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タイトル:Daily Drama Express 2005/06/18 瑠璃の島 (最終回)  2005/07/13


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/06/18 (Sat) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 土曜日の連続ドラマ
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タイトル 瑠璃の島
局  名 日本テレビ系
放映日時 土曜21時
キャスト 川島達也(竹野内豊)
 藤沢瑠璃(成海璃子)
 仲間勇造(緒形拳)
 仲間恵 (倍賞美津子)
 米盛照明(小日向文世)
 島袋さなえ(小西真奈美)
原  作 森口●
脚  本 森下佳子
主題歌  「ここにしか咲かない花」 コブクロ

あらすじ  最終話

 三線を爪弾く藤沢瑠璃(成海璃子)。


 新垣治衛(平泉成)と宮園壮平(塩見三省)が、仲間勇造(緒形拳)
に、折を見て、川島達也(竹野内豊)[高原信]に、この島から出て
いってくれるよう言ってくれと頼む。ウソを付いていたのは本当だし、
島の人たちが不気味がっているし、と。

 瑠璃が飛び込んできて、高原は悪い人じゃない。悪い人なら、とっ
くに自分に黙っていなくなってしまっていると言う。

 電話が鳴る。瑠璃の母親・藤沢直(西田尚美)からで、明日島に来
るという。


 島袋さなえ(小西真奈美)が、自分のとった軽率な行動のせいで校
長の小浜学(岸部一徳)に迷惑をかけてしまうかもしれないことを謝
る。
 だが小浜は、1年半さなえだけを見てきた。今のさなえの目には子
供達しか映っていない。いい目だと言う。


 直の用件は、瑠璃を引き取りたいということ。夫にも承諾を取った
し、瑠璃に肩身の狭い思いはさせない、と。

 瑠璃は直は勝手すぎると、家を飛び出す。


 高原は、『川島美容室』という看板を片づけようとしていたところ
だった。
 瑠璃はそのままにしておいて。大事にするから、と言う。そして高
原の昔の写真を美穂子(さくら)に見せて貰ったという。この島にい
ては、高原はあんな風に明るく笑えない。だから東京へ行くことに反
対しない、と言う。
 高原は、瑠璃も自分の好きにしたら良いという。


 新垣達は、直が来たと言うことは、いよいよ正式に瑠璃が勇造夫妻
の養子になるということか。中学は西表島まで行かなければならない
ということは、勇造と仲間恵(倍賞美津子)のどちらかが瑠璃に付添
って、西表島へついていくのか、一家揃って西表島に行くかになる。
 でも、勇造一家は、鳩海島だから生きていけるが、西表島ではな
.....と心配する。


 さなえは、中学再興の嘆願書 Vol.23をしまう。
 瑠璃はこのまま鳩海島に中学ができなければ、勇造は本当の子供で
もない自分のために、頑張ってしまう!と、さなえに切々と訴える。


 勇造は、瑠璃を連れて漁に行く。
 船に水の入ったバケツを載せようとして、腰を押さえる勇造。
 瑠璃が代わりに乗せる。


 船の上で勇造は勇造は、瑠璃が元気なのが一番。みんな瑠璃の幸せ
を一番に考えていると言う。

 瑠璃達の乗った舟を埠頭から見る直。


 夜も縁側でボーっとする直。
 恵は瑠璃と一緒に散歩に行くよう、促す。


 直と瑠璃は浜辺で星空を見上げる。
 直はどうして瑠璃は自分の子に産まれちゃっんだろう。今まで瑠璃
はいつも自分のことを、すがりつくような目で見ていたから、放って
おいても大丈夫と思った。でも、仲間家の人たちに会って、これでは
瑠璃を取られると思った。そう思ったら寂しくなった。勝手な親でご
めんね。漁をする勇造と瑠璃は、息のあった親子という感じで、入り
込む隙がなかったと言う。


 腰を痛めた勇造は、恵にシップを貼って貰いながら、年を取ってし
まった。あとどのくらい漁ができるのかな?瑠璃がこの島にいてくれ
るなら、もうしばらく頑張らなければ、と言う。
 その会話を聞いてしまう瑠璃。


 直は一人帰っていく。
 瑠璃は直を見送らず、勇造に貰った巻き貝をもてあそんでいた。
 でも、意を決すると波止場まで駆けていき、直の乗っている舟に飛
び乗る。

 船は波止場を離れる。


 高原が仲間家を訪ね。手を離せない勇造と恵の代わりに鳴っている
電話を取る。

 電話はさなえからで、まだ瑠璃が登校していないという。


 高原は小学校にさなえを訪ね、瑠璃は何か言っていなかったか聞く。
 さなえは、中学校が再興できなければ勇造達に迷惑がかかると心配
していたが、黙っていなくなるような子じゃないはず、と言う。

 心配して顔を覗かせるいずみ(永井杏)と暁(内田流果)を教室に
戻すと、さなえはあとで仲間家にうかがうという。
 最後にさなえは、鳩海島は不思議。ここに来てさなえ自身も高原も、
確実に変わったという。


 新垣達が、直と一緒に舟に乗った瑠璃を見ていた島民がいたと勇造
に伝える。

 高原も、そんな瑠璃を見ていたのだが、瑠璃が本当に直と東京に戻
るとは考えられなくて、と言う。


 さなえが、いずみと暁の手を引いて仲間家に現れる。

 島の人たちもやってきて、瑠璃が突然いなくなってしまったことを
寂しがる。


 夕方、瑠璃が仲間家に、暗い顔をして帰ってくる。
 そしてさなえに、「だめだった」と言う。
 「何が?」とさなえ。
 「中学、作ってもらうの」と瑠璃。
 「もしかして、石垣島の教育委員会?」とさなえ。


 瑠璃は教育委員会に対して、今、鳩海島に里子に来ていて、里親に
これ以上負担を掛けられない。鳩海島に中学校を作って欲しいと頼ん
だ。
 でも、教育委員会は、そんなことは子供の心配することではない。
元いたところに戻ればいい。よそから子供をもらってきて、中学を作
れなんて、予算削減に反している、と。


 瑠璃は、小学校を終わったら、ここにいてはいけないとわかってい
た。施設に戻るべきかもしれない。
 でも、ここにいて、勇造と三線弾いて、海を見ていたい。このまま
いったら、自分がわがままになってしまう。

 「子供はわがままでいいんだ」と勇造。
 新垣が頑張って中学校作るから、と言う。
 松隈奈津美(西山繭子)と松隈浩二(勝村政信)は、西表島に行く
ことになっても、いずみと一緒に瑠璃の面倒もみると言う。
 斉藤茂(賀集利樹)は、頑張ってカボチャを作って応援すると言う。

 三人は島の人みんなの子供だと励ます。
 「ありがとう」と瑠璃。


 瑠璃は自分の布団を勇造と恵の布団の間に敷く。「今日だけ」と。
 そして、自分を連れてくる時、中学生になったらどうしようと思っ
ていたか聞く。
 「何とかなるさってね」と勇造。
 「計画性なさすぎ」と瑠璃。
 「あったら連れてきてないよ」と勇造。


 高原は鳩海島を去ることにしている。
 高原は勇造に、自分と瑠璃は同じだと言う。どこにも居場所が無く
て、勇造に助けてもらって少しずつ人間性を取り戻したと言う。

 瑠璃が、「高原さん、少し借りていい?」と言いながら飛んでくる。
 瑠璃が『高原さん』と呼んでいたことに気付いた勇造が冷やかす。


 瑠璃は最初に髪を切ってもらった浜辺で、高原に髪を切ってもらう。
 最初来た時、あまりにも何もないと思った。
 でも、懲りずにまだここにいる。この先もずっとここにいようと思
う。高原がいなくなってしまうのに、と瑠璃は独り言。

 高原はあの時、瑠璃が水面から降ってくるまで、手足を動かすこと
を忘れていた。その目の前で一人の女の子が手足をばたつかせて必死
に生きようとしていた。それを見てから、生きようと思った。瑠璃の
泣いたり笑ったりいる顔を見るたびに、生きていこうと感じた。
 「ありがとう、瑠璃ちゃん。今なら言えるよ、人は何があっても生
きていかなければならないんだって。生きていれば何かいいことがあ
るって。それを瑠璃ちゃんとこの島が教えてくれたんだ。ありがとう」
と高原。

 瑠璃は、『高原美容室 予約券 有効期限無し』と書かれた紙片を
高原に渡す。ずっと髪を切ってくれるって約束してくれたでしょ、と。
 「カリスマ美容師の鳩海出張所。考えてみれば、すごいこと要求し
ているね。いつでもいいから、いつかまた会えるよね」と瑠璃。


 荷造りを終えた高原は、米盛照明(小日向文世)の遺影に手を合わ
せる。


 勇造、恵、瑠璃で高原を見送る。
 「ちゃんとご飯たべて。ちゃんと寝るんだよ」と恵。
 「子供みたい」と瑠璃。

 「高原さん.....あの.....」と勇造が恥ずかしそうに高原美容院の
予約券を差し出す。「こんな汚い頭だけど」と勇造。
 「心配ないっさ。わたしも一生に一度、カリスマ美容師に切って貰
いたいっさ」と予約券を差し出す恵。

 新垣他の島民も来て、新垣が「わしらもいろいろ考えた。わたしら
はこの島で見た君を信じてる」と予約券を差しだし、「わしの髪が無
くならんうちにな」と付け足す。

 他の人たちも、次々と予約券を差し出す。
 小浜もさなえもカマドおばぁ(吉田妙子)も。

 恵に前に押し出され、「元気でね」と挨拶する瑠璃。
 「元気でナ」と瑠璃の頭に手を置く高原。

 高原が船に乗り込むと、みんな音楽で送り出す。いつまでも手を振
って。

 小さくなっていく船に、「また、メンソーレヤ!!」と叫ぶ瑠璃。

 松隈と茂は海に飛び込む。



 瑠璃といずみと暁は、戯れながら、島の四季を送る。

 三月。答辞の練習をする瑠璃。勇造の厳しい指導。瑠璃は西表島の
中学校に行くことになっている。

 電話が鳴る。
 瑠璃が出ると、直から。
 島を取材していた野々村(高杉亘)の記事が雑誌に掲載され、その
記事を、元瑠璃がいた施設の園長が読み、子供達に話をしたら、何人
か鳩海島に行きたいという子がいた。もちろん、中学生も。だから、
島に中学を作って貰える、と直。
 母・直との別れの場面を思い出し、不覚にも涙を流す瑠璃。


 瑠璃の答辞。
 鳩海島の中学に通う、と即興でまとめる。
 小浜はこれで心おきなく定年を迎えられる、と言う。


 小浜がさなえに、一年間、ご苦労様、と言う。
 さなえも小浜に礼を言う。

 そこに瑠璃が、「教室が大変!」と飛び込んでくる。

 慌てて小浜と早苗が教室に駆け付けると、そこではいずみと暁も待
っていて、小浜の『卒業』を祝う。

 みんなから花束や絵を贈られるが、自分には何もない、と小浜。
 瑠璃は、中学という大きなプレゼントを残してくれた、と言う。

 瑠璃は自分のような問題児と付き合ってくれた礼を言う。
 小浜は、問題児と向き合うのが教師の醍醐味と言う。

 そしてみんなに、内緒だけどさなえも転任すると言う。


 瑠璃は早苗と一緒に島を歩く。
 さなえは、石垣島の小学校かな?と言う。
 瑠璃は、さなえのような指導をしてたら、学級崩壊と言い、さなえ
は教師にタメ口をきいちゃいけない、と言う。


 卒業式の翌日、中嶋美月(井川遥)の子供が産まれる。


 鳩海島中学校の入学式。
 瑠璃といずみと新しく来た男子生徒が、入学生。
 そして、なんとさなえが鳩海中学の教師になっていた。


 勇造は、腰痛が治ったら、今度肩が痛くなった。
 だが恵に年だと言われるのがイヤで、内緒にしている。
 瑠璃がそっと手伝う。そして、子供が親の面倒を見るのは当然だと
いう。


 瑠璃は、たらいに貯めた水で足や農具を洗うカマドおばぁを不思議
そうに見ている。
 カマドおばぁは、鳩海島はこの間まで水道もなかった。何もない島
だからこそ、すべてが宝に見える、と言う。


 瑠璃は高原に手紙を書く。いつか自分を高原信と自信を持って言え
るようになったら、鳩海島に戻ってきて、と言う。そして自分はこの
島が好き。この島は『瑠璃の島』だと書く。


 瑠璃達の中学生生活が過ぎていく。


 勇造と一緒に漁船に乗っていた瑠璃は、勇造を「お父さん」と呼び、
嬉しそうな勇造。
 勇造は照れ隠しに、海を見て、「瑠璃色の海だ」と言う。


寸  評  遂に終わりました。
 瑠璃ちゃんが鳩海島にとけ込んでいくところが、自然に描けていま
した。

 さいご、さなえが中学の教師になったところは強引な気がします。
確かに、中学と小学校と両方の資格を取得している人もいるでしょう
が、小学校と中学校の間で変わるというのは、聞かない気がします。
中学と高校の間は、同じ教科ごと担当の中等教育で、行き来はある見
たいですが。(中学校1年生の時の英語の先生(男)は、翌年、女子
高の教師に転任しました)

 勇造と恵と瑠璃、いい親子になれましたね。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 ずっと気になっているのが、韓国ドラマの『初恋』のオープニングの時の曲
です。聞いてたことのあるような曲なのですが、どれを思い浮かべてもピッタ
リとは来ません。
 あの曲は、日本で流行っていたどの曲に近いのでしょうか?どうしても思い
出せないので、気になります。

 ところで、鳩海島の中学校で、無理に制服を着せなくても、と思ったのです
が。人数が少なくて、みんな中学生とわかっているわけだし、やはり現金の無
い島にとっては、制服ひとそろいは高価な買い物でしょうし、それに、もっと
涼しい服の方がいいのでは、とひとごとながら考えてしまったのです。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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