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タイトル:Daily Drama Express 2005/07/02 女王の教室 (1)  2005/07/22


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/07/02 (Sat) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 土曜日の連続ドラマ
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タイトル 女王の教室
局  名 日本テレビ系
放映日時 土曜21時
キャスト 阿久津真矢(天海祐希)
 神田和美(志田未来)
 真鍋由介(松川尚瑠輝)
 進藤ひかる(福田麻由子)
脚  本 遊川和彦
主題歌  

あらすじ  1

 この物語は 悪魔のような鬼教師に 小学校6年生の子供達が戦い
を挑んだ一年間の記録


 神田和美(志田未来)は、朝起きて、セーラー服を着る。

 和美の母親・神田章子(羽田美智子)は「今日から六年生なんだか
ら、しっかりしなさい」と声を掛ける。
 和美は、「違うよ。わたし、今日から中学生」と言うが、鏡の中の
姿は、パジャマを着ている。


 四月。
 和美は悪夢から目覚める。目の前に置かれているのはランドセル。

 章子には、今の成績では、私立は難しいと言われる。
 和美は、公立でもいいじゃん、と反論。

 そこにの姉の神田優(夏帆)が来て、朝食の席に着く。
 六年の和美は、クラス替えもあるし、担任の先生も替わる、と言う。

 章子は、新任の先生で、阿久津真矢(天海祐希)という先生が来る。
二年間現場を離れていたが、とても優秀な先生で、受け持ったクラス
の成績は必ず上がり、私立中学への進学率も高い。その先生になった
らいいね、と言う。

 優はそっと和美に、その先生のクラスだった子から聞いた話として、
真矢のクラスは地獄、という。でも、怖すぎるからと、それ以上のこ
とは教えてくれない。


 和美の両親・章子と神田武(尾美としのり)は、今朝も顔を合わせ
るなり喧嘩。


 登校途中で友達に会った和美は、やっぱり天童しおり(原沙知絵)
先生が最高!!と話す。


 クラス編成はすでに発表になっていたが、担任は始業式で発表との
こと。
 しおりは児童達を、もうすぐ始業式、と急がせる。


 始業式も進み、いよいよ担任発表。
 6年1組は並木平三郎(内藤剛志)。
 6年2組はしおり。
 6年3組は真矢。

 真矢は始業式に出ずに、授業の準備をしているらしい。どうせ始業
式なんて、校長(近藤(泉谷しげる))のダラダラした話を聞くだけ
だから、と。


 和美は教室へ行くが、まだ担任は来ていない。
 和美たちは、今から私立受験の勉強を始めて間に合うかな?受験組
は四年生から、六年の勉強始めているのに.....と話している。


 真矢が教室に入ってくる。服は黒一色。ロングスカートのかっちり
したスーツ。髪も後ろでキリッと束ねてある。

 教壇に立つと、教室を見渡し、低い声で、「みんな席に着きなさい」
と命じる。

 「済みません、まだ席が決まってないんですけど」とおどける少年
・真鍋由介(松川尚瑠輝)。
 「後で決めるので、近くに座りなさい。テストを始めます」と真矢。
 「普通はまず、自己紹介とかするんじゃない?早く名前、覚えたい
から、とか」

 でも真矢は、その必要はない。すでに覚えていると、生徒のフルネ
ームだけでなく、生年月日、身長体重、血液型までスラスラと言う。

 そして毎週月曜日にテストを行い、点数の下位2名には、代表委員
をやってもらうと言う。
 普通は成績のいい児童がやるのでは?という質問に、この代表委員
は、給食当番、掃除、うさぎの世話など、雑用すべてをやる係。他の
児童が勉強に集中できるようにするため。
 逆に成績上位者には、特権を与える。一時間目に間に合いさえすれ
ば、朝礼その他に出なくていい、と。

 それじゃ、朝30分は眠れて不公平だと言う児童達に、世の中とは
そういう不公平でできているもの。この教室でそれを思い知ること、
と容赦ない。
 この世で、人がうらやむ幸せな暮らしを手に入れるのはたった6%。
このクラスには24人いるのだから、この中でそういうのは1人か
2人。残りは、毎日不平不満を言って暮らす。いい大学へ入らなけれ
ばならない。

 大学へ入ることだけがすべてではない、という児童達。スポーツや
音楽もあるし、と。

 でも、大学へ入るより、その確率はもっと低い。子供の時から特別
な指導者につき、毎日血のにじむような努力をしている。今からもう
そのようなことはできない。
 第一、すでに有名私立小学校に通う児童からは大きく引き離されて
いる。日本の特権階級は病気になっても朝から並ぶこともなく大病院
の診察を受けられ、並ばずに人気ゲームを手に入れ、ディズニーラン
ドでも人気アトラクションに乗れる。
 この国は、一部の特権階級の人が楽しむためにある。他の凡人達は
安月給で働き、高い税金を払う。何も考えず就職し、上司のいいなり
に働くことを期待されている。

 その時、真矢の話を聞いていたらお先真っ暗で、トイレに行きたく
なったとおどける由介。
 真矢は、授業途中でトイレに行きたくなるのは自己管理ができてい
ない証拠。自分の授業では、許さないと言う。
 なおもおどける由介に、「好きになさい。どうせあなたはわたしに
逆らいたいだけでしょ」と、切り捨てるように言う真矢。


 テスト開始。時間は20分。今まで勉強していればすぐわかる問題
と真矢。
 みんな一斉に取りかかる。

 和美は名前は書いたが、そこで鉛筆の芯が折れた。
 筆箱の中の他の鉛筆の芯も折れていて、シャーペンの芯も出ない。
 必死で鉛筆の木をはぐ。

 由介が見かねてシャーペンを貸そうとするが、真矢に見つかり、
「カンニングはダメよ」と言われてしまう。


 テストが返される。
 成績順に好きな席に座っていい。100点満点は2人。

 最下位のゼロ点で代表委員になってしまったのが、和美と由介。
 真矢はさっそく2人に義務を果たすように言う。

 それは、トイレ掃除。
 和美は塾の時間を気にして、焦る。もう、塾の時間。
 由介が和美の分の掃除も引き受けて、塾に行くように言う。


 塾で和美は友達から、なんでゼロ点だったか聞かれる。
 和美は、いきなりテストで、緊張して、と答える。

 友達は、阿久津真矢は、略して『アクマ』だと言う。そして、二年
間のブランクの理由を考える。CIAのスパイとして世界を飛び回っ
ていた?大けがをして、サイボーグ人間になった?


 帰宅した和美は、章子から真矢のことを聞かれ、「いい先生だよ」
と言う。
 「私立中学、入れそうね」と喜ぶ章子。


 翌日の給食の時間。
 和代と由介の2人が、給食当番を務める。
 だが、謝ってカレーの入った容器を倒してしまい、大部分を床にぶ
ちまけてしまう。

 由介は、給食室にあまりをもらってくると言うが、真矢は許さず、
わずかに容器に残ったカレーを、自分を始めに、そして以下成績順に
配るように命じる。
 カレーは数人分で終わり。

 真矢は、日本は食料の自給率では世界124位。なのに、好き嫌い
を言って、2割の食材を廃棄している。アメリカや中国のような農業
大国が輸出をストップしたら、日本は飢えるしかない。
 恨むなら、ドジな2人と、いい成績を取れなかった自分を恨め、と
真矢。

 カレーを貰えなかった児童達は、和代と由介を恨みのこもった目で
見つめる。


 真矢は白衣を脱ごうとしている和美と由介に、早くこぼれたカレー
を掃除するように命じる。


 和美と友達はしおり先生に、真矢のやったことを訴える。
 しおり先生は、自分がどうにかすると請け合う。


 職員室でしおりは近藤校長(泉谷しげる)や上野教頭(半海一晃)
に、真矢は二年間何をしていたのか問うが、2人ともその件を並木に
音付けて逃げる。
 並木も誤魔化す。

 真矢がやってきて、三人で六年生の学年会。
 その間もずっと真矢はパソコンを操っている。

 しおりは真矢に、給食を全員に与えなかったのはひど過ぎると文句
を言うが、逆に真矢は、しおりの6年2組の問題児童を指摘し、自分
のクラスの運営もできないのに、と言う。それに、仕事の要領も悪い
と、散らかったしおりの机を見て言う。
 要するに、あなたは、いい先生って言われたいだけなんですね、と
真矢。


 掃除を終えた和美が、ランドセルを背負って廊下を歩いていると、
前方から真矢と進藤ひかる(福田麻由子)が来る。
 真矢はひかるに、私立中学を受ける気はないのかと聞くが、無いと
ひかる。
 それでも真矢は気が変わったら言って。ひかるなら、どこでも受か
ると言う。

 その後和美に気付いた真矢は、自分のことを告げ口したのは、和美
かと問う。
 和美が否定すると、告げ口をした児童に伝えるように、と真矢。文
句なら、自分に直接言うように、と。


 和美は由介相手に、今年一年楽しみにしていたのに、と愚痴る。
 由介は、今年一年、捨てることにした。祖父さんから、人生には厄
年というのがある。テストも捨ててるし、と言う。
 「それじゃあ、一年ずっと雑用係だよ」と和美。
 「オレ、私立とか行けないし、イヤになったら適当に学校休めばい
いし。お前もあんな奴に関わっているとろくなこと無いぞ」と由介が
言い、2人は別れる。


 塾に行こうとした和美は、しおりがこっそりカラオケ屋に入ってい
くのを見掛け、後をつける。

 個室に1人入ったしおりは、スーツを脱ぐと、アフロヘアのかつら
をかぶり、なりきって熱唱。
 でも、ふと、部屋をのぞき込んでいる和美に気付き、和美を中に入
れ、2人でアフロヘアのかつらをかぶり、熱唱。
 そしてしおりは、和美に今日のことの口止めをする。
 和美は、しおりが真矢からイヤなこと、言われたんだね、と思いや
り、一杯食べて、一杯歌ったら、すっきりしたと言う。


 授業。
 真矢は終業の鐘が鳴った途端、黒板の文字をいきなり消してしまう。
 最後まで書ききれなかった和美は、恵里花にノートを写させてもら
う。


 和美はテストの直前まで、必死で勉強。
 トイレに行き忘れてしまったことに気付き、お腹を押さえる和美。

 「みんな、よかったわねぇ。一人逃げ出してくれたおかげで、代表
委員をやらなければならなのは、一番成績の悪い人だけでよくて」と
真矢。

 和美はお腹を押さえ、脂汗を垂らす。
 でも、真矢の顔色をうかがいながら、耐える。

 和美は遂に手を挙げ、「トイレに行かせてください」と言う。
 「言ったはずですよ、授業中はトイレ禁止だと」と真矢。
 「ごめんなさい。ガマンできないんです」と和美。
 「行きたければ、勝手に行きなさい。でも、もうテストに戻ること
はできないのよ」と真矢。

 和美は諦めて座る。

 ひかるが手を挙げ、「神田さんをトイレに行かせてあげてください。
彼女、本当に辛そうだし」と言う。
 「ルールを知っていて、休み時間に行かなかった彼女がいけないん
です」と真矢。
 「何でもルール通りにすりゃ、いいってもんじゃない。頭でっかち
の官僚じゃあるまいし」とひかる。
 「わたしは、彼女がトイレに行くフリをして、カンニングをするお
それがあるといっているの」と真矢。
 「先生も、神田さんがそんなことをする人じゃないって、わかって
るじゃないですか。先生は厳しいけど、言っていることは結構当たっ
てたから黙ってた。でも、これじゃ、単なるいじめじゃ無いですか。
神田さんが今日のために、どんなに頑張ったか、先生だって知ってる
でしょ。その努力を無駄にするなんて、担任として間違っていると思
う」とひかる。

 クラスメイト達はこっそりとガッツポーズ!

 「なら、あなたが連れて行ってあげなさい。でも、あなたももう教
室に戻ることは許しませんよ」と真矢。

 ひかるが和美の手を引いて教室を出る。

 真矢がそっとひかるの答案を見ると、全部解答が書き込まれている。


 途中で和美が廊下に座り込む。漏らしてしまったのだ。涙を流す和
美。
 ひかるは、保健室に行こうと言う。着替えがあるはずだから、と。
 和美が一人で行けると言うと、ひかるは痕を拭いておくと言う。そ
してこのことは誰にも言わないと言う。


 和美がそっと保健室を出ると、目の前に真矢が立っている。
 固まる和美。
 「早く教室に行きなさい」と真矢。


 和美が教室を覗くと、ひかるは席に着いている。
 由介が登校してくる。


 和美が号令を掛けようとすると、真矢はすでに和美は代表委員では
ないと言う。
 テストをサボった由介と、友達思いのひかるが代表委員。ひかるは
友達思いなのだから、代表委員も代わってあげられるだろう、と言う。
そしてさっそく、黒板が汚いと言って、2人に拭かせる。
 「みなさん、この一年、楽しいものにしましょうね」と真矢。


寸  評  広告通り、異質のドラマでした。
 でも、子供の頃、勉強ぐらいしか取り柄がなかったわたしだったら、
結構いい先生だったかもしれません。

 でも、逆らったひかるを代表委員にしたところは、ひかるの言うと
おり、いじめですね。
 ちょっと極端なのは、和美はどうしてゼロ点続きなのでしょう。鉛
筆が折れたら、折れた芯を持って書けばいいではないですか。お腹が
痛くても、一問ぐらいは解けるのではないでしょうか?
 ドラマの対立軸を鮮明にするために、児童の性格付けを極端にして
いるのでしょうね。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 公立中学に通っていたのですが、数学の時間、暇だったので教科書の先の方
の問題を解いていました。
 そうしたらそれを先生に見つかり、やめさせられました。
 当時、先生に逆らうほどの勇気がなかったため、そのままになってしまいま
した。
 でも、高校に進学してから、大学付属中から来た友達にこの話をしたら、そ
れは先生が間違ってる。先の勉強したっていいじゃない、と言われました。真
矢が先生だったら、早く授業進めてくれそうですね。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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