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タイトル:Daily Drama Express 2005/08/09 がんばっていきまっしょい (5)  2005/08/15


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/08/09 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル がんばっていきまっしょい
局  名 フジテレビ
放映日時 火曜22時
キャスト 篠村悦子(鈴木杏)
 関野浩之(錦戸亮)
 田中三郎(内博貴)
 大野仁美(石田ゆり子)
原  作 敷村良子
脚  本 金子ありさ
主題歌  −

あらすじ  第5艇

 男子部員の怒りを買って艇庫を追い出された悦子(鈴木杏)たちは
浜辺で途方にくれていた。多恵子(岩佐真悠子)は「何よあいつら!」
と息巻くが、利絵(相武紗季)は「悪いのはうちらよ。男子に気ぃ使
ってなかったし」と反省しきりでいる。

 そんな様子を遠くから見やった浩之(錦戸亮)は、キャプテンの恭
一(北条隆博)に悦子たちを許してはどうかと持ちかける。恭一も
「あいつらはともかく中崎はかわいそうだからな」と仲直りすること
に同意する。しかし、他の男子部員は悦子たちが出て行ったので、部
室を目いっぱい使えてのびのび練習できると大喜び、恭一は何も言え
なくなってしまう。

 悦子は「男子に話してくる。ブー(浩之)に間に入ってもらうんよ。
絶対味方してくれる」と切り出し、みんなもそれに同意する。しかし
利絵の表情は心なし浮かない。

 一方、浩之も「あいつらも反省していることやし、篠村に話してみ
ます。篠村のやつは結構話分かるやつですし」と男子部員を熱っぽく
説得していた。すると「ラ〜ブやな。おまえ篠村のこと好きなんやな」
とからかわれてしまう。浩之は動揺し「ち、違います。あいつは天敵
です。あいつは男女であだ名はヤバネェだったんですよ」と弁解し、
さらに昔ジャングルジムの取り合いで争いになったときに突き落とし
てやったと得意げに語る。

 ちょうど艇庫にやってきた悦子は浩之の言うことを耳にし、いきな
り浩之を押し倒して胸倉をつかみ「おまえが犯人やったんか!痛かっ
たんよ!頭から血ぃ出て」とまくし立てる。そして勢いあまって「も
おええ。あんたらのボートなんか使わん!艇庫も使わん!」と口走っ
てしまう。

 冷静になったあと悦子は後悔するがどうにもならない。

 一方浩之は悦子のことが気になって練習に身が入らない。恭一は
「窪田を見ろ。お前はあいつからシートとったんや。しょってんのや
ぞ。もっと第一クルーの自覚持てや」と叱咤する。窪田は何一つ文句
を言わず、後輩たちを引き連れて黙々と陸トレをしていた。

 悦子は仁美(石田ゆり子)に助けてもらおうと仁美の実家のうどん
屋に行く。
 遭難騒ぎの一件後、仁美は大野コーチ(池内博之)と距離を置くた
め実家に戻り別居していた。仁美はもうコーチはしないと断るが、悦
子たちは土下座して謝り、自分たちの窮状を話す。

 仁美は悦子たちを連れて艇庫へ行き男子部員を呼び出す。仁美は漕
艇精神、チームワークを思い出して喧嘩をやめるように注意する。そ
こへ大野コーチがやってくる。大野コーチは仁美を見ると男子部員に
練習準備をするように告げ、男子部員は艇庫へ行ってしまう。仁美も
悦子らに練習準備にかかるように指示する。

 男子部員は悦子らがオールを持ち出すのを見て「なんや使わんとか
言ってて結局使うんか」と嫌味を言出だすので、ますます雰囲気は険
悪になる。両者ボートに乗り込み練習に入るが、お互いを意識しあっ
て競争を始め暴走しだす。

 陸に残った男子部員が慌てて大野コーチと仁美に報告に来るが、
2人は練習に使う拡声器を取り合っている始末、浜辺に出て止めよう
としたときはすでに遅く、悦子たちのボートは勢いがつきすぎて前方
で練習していたちえみ(関めぐみ)のボートに激突し、穴をあけてし
まう。

 知らせを受けて、顧問の福田(相島一之)が駆けつけてくる。幸い
けが人はなかったが、ちえみは「一方的に受けた損害ですので、修理
代を請求することになると思います」と怒りを露にする。

 修理代は1人5万円必要になった。悦子は友子(市毛良枝)に貸し
てくれと頼み込むが高すぎてとても出せないと断れてしまう。悦子は
仕方なく幸雄(大杉漣)に借りようとするが、キヌ(花村照子)が
「今は何言っても無駄じゃ」と止める。悦子が遭難騒ぎを起こした夜、
幸雄は「悦子を連れ戻し、ボートなんて止めさせる!」と怒ったが、
法子(浅見れいな)がとっさに「実はな、あたし結婚を考えて付き合
ってる人がいるんよ」と言ったため、ショックを受けているのだと言
う。

 悦子が幸雄の様子を見に行くとやはり元気がない。それどころか幸
雄は「悦子、勉強せえよ。勉強して(地元の)愛媛大に入れ。お前は
ずっとこの家におりゃあええ、な」と寂しそうに言う始末だった。悦
子はそんな幸雄の予想だにしない優しい言葉に戸惑い、何も言わずに
部屋に戻る。

 翌日、みんなで貯金を集め寄るがとても足りなかった。しかし福田
が新開高の顧問に謝りに行ったところ、弁償の必要はないと言われた
と言う。福田は相手の配慮に感謝し、代わりに悦子たちに新開高の手
伝いをさせることを申し出る。

 こうして悦子たちはちえみたちの練習の手伝いを始めたが、ちえみ
は容赦なく雑用を言いつけるので、自分たちの練習がまったくできな
い。その様子を見て男子部員たちは「いっそずっと雑用やっとればえ
え」と同情のかけらもない。

 一向に仲直りしないボート部員を見かねて根本(小日向文世)はメ
ルボルンでOB会を開くことを大野コーチと仁美に提案する。OB会
の準備を現役部員全員でさせて仲直りのきっかけを作ろうという意図
だった。大野コーチも仁美も自分たちの喧嘩が今回の件に関わってい
ることを自覚し、それを受ける。

 悦子たちは男子部員より先にメルボルンにやってきて準備にかかる。
利絵は男子部員と仲直りできるかどうか気が気でなく、悦子に「頼む
けんね、関野くんとけんかせんといてね」と心配顔になる。すると敦
子(佐津川愛美)はポツリと「そっかなあ。私は2人お似合いやと思
うけど……」と呟く。すると多恵子が「えっ、誰と誰?」と詮索しは
じめ、真由美(藤本静)も「なになに?」と首を突っ込んでくる。敦
子は「な、なんでもないけん」と話を変えようと躍起になる。しかし
利絵は暗に悦子と浩之がお似合いと言われたので落ち込んでしまう。

 OBたちが続々と集まってくるが、男子部員はやって来る気配がな
いので多恵子は不機嫌になる。利絵が「ほいじゃ、わたしが」と呼び
に行こうとするが、それより先に悦子が「私呼んできます」と飛び出
していってしまう。

 悦子が浜辺にやってくると、男子部員は部室近くでボートを漕ぐ音
を録音したラジカセを聞きながら全員瞑想し、イメージトレーニング
をしていた。次の大会にかける男子部員の意気込みは相当強い。しか
し悦子は「はよ、来てください」と声をかける。浩之はイラついて
「練習の邪魔や!」と一喝する。悦子は「なんや、その言い方。ただ
座ってボーッとしとるだけやない」と怒るが、男子部員は相手にしな
い。悦子は不満顔で引き上げる。

 男子部員がメルボルンにやってきたとき、悦子たちは怒って帰った
あとだった。大野コーチは「お前ら手伝いに来る約束だったろう」と
なじるが、浩之は「俺らは琵琶湖(全国大会の会場)に行くことの方
が大事なんです」と反論する。

 すると根本は店内で盛り上がるOBらを見やり「見てみ、たった
3年やぞ。それでもあんだけ話し合うことあるんや。今はわからんや
ろけど過去になったらこの3年は宝物や。なのにお前らの代だけあん
なふうに集まれんかったら寂しいな」と諭す。

 翌日、浩之が練習に来ると悦子たちは早出して部室を掃除していた。
悦子は浩之と顔を合わせても口もきかずに行ってしまう。近くにいた
利絵がおずおずと「おはよう関野くん」と声をかけるが、悦子に気を
とられている浩之は生返事しか返さず行ってしまうので、利絵は肩を
落とす。男子部員たちは悦子たちが一生懸命掃除に取り組む姿を見て、
昨日OB会の準備の手伝いに行かなかったことをしだいに反省し始め
る。

 悦子たちはその日も1日中、ちえみにこき使われて終わってしまう。
悦子たちは連日の重労働で腰が痛くなったりと悲鳴をあげているが、
それでもちえみは作業を言いつける。

 翌日悦子が両手に大きなゴミ袋を持って捨てに行くと、三郎(田口
淳之介)がやって来て1つ持つのを手伝う。悦子が「ジェントルマン
やね、中田三郎。ブーとは大違いや」と喜ぶと、三郎は「場数ふんど
るからな。痛い、つらい思いたくさんしとるから」と話す。

 そこへ仁美がOB会がカンパしたボートの修理代を持ってやってく
る。これで練習できると悦子は大喜びでちえみのところへ行くが、ち
えみは「悪いけど受け取れん。それより手伝い続けて、人手いるんよ」
と断る。悦子が「でも私らも練習が……」と言うと、ちえみは「何の
練習?何のための練習?」と冷たく問い詰めてくる。

 ちえみにしてみれば、自分たちはオリンピック代表を目指して練習
している人間、悦子たちはただ高校生活をよりよくするための部活、
練習の意味も、オールを握る重みも格段に違う、そんな悦子たちが自
分らの練習を邪魔し、ボートを壊したことがどれだけ厚かましいこと
かわかるのかということだった。ちえみは練習などせずに自分らの手
伝いを黙ってしてろと言わんばかりで、悦子たちは何も言えず俯いて
しまう。

 しかしそれでも悦子は「でも私らもボート漕ぎたい、悪いけどこれ
以上は手伝えん」と搾り出すように口にする。するとちえみは「なら
頭下げて。そしたらもう手伝わんでいいよ」と答える。悦子は悔しく
なってためらうが、ちえみは「早く、態度で示しぃよ」と急き立てる。

 やむを得ず悦子は「いろいろすみませんでした。本当に、申し訳あ
りませんでした」と頭を下げようとする。しかし浩之がやって来て
「もうやめろ」と止める。浩之は「お前らふざけんな、こいつらの何
知っとんじゃ。こいつらだってオールを握る意味あんのじゃ。なかっ
たんぞ、ボート部。メンバー集めるとこから始めて。こいつらのボー
トにかける思いは本物じゃ」と反論する。恭一もやって来て「そうや、
こいつら真剣ぞ。汚かった艇庫きれいにして、練習もようやっとる」
と加勢する。浩之は「バカにしたら許さんぞ」とちえみをにらむ。し
かしちえみは表情ひとつ変えず「なら勝ってみて。次の試合勝ってみ
せて」とだけ言って去っていく。

 ある日の練習後大雨が降ってきたので、悦子たちは大慌てで自転車
に飛び乗って帰っていく。ふと悦子は自分の隣に浩之の自転車がある
のに気づく。しばらくして浩之がやってくると、自分の自転車のイス
にハンカチがのせられていた。

 悦子が補習のために登校してくると、浩之も同じく補習でやってき
た。浩之はハンカチを取り出し「この薄汚いハンカチお前のだろ。な
んじゃキショイまねしおって」と憎まれ口を叩く。悦子は「お礼よ、
新開高校に言うてくれたから。うれしかったんよ。あたしら馬鹿にさ
れてたのに、あんな風に言ってくれて自信になったんよ。そのお礼の
つもりだったのに、やめときゃよかった」と口を尖らせ走り去ろうと
する。すると浩之は突然「許してくれ、ジャングルジムのこと。いつ
か謝らなきゃいけないと思っていた」と頭を下げる。悦子は浩之の突
然の素直な態度に驚くが、にっこり笑い「それじゃあ許してあげる!」
と浩之の髪の毛をぐしゃぐしゃにしてじゃれあう。その様子を目にし
た利絵は複雑な表情を浮かべる。

 夕方、悦子は利絵に呼び出されて屋上にやってきた。利絵の思いつ
めた表情を見て悦子は戸惑う。利絵は「本当は言いたくないんよ、こ
んなん」とためらいがちに口を開くと「好きなんよ、わたし関野くん
のこと好きなんよ。だから悦ネェと関野くんが仲良うしてるとこ、見
てられん」と言って走り去ってしまう。利絵の思いもよらない告白に
悦子はただ呆然とするしかなかった。

 2005年夏。家出少女のみずき(悠城早矢)は仁美から悦子と利絵の
話を聞かされてびっくりしている。みずきは「そんなん、2人は恋の
ライバルになったん?」と仁美に尋ねる。仁美は水平線を見ながら
「なーんも変わらんかったんよ、表面上は」と静かに答える。

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 −新学期になっても、秋になっても、冬になっても相変わらず2人
は仲良うて……。 
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 冬になり、ボート部員は春まで艇庫を閉めるため大掃除をしている。
悦子と利絵は特にぎくしゃくしたところもなく普段どおりに会話をし
たりしていた。掃除が終わると部員一同艇庫の前に立って一礼し、艇
庫の扉を閉じる。

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 −でも少しずつ、少しずつ小石がはさまったみたいに……。ああい
う年頃の子は変わってしまう。ほんのちょっとのことで少しずつ、ど
こかきしんだまま……。
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 新学期になり、悦子たちは2年生になった。利絵は浩之と同じクラ
スになったことを嬉しそうに悦子に話す。悦子も「よかったねえ」と
喜び、一緒に自分のクラスを見に掲示板ところへ行く。すると先に来
ていた浩之が「なんや、お前また一緒か」とぼやく。それを聞いた利
絵はどことなく気まずそうな顔つきになってしまう。ちなみに三郎も
同じクラスだった。

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 −それでもあの子らのボートは進んでいったんよ、次の大会目指し

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 女子ボート部には新入部員が2人入り、次の大会目指して練習にも
熱が入っていく。


寸  評  利絵の恋の伏線をはった話であり、その後は1年の秋から2年の春
になるまで駆け足で過ぎていきました。1話減った影響でしょうか。
ボートシーンがない冬場の回があれば恋愛や進路のことなどじっくり
かけるのではないかなと思いました。
 それにしてもちえみの威圧感、高校1年生とはとても思えません…
…。それと仁美が悦子と利絵の恋のぎくしゃく関係まで知り尽くして
いるというのは苦しい設定ですね。
 2年生になり悦子、利絵、浩之、三郎が同じクラスということで、
今後はこの4人を軸にしてストーリーは進んでいくのでしょうか。次
回は利絵の恋の話。整理してみると「利絵→浩之→悦子→三郎→ちえ
み」という構図があり、それとは別に「恭一→敦子」があるというと
ころでしょうか。利絵の浩之への一途さ、悦子に対する複雑な気持ち
は非常にわかりやすく、浩之の悦子に対する不器用な思いもよく伝わ
ってきます。一方で悦子は天然的なせいかはっきりしません。三郎な
のか浩之なのか……。悦子自身がよくわかってないというところでし
ょうが、浩之の自転車のイスにハンカチをのせておいて、好きかどう
か自分がわかってませんだとしたら浩之にも利絵にも残酷な仕打ちで
すね。近年こういう責められないというか罪はないけど周りをかき回
す台風の目的な登場人物が多いような気がします(椎名先生が好きだ
という自覚がなく桜木を苦しめていた『めだか』の目黒たか子、ひか
りのことを引きずり春華と英雄を悩ませた『H2』の国見比呂など)
が、八方美人的というか、誰とも対立しない不思議な性格というか、
主人公にはやめてほしい性格付けだなあと思ったりします。

執 筆 者 ケン()

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2. 編集後記
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 1週間空きましたので、原作本を読んでみました。原作は悦子のモノローグ
といった感じで、周囲の人物との係わり合いはさほど踏み込んで書かれていま
せん。悦子はボートにかけるひたむきでまっすぐな少女ではなく、相当屈折し
ていますので、ドラマはかなり主題を変えているなという感じです。しかし設
定(登場人物の配置、ボート、地方(松山)など)がよいので、ドラマもまた
原作と違った味が出せているなと思いました。(ケン)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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