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タイトル:Daily Drama Express 2005/11/10 大奥 (5)  2005/11/18


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/11/10 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 大奥〜華の乱〜
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 信子[綱吉正室](藤原紀香)
 お伝の方[綱吉側室](小池栄子)
 安子  (内山理名)
 徳川綱吉(谷原章介)
 桂昌院[綱吉生母](江波杏子)
 音羽[桂昌院付きの女中](余貴美子)
 右衛門佐[大奥総取締](高岡早紀)
 柳沢吉保[綱吉側用人](北村一輝)
 染子[柳沢側室](貫地谷しほり)
 牧野成住(田辺誠一)
脚  本 浅野妙子
主題歌  東京事変「修羅場」

あらすじ  第5話 「逆襲」

 意識の遠のく安子(内山理名)の耳に、牧野成住(田辺誠一)や牧
野成貞(平泉成)の励ましの声や、阿久里(萬田久子)の遺書の言葉
が甦る。
 「母上.....お力を」と安子は形見の鶴のかんざしを握りしめる。

 そして扉の隙間からそのかんざしを差し込み、かんぬきを押し上げ
る。

 何回もトライすると、遂に外れ、外に出る安子。

 通りかかった中臈・音羽[桂昌院付きの女中](余貴美子)が安子
を見付け、呼びかける。


 布団に寝かされている安子。宙に伸ばした手を握りしめる徳川綱吉
(谷原章介)。もう少しの辛抱、と続ける。


 −− 将軍家の二人目の若君が産声を上げたのは、朝方でございま
した。

 若君誕生の報が、江戸城中を駆けめぐる。


 廊下でお伝の方[綱吉側室](小池栄子)とすれ違う右衛門佐(高
岡早紀)。安子が湯殿の前で倒れていて、音羽が発見したが、一時は
母子共に危険な状態だった。その頃、湯殿の近くでお伝を見かけたが、
急いでいたようだと言う。
 お伝は徳松を迎えに行くのに急いでいたという。
 それ以上の詮索はしない、右衛門佐。


 桂昌院[綱吉生母](江波杏子)は男子の誕生を喜び、蝶丸と言う
名前を下さる。綱吉もずっと安子の所に入り浸り、蝶丸と過ごしてい
た。

 安子は綱吉に、産まれたのが姫でも、そんなに愛おしく思うのかと
聞く。
 綱吉は、次は姫が欲しいのか、と勝手な解釈。

 そんな様子を、柱の陰から見て、唇を強く噛む信子[綱吉正室]
(藤原紀香)。


 庭で、蝶丸を抱いた安子は、お伝とすれ違う。
 安子は、知らん顔をして通り過ぎようとするお伝を呼び止め、自分
が湯殿での一件を綱吉にも誰にも話していないのは、何故だと思うか
?と問う。そしてお伝の返事は待たず、お伝が子供達の親だから。こ
の件が知れれば、お伝は大奥を追われるだろう。母を失った子がいか
に哀れか、と言う。
 そんなことは知らぬ、とお伝。

 安子は、一度、石段で鼻緒が切れた時に忠告した。今度が2度目。
3度目はないものと思え、と忠告。
 お伝は、世継ぎは徳松だ!と叫ぶ。

 その様子を、右衛門佐が見ている。


 右衛門佐は安子に、湯殿の一件がお伝の仕業かと問いただす。
 安子はこの一件はご内密に、と頼む。


 桂昌院は綱吉に、町人のように妻子の所に入り浸りではいけない。
たまにはむくれているお伝を見舞え。まだお伝は若く、子を産む可能
性がある、と言う。


 綱吉は、嫌々ながらも、お伝の閨へはいる。
 お伝はいきなり、「父子真有り、君子....、長幼序有り」と孟子の
一説をそらんじる。綱吉のお側近くにいる為には、学問を身につけな
ければ、と右衛門佐に習っていると言う。
 気分良くお酒を飲もうとする綱吉。

 お伝は孟子も長幼の序は大切という。是非徳松を世継ぎと、一筆し
たためて欲しいと、綱吉の前に半紙を差し出す。

 たちまち綱吉の顔色が変わり、盃を投げ出すと、お伝は側室。賢し
らに学問など習って、意見などする出ないと言い捨て、立ち去る。
 ほぞをかむお伝。


 信子は、お伝の一件を聞いて上機嫌。そして安子に、蝶丸を世継ぎ
にして貰ったら?自分も後ろ盾になると勧める。
 安子は、蝶丸は次男なのにそのようなことをしたら、世間の目は冷
たくなり、蝶丸が不憫。自分は徳松が世継ぎなら、それでもいいと言
う。

 それでも蝶丸を世継ぎにと勧める信子に、安子は自分の子のことは、
自分が一番よく考えている。子を持ってみて、お伝の気持ちも分かる
ようになったという。

 信子は、右衛門佐に同意して貰おうとする。
 だが、右衛門佐も、長男が継ぐのが筋という。

 信子は急に、安子と右衛門佐が結託して自分に逆らっているように
感じる。それに安子やお伝には子があるのに、自分にだけないという
悔しさもこみ上げてくる。


 綱吉は暇をかこっていた。
 柳沢吉保[綱吉側用人](北村一輝)に、安子の所へ行きたいが、
行くと桂昌院が嫌な顔をするという。
 吉保は、自分の屋敷へいらっしゃれば?染子(貫地谷しほり)も心
待ちにしているし、と誘う。
 でも、染子が誰だか一向に思い出せない綱吉。


 綱吉は吉保の屋敷へ行き、染子を抱く。
 染子の手から、吉保の印籠が落ちる。


 眠っている綱吉。
 起きあがった染子は、自分の腰ひもで自分の首を締めて死のうとす
る。

 気配に目を覚ました綱吉は、自殺しようとする染子に驚く。


 綱吉は、染子の件で吉保を叱責。
 吉保は綱吉の気の済むように染子を処分するという。
 綱吉は、殺せと命じる。
 戸惑う吉保。

 綱吉は、無理をするな。染子は吉保が好きなのだと言う。


 染子は吉保に、綱吉に抱かれるたびに2つの思いに引き裂かれそう
だという。一つは吉保のお役に立てて嬉しいという気持ち。もう一つ
は、吉保に見捨てられたのではないかという気持ち。この2つの気持
ちに引き裂かれ、自分の頭が段々壊れていく気がする。でも、このま
ま壊れてしまったら、もう綱吉のことも忘れにれるかもしれないとい
う。
 吉保は、染子をギュッと抱きしめる。

 それから数日間、続けて染子を抱く吉保。


 −− 明けてその年の春、江戸城では数えで二歳になる蝶丸君の祝
いの宴が催され、安子様のご権勢は、お伝の方様や御台所様をしのぎ、
際だって輝いて見えました。

 無邪気に楽しむ安子と蝶丸。
 いとしそうに蝶丸を見る桂昌院。
 二人をにらむお伝と信子。

 牧野成貞(平泉成)が進物を持って参上。そして安子によかったと
声を掛け、「安子様」と『様』を付けて呼び直す。


 庭で徳松を遊ばせているお伝。
 吉保がやってくる。
 お伝は、泥団子を口に入れようとした徳松の手を払う。
 徳松は、「食うまねをしただけじゃ」と反発。

 吉保は、徳松ぐらいの年になれば、毒と言われたものを口に入れぬ
分別はある。むしろ危ないのは、歩き始めたくらいの頃。丁度、蝶丸
くらいの年。
 庭に落ちている青梅でも口にしたらお命が危ないと囁く。


 お伝は徳松の手を引いて、安子の庭との境をくぐる。そして徳松に
青梅を握らせ、これを蝶丸に食べされるように言う。徳松には毒だが、
蝶丸ぐらいの年には、早く知恵の付く薬になる、と。
 徳松は、蝶丸と遊んでいいと言うことに喜ぶ。

 青梅を握りしめ、蝶丸を庭へ誘う徳松。
 徳松に付いていこうとして、蝶丸は縁側から落ちて泣く。

 徳松は手の青梅を落とす。

 身を隠すお伝。


 綱吉は慌てて蝶丸のもとに駆け付ける。
 徳松を責めないで、と安子。
 蝶丸が無事ならよい、と綱吉。

 安子は、子供達はすぐ仲良くなる。子供達の心に垣根はない。自分
もいつかお伝と仲良くなりたいという。
 綱吉は徳松を世継ぎと認めぬ限り、無理だろうという。
 安子は、認めればいいだろうという。

 綱吉は、安子は変わっている。普通は張り合うものなのに、と。

 綱吉は、安子と居ると安らぐと言って許可を取り、蝶丸の傍らで、
安子の膝枕で休む。
 安子は成住とのことを思い出していた。

 綱吉はふいに、おなごは一生に一人の男しか愛せないのか?まだ、
成住が忘れられないのか?と問う。


 徳松が、蝶丸のお見舞いの花を摘む。

 お伝は徳松を連れ、安子に面会。
 安子は徳松は兄らしく蝶丸を気遣ってくれる、と褒め、また遊んで
欲しいという。
 ニッコリとする徳松。

 お伝は自分を恨んでいないのかと安子に聞く。
 安子は兄と弟の母同士だもの、と言う。
 お伝は将軍家の男子は互いに世継ぎの座を争う仇同士という。
 安子はそのことについて話があるという。

 丁度その時、安子は信子が呼んでいると言われる。
 蝶丸と女中一人と、お伝が安子の部屋に残される。

 お伝は庭に、先日徳松が落とした青梅が転がっているのを見ると、
女中に、でんでん太鼓が汚れている。洗ってくるように命じる。

 蝶丸と二人きりになったお伝。
 庭の青梅を拾うと、ハンカチに包む。そして蝶丸の口に、その青梅
を強引にねじ込む。
 泣き出す蝶丸。
 お伝は、ハッと我に返ると、慌てて蝶丸に吐き出させる。
 青梅は丸ごと出てくる。
 お伝はぐったりした蝶丸のもとを残すと、ハンカチを落としたまま
自室に戻る。


 信子の部屋へ向かう安子。
 だが、途中で信子に会う。信子は、急に蝶丸のもとの顔が見たくな
ったので、と言う。


 染子は吐き気に襲われる。
 それを見て、吉保は、「できたのか?」と問う。
 染子が頷くと、「でかしたぞ!」と喜ぶ吉保。


 安子は、ぐったりしている蝶丸を抱きかかえると、呼びかける。
 女中はおさじを呼びに行く。

 音羽は、落ちていたハンカチを拾う。
 信子はそそくさと自室に引き上げる。

 あまりのことに呆然とするお伝。

 動かない蝶丸。

 懐から丸めた薬包紙を取りだし、高笑いしながら火鉢で燃やす信子。

 実は信子は、お伝が飛び出していった後、その薬包紙の中身を使っ
たのだ。


 −− 勝者と敗者。笑う者と泣く者が入れ替わり、立ち替わりする
のは世の常でございますが、女人の涙を吸い取り、恨み、悲しみの炎
をたぎらせて、大奥という魔界は今日も怪しく動いているようでござ
います。
    明日はいかなる日になるのでございましょうか?


寸  評  蝶丸の命はどうなってしまうのでしょうか?
 また、信子があの薬包紙に包まれていた薬で蝶丸を!?
 染子の子は、綱吉の子?吉保の子?

 友達の、史実に基づいた情報によると、徳松も蝶丸も育たないらし
い。実は、染子の産む子がお世継ぎとなり、吉保、大出世!?
 実は、染子の子供がダークホース!?
 狂ったように笑う、信子の高笑い、迫力があって良かったです。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 先日の編集後記で、本田美奈子.さんと、戸川純さんを間違っていたことを
読者の方に教えて頂きました。お礼と共に、お詫び申し上げます。また、本田
美奈子.さんに、ドットがつくことも後で知りました。

 ところで今、会社の友達の間で流行っているのは、「大奥」と「チャングム
の誓い」です。
 華やかで、女同士の表に影にの争い。そのあたりがキーポイントです。
 テレビ局も、20代後半から30代の女性視聴者を捕まえるには、華やかで
美しいけれども、壮絶な女の争いがある、トレンディー・ドラマの時代劇って、
新しい分野かもしれません。
 一方、新しく始まった「チャオクの剣」は、地味という一言で捨てられ、人
気が出ません。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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