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タイトル:Daily Drama Express 2005/09/17 女王の教室 (最終回)  2005/10/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/09/17 (Sat) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 土曜日の連続ドラマ
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タイトル 女王の教室
局  名 日本テレビ系
放映日時 土曜21時
キャスト 阿久津真矢(天海祐希)
 神田和美(志田未来)
 真鍋由介(松川尚瑠輝)
 進藤ひかる(福田麻由子)
脚  本 遊川和彦
主題歌  

あらすじ  最終話

 この物語は 悪魔のような鬼教師に 小学校6年生の子供達が戦い
を挑んだ一年間の記録

 阿久津真矢(天海祐希)の右の手のひらに残る切り傷。意識が無く、
病院のベッドで点滴を受けている。
 並木平三郎(内藤剛志)が付添っていたが、病室を出る。

 天童しおり(原沙知絵)がやってきて、容態を聞く。
 この何ヶ月か、真矢はほとんど寝ていなくて、食事もろくに取って
いなかったらしい。医者は当分仕事に戻れないだろうと言っていた、
と。
 しおりは、子供達にどう説明しようかと悩む。


 朝、母親・神田章子(羽田美智子)がみんなに、昼間働くという。
みんなのためとテンパっていたけど、自分のことを見つめ直して、
2人のようにいい女になると言う。

 姉の神田優(夏帆)も、今までほとんど学校に行っていなかったと
カミングアウト。勉強かったるいし、友達もイヤな奴ばかりで。でも、
クラスのみんなと仲良しになった神田和美(志田未来)を見て、学校
へ行こうと思った、と。
 これからはなんでも話そう、と章子。

 和美も、私立に行くことにした。本当は優と同じ中学へ行きたかっ
たが、自信が無くて、今まで自分を誤魔化していたけど、真矢と一緒
ならやれる気がする、という。


 朝の道を一緒に歩く和美と章子。
 和美は、章子と武の出会いを聞く。
 武は章子の高校の先輩。ずっと憧れていたけど告白できず武の卒業
式に思い切って、制服の第二ボタンをもらったという。


 朝の教室。みんなやる気で席に着いている。

 でも、チャイムと一緒に入ってきたのは上野教頭(半海一晃)。
 真矢は病気のため、当分学校に来られないので、代わりに自分が授
業をすると言う。
 児童が何の病気かと聞いても、上野は答えず、国語の授業を始める。


 並木が見守っている中、真矢が目覚め、起きあがろうとする。
 並木はそれを押しとどめ、家族に連絡しようとして、真矢の部屋を
訪ねたという。

 真矢の部屋は、線路脇の古いアパートの一室。そこには本が整然と
並べられている。小児医学書まである。
 真矢が寝ているのは、部屋の片隅のソファー。児童のファイルも
1人ずつ作られ、没収物にも所有者名と没収日が書かれている。

 並木は、あんな部屋、いや倉庫?資料室のようなところを見たこと
がない。真矢は、自分が厳しくしたことで児童がおかしなことになら
ないようにと、24時間見張っていたんですね、という。


 並木が校長室の前を通りかかると、しおりが盗み聞きをしている。
 並木も一緒に聞く。

 上野はこのまま病気で真矢に辞めて貰おうという。どうせ教育委員
会に再教育センターに送られるのだから、と。

 しおりが、怒りをあらわに校長室に入り、子供達はみんな真矢を待
っているという。
 上野は、「盗み聞きしていたんですか」とイヤな顔をする。


 6年3組の児童達は、しおりに、真矢のお見舞いに行きたいと言う。

 みんなで病室に行くと、真矢はいなくて、ベッドも片づけられてい
る。

 真矢の部屋へ行くと、そこもキレイに何も無くなっている。わずか
に、タタッキーに付けられていたタグだけが落ちていた。


 みんな学校で、真矢の行方を案じる。まだ3日だが、すごく遠くへ
行ってしまったように思える。

 由介が、問題を起こせば絶対真矢は助けに来てくれる、と言う。

 万引き−−犯罪なので却下。
 他校とのケンカ−−ケガしたら大変。

 三田村誠(鎌田篤)が、いいこと思いついたと言う。ネット上に援
交の募集をかけるのだ。ラブホに連れ込まれそうになれば、きっと真
矢が、「あんたたち、何しているの。いい加減目覚めなさい」と言っ
てくれるはずだ、と。


 佐藤恵里花(梶原ひかり)たち3人が化粧して、オタクっぽい3人
の男達とカラオケボックスにいる。
 でも、一向に真矢は現れない。

 そうこうしているうちに、不良っぽい3人の青年がカラオケボック
スに入ってきて、恵里佳達の携帯を取り上げ、外に連れ出す。

 勇介達が助けようとするが、あっさり気絶されられる。

 ひかるが警察に電話しに行く。

 和美は、「お願い、先生。助けに来て下さい。どんな罰でも受けま
すから」と強く祈る。


 遂に真矢が現れる。
 「あんた誰?」と不良達。
 「この子達の担任です」と真矢。
 「センコー、すっこんどれ」とかかってくる不良達を素手でやっつ
けていく真矢。

 でも、遂に1人の蹴りが入り、真矢は首を絞められる。
 恵里花が大声で叫ぶ。
 真矢は必死の力でポケットのナイフを、不良の太股に突き立てる。
 不良達は怖じ気づいて、逃げていく。

 「あなたたち、何やっているんですか!今はもっとやることがある
でしょう。頭も体も」と渾身の力を振り絞って真矢は言う。


 6年3組の教室で、真矢の身を案じる児童達。


 真矢がいつもの服装で職員室に現れ、もう時間だから、と授業に向
かおうとする。

 でも、上野が、6年3組の授業は自分が続けると言う。すでに真矢
は暴力教師とみんなに知られている、と。
 真矢は、自分は子供達を守っただけという。
 上野は教育委員会から正式に真矢を再教育センターに送るように通
達が来たと告げる。
 近藤は真矢に、何とか今までの方針を改め、世の中の暗い部分を必
要以上に話さないでくれと頼む。
 でも真矢は、自分の方式を変える気はないと言う。
 近藤は、このままでは一緒に卒業式を迎えられません、と言う。


 顔や手に、ケガの痕を残したままの真矢が教室に入り、いつも通り、
授業を始める。
 児童達は次々と昨日のことを真矢に謝る。
 そして和美は、それでも真矢にもう一度会いたかった、と付け加え
る。

 そこに上野が入ってきて、真矢に出ていくよう指示する。

 真矢は出ていくのは上野の方だと言い返す。

 みんなは、そんなことをして、真矢がどうなるのか、不安だと言う。

 真矢は誰でも未来のことはわからず不安になる。だからと言って、
何かを信じたり、すがったりするのはいけない。何をしたら救われ、
何をしたら地獄に堕ちるなどというのは、誰も経験したことがない以
上、何が正しいかは言えない。
 そんなことより、今を大切にするように。みんなのまわりには美し
いものが溢れている。空の星、蝶が舞う。そして、まだ聞いたことの
ない音楽。
 今までやりたいことが見つからないなら、とにかく勉強しなさい。
そして中学へ行きなさい。
 中学、高校と勉強しなさい、と真矢。

 その時、上野が連れてきた人たちが、真矢を教室から引きずり出そ
うとする。
 真矢は彼らに待っているよう命じ、みんなに命を大切にするように
言う。
 みんな、もっと真矢に習いたいと泣き出す。
 真矢は言うべきコトを言うと、堂々と教室を出て行く。


 真矢は荷物をまとめている。
 近藤は、親しくしている私立の校長に話をしようかと言うが、真矢
は公立しか教える気はない。学力や貧富の差があるからこそ面白い、
と言う。

 上野が次の授業があると教師達をせかすが、並木がボソッと、なん
で真矢のようなすばらしい教師が辞めなければならないのか?と言い
出す。真矢は、自らが壁となって立ちはだかり、乗りこえろと言って
いる。
 壁にぶつかったことがないから今の子はグレる。本当は自分たちベ
テランがやらなければならないのに出来ていないと並木。


 しおりが真矢を追い掛け、これからどうするのか聞く。
 真矢は教師を辞める気はないと答える。
 なんでそんなに頑張れるのかとの問いに、教育には奇蹟を起こせる
可能性があるからと答える真矢。
 しおりがいい先生と思われるかなんて関係ない。それは10年後、
20年後に、生徒が決めること、と言う。
 「あなたも教師らしくなったわね」と真矢。


 6年3組の児童達は、上野の授業なんて受けられない。真矢が戻っ
てくるまで、授業ボイコットしようかと言い出す。
 和美が、本当にそうなのかな?今しかできないことをやるべきで
は?と言う。

 上野が入ってくると、みんな着席している。
 教科書を開くよう指示すると、すでにみんな開いている。
 問題が解けた人というと、みんな手を挙げる。


 一月、雪の降る夜。

 神田家では私立の面接の練習。
 章子はあがってしまって何も言えない。
 優に、ビシッとかっこいいところ見せたら?とおだてられて、武が
しゃべり始める。自分はしっかりとした父親ではなかった。それは温
かい家族がいたから。
 自分たちの始まりは、妻に高校卒業の日に制服の第二ボタンが欲し
いと言われたこと。家族を愛している、と武。


 六年生は体育館で卒業式の練習。
 恵里花は和美を、由介とどうなっているのか?と冷やかす。
 卒業を目前にして、カップルがいくつも誕生していた。


 教室で偶然、2人だけになる由介と和美。
 由介は和美に告白しようとしながら、言えない。
 和美は私立に合格し、由介は公立。
 やっと由介が言えたのは、もう和美とは会えないのかな?だった。
 和美は、そんなことないよ、と言う。


 卒業式の歌の練習をしている和美に、章子が武からもらった第二ボ
タンを握らせる。そして好きな人には告白しなさい、と言う。

 武は、自分たちの時は、『仰げば尊し』だったという。
 章子が、教師を尊敬しろと言う押しつけの歌詞が問題になって、ヤ
メになったらしいと説明。
 和美に、どんな歌?と聞かれ、武と章子が歌う。


 和美は武と章子と一緒に学校に向かう。
 校門で会った由介は、一人きりで、いつも通りの服。祖父は二日酔
いで来られないのだ。

 その時、校門のところに座って、タタッキーを手に、タバコを吸っ
ている女性に気づく。
 和美が由介を、母親じゃないかと引っ張っていく。

 由介の母親は、真矢がずっと自分のことを探していてくれた。7年
も放っておいたのに、由介は立派に育っている。卒業式ぐらい行って
やるべきじゃないかと説得されて、と言う。
 「こわくなかった?」と由介。
 「怖かったけど嬉しかった」と、由介の母親は由介を抱きしめる。


 卒業式が始まる。
 和美はここに真矢にいて欲しかったと言う。


 真矢が無人の職員室に入り、席に座ると、パソコンを取りだし、児
童の名を1人ずつ呼んで、プロフィールを削除していった。


 体育館では次々と卒業証書が授与されて行っている。

 削除し終わると真矢は、バッグにパソコンを収め、体育館のドアの
外で中の歌を聴く。

 そしてきびすを返すと、目の前に上野が立っていて、何しに来たの
か問う。
 真矢は近藤から、パソコンを忘れているとの連絡があったという。
 上野は、近藤はわざと卒業式の日に真矢を呼んだのだろうと言う。

 上野は、6年3組の児童には驚いたという。遅刻する子もいない。
給食を残す者もいない。何より、勉強意欲が旺盛。
 私立は無理だろうという子たちも大勢受かった。恵里花、和美、久
子。
 でも、それは真矢は当然知っているだろう。あれからも6年3組の
児童達の様子をそっと見ていたのだから、と上野。


 真矢が6年3組の教室に入ると、和美を初め児童達が教室に駆け込
んでくる。
 まだ卒業式は終わっていないのに何しているの、と真矢。
 由介が、上野が真矢が来ていると教えてくれた。「いいとこあるよ
な、あのおやじ」と言う。

 和美がどうしても真矢に見せたいものがあると言う。黒い布を掛け
られ、教室に運び入れられたのは、あの『友』の卒業制作。その友の
字の左横には真矢のシルエット。久子が書き足したのだ。
 久子が、真矢のおかげで友達ができたと言う。
 ひかるも、大切なことを学んだ、と。
 恵里花は、自分のせいで手に傷が残ってごめんなさい、と。
 田中桃(伊藤沙莉)は、自分のことは自分で考えられるように、と。
 次々にみんな真矢への感謝を述べる。
 由介は、母親を真矢が捜してくれたことの礼を言う。

 最後に和美が、真矢の夢を見たことがある。そこでは真矢はすごく
優しかった。それが本当の真矢だったのだろう、と。

 真矢は、「何くだらないこと言ってるの」と冷たく言う。
 和美が、『仰げば尊し』を歌い始め、みんなで斉唱する。

 真矢は背を向けたまま立ち止まる。
 歌い終わった児童達はすすり泣く。

 「いつまで感傷に浸っているの?ここはあなたたちのいるところで
はないでしょ。早く中学へ行きなさい」

 真矢は教室を出て行き、児童達は本格的に泣き始める。


 タタッキーを手に、橋に立つ由介。
 そこに駆け寄る和美。
 「何?話って」と和美。
 由介はタタッキーを和美にあげると言う。
 「宝物じゃない?」と和美。
 「だから持ってて欲しい」と由介。
 「わかった。じゃあ、わたしも宝物あげる」と和美がポケットから
取りだしたのは、武の第二ボタン。
 「何?」と由介。
 「これ持っていると、卒業式の時好きだった人と結ばれるって」と
和美。

 2人は、アロハと言って別れる。
 「また会えるよな?」と由介。
 「会えるよ」と和美。


 和美は朝、章子に起こされる。
 今日から中学生。セーラー服を着て、鞄にタタッキーを入れ、元気
に駈けていく。


 新学期、並木は子供達にとけ込み、しおりは黒いスーツで子供達に
厳しい。


 和美が蝶を追って走っていくと、真矢が歩いてくる。
 「先生、何があっても先生辞めないんですよね」と和美。
 「そうよ」と真矢。
 「アロハって、こんにちわとさようならと、もう一つ何か知ってま
すか?」と和美。

 やや間をおいて、"I love you." と真矢。
 和美はそれを聞くと、走っていく。
 真矢は微笑む。


寸  評  最後、卒業式は6年3組の児童とうち解けて、『白真矢』登場か、
と思ったのですが、最後まで厳しいままでしたね。唯一、最後の場面
で和美を見送るところだけ、ちょっと微笑みましたが。

 真矢は本当にあんなに児童の事だけに時間を使い続けたのでしょう
か?この先も教師を続けていくと言うことは、毎年、あんなことをす
るのでしょうか?
 元気ならいいですけど、倒れているのでは。それに自分のすべてを
つぎ込んでは、鬱病になってしまうのでは!?

 本当に今、卒業式では『仰げば尊し』を歌わないのでしょうか?恩
師、蛍雪の功、立身出世、故郷に錦を飾る.....すべてを押しつけと
言って排除してしまうのでしょうか。
 寂しいですね。在校生は、『蛍の光』を歌うのでしょうか?

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 最終回、書き上げてみると、結構ボリュームがありました。
 秋ドラマの集計と準備をしていたら、すっかり配信が遅くなってしまって済
みませんでした。

 そういえば、今度「花より男子」が始まるに当たって、評判の「流星花園」
を見てみたいとずっと思っていたのですが、このたび、うちで受信可能な地方
局で毎週金曜日に放送されることになりました。
 金曜日は、「花より男子」漬けの一日です。

 実はこれ、マンガを読んでいないのです。確かに話題だったのですが、読み
損なったらそのままで。

 当時読んでいたのは「有閑クラブ」。そういえば、「有閑クラブ」をドラマ
化したら、どこまで豪華にできるのでしょうか?(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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