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タイトル:Daily Drama Express 2005/10/14 着信アリ (1)  2005/10/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/10/14 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 着信アリ
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜23時15分
キャスト 中村由美(菊川怜)
 仙堂孝之(石黒賢)
 佐久間誠一(升毅)
 柏木真利子(能世あんな)
 西村和也(工藤健作)
 秋野修司(山下真司)
 山下勝彦(津田寛治)
 岡野美里(木内晶子)
 川島武弘(深水元基)
 西野杏 (中山恵)
 松下さやか(佐藤千亜妃)
 東カンナ(菊地美香)
 森尾真紀(野田よし子)
 大山雄介(中山夢歩)
 森谷修介(義田貴士)
 三輪レイナ(仁科仁美)
 丸山ナオコ(矢吹春奈)
原  作 秋本康
脚  本 大石哲也
 高山直也
主題歌  

あらすじ  第1話「女子高生の携帯に広がる呪いの連鎖」


 明和女学院高校OGの女子大生水野亜紀(小阪由佳)は、恋人とプ
ールに来ていた。プールサイドのテーブルに携帯電話を置いて泳ぎに
行こうとしたところ、設定した覚えのない不気味な着メロが鳴り出す。
不審に思って着信履歴を見てみると、かけてきたのは自分自身だった。
しかも時計は21時40分なのに、履歴には21時44分と表示され
ている。思わず亜紀がかけなおすと、水におぼれてもがく声が聞こえ
てくる。恐くなった亜紀は慌てて切り、逃げるようにプールに飛び込
む。

 亜紀はプールの中を泳いでいたが、ふと水面に顔を出すと周囲は真
っ暗で誰もいない。不安になった亜紀は助けを呼ぼうとするが、突然
水の中に引き込まれる。水の中をもがく亜紀。その声はさっき携帯電
話から聞こえてきた声だった……。

 東都出版株式会社。中村由美(26)(菊川怜)が黙々と原稿に赤入れ
をしている。赤入れは原稿のほぼすべてに及ぶ。作業が終わりすぐ
「水沼さん、チェック終わりました」と原稿を持っていくと、水沼は
真っ赤に訂正された自分の原稿に「なんだよ、これ」と憮然とする。
が、由美は「携帯を核にしたトータルソリューションの研究開発は日
本理科大の方がはるかに斬新ですので書き直しました」と事も無げに
言う。

 当然、水沼は不快になり他の社員に再校正を依頼する。由美は「古
い情報をそのまま載せるんですか?」と意見するが、無視される。

 そこへ編集長の机の携帯電話のベルが鳴る。編集長は不在でいない。
さっきから何度も鳴ってくるので、由美はいらだって電話に出、「留
守電設定しときますので、勝手に入れてください」と押し付ける。そ
こへ編集長が戻ってくる。由美が「さっきから鳴りっぱなしでしたよ」
と伝えるが、編集長は「あっそう」と素っ気無い。するとまた電話が
鳴る。編集長は「悪いけど机の上片付けてくれる」と由美に頼み、携
帯電話に出ながら歩き去ってしまう。

 携帯電話で話し始めた編集長の顔色がしだいに変わる。相手は常務
で、さっきぶしつけな応対をした社員がいると文句をつけてきたのだ。
編集長は平謝りだが、由美は気にもとめない。

 見かねた同僚の女子社員が由美をBar「M」に連れて行き、日ごろ
の世間知らずな言動を注意する。しかし由美は聞く耳を持たないばか
りか、カウンターのテーブルに資料を広げて調べ物をする始末。由美
は半年前まで大学の研究室にいて、次世代型の携帯の研究をしていた
が、契約を打ち切られてチームは解散、教授の紹介で東都出版にやっ
てきた。そして今も独学で研究を続けている。

 店長の森谷修介(38)は研究一辺倒な由美に苦笑し「男紹介しましょ
うか、恋のひとつもすれば人生変わるんじゃないですか」とすすめる
が、由美は「いいですよ」と迷惑そう。同僚の女子社員が「気になる
人でもいるの?」とけしかけてくるが、「別に」と相手にしない。

 店を出て一人家路に向かう途中、由美の脳裏に「気になる人でもい
るの?」という声が聞こえてくる。由美は携帯電話を手にし、アドレ
ス帳から「山下勝彦」を選択しかけて、考え込みやめる。「覚えてい
るわけないか……」と由美はため息をつく。

 由美が歩いていくと、4人の女子高生がテストの答案を見せあいな
がら「こんなテスト親に見せたらまたあれこれ言われるよ」と騒いで
いるのが見える。女子高生たちは「燃やしちゃおうよ、こんなの」と
答案に火をつける。由美は「危ないなあ」と眉間にしわに寄せるが、
不意に火が女子高生の1人佐々木裕子(湯川舞)に燃え移る。火のつ
いた裕子は全身火ダルマになって階段を転げ落ち死んでしまう。

 由美と3人の女子高生(明和女学院高生)は警察で事情聴取を受け
る。女子高生たちは恐々と「ライターでつけた火が燃え移った」と答
えると、刑事は由美に「間違いありませんか?」と尋ねる。由美は
「そうですが……火がスカートに飛び火したようには見えなくて」と
腑に落ちない様子で答える。それを聞いた女子高生の1人が「もしか
してケータイの呪いじゃ……」とつぶやく。

 刑事たちは事故ということで処理することに決めるが、不審さが消
えないでいた警視庁捜査一課警視正の仙堂孝之(35)(石黒賢)は調書
を見直す。

 一方由美は取り調べが終わった後自分も明和女学院出身ということ
で女子高生たちに話しかけ、にケータイの呪いについて尋ねる。それ
によると裕子にも二週間前に死の予告電話が携帯にかかってきて、そ
のとおりの状況で裕子は死んだのだという。「誰かに殺されたんです。
ケータイを通じて指名されるんです、次はお前だって……」と女子高
生たちは暗い表情で俯く。

 由美が帰ろうとすると、仙堂が声をかける。仙堂は調書から由美が
科学誌ジャパンサイエンスに勤めていることを知り、捜査に協力して
欲しいと申し出る。由美は「下っ端の刑事にやらせれば済むことでし
ょ?何か目的でもあるんですか?」と怪しむ。仙堂は「いや、この事
件に個人的に関心があるだけ」とお茶を濁す。由美は「余計なことに
巻き込まないでください」とはねつけて言ってしまう。
 しかし仙堂は由美を見送りながら「運命の糸には逆らえないよ」と
不敵に笑う。

 その夜、由美は学校で姉を必死に探す夢を見る。そしてようやく見
つけて駆け寄ろうとした瞬間誰かに足をつかまれ、驚いて目を覚ます。

 翌朝、インスタントの焼きそばを食べながら新聞を見ると昨日の事
件が載っている。ふとケータイの呪いが頭をよぎった由美は「ばかば
かしい」と新聞を閉じる。

 出社してきた由美がエレベーターのボタンを押すと静電気が走って
びっくりしてしまう。由美は「なんかやな予感……」とブルーな気分
になる。

 そんな予感が的中したのか、編集部に入ってくるなり由美は編集長
から辞令を渡される。行き先は「特命ウォッチ」という編集部。落ち
こぼれ社員を集め、胡散臭い記事を書いていて社の面汚しとまで言わ
れる部署だった。

 由美は仕方なく荷物をまとめ特命ウォッチ編集部へやってくる。中
に入ってみると埃っぽい薄暗い部屋で「UFO」「爬虫類」「ジェイ
ソン」「サダコ」といったようなネタを探しているオタクっぽい人や
バーのホステスみたいたちがいるので、由美は顔を引きつらせる。

 ニット帽姿の編集長の佐久間誠一(45)(升毅)は「うちは総合娯楽
誌なんだけど、年々発行部数が落ちて、いまやメルマガを出すだけに
なってて。まあ沈没しかかった泥舟にようこそっていう感じだけど」
とあっけらかんと説明する。しかし急に深刻な顔つきになると「おま
え昨日妙な事件に遭遇しただろ。ケータイの呪いとか。さっそく取材
に行ってこい」と由美を外へ押し出す。

 「冗談じゃないわよ、なんであたしが」とぶつぶつ言いながら由美
が外に出てくると、いきなり背後から「俺の力を甘く見たな」と仙堂
の声がする。仙堂はジャパンサイエンスの専務の娘の万引きをもみ消
したことがあり、圧力をかけて由美を特命ウォッチへ左遷させたのだ
った。愕然とする由美に仙堂は「もしケータイの呪いの捜査に協力し、
事件が解決したあかつきには元の部署に戻すようにかけあうぞ」と取
引を申し出るが、由美は「あんたって最低ね」と無視しようとする。

 仙堂は「君がこんな掃き溜めみたいなところで仕事をしてたら、君
を世話した教授もがっかりするんじゃない?君だって佐々木裕子の奇
妙な死に方が気になってんだろう?」と引き下がらない。由美は「ど
うして?どうしてそこまでして私を?」と根負けしたように聞く。仙
堂は「君はパズルのピースだからだ」とにやりとし「協力するのかし
ないのか、どっちだ?」と回答を迫る。

 明和女学院高校。裕子の友人3人は教室で学年主任の西村和也(44)
(工藤俊作)から卒業式までの謹慎を言い渡されていた。そこへ柏木
真利子(26)が入ってきて警察が事情聴取に来たと伝える。

 西村のもとを訪れたのは仙堂と由美だった。由美は西村に自分が明
和女学院の卒業生であることを伝えるが、西村の記憶にはない。仙堂
は佐々木裕子の日ごろの様子を聞きたいと要件を伝える。西村が事故
なのになぜ深く立ち入るのかと警戒するので、仙堂は形式的なもので
すと説明する。

 西村は「担任からは成績優秀で明るくクラスのリーダー的存在だっ
たと聞いています」と答える。仙堂が「悩み事がありませんでしたか
?友人関係は?」と聞くと「特に問題ありません」と事務的に答える。
仙堂がさらに「家庭環境は?」と聞くと、西村は「あらさがしのよう
だ」と不快がる。仙堂は「これがマニュアルなもんで」と愛想笑いを
浮かべるが、西村は「お答えすることはありません。これ以上うちの
生徒に関わって騒ぎを大きくしないでいただきたい」と仙堂を牽制し
て立ち去る。

 由美は「西村先生って昔は生徒思いな人だったのに」と戸惑う。仙
堂は「今の校長になってから徹底した管理教育に変わったんだ。最近
は都内でも有名な進学校になった。学校が変われば教師も変わるさ」
と説明する。

 西村のもとに校長の秋野修司(59)(山下真司)が真利子とともにや
ってくる。
 明和女学院には10年に1度の呪いの伝説があった。10年前にも失踪
事件が発生していて、理事長選を控える秋野は物騒な事件でイメージ
ダウンになることを気にしていた。

 真利子が駅の階段でホームレスに突き落とされて入院した教師の代
理でやってくる山下勝彦(32)(津田寛治)の履歴書を差し出す。それ
を一緒に見た西村は「校長は覚えていらっしゃいませんか?」と険し
い顔つきになる。

 山下がホームレスの集落を歩いている。そのうちのひとつのテント
に入り「どう、景気は?」と尋ねる。ホームレスは「ぼちぼちでんな」
と煙管をいじりながら答える。山下はポケットから現金の入った封筒
を投げ渡して出て行く。

 由美は「どうすんですか、これから。自殺じゃなければ事故ですよ」
と少々疲れた様子だが、仙堂は「もうひとつある」と他殺の可能性を
ほのめかす。由美は「あれは偶然が重なっておきたことですよ」と呆
れるが、仙堂は「偶然も重なれば必然になる。恨みを持っているやつ
がいるか調べてくれないか。警察が動くと怪しまれるからな」と由美
に調査を依頼する。そのやりとりを松下さやか(17)(佐藤千亜樹)が
離れたところで見ていた。

 由美は下校してくる牧村智子(17)(松嶋初音)を捕まえて、裕子が
誰かに恨みを買っていなかったかと尋ねる。すると智子はアイコとい
うクラスメイトと大ゲンカしたことがあったことを思い出す。

 仙堂と由美はさっそくクラブにやって来てアイコを呼び出す。アイ
コは学校で浮いた存在で裕子はいろいろとおせっかいを焼いていた。
しかし裕子はクラブ仲間と楽しくやっていたので煩わしく思っていた。
そんなある日、アイコはクラブでお酒を飲んだことが学校にばれてし
まい、それを告げたのが裕子だと思い大ゲンカをしたのだった。

 アイコは「あんなやつ死んでせいせいした」と吐き捨てる。それを
聞いた由美は「犯人じゃないですね。もしそうなら堂々と死んでよか
ったなんて言わない」と判断する。しかし仙堂は「素人だな。そう思
わせるのが向こうの手口かもよ」と疑っている。由美は「疑り深すぎ
る」と呆れるが、仙堂は「それが俺の仕事だ」と飄々と答える。

 由美は釈然としないまま帰途につくが、背後に物音を感じて恐くな
り走って帰る。辺りに誰もいないのを確かめて由美は部屋の鍵を差し
込もうするが、その瞬間発火してドアが炎上する。

 仙堂が現場調査にやってきて「廊下やドアノブから大量のリンが検
出された」と由美に伝える。リンは50度程度の熱で発火する性質があ
った。由美は部屋の片隅にへたり込みながら「一体誰が」と首をかし
げるが、仙堂は「決まってんだろ、佐々木裕子を殺したやつさ、君が
やたらとかぎまわるから」と断定し、「佐々木裕子のスカートにリン
が付着してなかったか調査してくれ」と依頼する。スカートにリンが
ついていればちょっとした摩擦や熱で発火する可能性が高いからだ。

 翌朝、由美が出社すると、佐々木が泊り込んでいた。「編集長何し
てんですか」と不審がる由美に佐々木は「いやぁ〜帰ったら家の前に
女が2人鉢合わせてさ、逃げてきたのさ。しかも2人が元親友同士で
さ。女同士の友情は男女関係と同じだね。関係が深くなればなるほど
冷めたときに憎しみが深まる」と自分の女性関係に頭を悩ませていた。

 由美は学校で智子を待っていたとき、他の生徒たちの「サトッチの
ホームページ見た?」「カラス捕まえたんだ」という会話を思い出す。
由美は慌ててパソコンで智子のホームページを検索し、飛んでいるカ
ラスをクリックする。すると秘密の小部屋のページが現れる。由美は
ページを開こうとするが、パスワードでロックされている。

 由美は「編集長はパソコンのパスワードってなに入れてます?」と
尋ねる。佐久間は「ニックネーム」と答える。由美が「サトッチ」と
入れてみると中に入ることができた。
 見ると、「裕子ウザイ」「死ね、 死ね」「火ダルマ作戦」などが
書き込まれた掲示板が出てくる。

 仙堂と由美は予備校の前で待機し、出てきた智子を捕まえる。裕子
のことをうざく思っていた智子は裕子のスカートにリンを刷り込み、
テストの答案を燃やさせ、スカートに飛び火するように仕組んだのだ
った。すでに他の2人の友人も一部始終を白状しており、智子は言い
逃れできなかった。

 仙堂は警察署に智子を連れて行こうとする。由美は「死の予告電話
があったってあれはうそなの?」と聞く。智子は「知らない、あれは
裕子がそう言ってただけ。私はそれを利用してやったの」とやけ気味
に答える。由美はさらに「じゃあプールで死んだ先輩の話は?」と聞
くと、智子が「あんなの噂話でしょ」と煩わしがるので、仙堂と由美
はわけがわからなくなる。

 不意に智子の携帯に、不気味な着メロが鳴り響く。驚いた智子が画
面を見ると着信履歴に「牧村智子 20時30分」と表示されている。
智子は死の予告電話と知って、携帯を落とし怯えた顔で走り出す。由
美は携帯を拾い上げかけなおす。すると泣き叫ぶ智子の声と踏み切り
の音が聞こえる。現在時刻は20時25分。仙堂と由美は慌てて智子
の後を追う。

 そのころ山下は鋭い眼差しで明和女学院高校の校門の前に立ってい
た。


寸  評  ミステリーは興味があるほうではないのですが、謎があるだけに
最後まで見たいという気にはなります。着信履歴が自分で、しかも時
刻が未来。着メロも自分が設定したものでない、おまけにかけなおす
とつながる、一体なんなんだろうと思ってしまいます。とはいえ、そ
れが納得のいくような、言ってみればマジックの種明かしのようにち
ゃんと解明されるといいのですが、謎のままだったり、理屈が通らな
いような説明で済まされるガクッときてしまうので、そうならないこ
とを期待します。

執 筆 者 ケン()

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2. 編集後記
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 先週は風邪をひいてしまい、治りきらないうちに資格試験に行ってさらに悪
化させてしまいました。着信アリが放映されると決まった9月半ばはまだ暑か
ったので、ちょうどいいかなと思いましたが、ここ1ヶ月で急速に寒くなって
きて、番組を見てると寒さが倍化してくるような気がします。(ケン)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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