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タイトル:Daily Drama Express 2005/09/08 女系家族 (10)  2005/09/13


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/09/08 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 女系家族
局  名 TBS系
放映日時 木曜22時
キャスト 浜田文乃(米倉涼子)
 矢島藤代(高島礼子)
 矢島千寿(瀬戸朝香)
 矢島雛子(香椎由宇)
 梅村芳三郎(高橋克典)
 大野宇市(橋爪功)
 矢島嘉蔵(森本レオ)
 矢島芳子(浅田美代子)
 矢島良吉(沢村一樹)
原  作 山崎豊子
脚  本 清水曙美
主題歌  今井美樹「愛の詩」

あらすじ  第10話「大逆転!復讐の切り札」

 梅村芳三郎(高橋克典)の申し出を断り、山道を歩く浜田文乃(米
倉涼子)は歩き疲れて農地に迷い込む。情け心をおこした芳三郎が車
で引き返し文乃を探すが、文乃に気付かずに行き過ぎる。芳三郎は文
乃と別れた場所まで行くが、「柄にもなかった」と捜索を止める。

 文乃は一台の車を見つけ助けを求める。搬送先された病院の医師・
中原有美子(朝加真由美)が文乃を担当する。文乃は肺水腫をおこし
かけ母体も胎児も危険な状態、独身で身よりもないので身内にも連絡
が不能、予定日より2ヶ月早く陣痛が始まり妊娠中毒症も併発してい
るので予断を許せない。

 矢島家。叔母・芳子(浅田美代子)より相続が片付く前祝として月
見をしようと提案がある。藤代(高島礼子)も千寿(瀬戸朝香)もあ
の女が現れてから気分の悪いことばかりだったからと久しぶりの気晴
らしに大乗り気。

 病院。文乃は息も絶え絶えの様子で有美子に赤ちゃんを助けてほし
いと頼む。
 文乃は朦朧とする意識の中、嘉蔵(森本レオ)の「文乃約束だよ。
ここまで頑張ってきたんじゃないか。希望を捨てちゃいかん。頑張れ」
という励ましの声を聞く。文乃は意識を取り戻す。やがて男の子が無
事に産まれる。

 矢島家。金正六郎(海東健)も呼ばれて月見の宴が行われている。
藤代は上機嫌で六郎とは初対面とは思えない、いずれ金正家の両親と
も会いたいと話す。芳子は、大野宇市(橋爪功)が提示した財産の仕
分けについて藤代と千寿が納得したのか念を押す。矢島雛子(香椎由
宇)は六郎の前で相続の話を持ち出されて嫌な顔をするが、芳子は相
続が頓挫したら縁談どころではないと心配している。藤代は宇市と山
見をした結果、いじりようがないくらいかっちりとしたものだったの
で了承したと話す。
 千寿も藤代が応じたから異存はないと答える。藤代は次の相続会議
で了承すれば完了するとご機嫌な様子。

 小林君枝(伊佐山ひろ子)の部屋。宇市が相続問題に片がつけば
「女狐との泥仕合も千秋楽」と安堵している。そこへ入院中の文乃か
ら宇市に一昨日男の子を出産したと連絡が入る。

 矢島家。藤代の携帯に宇市から連絡がある。平塚の病院で文乃が男
の子を出産、明日宇市が確認に向かうとのこと。雛子は「あの女のせ
いで折角のお席が台無しじゃない」と怒って中座する。

 矢島屋。良吉(沢村一樹)と木村かおり(田丸麻紀)は階段を無言
ですれ違う。かおりが席に着くと文乃から携帯に連絡が入る。

 病院。宇市が文乃を訪ねて来る。文乃は宇市から5日後に親族会議
があると聞くと、その前日出産のごあいさつに伺いたいと申し出る。
宇市は親族会議の前に文乃が何か問題を起こさないかと危惧するが、
文乃はこれで最後だからと説明する。病院には君枝もついて来ており、
二人は腕を組んで病院玄関を出て行く。かおりが二人と入れ違いに現
れ、その姿を目撃する。

 文乃の病室。かおりは文乃に玄関で宇市と君枝を見かけたこと、君
枝は宇市のいい人らしいと話す。文乃は君枝に心を許していたことを
思い出しぞっとする。文乃はかおりに「誰にも頼めない大事なお願い
があって、認知の手続きに行ってほしいんです」と頼む。文乃は嘉蔵
が亡くなる前に認知の方法を言い残していったことを明かす。かおり
は、矢島家の人に何をされるかわからない大変なことをしようとして
いると一瞬ひるむが、文乃は「目的はお金ではありませんから」と説
明する。
 文乃は「私の部屋に入って写真立ての後ろに隠してある認知届のコ
ピーと認知受理書を取り出してください。そして港区役所で出生届を
出した後、寒江市役所に社長が遺して下さった認知受理書を持って行
ってください。そこで戸籍謄本を取って来ていただきたいのです」と
頼む。かおりは文乃に頼まれた通り、部屋へ行き手続きを済ませる。

 矢島家。宇市は文乃が挨拶に来たいという話を持ちかけると、藤代
らは難色を示す。宇市は挨拶だけだからととりなすと、芳子が文乃は
晴れ自慢に来たいんじゃないと言う。日陰の立場の女だから子どもが
産んだという晴れ自慢をしたいのだと説明する。藤代は断ってもいず
れ来たいと言うのだから、文乃の晴れ自慢というのをとくと見てみま
しょうと了承する。藤代は宇市に「2時に来るように伝えてください」
と連絡を頼む。

 ホテルの部屋。藤代が芳三郎に文乃が本宅伺いにやって来るという
話をしている。
 芳三郎は矢島さんの子どもと認知されていない子どもなど怖れるこ
とはない、総領娘として毅然としていればいいとアドバイスする。藤
代は文乃の本宅伺いに芳三郎も同席してもらえないかと頼む。芳三郎
は断ろうとするが、藤代の寄付という言葉に負けて了解する。

 文乃のマンション玄関。文乃が部屋に向かおうとすると芳三郎が声
をかける。
 芳三郎は文乃の本宅伺いの日に矢島家に行くことを話す。文乃は藤
代から頼まれて自分に近付いたかを聞くと、あなたを助けてあげたい
とアドバイスしてあげただけと居直る。文乃は藤代に芳三郎の本性を
話すと脅すが、芳三郎は藤代は文乃の話など信用しないとあざける。

 回想シーン。嘉蔵は文乃に産まれた子が男の子だったら嘉夫、女の
子だったら初乃と名づけてほしい、自分が産まれて来ることを待ちか
ねていたことを伝えてほしいと頼む。嘉蔵は産まれた子が男の子だっ
たら、矢島家を立て直してやってくれと言った。

 嘉蔵は文乃に矢島家で受けた屈辱的な仕打ちを打ち明ける。幼い藤
代と嘉蔵が紙ふうせんで遊んでいると、姑・かね(佐々木すみ江)が
現れ、いい気にならないことね、婿養子は使用人も同然、矢島家のし
きたりに従い女系家族を守ること、貧乏人のせがれを取り立てたこと
を一生恩義に感じて働きなさいと叱責されたことがあった。
 また、藤代が出戻ってきた時は、藤代が養子をもらって藤代の部屋
に入っていた千寿とのいさかいに巻き込まれた。藤代は出戻りでも総
領娘である自分は元の部屋に戻る権利があると主張し、千寿は矢島家
を捨てて出て行った藤代には部屋を使う資格はないという争いだった。
嘉蔵は「譲り合って」と仲裁に入ると、藤代は婿養子のお父さんに言
われる筋合いはないと言い、千寿はお母さんも婿養子のお父さんには
何を頼んでも役に立たないとさげすんでいた。

 嘉蔵は、姑や娘たちから冷遇され肩身の狭い境遇だったことを振り
返って、代々の婿養子たちも屈辱的で心ない仕打ちを耐え忍んできた
に違いない、女系という恥じることを知らない、おごりたかぶったあ
われな女たちの巣すべてを焼き尽くしてほしい、親としてできる最期
の仕事なのかもしれないと文乃に自分の復讐を託す。

 本宅伺いの日。着物に着替えた文乃は嘉蔵の写真に向かい「嘉蔵さ
んの無念を晴らして参ります」と声をかける。

 マンション前で、文乃はかおりから書類を受け取る。文乃は「ゆっ
くり構えて、今まで言えなかったことを言ってやればいいのよ。社長
があなたを守ってくれる」と励ます。

 矢島家。藤代は芳三郎を皆に婚約者と紹介する。芳子と千寿は結婚
したら家元夫人になるのかしら?婿養子に入るのかしらと牽制する。
藤代は皆さんには関係のないこととはぐらかすが、良吉は芳三郎に矢
島家を乗っ取られかねないと冗談めかして話す。芳三郎は自分は扇子
しか持ったことがないので事業はできませんと言う。

 文乃は矢島家に向かいながら、今まで藤代らから受けた屈辱的な仕
打ちの数々を思い出している。

 矢島家。約束の2時を過ぎても現れない文乃に藤代たちは苛立って
いる。宇市が電話してみると言うが、藤代はこちらから催促の電話を
かける必要はありませんと制止する。

 文乃が矢島家の前に到着する。


寸  評  原作者の山崎豊子によると、「女系家族」の主人公は影のような
存在の嘉蔵ということです。今回は嘉蔵の復讐劇の序章という感じで、
嘉蔵の出番が多かったです。まるで時代劇のあだ討ち的な世界だと思
います。矢島家の三姉妹はすべて美形ぞろいですが、叔母は浅田美代
子で庶民的な感じで顔の系統が違います。もっと似通った系統の女優
さんをキャスティングしてほしかった気がします。最後のどんでん返
しが面白いので、どのように映像化されているのか楽しみです。

執 筆 者 たま()

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2. 編集後記
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 9月3日、2回目の愛知万博に行きました。前日(25万人近く)ほどではな
いにしても19万人の人出、シャトルバス送迎のある名古屋空港駐車場で2時間
待ち、万博会場に入るまでは1.5時間かかりました。子どもが並んで買ったバ
ラのソフトクリームの上の部分を買った途端に落としてしまう出来事などあり、
空いている外国館やロボットステーションを見て帰って来ました。
 公園などの遊具についてちょっと怖い話を聞きました。2002年に遊具に関す
るガイドラインが設けられましたが、それ以前の遊具には何ら制限も基準もあ
りませんでした。そのため、事故を起こした場合、子どもが悪いということに
なってしまっていたそうです。箱型のブランコなどは総重量が200キロもあり、
子どもが後から押した場合は重みで跳ね返って頭に当り重症を負うというケー
スもあったそうです。今設置されている遊具の80%は、基準のない時代に作ら
れたものなので、公園で子どもたちを遊ばせる時には、遊具は安全なものでは
ないという認識を持った方がよさそうです。(たま)

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