷修介(義田貴士)
 三輪レイナ(仁科仁美)
 丸山ナオコ(矢吹春奈)
原  作 秋本康
脚  本 大石哲也
 高山直也
主題歌  D.D.D. 「Heart」

あらすじ  第6話 「11年前の遭難事件の恐るべき真相」

 由美(菊川怜)と仙堂(石黒賢)が秋野(山下真司)に聞き込みを
しようとしたとき、真利子(能世あんな)が「校長、松下さやかのク
ラスが!」と駆け込んでくる。

 由美たちが教室へ走ってくると、すでに西村(工藤俊作)と山下
(津田寛治)が来ていて中に入ろうとしていた。しかし扉は固く閉ざ
されて開かず、教室内はパニックと化している。秋野は「かまわん、
ぶち破れ」と指示するが、その途端に扉が開く。

 教室内の女子生徒たちは一斉に外に飛び出し、中はさやか(佐藤千
亜妃)と智佳(星野奈津子)だけになる。由美たちが入れ替わりに教
室内に入るとまた扉が勝手に閉まってしまう。

 さやかが由美たちの方を向くと何かに取り付かれ鬼のような形相に
なっていて、そのただならぬ様子に智佳は怯えている。由美は「仙堂
さん、仙堂さん」と隣の仙堂になんとかしてもらおうとするが、仙堂
は恐怖のあまり気絶して倒れてしまう。

 さやかは、低い不気味な笑い声を立てる。秋野は「智佳!」と叫ん
で智佳を助けようとするが、さやかがにらみつけると波動が走って秋
野をはね返してしまう。さやかは「わが生贄に手を出す者は、災いが
降り注ぐであろう」と低い声を発し、「見よ!」という声とともに教
室の窓が吹き飛び、バラの花びらが教室に吹き込んでくる。その花び
らは智佳の首にはり付いて縄状になり、智佳の首を締め上げていく。

 智佳の苦しみもがく光景に、由美は「お願い、やめてー!」と叫ぶ。
すると不意に教室内が明るくなり、さやかは気を失ってしまう。秋野
は智佳に駆け寄って無事なことを確認すると、智佳に連れ添って教室
から出て行こうとする。

 由美は「娘さんの命に関わる大事なことなんです」と秋野に11年
前の遭難事故のことを聞きだそうとするが、秋野は「今日は帰ってく
れ」と拒絶し、そのまま行ってしまう。

 秋野は校長室で智佳に水を飲ませて落ち着かせようとするが、智佳
は「どうして、なんで私がこんな目に」と動揺している。そして由美
が言っていた「娘さんの命に関わること」を秋野に聞く。しかし秋野
は「その話はやめないか!」と声を荒げてしまう。

 しばらくしてさやかは意識を回復する。付き添っていた由美、山下、
仙堂に対しさやかは教室での騒ぎについて何も知らないと言う。仙堂
は「冗談じゃない、正直に答えてもらおう」とさやかの事情聴取をし
ようとする。

 すると山下が仙堂をさえぎり「出てってくれ」と鋭い目でにらみつ
ける。仙堂は「私を誰だと思ってるんだ!」と不快感をあらわにする
が、由美が慌てて間に入り、仙堂を連れて外へ出ていく。

 さやかは「私が秋野さんを怪我させようとしたというのは本当です
か?」と山下に尋ねる。山下が黙っているので、さやかは微笑を浮か
べ「きっと守ってくれたんだ」とつぶやく。山下は「守る?誰が」と
怪訝そうな表情になるが、さやかは窓の外を見て答えない。

 特命ウォッチ編集部。由美が明和女学院で起きたことを編集部員に
話す。これで秋野が事件にかかわりがあることは見えたものの、それ
がケータイの呪いとどうつながるのかははっきりしない。由美たちは
手分けして例の遭難事故の洗い直しを始める。そのやりとりを離れて
佐久間(升毅)が聞いている。その表情は険しい。由美の携帯のベル
が鳴る。画面を見た由美は驚き慌てて廊下へ出て行く。

 電話をかけてきたのは山下だった。山下が今夜20時に会いたいと
言ってきたので由美は嬉しそうな顔になる。すると背後に仙堂がいて
「ほっぺたピンクに染めてるとはさてはあいつから電話か」とニヤニ
ヤしている。由美は「いつからいたんですか」と怒るが、仙堂は「斉
藤について新しい情報を持ってきたんだぞ。どうやらやつには恋人が
いるらしい」と話す。

 さつきの容態はかなり悪く、医師も「こんな急に悪化するなんて普
通ありえないんですが」と困惑している。斉藤(田山涼成)はケータ
イの呪いのことを思い出して不安になる。そこへ由美と仙堂が現れ、
遭難事件のことを聞こうとする。
 しかし斉藤は「君らに言うことなど何もない!」と頑なに拒否をす
る。

 その夜秋野は智佳を自室に呼ぶ。智佳は「話してくれるのね」と秋
野が由美の言いかけたことを聞けると期待していたが、秋野は智佳の
携帯を預かるだけで何も話さない。智佳は怒り出すが「このことはす
べて私に任せなさい」と秋野は言うだけで何も話そうとしない。智佳
は「もし私が死んだらお父さんのせいだからね!」と感情的になる。

 Bar「M」。山下に会って由美は嬉々としている。山下は「何で学
校にまた来た。いくら仕事といってもあの学校に来るとはよっぽどの
ことだろう」と聞く。由美はケータイの呪いについて話す。由美も
「先生はなんで学校に戻ったんですか。お姉ちゃんのことと関係ある
んですか」と聞く。山下は「なんでそうなるんだ」と眉をしかめる。
由美が「だって、お姉ちゃんと先生は」と言いかけると、反対隣から
咳払いが聞こえてくる。むっとする由美の隣には仙堂がいる。

 仙堂は「で、彼女のお姉さんがどうしたんだ」と口を挟む。しかし
山下は「あんたには関係ない」と相手にしない。山下は「しかしケー
タイの呪いと秋野校長は本当に関係あるのか」と由美に尋ねる。由美
は「遭難事件が事件を解く鍵になっていると思うんです」と答える。
山下は「どうしてそこまでこだわるんだ」と不思議がるが、由美は
「止めたいんです、ケータイの呪いを。大切な人を失うつらさは私が
一番よく知ってますから」と答える。

 その夜、由美はまた姉の夢を見る。学校内を探し回っていると携帯
電話のベルの音がする。由美がある教室で携帯電話を見つけて出ると、
「由美、助けて由美、お願い助けて」という声が聞こえてくる。由美
が「今どこ?」と聞くと、「すぐ近くよ」という答えが返ってくる。
由美が周囲を見回すといきなり背後から首をつかまれる。驚いて由美
は目を覚ます。そして「こんな思い、私1人で十分よ」とつぶやく。

 翌日、由美は仙堂とともに遭難事件を取材するために長野へ行くこ
とにする。
 秋野ら9人の遭難事故と同じタイミングで遭難死した母子のことを
調べるためだ。しかし仙堂は「11年前のことだから無駄足にならな
きゃいいんだけどな」となぜか水を差すようなことを言いだす。由美
は「昨日からなにつっかかってんですか。まさか私に気でもあんです
か?」とからかうが、仙堂は「鏡見てから言え」とはぐらかす。

 斉藤はさつきの看護をし、気分転換のため車椅子に乗せて屋上へ出
てきた。斉藤は「特に何もなければあと2、3日で退院してもいいそ
うだ」と伝えるが、さつきは嬉しそうな顔をしない。さつきは病気持
ちの自分が斉藤の重荷になることがつらいのだ。しかし斉藤は「それ
でも構わないんだ」と言い切る。斉藤はさつきと出会って生きる屍状
態から立ち直れたと感じていた。

 不意に死の予告電話の不気味なメロディーが鳴り出す。斉藤が画面
を見ると「不在着信アリ。宮下さつき 11月18日20時」とある。
斉藤はさつきから少し離れてリダイヤルする。するとまたさつきが苦
しそうにうめく声が聞こえてくるので、斉藤はすぐ切る。そしてさつ
きには「仕事関係の電話だ」と嘘をつく。

 由美は穂高新報を訪れ、秋野ら9人のことを聞く。応対した記者は
救助されたというのに9人はちっとも嬉しそうな顔をしてないので個
人的には妙に思えたという。由美はさらに遭難死した母子のことを聞
くと、この母子は榊あゆみ(いしのようこ)、和子(本田佳純)とい
って地元で花屋を営んでいたという。そして山については慣れている
ので遭難したのは不自然に思えたという。結局母子は見つからず捜索
は打ち切られた。父親はその後も1人で捜索を続けたが、心身ともに
疲れ1年後に富士の樹海で自殺してしまった。榊家にはもう1人娘が
いて当時6歳、今は高校生くらいになっているという。

 特命ウォッチ編集部では編集部員たちが熱心に遭難事件を調べてい
たが、佐久間は無関心に眺めていた。美里(木内晶子)が「本当は事
が重大になってしまって由美をこれ以上巻き込みたくないから取材中
止とか言ってんでしょう?」と飲み物を持っていって聞く。しかし佐
久間は「俺は平穏無事なサラリーマン生活を送りたいのよ」とはぐら
かす。

 そのころ仙堂は地元の警察へ行き、秋野らの遭難事件の資料を借り
て調べていた。その中に秋野ら9人の名前が載っているページを見つ
けると、いきなりそのページを切り離してしまう。調査を終えて車に
乗り込んだ仙堂は、そのページをもう一度眺めた後くしゃくしゃに丸
めてしまう。

 由美は榊一家が経営していた花屋にやってきたが、すでにカメラ屋
になっていた。由美が店内から出てくると、仙堂がいて「やっぱりこ
こだったか」と声をかける。由美は穂高新報で聞いたことを教え、榊
一家は母子遭難後すぐに店をたたみ、残された娘は親戚に引き取られ
たという。由美は仙堂に地元警察で何か手がかりがあったか尋ねる。
しかし仙堂は事件性はなく資料はなかったと答える。

 斉藤は病室でさつきを看病していて、掛け布団をかけなおそうとす
る。すると急にさつきの手が斉藤の手首をつかむ。驚いた斉藤がさつ
きを見るとさつきはひどくやつれた表情をしているので、のけぞり床
にへたり込んでしまう。呼吸を整えて恐る恐るもう一度さつきを見る
と、さつきは静かに眠っている。

 由美は5日間も遭難していたのに救助されてもちっとも嬉しそうに
なかったことがひっかかっていた。由美は、5日間に何かがありそれ
が榊母子と何か関係があるのだろうと推測する。

 斉藤はさつきの携帯を病院のゴミ箱に捨てる。そしてゴミが清掃員
によって収集されてワゴン車に積まれ病院を出て行くのを見届ける。
斉藤は病院の中へ戻り待ち合いスペースを通る。すると備え付けの公
衆電話のベルが鳴り出す。その途端辺りは暗くなり、周りに誰もいな
くなる。

 斉藤は不審に思って受話器をとり耳にあてる。すると死の予告電話
の不気味なメロディーが流れ、その後にさつきのうめき声が聞こえて
くる。愕然とする斉藤に、看護師がさつきの容態急変を伝えに来る。

 斉藤はすぐ病室へ戻る。さつきは苦しそうにうめいている。斉藤が
さつきの手をとるとバラの紋様が浮かんでいる。

 由美は一休みしてカップ焼きそばを食べようとしていると、斉藤か
ら電話がかかってくる。斉藤は切羽詰った様子で「3日前にさつきに
死の予告があった。タイムリミットは今晩8時だ。頼む、知ってるこ
とは何でも話すからさつきを助けてくれ」と訴えてくる。

 由美と仙堂はすぐ東京へ戻るため車を走らす。由美は「やはり遭難
事故で何かあったのは間違いないです。それを聞き出せれば」と仙堂
に自分の考えを話す。
 すると仙堂は急ブレーキをかけて車を止め「もういい、君はこの件
から降りろ」と突然言い出す。由美が「どうして?今さらひきかえせ
って言うんですか」と反論する。仙堂は「これ以上立ち入れば取り返
しがつかなくなる」と厳しい口調になる。しかし由美は「それじゃ死
んだ人は報われない、絶対ひきさがりません」と仙堂の言うことを頑
なに拒むので、仙堂はしかたなく車をまた走らせる。

 特命ウォッチ編集部。佐久間が1人残ってノートを眺めていた。し
ばらくして佐久間はノートを置いて立ち上がる。そのノートの表紙に
は「1994年蓬莱岳遭難事件」の文字がある。

 由美と仙堂はとある橋で斉藤と落ち合う。斉藤はこの橋で2年前に
さつきに会った。11年前の忌まわしい記憶から逃れるために斉藤は
毎日この橋から景色を険しい顔をして眺めていた。そんな斉藤にさつ
きが声をかけたのだという。病気もちのさつきは「同じ場所でも毎日
見ていれば景色は違う。きれいな景色を見たら楽しそうな顔をしなき
ゃ。生きてることを楽しいと思わなきゃ」と感じていて、斉藤にその
ことを伝えた。その言葉に斉藤は生きる気力を取り戻したからさつき
を救ってほしいと頼みこむ。

 そのころ、山下は自分の携帯画面を眺めていた。画面には「学校で
待っててGFag.Q」とある。山下は「何があった」とつぶやく。

 由美は11年前の遭難事故のことを聞き、斉藤は答え始める。斉藤
たちは登山中に大地震にあい、遭難してしまった。軽装だった斉藤た
ちは食料、飲み水に事欠き飢餓状態に陥った。そんな中たまたまあゆ
み、和子母子が通りかかった。彼女たちは食べ物を持っており、極限
状態にあった9人は思わず2人に襲いかかって食べ物を奪ったが、そ
のときはずみであゆみを突き飛ばしてしまい、あゆみは運悪く石に頭
を打ちつけて即死してしまった。和子は泣いて「人殺し!」と叫んで
逃げ走ったため、9人は慌てて和子を追いかけ、和子はその途中足を
踏み外して深みへ転がり落ち死んでしまった。

 由美は「だからみんな遭難事故についてしゃべろうとしなかったん
ですね」と重たい口調で聞くと、斉藤は「だが、私たちが犯した罪は
それだけにとどまらなかった」と続ける。その時死の予告電話の不気
味なメロディーが聞こえてくる。
 少し離れたところに携帯電話があって着信ランプが光っているのが
見える。

 斉藤はそれを手に取りリダイヤルして内容を聞く。仙堂は時計に目
をやり「タイムリミットまで30分ある」と由美に告げる。斉藤は伝
言内容を聞き終えると由美に向かって「どうやら裁きのときが来たよ
うだ。私がさつきの代わりに死ねばきっと……。さつきのこと頼みま
す」と言い残すやいなや、手すりに上って飛び降り自殺してしまう。
落ちた斉藤の手のひらにバラの紋様の痣が浮かび、さつきの手のひら
からは消える。

 由美は斉藤が手にしていた携帯を拾う。画面には「斉藤晃 11月
18日 19時31分」とある。由美がリダイヤルすると、今しがた
斉藤と交わした会話が入っており、斉藤が飛び降りる音で終わってい
る。由美は「どうして、さつきさんの声が入っていたのに斉藤さんの
声に変わっているの?」とますます困惑を深める。


寸  評  真相が少しずつ見えてきました。榊一家のもう1人の娘はおそら
くさやかなのでしょう。秋野ら9人の娘が殺されていくのは和子が殺
されたことに対する復讐といったところでしょうか。これでケータイ
の呪いの意図と明和女学院の紐付けができました。あとは由美の姉の
問題も関連性がありそうです。仙堂が由美をはずそうとするのも何か
知ってそうですし、山下もこれに関わっているのでしょう。ただまだ
わからないのが真利子、何かありそうな感じではありますが、はっき
りしません。ミステリーに慣れてない自分からすると、かなり凝った
仕掛けだなあという感じがしています。

執 筆 者 ケン()

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2. 編集後記
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 NHKの夜ドラマ『どんまい』の舞台巣鴨は私の実家のある街です。冒頭ヒ
ロインの優が自転車を走らせていた商店街は4がつく日に屋台が出て大勢のお
年寄りで大いににぎわいます。「おじいさん、おばあさんの原宿」と言われま
すが、本当にその通りで自転車が通れないほどごった返しています。(ケン)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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