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タイトル:Daily Drama Express 2005/11/11 着信アリ (5)  2005/11/19


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/11/11 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 着信アリ
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜23時15分
キャスト 中村由美(菊川怜)
 仙堂孝之(石黒賢)
 佐久間誠一(升毅)
 柏木真利子(能世あんな)
 西村和也(工藤健作)
 秋野修司(山下真司)
 山下勝彦(津田寛治)
 岡野美里(木内晶子)
 川島武弘(深水元基)
 西野杏 (中山恵)
 松下さやか(佐藤千亜妃)
 東カンナ(菊地美香)
 森尾真紀(野田よし子)
 大山雄介(中山夢歩)
 森谷修介(義田貴士)
 三輪レイナ(仁科仁美)
 丸山ナオコ(矢吹春奈)
原  作 秋本康
脚  本 大石哲也
 高山直也
主題歌  D.D.D. 「Heart」

あらすじ  第5話 「呪いの犠牲者を繋ぐある共通点とは……」

 娘の恭子(小松彩夏)の死を目の当たりにした小田切(大河内浩)
は、家族で撮った写真を眺めながら悲嘆にくれていた。不意に消えて
いたテレビにスイッチが入り、ザーッという砂のような画面が映る。
小田切は電源を切るが、背後に何かを感じる。

 小田切は「誰かいるのか?」と立ち上がって様子を窺うが、そのと
き部屋の電気が消え、死の予告電話のメロディーが携帯から流れてく
る。小田切が手にとって画面を見ると「不在着信アリ11/4 
21時40分小田切隆」とある。不気味に思い内容を聞いてみると、
何かうめくような声が漏れてきたため、小田切は携帯を切ってしまう。

 また背後に何かを感じた小田切は様子を見に行くが、何もない。し
かし隣の部屋のふすまが開いたかと思うと、小田切は見えない何かに
押し倒されて首を絞められる。小田切は苦しそうなうめき声を発しな
がら畳の上を引きずられ、隣の部屋に押し込まれる。そしてふすまが
閉まり、小田切のうめき声が一層激しくなっていく。

 由美が放心状態の恭子の母親に声をかけると、母親は「どうして、
どうして恭子が」と声を詰まらせる。由美も涙を流して恭子の死を悲
しむ。

 特命ウォッチ編集部に戻ってきた由美は、佐久間(升毅)が東都ジ
ャーナルに呼び出されているという話を聞かされる。おそらくまたケ
ータイの呪いについてまた取材協力を要求されているのだろうという。
編集部員たちは口々に「ケータイの呪いでお茶の間大パニック。明日
は大手マスコミが一斉に動く、うちも負けてられない」「(由美に)
現場ルポよろしく」などと気合いを入れている。

 そこへ佐久間が戻ってくる。佐久間は東都ジャーナルから取材協力
を求められたが、断り、さらにケータイの呪いから一切手を引くとい
う。これ以上関わって死者が出たらかなわんと佐久間は諦めた風で、
編集部員たちも万一呪われたらと考えてトーンダウンしていく。

 しかし由美だけは「やです」と突っぱねる。何の罪もない子たちが
ひどい目にあっているのを見て、黙って引き下がれないと由美は強く
感じていた。すると編集部員たちも由美に賛同し、取材続行で一致す
る。しかし佐久間は険しい表情のまま部屋を出て行ってしまう。

 恭子の母親は帰宅するが、家の中が静まり返っているので怯える。
そして奥の部屋へ入っていくと、宙吊り状態で死んでいる小田切を見
つける。恭子の母親はあまりのショッキングな光景に声も出ず、へた
り込んでしまう。

 監察部長に呼ばれた仙堂(石黒賢)は、事件から一切手を引くよう
に求められるが、仙堂は「それはあなたのバックの重圧ですか、それ
とも警告ですか」と不敵に笑う。監察部長は「何のことだ」ととぼけ
るが、仙堂は「自分の権限を利用してこんな露骨な妨害をかけるのは
1人しかいない。覚悟ならできてます。その代わりこの件については
必ずケリをつけます」とこちらも調査続行する決意は変わらない。

 由美は恭子の母親を尋ねて小田切のことを聞く。恭子の母親は「恭
子のことがあったので、慎重に調べると警察からありまして」と説明
する。由美は「携帯の履歴は?手の平に痣は残ってませんでしたか?」
と矢継ぎ早に聞くが、恭子の母親は「わかりません」と辛そうに答え
る。

 恭子の母親は「夫はきっと自殺だと思います。恭子に対する贖罪な
んです」と話す。恭子の母親は小田切がケータイの呪いが恭子にかか
ったのは自分のせいだと思ったのだろうと考えていた。

 由美は、被害者の共通点として父親が同じ大学であることを伝え、
何か心当たりがないかと尋ねる。すると恭子の母親は横田が小田切と
大学時代ワンダーフォーゲル部でいっしょだったと話し始める。

 特命ウォッチ編集部に戻った由美は編集部員たちに自分が調べて分
かったことを話す。それによると、被害者の父親たちは大学時代ワン
ダーフォーゲル部に属していて、11年前同窓会を兼ねて南アルプス
へ登山へ行ったが、思わぬアクシデントにあったという。その日駒ケ
岳でマグニチュード7の大地震が起こり、父親たちは遭難してしまっ
た。幸い5日後に捜索隊に発見されて事なきを得たのだが、小田切は
それ以来この仲間たちと関わらないようにしていたという。

 不審な点が多いため、編集部員たちは手分けしてネットで駒ケ岳大
地震の情報収集をすることにし、由美は被害者の父親たちにあたるこ
とにする。

 明和女学院高等部。さやか(佐藤千亜妃)が教室で本を読んでいる
と、秋野智佳(星野奈津子)が教室に入ってきて、さやかを連れ出す。

 そのころ、山下(津田寛治)は携帯の画面を見ながら「どこだ、君
はどこなんだ」とつぶやいていた。すると足音が聞こえてきたので、
山下は身を潜める。

 入ってきたのは智佳とその仲間、そしてさやかだった。智佳は優里
が犬に襲われたのはさやかの仕業だと責め、胸倉をつかむ。しかしさ
やかは「私に手を出すと、怒りに触れるわよ、この学校に眠る悪霊た
ちに」と冷淡な笑みを浮かべる。

 カッとなった智佳がさやかを殴ろうとすると、山下が「朝っぱらか
らけんかなんて威勢がいいじゃないか」と間に入ってくる。山下は
「どうした、続けてもいいぞ」と止める気がない様子だが、智佳たち
は外へ出て行く。

 山下はさやかに「君は挑発するのが好きなようだな」と探りを入れ
ると、さやかは「挑発ではありません。あれは警告です」と答える。
そして「それよりも10年前の生贄がどうなったか教えてくれません
か?」と聞いてくる。すると山下は「僕には言えない。言う資格がな
い」と苦悩の表情を浮かべ立ち去ってしまう。そのやり取りを偶然そ
ばを通りかかった西村(工藤俊作)が目にする。

 由美は亜紀の父親水野圭介を訪ね、ケータイの呪いについて聞く。
しかし水野は「知らん、なにもない」と怯えるように由美を追い払お
うとする。すると突然死の予告電話の着メロが流れ出す。水野は強い
ショックを受けてうずくまり、苦しそうに血を吐きながら「生き地獄
だ……」とつぶやく。由美は悲痛な表情を浮かべながら救急車を呼ぶ。

 由美は編集部へ戻り、みんなで調査内容を報告しあう。水野は悪性
の胃潰瘍にもかかわらず毎日毎日酒をあおって娘の死の悲しみを紛ら
わせていた。智子の父親も自殺未遂をはかり、裕子の父親は行方不明、
涼子の父親もショックで入院中とみな話を聞ける状態ではなかった。

 由美はケータイの呪いの首謀者は、この父親たちの娘を殺すことで
生き地獄のような思いをさせたいのではないかと推測する。

 さらに遭難についての記事を調べた結果、遭難事故にあったのは
9名。これまでの犠牲者は6名で、由美はあと3人を急いで特定する
ことにする。

 由美は恭子の母親を尋ね、小田切宛の手紙を調べるがワンダーフォ
ーゲル部関係のものはすべて処分されている。しかし保険証書を探し
ているうちに、ひとつの会社ですべて契約していたのに、恭子の学資
保険だけワンダーフォーゲル部関係の仲間のつてで別会社と契約して
いた。その証書には保険会社の営業部長斉藤晃の名刺がつけてあった。

 仙堂は署内に拘束されていたが、監察部長からは「君の言ったとお
りだな。これ以上余計な駆け引きに巻き込まれるのはごめんだ」と言
われ、暗に捜査の再開を認められる。

 水野は病院で療養中だったが、不意に死の予告電話の着メロが流れ
てくる。水野が画面を見ると「着信アリ。11/11 23時38分
 水野圭介」とある。
 水野は慌てて電源を切る。しかし死の予告電話の着メロがまた鳴り
出す。水野はバッテリーを抜いて携帯を放り出すが、それでも死の予
告電話の着メロがかかってくる。水野はベッドにもぐり身体を震わせ
る。

 由美は美里(木内晶子)とともに斉藤(田山涼成)を訪ね、11年
前の南アルプスの遭難事件の取材を申し込む。しかし斉藤は「話すこ
とはない」と立ち去ろうとする。由美たちは「次はあなたのお子さん
が犠牲者になるかも」と伝えるが、斉藤は「自分にはこどもはいない
し、妻とも7年前に離婚したので、失って苦しむ人はいない」と答え
る。由美たちは「ならそのほかの2人を教えて欲しい」と食い下がる
が、斉藤は無視して行ってしまう。そこへ美里の携帯に思わぬ連絡が
入る。

 秋野(山下真司)が校長室に入ると、智佳が自分のイスに座ってい
た。智佳は「校長先生にご相談があるんですけど」と小ばかにしたよ
うに話しかけるので、秋野は疲れたような表情になる。智佳は秋野の
娘で、他校に在籍していたが校内暴力で退学、秋野は自分の権限を利
用して智佳を明和女学院に転入させたのだった。このことがばれると
イメージダウンになるため智佳と親子であることは伏せてある。

 智佳は生贄伝説の死亡者を探す協力をすると言うが、秋野は「余計
な真似をするな。それともうこの部屋には来るな!」と一喝する。智
佳は不満そうな顔つきで校長室を出て行ってしまう。

 特命ウォッチ編集部。由美と美里が戻ってくると、遭難事件につい
てさらに詳しいことが判明していた。それによると9人の他に母子
2人が同じエリアで遭難し行方不明のまま捜索は打ち切られていたと
いう。9人の遭難と何か関係があるのかと由美たちは頭を悩ますが何
もわからない。美里が「そういえば編
集長は?」と聞く。だが佐久間は今日は編集部に戻ってきていないと
いう。

 看護師が水野の診察をして出て行こうとすると、床に携帯電話が落
ちているのに気づいて水野に尋ねる。
 しかし水野は「知らない。自分のではない」と答える。看護師はし
かたなく携帯を預かることにして出て行く。水野はホッとするが、ま
たもや死の予告電話の着メロが鳴り出す。水野は驚き、音がする机の
抽斗を開けると携帯電話が入っている。水野は「バカな……」と驚愕
の表情を浮かべ、ついに外へ飛び出してしまう。しかしまた死の予告
電話の着メロが流れ出す。見ると寝巻きのポケットに携帯電話が入っ
ている。水野は観念したように携帯電話の内容を聞く。するとうめき
声が聞こえてくる。

 由美が1人遅くまで残って調査をまとめていると、佐久間がやって
くる。由美は「やる気になったんですね」と聞く。しかし佐久間は
「女ともめちゃってね、慌てて逃げてきました」と茶化す。由美は
「それならここでなくてもかくまってくれる別の女の人のところに行
けばいいでしょう」と畳み掛けるので、佐久間は答えられなくなる。
 由美は「私たちのこと心配して手を引かせようとしてたんですね」
と確かめる。佐久間は「お前、真実を知ることが恐くないのか」と聞
き返す。由美は「正直恐いですけど、今はこの呪いの連鎖を終わらせ
るのが自分の使命のような気がするんです」と答える。

 佐久間はふと11年前遭難した母子の新聞記事を目に留め「これは
……」と考え込む。由美が「何か知ってんですか?」と尋ねるが、佐
久間は詳しく語ろうとしないので、由美は不審に思う。

 秋野は小田切の死亡記事を険しい表情で見つめていると、携帯電話
の音が鳴りだす。秋野は思わずビクッとして一瞬出るのをためらうが、
出る。電話は水野からで、水野は「秋野、この世に行き地獄はあると
思うか?今からすべてを明かす、今ならまだ間に合うかもしれない」
と告げるが、そこで電話は切れてしまう。

 由美はつかれきった様子でBar「M」へやってくる。店長の森谷は
「最近みんながんばってるね。彼らを見てると昔の佐久間さんを思い
出すよ」と話す。森谷によると佐久間はかつて東都ジャーナルの看板
記者だったという。そんなところに水野から由美に電話がかかってく
る。水野は「望みどおり、すべてを教えてやる」と言い出す。

 そのころ斉藤は恋人のさつきを呼び出し、プロポーズの返事を聞い
ていた。さつきは持病があって子どもが産めないため返事をためらっ
ていたが、斉藤はそれでもいいと言ってさつきを抱き寄せる。

 さつきは化粧を直すためにいったんトイレへ行く。すると残した上
着から死の予告電話の着メロが流れ出す。斉藤は驚き画面を見ると
「宮下さつき 11/14 20時」と出ている。斉藤は「3日後の
20時……これって」とつぶやき内容を確かめる。するとさつきのう
めき声が聞こえてくる。斉藤は電源を切るが、それでも死の予告電話
の着メロが流れてくる。

 さつきが戻ってきて「私の携帯ですか?」と不思議そうな顔をする。
斉藤は「この携帯は私がしばらく預かる。黙って言うとおりにしてく
れ」と怯えながらさつきに話す。

 由美は薄気味悪い神社にやってきて水野に会う。水野はやつれた表
情をしていて「すべてを教えてやるが、知ったところで運命には逆ら
えない。それどころかお前も地獄の炎に焼き尽くされる、その覚悟は
あるのか!」とにじり寄ってくる。

 すると突然死の予告電話の着メロが鳴り出し、水野の身体中から煙
が立ち上がる。見ると水野はうめき声をあげながらだんだん精気を失
いミイラ化していくので、由美は絶叫する。水野はそのまま倒れて死
んでしまう。落ちた携帯が鳴る。
 画面には秋野修司の文字がある。

 翌朝、由美が道を歩いていると仙堂の車が止まっていたので声をか
ける。仙堂はまた捜査に戻ることができ、小田切の遺体を確認したと
ころバラの痣があったという。由美も水野の一件を話す。

 由美と仙堂は由美の部屋に行って朝食をとる。由美の調査した記事
のスクラップブックを見て仙堂は「結構しっかり調べてるな」と感心
する。由美は「仙堂さん、やっぱり被害者の父親たちの関係を知って
たんですね。どこまで知ってんですか。なんで教えてくれないんです
か?」と詰問する。仙堂は「言ったろ、教えるときは俺が決めるって」
と笑っている。

 由美は「もういいです。私はこれから明和女学院の秋野校長を訪ね
てきますから」と出かけようとする。仙堂は「秋野校長のことまで知
ってたのか」とびっくりすると、由美は「やっぱり秋野修司も遭難事
故にあった1人なんですね」と問い詰める。由美の誘導尋問にかかっ
た仙堂は返答に窮してしまうが、自分も秋野に会いに行くと答える。

 仙堂とともに明和女学院にやってきた由美は懐かしい気分になる。
仙堂が「君は成績優秀でモテモテだったのかい?」と聞くと、由美は
「その逆です、私は何をしてもダメで」と答える。そこへ前方から山
下が歩いてくる。それを見た由美は驚いて山下のもとへ歩み寄り、
「ご無沙汰してます、先生」と挨拶する。

 山下も「君は、中村?」と驚く。由美は「覚えてくれていたのです
か?」と嬉しそうな顔をする。山下は「ひょっとして中村の妹か?」
と聞く。由美は「はい中村由美です」と答える。すると山下は急に困
ったように下を向いてしまう。由美は戸惑うが「まだ先生を続けてら
したんですね」と続け、自分の名刺を出して出版社で働いていること
を伝える。

 由美は「先生にお聞きしたいことがあります。どうして10年前突
然学校を去ったりしたんですか?」と尋ねる。しかし山下は「近いう
ちにまた会えるといいな」とだけ言って去ろうとする。由美は「こち
らから電話かけてもいいですか?」と慌てて聞く。山下は「いいけど、
番号は知ってるの?」と聞き返してくる。

 由美は「10年前と変わってないなら知ってます。この10年間一
度も忘れたことありませんでした」と言う。山下は「じゃあ急ぐから」
と言って去っていく。

 仙堂は「今の誰だ?」と聞き寄る。由美は「高校時代の担任です」
と答える。
 仙堂は「惚れてたな。分かりやすいやつだ」と笑う。由美は「そん
なんじゃありません」とカリカリするが、仙堂は「君にお姉さんがい
たとは意外だった。そんなに似ているのか?」と聞く。しかし由美は
「そんなのどうでもいいじゃないですか」と少々いらだって先に行っ
てしまう。

 秋野のもとに真利子(能世あんな)がやって来て警察が来たと伝え
るが、言い終わらないうちに仙堂と由美が入ってくる。

 斉藤は会社を休むことにしてさつきと1日ゆっくりと過ごそうとし
ていたが、突然さつきは持病の心臓発作を起こし苦しそうにうずくま
る。斉藤は「まさか……」と死の予告電話のことが脳裏をよぎる。

 さやかが教室に入ってくると、智佳は「優里が襲われたとき、あな
たが現場から立ち去るのを見た人がいたわ。バラの花を自分の机に置
いたのもあんたでしょ」と問い詰める。さやかは何も言わない。智佳
は「なんとか言いなさいよ!」と迫る。するとさやかは不敵に笑い出
し、そのとたん教室内は地震が起きる。生徒たちは驚いて逃げようと
するが、扉が閉まって出られない。

 秋野のもとに「校長、松下さやかのクラスが!」と真利子が走りこ
んでくる。


寸  評  話が中盤に入り、少しずつ謎が解き明かされていますが、それで
も9人の遭難のほかに2人の母子の遭難があるなど新しい謎が出てき
て、かなりこみいった構成になっています。相当練りこんだという感
じがします。果たして本当に呪いなのか、誰かが操っているのか。秋
野、仙堂、山下、佐久間らの言動を察すると裏がありそうですが、さ
やかは何かに取り付かれていて本当の呪いのように見えます。また死
の予告電話は変幻自在、とても人の手を介した仕掛けには見えません。
こういったところに本当に説明がつくのかどうか、はたまた前者(ケ
ータイの呪い)と後者(学院の伝説)は別々のことなのか、この先の
展開は目を離せません。またひとつ思ったのは、仙堂は由美の姉のこ
とをつかんでいて由美を捜査に引っ張り込んだのかなと見ていたので
すが、由美の姉について仙堂は知らなかったようで、私の予想はここ
でもはずれています。
 このようなミステリーは通常登場人物の誰かが犯人であり、見てい
る側は誰が犯人かと思って見るわけですが、このドラマでは誰が犯人
かというのが見当がつかないので、展開が読めないのだと思います。

執 筆 者 ケン()

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2. 編集後記
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 『着信アリ』は登場人物が多いですね。主要人物を絞り込んで書こうとして
もチョイ役も話の展開に重要な役割を担っていたりするので、人物の整理が大
変です。みんな何かしらの謎を持っている。明和女学院の西村や真利子はただ
の秋野の手下で無視してもよさそうなんですが、西村は10年前と比べて性格
が変わっている、真利子もどこかミステリアスな雰囲気を持っていたりとその
セリフ、仕草を追わないといけません。まさに謎だらけという感じです。(ケ
ン)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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