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タイトル:Daily Drama Express 2005/05/24 離婚弁護士2 (6)  2005/06/08


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/05/24 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル 離婚弁護士2・ハンサムウーマン
局  名 フジ系
放映日時 火曜21時
キャスト 間宮貴子(天海祐希)
 三神達也(宇梶剛士)
 佐伯絵里(瀬戸朝香)
 大庭保 (松重豊)
 柳田俊文(佐々木蔵之介)
 緒形亜紀(片瀬那奈)
 井上紀三郎(津川雅彦)
 小向つや子(戸田恵子)
 本多大介(玉山鉄二)
脚  本 林宏司
主題歌  −

あらすじ  第6話 占いで離婚!?

 間宮貴子法律事務所に「占い師を訴えたい」という依頼人・米田和
夫(柳沢慎吾)がやって来て、佐伯絵里(瀬戸朝香)と本多大介(玉
山鉄二)が話を聞く。

 和夫は区役所に勤めていて、8年前に高校の同級生だった妻・美晴
と結婚。ところが3年程前から妻はある占い師にこり始め、生活のす
べてを占いで決めるようになった。ついには「今のご主人と別れない
と運が開けない」と言われ、離婚を切り出されたというのだ。

 和夫としては、その占い師を訴えて、美晴の目を覚まさせたい。離
婚はしたくない。

 和夫が帰った後、話す絵里と大介。
 「ずいぶん真面目そうな旦那さんでしたね」
 「この依頼は受けられないわ」
 「え?」
 「占いを信じるのは個人の自由。奥さんが脅迫されたってことでも
ない限り、どうやって相手を訴えるのよ」
 「いや、それはそうですけど」
 「大体この奥さんて年いくつよ。いい年して占いにはまるなん
て・・・」と呆れ顔の絵里。

 間宮貴子(天海祐希)が事務所に戻り、絵里と大介から和夫の依頼
の件を聞く。
 「占い師を訴える?」
 「奥さんから占いで離婚を切り出されたご主人が、さっき依頼に来
られて」
 「依頼は受けない方向です。訴えられる材料は何一つありません」
と、書類を渡す絵里。
 「ちょっと待って。この奥さん、米田美晴さんて何してる人?」
 「フリーのライターとかって言ってましたけど」
 「米田美晴って、作家の馬渕美晴のことじゃないの?」
 「あのテレビでよく見る?」と、井上紀三郎(津川雅彦)が話に加
わる。
 「たしか同級生の公務員と結婚したって話題になってたもの」
 「お綺麗な方ですよね」
 「そんな人が占いにはまって離婚を?」と大介。
 「ねぇ、この占い師、調べてみて。何か訴えられる不法行為がない
と何とも言えないわ。もし、この占い師がインチキだったら、奥さん
も目を覚まして離婚を考え直すかもしれないでしょ」
 「時間の無駄です」と、絵里は憮然とした表情。
 「依頼人の利益が第一です」

 古池と表札の掛かった大きな家に赴く絵里と大介。そこは例の占い
師の家。占い師は離婚を勧めたことは認める。

 古池家からの帰り際、大介が絵里に聞く。
 「先生、何であんなにあっさり引き下がるんですか」
 「見料、占い代自体は一回一万円。問題があるとは言えないし」

 事務所では柳田俊文(佐々木蔵之介)と紀三郎が話している。
 「不法に高いものを占い師に買わされた、明らかに常識の範囲を超
えた脅迫を受けた。そんな事実もない」と柳田。
 「人を殺せというなら殺人教唆になるが、離婚をしろと言っても離
婚は犯罪じゃない」
 「奥さんが離婚を信じてる以上、訴える材料はないですね」
 どうやら今回の案件も厄介なようだ。

 喫茶店で和夫と話す絵里と大介。
 「お話をする前に、どうして奥さんが作家の馬渕美晴さんだってこ
と、隠してたんですか」
 「女房は人気商売なので・・・イメージが壊れたらって・・・」
 「弁護士には守秘義務があるんです。依頼人のことを、ほかに話し
たりはしませんよ。占い師のところに行きました。離婚を勧めたこと
は認めてますが、それ自体は不法行為にあたらない。奥さんが信じて
いる以上、訴えようがありません」
 「いや、そんな」
 「そもそも米田さんは奥さんの目を覚まさせて、離婚を思いとどま
らせたいんですよね。だったらもう一度奥さんと話し合いをされるし
かないですよ」
 うつむく和夫。
 「あの、奥さんの話、聞いておかなくていいんですか?」と大介が
和夫に聞こえないように絵里に尋ねる。

 三神からランチに誘われた貴子は、つや子から「つばのついた帽子」
がラッキーアイテムだと占い本に書いてあると聞き、つばのついた帽
子をかぶってデートに臨む。

 「作家の馬渕美晴さんって、三神さんが担当?」
 「そうだけど?」
 「編集部で見かけたから・・・」
 「彼女の好きな映画について、喋ってもらったよ。それをまとめて
本にするっていう企画の打ち合わせ」
 「小説じゃないんだ・・・。彼女の小説、好きだったのになぁ」
 「最近、書いてないなぁ。まぁ女の作家でなまじ可愛かったりする
と、雑誌やテレビで適当なこと喋ってれば、お金になっちゃうからね」

 帽子の件は三神に不評のようだ。つや子が見ていた占い本は去年の
ものだったのだ。

 美晴に会いに行く絵里。
 「占いの古池先生を訴えるってあの人が・・・。何勝手なことを」
 「待って下さい。もう一度ご主人と話し合われたらどうですか?」
 「もういいの。あたし別れるから」
 「別れろと脅されたんじゃないですか?占い師に」
 「何言ってるの。そんなことある訳ないでしょ。あたしの意思」
 「離婚すると言うんですか?ご主人より、占いのほうが大事だと?」
 「当たり前じゃない」
 車に乗り込み、走り出す美晴。

 貴子に調査の状況を報告する絵里。
 「美晴さんは、方角が悪いと言われれば引っ越すなど、完全に占い
師を信じ切っています。だけど、占い師には不法行為は見つけられな
い」
 「その状況じゃ、占い師を訴える材料はないな」と柳田。
 「奥さんは離婚したいと?」
 「はい。だから方針を切り替えて、離婚の際、ご主人がどれだけ慰
謝料を取れるか、計算しましょう。奥さんからの一方的な離婚だし、
収入も圧倒的に奥さんのほうが多い。満足できる額、取れるはずです」
 「ちょっと待って。ご主人は離婚したくないって言ってるんで
しょ?」
 「占い師を訴えられない以上、ご主人にも離婚の方向で話を進めた
方が現実的です」
 首をかしげる貴子。

 小料理屋・鬼の涙で飲む貴子と柳田。
 「平成2年、文壇の登竜門である山王文学賞を『夏の果実』で受賞。
以降は主にエッセイやテレビのコメンテーターとして活躍」
 「トークショー1時間でギャラ200万だって。そんなおいしい仕事し
て、なんでハマるかねぇ、占いなんかに」
 「話、聞いてくるか」

 絵里と共にテレビ局にいる美晴を訪ねる貴子。
 「だから、占いに行くのは勝手でしょ。あの人の方こそ別れるよう
に説得してよ。ヒモみたいなもんなんだから」
 「御主人は離婚を望んではいない。ただ、そこまで奥様が占いには
まっていくのを心配して・・・」
 「大きなお世話」
 「そこまで愛情がないなら、どうして結婚されたんですか?」と絵
里。
 「・・・アクセサリー。彼ねぇ、高校の同級生なの。理科系の真面
目な。恋愛モノの得意なおしゃれな作家が、高校時代の真面目な同級
生と結婚する。読者ウケは悪くない話でしょ?」
 「ご主人の方は?」
 「向こうだって愛情なんかないわ。ちょっとは有名になりたかった
んじゃない?冴えない人生だから」
 「今はご主人に愛情はない。離婚の意思は硬いと」
 「言ったでしょ。彼ね、小説なんか読んだことないって人なの。暇
さえあれば、いい年して昆虫採集。そんな人と話、合うと思う?」

 美晴と別れた後、貴子に話し掛ける絵里。
 「これでご理解いただけましたね?ご主人には離婚を勧めます。も
う既に財産分与の金額も、本多くんに検討させてます」
 「でも少なくとも彼は、離婚を望んではいない。なんとか奥さんの
目を覚まさせようと一生懸命よ」
 「アクセサリーとまで言われてるんですよ?」
 「依頼人の利益が第一よ」
 「真実を知らせて、旦那さんにも目を覚ましてもらって離婚をする
方が、一番の利益なんじゃないですか?」

 「華やかな流行作家が、どうして占いなんかを・・・。占いに頼ら
なければいけない理由があるんでしょうがねぇ・・・」との紀三郎の
つぶやきを聞き、貴子も考えにふける。

 大介の調査結果を聞く貴子。
 「占い師が怪しい?」
 「美晴さんの財産分与を計算して分かったんですが、米田さん夫婦
が住んでるマンション、分譲だったんです。あの占い師に方角が悪い
とか言われ、3年で4回引っ越してる。これ、賃貸じゃなくて、分譲マ
ンションを買い換えてたんです」
 「マンションなんて買った途端に値段が下がる。それを繰り返して
たら数千万単位で損が出るわ」
 「やっぱ、おかしいでしょ。これって、誰か儲かるんですか?」
 「普通、この場合儲かるのは売り主、マンションの持ち主ですな」
と紀三郎。
 「よし、相場より不当に高い値段で美晴さんに売られてないか、売
買契約書、調べてみて」
 「分かりました」
 「マンションの売り主の中にこの占い師がいて、金儲けのために引
っ越しを勧めていたと分かれば、美晴さんも目が覚める。離婚も考え
直すわ、きっと」

 しかし、調べた結果、それぞれの相場から見て妥当な金額で売買さ
れているし、売り主と占い師に関係も見つからなかった。

 大介が和夫から話を聞く。
 「マンションのチラシが入ってた?引っ越ししろと言われた次の日
に」
 「ええ。でも不動産のチラシなんて、毎日入ってるでしょ」
 「それで偶然、あの占い師の言う方向にぴったりの物件があった。
対応の良さに気をよくした美晴さんは、その不動産を使うようになっ
た」
 「はい」
 「毎回同じ不動産屋ってことですか?」
 「ええ」
 「でも、毎回売買の仲介をしていたなら、手数料も相当になるはず
ですよね」

 その不動産屋に赴く大介と和夫。
 「私もおかしいな、と思ってるんですよ。引っ越ししたいからこの
方角で探してくれって。物件よりも、とにかく方角なんですよ」
 「こちらで度々、売ったり買ったりされてるんですよね」
 「ええ、そりゃまあ商売ですから」

 再び美晴を訪ねる貴子。
 「ご主人は離婚を望んでおられません。もう一度話し合われたらい
かがですか?」
 「またそれ?」
 「とても奥様思いのいいご主人じゃないですか」
 「あなたには分かるでしょ。できる女に必要なのは、女の価値を下
げない男。弁護士に相談するなんて、それだけで失格。マスコミにば
れたらどうするの」
 「ご主人は最初、隠してましたよ。あなたのお名前。占いにはまっ
ていくのを見かねて、なんとかしようとしてるだけです」
 「あたしの財産が欲しいだけでしょ。もういいかしら?」
 去ろうとする美晴に質問する貴子。
 「どうして占いを?小説を書いてないことと何か関係が?ずいぶん
と書いてませんよね、楽しみに待ってるのに」
 「そういえば書いてないわね。いえ、書けないか・・・。知ってる?
原稿用紙って何も書かなきゃ真っ白なの。それが時々、永遠に続く白
い砂漠に見える。22でデビューして、勢いだけで20代を駆け抜けた。
気がついたら小説、書けなくなってて・・・。代わりにテレビやファ
ッション誌の仕事が増えて、そのうち何の職業か分からなくなった。
小説の書けない小説家・・・。なのに得体の知れない仕事だけは増え
る。ここを抜け出せるんだったら引っ越しだって何だってするわ」
 「抜け出せたんですか?今は薄々、どこかおかしいなって思ってる
んじゃないですか?」
 「大きなお世話」と今度こそ去っていく美晴。

 貴子は絵里に、もう一度占い師を調べなおすよう命じる。美晴は小
説を書けないことに悩んでいて、占い師はそこにつけ込んだ可能性が
あるからだ。絵里は「ほかにやる仕事がたくさんある」と断り、二人
が言い争っていると、大介が「からくりが分かりました!」と事務所
に戻ってくる。

 「やはりあの占い師と、売買を仲介して手数料を得ていた不動産屋
は裏でつながっていました」と登記簿を示す大介。
 美晴が売買をしたそれぞれのマンションの過去の持ち主を調べると、
同じ名前が出てくる。つまり、何人か同士で同じマンションを売買し
合っていたのだ。その人たちは皆、あの占い師の信者だった。
 不動産屋の商業登記簿の取締役には、占い師の夫の名前が。
 「どうして分かったんだ?」と聞く柳田に、「ランです」と答える
大介。
 占い師の家に咲いていたランの花と同じ物が不動産屋にもあったの
だ。

 しかし、まだ証拠が足りない。占いで引っ越しをさせて、その直後
にチラシを入れている証拠をつかまなければいけない。そこで、つや
子を潜入させることに。

 つや子が占ってもらいに行くと、引っ越すよう勧められ、次の日に
はしっかりと不動産のチラシが入っていた。

 この事実を占い師に突きつけると、占い師は泣き崩れた。

 「ご主人はあなたを信じてたんですよ。多分、あなたが占いを信じ
てた以上に」と貴子は美晴に言う。
 そこへ、手を振りながら和夫が来る。

 「愛想つきたでしょ。いつでも離婚届に判押すから」と言う美晴に、
美晴がとった賞を並べる和夫。
 「どうして?」
 「覚えてるさ。僕が何十回と落選した賞を、君は軽々と取っていっ
たんだ」
 「どうして黙ってたの?小説なんか読んだことないって・・・」
 「すぐ近くに、小説に詳しい奴がいたらうっとおしいだろ」
 万年筆を渡す。以前、小説を書けずに美晴が投げつけた万年筆だっ
た。
 「君は、才能あるよ。だから、ちょっと今はついてないだけだ。疲
れたら休めばいい。そのために僕がいるんだ」
 「また、書けるかな?」
 「決まってるじゃないか」
 抱き合う二人。

 タクシーの中で留守電を聞く絵里。
 「明日からまた一緒に頑張りましょう」という大介のメッセージを
聞いて微笑む。

 「いくら忙しいからって電話の一本くらい」と三神からの連絡がな
いことを貴子がぼやいていると、そこに車で三神が現れ、ドライブに
誘われる。


寸  評  今回は初めて男性が依頼人でしたね。米田さん、素敵な旦那さん
でした。
 しかし、三神は貴子をどのように思っているのでしょう?謎で
す……。

執 筆 者 テアラ(teara-lj@infoseek.jp)

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2. 編集後記
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 6/4公開の映画『四日間の奇跡』の試写会に行ってきました。試写状には特
に舞台挨拶などとは書いてなかったのですが、ゲストで石田ゆり子さんと中越
典子さんが登場してくれました。二人ともとても綺麗でした。特に中越さんは、
その日ちょうど『笑っていいとも』のテレフォンショッキングに出ていて、な
んだか天然っぽいキャラで面白いなぁ、と好感を持ち始めた所だったので、嬉
しかったです。
 映画の内容もよかったので、お勧めですよ!(テアラ)

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発行元:ドラマ研究会
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