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タイトル:Daily Drama Express 2005/06/24 タイガー&ドラゴン (最終回)  2005/07/14


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/06/24 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル タイガー&ドラゴン
局  名 TBS系
放映日時 金曜22時
キャスト 山崎虎児(長瀬智也)
 谷中竜二(岡田准一)
 林屋亭どん兵衛(谷中正吉)(西田雅行)
 林屋亭どん太(谷中竜平)(阿部サダヲ)
 リサ  (蒼井優)
 メグミ (伊藤美咲)
 組長  (笑福亭鶴瓶)
 銀次郎 (塚本高史)
脚  本 宮藤官九郎
主題歌  『タイガー&ドラゴン』 クレイジーケンバンド

あらすじ  えー覚えておられますか?
 かつて、林屋亭小虎という伝説の噺家が居たことを。
 ヤクザと噺家二足のわらじで、半年にわたり落語界をひっかき廻し
たあげく
 あっさりお縄を頂戴した野郎で、、
 おかげで師匠は責任をとって、落語芸能協会を脱退し、
 我々林屋亭一門は、犯罪者の家族という不名誉なレッテルをはられ、
 路頭に迷ったのです。

 芸能リポーターからの追撃をかわせないどん太(阿部サダヲ)は家の
中に入って来る。

 部屋ではどん兵衛(西田敏行)を囲み、兄弟子たちが集まっていた。
 「噺家として大成したいと願うのなら、悪い事は言わない、他所の
師匠のところへ行きなよ」
 「淋しいこと言わないで下さい。生活のことは心配ありません
 なんだってやりますよ」
 「僕ら芸能協会に弟子入りしたんじゃない、師匠に弟子入りしたん
です」
 どん吉(春風亭昇太)、どんつく(星野源)、どんぶり(深水元基)、う
どん(浅利陽介)は口々に言う。

 断れる空気じゃないということで、
 お先真っ暗な林屋亭に再入門してまる三年、
 お客様の暖かい声援を受け、この度真打となり、
 七代目林屋亭どん兵衛の名前を頂戴することになりました。


 喫茶店よしこ
 竜二(岡田准一)はどん兵衛と高田亭(高田文夫)に、七代目を襲名
するよう説得される。
 「あのことまだ気にしてるのか?」
 「気にすんなって言うほうが無理なんだよ」
 「そろそろ出所だよね?」
 「山崎のせいで、おまえもわたしも受けたダメージを考えたら気兼
ねすることないんだ。遠慮なく受けたらいいんだ」


 ということで、兄さん連中を差し置いて、大とりの大役を務めさせ
て頂きます。


 篠ヶ崎刑務所
 「お勤めご苦労様です」
 虎児が刑務所から出て来ると、ちびT(桐谷健太)一人が迎えに来て
いた。
 「おまえだけか」

 ちびTはドラゴン&ソーダに虎児を連れて来る。
 ドラゴン&ソーダは三年前とは全然違い、大流行り。

 外に居る虎児に気がついたリサ(蒼井優)が出て来る。
 「芸能人とかJリーガーとか冗談で来てたら本当に流行っちゃった
の」
 竜二の借金はとっくに返して、代官山と下北に支店出した。
 「そっか良かったじゃん。ところで銀次どこ?」
 リサの顔が変わり、ちびTが最近別れたと耳打ちする。

 新宿に行って見ると、三重県で結婚したはずのヤスオ(北村一輝)
を従え、
 銀次郎(塚本高史)は大所帯の二代目に納まっていた。
 三年前の事件の後、正式に二代目継ぎ、
 ウルフ商会の力夫(橋本じゅん)が銀次郎の舎弟になり、
 組長は銀次郎に組を任して、八王子に引っ込んだ。

 その銀次郎はリサに住む世界が違うと別れを切り出された。

 ちびTの部屋にやって来て、銀次郎の話を聞き、
 「そっか、立派に二代目継いでくれただけで俺は嬉しい」
 劉さん(河本準一)に
 「虎ちゃん淋しそうだよ」と言われ
 「淋しくないよ。元々一人なんだから」
 「お祝いだし飲もうよ。そうだ店長呼ばない?」
 「稽古に忙しいし」
 「明日挨拶に行けばいいじゃん」
 「会わす顔ないよ…」


 谷中邸で、どん太は雑誌を見ていた。
 抱かれたくない男性 第二位に選ばれていた。
 第一位はジャンプ亭ジャンプ(荒川良々)。


 どん兵衛の前で竜二は“子は鎹”の稽古をする。
 その部屋に沙耶(江本花琳)が手紙に書いた絵を持ってくる。
 「見てーおじいちゃん。アンパンマン」
 どん兵衛はそのハガキを持って部屋から出て行く。

 台所に居る小百合ちゃん(銀粉蝶)にハガキを見せる。
 どん兵衛に知られると、どん兵衛が怒ると思って、小百合はハガキ
を隠していたのだった。
 隠していたことに更にどん兵衛が怒り、
 「なんだよこれ、24日に出所しますって。24日って今日じゃな
いか。
 あんだけ迷惑かけたんだから、うちに挨拶に来るのが筋じゃないか
 来たら来たで追い返してやるよ。
 それなのに、はなっから止めるとはどういう了見か」

 二人のやりとりを竜二は見守っていた。


 虎児とちびTは雷門の前にやって来る。
 おもちゃを売っている男に声をかける。
 ちびTにおでん屋のおやじと紹介し、おやじにどん兵衛師匠のこと
を聞く。

 ちびTが虎児の肩を叩く
 バスガイドのメグミ(伊東美咲)が客を従えてやって来る。
 「虎ちゃん…」メグミは座り込んで泣き出す。


 そば処
 「たっちゃん再婚したんだ」
 「ブラジル人の浅草サンバカーニバルでペア組んだ縁で付き合っ
て…」
 そばアレルギーだけど、と嬉しそうにたっちゃんは虎児に報告する。

 「おまえまだ竜二と続いているのか?」
 「三回別れて、三回より戻したけど、竜ちゃんの怒りのつぼがわか
んない」
 「あいつも襲名前にぴりぴりしてたんだよ。7月に七代目どん兵衛
になります」
 素直に良かったと喜ぶ虎児に
 「おまえも良かったよ出て来られて」
 「竜二がどん兵衛ってことは、師匠は?どん兵衛が二人ってこと
か?」
 たっちゃんは
 「しょうがないなぁおまえは、おまえの目で確かめて来いよ」


 どん兵衛が高座に上がる。
 しかし、名前は小虎…
 林屋亭どん兵衛改め、二代目林屋亭小虎でございます。

 会場の入り口近くで見ていた小虎は、なんでだ・・と疑問を持つ。
 「口じゃあ、二度とおまえが帰って来れねーよーに、襲名したと言
ってたが、そんな馬鹿な話ないと思うよ」

 竜二はそでから、どん兵衛の高座を見ている。演目は“子別れ”

 惚れ込んで、吉原から引き上げたんですが、
 安い馬買ったようなもので、なんせ朝寝して、昼寝して、宵寝する。
 つまるところ一日中寝ている。

 先のカミさんどうしたね?
 器量は良くないが、世帯の切りまわしが上手かったといいますが、
確か子供があったね?いくつになった?
 あれから3年経つんで9つになりました

 あれ亀公
 カスリの着物来た一番でけーの
 あんなに大きくなりやがって、動いてりゃ
 俺は一足先に行ってるから
 ・おい亀公
 おめーおとっちゃんだろ

 こんなに大きくなりやがって、こんちくしょう
 おっかさん言ってたよ。飲んだくれのヤクザだって、
 だけど本当はいい人だって、おかっさんだいぶ未練があるね。


 演芸ホールを出て虎児はジャンプ亭ジャンプに声をかけられる。
 「小虎さん」
 小竜に先を越されて、グルメリポーターなどやってると虎児が聞く

 「がんばれよ」
 と声をかけて去って行く。


 どん兵衛を囲み、ジャンプ亭ジャンプが寄席の前で虎児に会った話
を聞く。
 話だけでは埒があかないので、部屋を出て行こうとする。
 「師匠だって、本当は未練があるんだろ?」
 「馬鹿な野郎だな本当に、俺はあの野郎を破門にしたんだよ」
 「俺と一緒であの人の帰るうちはここしかないだろ?
 くだらない維持はってると後悔するのはあんただろ」
 「お父さんはお父さんで山崎さんを許せない事情があるんだよ。
 山崎さんを許したら、協会を敵に廻す。
 そしたらあなたの真打もおじゃんになるのよ。
 とにかく。今一番苦しんでいるのはどんちゃんよ」


 虎児が二代目銀次郎の仕切る流星会に挨拶にやって来る。
 日向(宅間孝行)を従えた銀次郎が部屋に入って来る。
 舎弟が下働きでいいから使ってくれと、虎児の用件を話す。

 土下座をした虎児の前にしゃがみ
 「兄貴…すいません、ここは兄貴で通させて下さい。
 兄貴前俺に言いましたよね?
 手柄上げたいからって、似合わねーことするなって、
 テメーのこと棚に上げて何言ってるんだ。
 あんとき内心ちょっと思ったんですよ。
 似合わねーことしてるのどっちだって、
 だって、全然センスねーのに、噺家とかやってるし、
 だから一緒に力夫のところ行って暴れてくれたときはすっげー嬉し
かったし、
 すっげーかっこ良かったし、
 3年経ったじゃないですか?
 今すっげー似合わないことやってるんですよ。
 30人近いヤクザを従えて、似合わないっすよ、変わってほしいで
すよ。
 俺も兄貴みたいに自分のこと棚に上げて言うよ
 似合わねーことしてるんじゃねーぞ」
 「銀次郎…すっげー似合ってるぞ」
 銀次郎は虎児に深々頭を下げて部屋から出て行く。


 谷中邸の庭にいた、沙耶と太郎に
 「大きくなったなぁ」と虎児は声をかける。
 「おじちゃん誰?」


 鶴子がどん兵衛に時計を渡す。
 「お父さん、これ太郎が持ってきたんですけど」
 「これ誰からもらったの?」
 「怖い顔したおじちゃん」

 一同慌てて表に出る。しかし、虎児の姿はどこにもない…


 “祝 真打 七代目 林屋亭どん兵衛 襲名披露”
 竜二の真打昇進の看板をかかげる。


 夜チャイムが鳴る。
 組長と小春が一緒にやって来る。

 「還暦やろ?こいつと二人で八王子で隠居生活してるんだ。
 だから結婚することにしたんだ」
 「そりゃおめでとうございます。今後とも一つよろしくお願いしま
す」

 銀次郎が虎児を追い返したと聞いたから、てっきりこっちに来てる
と思った組長が虎児のことを尋ねる。
 「家長たるもの家族を守るのはヤクザも噺家も一緒だな
 山崎は家族と違うんだな。
 山崎は借金返したら堅気にして、おまえに返すって言ったはずや。
 事件起こして務所入っとたけど、
 出て来たら家族やったら一番に迎えに行くのが筋だろ」
 「俺だって迎えに行きたかったよ、今だって、迎えに行きたいよ、
 ここに座っていたよ。3年前まで。
 一緒に笑って、ご飯食べて、何で居ないの?
 あんたのせいだろ?小虎をかわいい弟子をつまんない争いに巻き込
んだろ?
 会いたいときに会えない、だからツライんじゃないか?」

 「謙ちゃん」
 「どんちゃん」
 「ごめんなごめんな…」


 虎児は桃色バスのパブで呼び込みのバイトをしている。
 「とりあえずあんたの場合自分で思っているより、顔怖いから」
 「あれ?林屋亭小虎さんだね?サイン下さい」
 そう言われて差し出されたのはナン。
 その差し出した相手は竜二とどん太。


 演芸ホール
 銀次郎と日向が演芸ホールにやって来る。
 リサの隣に座る。

 緞帳が上がる。
 口上が始まる。
 「いよっ待ってました七代目」
 どん吉から口上を始める。
 「本日はお忙しい中、弟弟子、林屋亭小竜改め、七代目林屋亭どん
兵衛襲名披露興行に起こし頂きまして、真にありがとうございます」

 どん吉、どん太、七代目どん兵衛、どん兵衛、その隣に三代目小
虎…

 「あれっ虎ちゃん…」

 「恥ずかしながら戻って参りました、林屋亭小虎です
 いや、三代目林屋亭小虎です。
 えー七代目どん兵衛師匠の計らいで高いところに座っているわけで」


 レストランで竜二と虎児が話す。
 「もともとどん兵衛の名前継ぐの俺じゃなかったんですから、これ
言わないと前真打なりそこねたときと、同じことになりそうで。
 俺、よりによって子別れやるんですよ。久々に追い込まれている。
 なんならあんたと変わりたいです。
 桃色バスで働きたいです。落語やんねーの?
 刑務所入ってると辞めちゃうんだ」
 竜二が席を立つ。虎児が子別れを始める。
 「…刑務所に図書設備というものがあって、好きな本借りれるんだ

 俺落語の本借りて、覚えまくったんだよ。
 100までは数えていたけど、とりあえず叩き込んで
 同じ部屋の奴とかに、聞かせてたんだよ。
 だけど、肝心なこと本には書いてないんだ。
 前だったら師匠が教えてくれたんだけど、
 例えば、子は鎹の鎹ってなんだよ?」
 竜二は帰ろうとしたが、虎児の落語を聞くために改めて席に座る。
 「鎹って言うのは、柱と柱をくっつけるでっぱり?
 見たことないけど、柱がとれないように小さいうちは金槌で打ち込
む。明日高座でやる」
 「えっ?」


 次は虎児の高座
 「本当にいいのかよ。おまえの襲名講演だよ・・」

 高座に小虎が上がる。
 えー後が控えていますので、手短にね。
 子は鎹と申しまして、子別れは上中下のうちの下だけやるだけなら
子は鎹なの。

 反物屋の竜がヤクザ者の虎という男と再会しました。
 竜の父親猫ぞうとは、三年前に仲互いしておりまして、
 なんとか引き合せようと竜は知恵を絞ります。

 小虎が働いているパブの話を、竜二とどん太はどん兵衛にする。
 どん兵衛はタクシーで慌ててそのパブへ向かう。

 パブの前で、虎児とどん兵衛が会う。その隣を竜二が通る。

 パブの中で、虎児はどん兵衛に土下座をする。
 「いいかげん座ったらどうだ」
 「師匠頼む、もう一度男にしてくれ」
 ソファに座っていたどん兵衛も土下座をし
 「おまえさんに関しては、俺もここから始まってるからね
 弟子になってくれ」

 他の客たちにホモに間違われないよう竜二は言い訳をする。
 床の上でどん兵衛と虎児は抱き合う。
 「しかしナンだな。ちょっと小虎起きていいか?」
 「子供っていうのはナンだな」
 「ああナンだな」

 「どおりでカレーが食えないと思った」
 「そっちのナンじゃないよ」

 会場内は拍手喝采!

 「良く帰って来たなぁ」


寸  評  七代目林屋亭どん兵衛が襲名しました。
 兄弟子たちを差し置いて襲名とは出来過ぎた話に感じますが、最初
一人だった虎児が刑務所に入って出て来たら、もう一人ではないとい
うことに実感しました。
 血が繋がっていない関係も、時には親子より濃くなるんだぁと。

執 筆 者 田村()

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2. 編集後記
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 大変遅くなってます。誠に申し訳ございません。
 先日友達と居酒屋に行って来ました。
 5時に待ち合せをして、店を出たのが朝の5時。
 12時間も同じ店で飲んだことはないので正直そんなことをする自分に驚き
です。(田村)

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発行元:ドラマ研究会
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