メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2005/05/13 タイガー&ドラゴン (5)  2005/06/08


===================================================== 発行部数   23 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/05/13 (Fri) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 金曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル タイガー&ドラゴン
局  名 TBS系
放映日時 金曜22時
キャスト 山崎虎児(長瀬智也)
 谷中竜二(岡田准一)
 林屋亭どん兵衛(谷中正吉)(西田雅行)
 林屋亭どん太(谷中竜平)(阿部サダヲ)
 リサ  (蒼井優)
 メグミ (伊藤美咲)
 組長  (笑福亭鶴瓶)
 銀次郎 (塚本高史)
脚  本 宮藤官九郎
主題歌  『タイガー&ドラゴン』 クレイジーケンバンド

あらすじ  組長(笑福亭鶴瓶)にまるお(古田新太)とまりも(清水ミチコ)
が挨拶に来る。

 「まるおじゃないか?いつ出て来たんや?」
 「去年の暮れです。」
 「もっと早く出て来たんじゃないか」
 まりもが本当のことを言わせようとする。

 「元気やったらええねん」
 「東京の事務所で心機一転頑張ろうって」
 組長はポケットから紙封筒を取り出す。遠慮するまりもに変わり、
まるおが封筒をもらって立ちあがる。

 送ろうとする虎児(長瀬智也)に日向(宅間孝行)が
 「途中で酒屋に寄れって言っても聞かないように。酒で傷害事件起
こして出てきたばっかだ」


 まるおとまりもを乗せ送る虎児に
 「お兄ちゃんコンビニ止まってくれや」
 「だめだよまるちゃん」
 「次あったら止まりますよ」

 虎児が演芸ホールへ行くと、“上方まるおまりも”の写真が・・


 椅子に座って見ていると、舞台に二人が出て来る。
 「まりおとまりもでーす」
 「あいつら漫才だよ」
 「あいつ漫才師だったのかよ」

 会場は爆笑の渦。


 竜二(岡田准一)はメグミ(伊東美咲)とデートする。
 「ごめんねーいつも付き合ってくれて。たまにはさぁ竜二くんの行
きたいところ連れてってほしいな。竜二くんてどこに住んでいるの?
メグミね、青山で部屋探しているの。」


 食卓で、まるおとまりもの漫才に感動したことを虎児は伝える。

 「わたしと小百合ちゃん(銀粉蝶)、仲人やってるのよ。」
 「もともとまるちゃんは小唄のお弟子だったの。一回目のときは保
釈金出したの。」
 「3回捕まっているんだ。」
 「まるおさんまるちゃんに迷惑かけちゃだめよ。」
 「大丈夫ですよ。昔とは違うんですよ。」
 「本当にお酒止めた?」
 「もう一年半一滴も飲んでない。」


 メグミは竜二に連れられて、アパートへやって来る。
 「すごいとこ住んでるんだね」
 「家賃ていくらですか?」
 「65,000円」
 「なんか複雑なカレーな臭いがしますね」
 「でも、青山だから」
 「思ったより普通」ソファに腰かけようとしたメグミに
 「そこは俺んちじゃない」

 竜二は押し入れを開ける。そこが竜二の部屋。

 ちびT(桐谷健太)が帰って来る。
 「メグミちゃんなんで居るの?」
 押し入れの下から中国人が…
 メグミが驚いて帰って行く。

 追いかけて行く竜二に
 「ごめんね竜二くん。夢に向かってつっぱしるのは素敵なことだし
拘りもつのは立派なことだと思う。でも、でも、貧乏は嫌なの〜」


 ドラゴン&ソーダで、竜二はぼーとする。

 リサ(蒼井優)は虎児に「4日も声聞いてないんですよ。」
 「おい竜二元気だせ。仕事の話もってきたよ」
 「帰れ」
 「まるおさん・・」
 「昔良く遊んでもらった。この人らの舞台衣装作ってくれよ。マネ
ージャーみたいなことやってるんだ。」

 虎児は、CLUB YO−SE に行く。
 淡島(荒川良々)に舞台に出させるように説得する。
 「俺が好きなものはみんな好きなんじゃないかな?と思って」

 「今日中にデザイン書いてもってくよ。」
 「かっけーもん作ってくれよ。だっせーもん作ったらどつきまわす
ぞ。」


 そば処

 そば屋の亭主がまるおに声をかけ、酒をすすめる。
 「舞台あるんだよ。」
 隣に座っている虎児が漫才やろうと思ったいきさつを聞く。
 「なりとうてなったんじゃない。実家は兵庫の姫路。親はおらん。
二人とも死んだ。おとうは借金抱えて逃げ廻っとった。おかんは水商
売して借金返しながら、わしを育ててくれた。わしはおかんに楽させ
てやろうとボクシング始めた。デビュー戦が決まったらおかんが自殺。
おとんもその1週間後車ごとつっこんで…あとはお決まりのコース。

 中学卒業してキャバレーやストリップ劇場のボーヤになって
 18歳のとき、相方のまりもと知りおって、大阪に流れついて、漫
才始めた。
 思えば両親死んでからずっと笑いっぱなしだった。笑うことと笑わ
すことしかわしの人生に必要ないから。」

 虎児がうーうー唸っている。

 「なんや気持ち悪いか?」
 「泣いているんだよ。途中まで俺と一緒で後半、逆なんだよ。もっ
と売り込んでってやるよ。」
 そば屋の亭主はそば湯を出す。

 そこへどん兵衛(西田敏行)からメールが、
 “今日の話は厩火事だよ、今から高座”

 虎児が高座を見に、演芸ホールへ向かう。
 「たっちゃん酒飲まねーよーに見張ってってくれよ」


 どん兵衛が高座に上がる。
 「夫婦喧嘩は犬も食わないと申しまして・・」
 「厩火事だね」

 「近頃はDVなんて言葉を良く聞くね。
 幸いなことにわたしは自他共に認める愛妻家で、我が家のDVは弟
子バイオレンス。

 指怪我しちゃってね。困ったときはお互い様。って
 わたし言ったんですよ。


 病院で、小百合ちゃんとまりもが会う。
 定期検診よ。わたしも検診…
 あの人の気持ちがわからないんです。


 わたし悔しいから、言い返したんだよ。誰のおかげでお酒が飲める
んだよ。
 朝起きて、夜寝るまで、24時間。夫婦仲悪くなるわ。

 中国には孔子という偉い先生がいてな。
 先生先生、大変だよ孔子様。
 厩が大変なんだよ。
 孔子様が大切にしていた白馬が厩が火事になって焼け死んでしまっ
た。
 皆は無事だよ。
 それが何よりだ。

 なんて有り難いご主人様だ。

 反対の話もある。

 さるお屋敷の若旦那がいてな。名前がないから去るって・・
 その若旦那大変に瀬戸物に凝っていてな。
 お客が来ても、高価な器だから家内が片付ける。
 ひびが入っているから我々の手に入るのだ。

 家内が片付けるために階段を降りるが、階段を踏み外してしまう。
 鉢を壊しゃしないか、瀬戸物を壊しゃしないか、36回叫んだとい
うんだ。後日女房の両親が訪ねて来て、娘を連れて帰ったんだ。

 瀬戸物だったら、家の人大事にしているのがあるんだよ。
 壊しちゃいな。
 わたしがおまえさん家に言ってよ
 今から女房が皿を割から女房のほうを心配しろよ…」


 そば処に竜二がやってくる。
 まりおは酒を我慢している。

 そば屋が虎児の隣に座っている。
 「まるおさんはどうした?」
 「置いて来た」
 そば屋が帰って行く。

 そば処で竜二と一緒に酒を飲む。
 「さすがもういっぱい焼酎に変えるわ。」

 虎児とそば屋が店に戻って来る。
 二人はいない、飲んだ形跡があるだけ。


 おでん屋にまるおと竜二がやって来る。
 まるおは勝手に焼酎を取り出して飲み始める。
 「寄席が始まりますから」と竜二が言ってもまるおは酒を飲み続け
る。

 まるおは叫んで走り出す。


 演芸ホールの控え室で、まるおが居ないことに皆不安がる。
 時間になってもまるおが来ない。
 まるおの変わりにどん吉(春風亭昇太)が高座に上がる。


 まるおは演芸ホールのそばの路上で若者にぶつかる。
 若者の言葉にまるおは反応し、睨みつける…


 虎児は厩火事のオチが気になっていたので、どん兵衛に聞く。
 「だんなが大事にしている皿を割ろうとしている。
 体大丈夫か?瀬戸物は金を出しゃいくらでも買えるから。
 体大丈夫か?そんなにわたしのことを・・
 あたり前だ、おまえさんに怪我でもされてみなよ。明日から…」

 外でパトカーのサイレンが…
 それにしても近すぎねーか。皆が外に出る。

 まるおと竜二がパトカーに乗せられるところだった。
 その姿をみたまりもは道路に倒れてしまう。
 救急車を呼ぼうとするが、まりもは抵抗する。


 布団に寝かされたまりもが起きる。
 「もう大丈夫」
 「お母さんから連絡があって、とりあえず竜二は帰されるんだけど、
、まるおさんは、、ごめんなさい」
 虎児はまりもに頭を下げる。


 竜二を警察へ迎えに来たどん兵衛は説教をする。
 「まるおさんは刑務所出てから酒断ってたんだよ。皆で更正させよ
うとしていたのに、おまえは犯罪の片棒担いでいたんだよ。」


 「今度という今度は愛想がつきました。・・さっきからずっと考え
ているの。いい話だなぁって、
 酒止めたらわたしのこと大事にしてくれるのかなぁと思ったら、、」
 「あるぞ酒より大事にしているもの。漫才」


 高座に小虎が上がる。
 えー夫婦喧嘩は犬も食わないといいまして、家庭内暴力というのは
DVと申しますが、今回は家庭外暴力の話。

 20年間舞台の上で嫁をどついていた男。どつき馬鹿、略してDV。
 来る日も来る日もどついてばっか。
 漫才の直前怪我してばっか。

 まりもは、舞台で、本当に鞭打ちになってしまったとき、傷めてい
る首を集中的に攻撃してきました。

 まるおが心配するのは、きっと末期癌くらいじゃないと…

 竜二が賛成し、それでもどつくぐらいなら本当の暴力亭主だよ。別
れたほうがいい。


 作戦決行

 というわけで、毎度おなじみの親分さんに保釈金を払ってもらって、
まるおを留置所から出す。
 竜二と銀次郎(塚本高史)が迎えに行き
 「悪いけど、東京駅行ってくれんか?大阪帰るわ」

 まりものことを聞くが、「今さら会えるか」

 竜二は策を巡らせ
 「やべーなどうしようかな?言っちゃおうかな?言っちゃおう。
 癌なんですよ。
 知らなかったの?まりもさん癌だったの。
 まるおさん刑務所入っていた間、入院してたの。
 余命は半年くらい、3ヶ月だったかな?」

 「戻る。さっき来た道引き返せって言うんだ」


 控え室で虎児はまりもと待つ。
 「おせーな、何やってるんだよ。」
 「逆にしてほしいの。わたしが癌でもいつものようにあの人がどつ
いてくれたら、わたしはこの先どんなことがあってもついて行きます。
ちょっとでも遠慮したら、綺麗さっぱり別れます。」

 失礼します。衣装衣装。

 竜二と銀次郎がやって来る。
 「途中なんだよ」
 「いいじゃない」
 「おまえにしては上出来じゃない」

 「まるおさんは?」
 「今着替えています」
 「病気の話言わなくていいよ。逆になったんだ。いつものとおりど
ついてほしいって」
 「もう遅せーよ、言っちゃったよ車の中で」

 「まるおさん入ります」
 「まりちゃん癌なんか」


 司会者が「続きましては、まるおまりものどつき漫才です」
 「いつものとおりどついて」
 まりもはまるおに言い、舞台へ出て行く。


 まりもはいつものノリだが、まるおの様子がおかしい。
 まるおは舞台の上で泣いている。
 まるおを怒らせ、まりもはどつかれようとするがまるおの手が止ま
る。

 ホンマや、わしが死んで、、
 わしみたいな蛆虫が生き残って、まりちゃんが…

 あんたーええかげんにせーや、なんやさっきからお客様に失礼や
ろ!
 すんませんねー
 うちをいつもどつきまわすから、どっきり仕掛けました。

 死ぬ言うの嘘や、ホンマや。
 うちが嘘ついとるときは顔に出ます。

 やっぱり嘘やったんかー。
 まりおはまりもをどつく。
 ようも亭主に恥をかかせやがってー
 なんや、女房死んだら悲しいか。
 あたり前じゃぼけー
 おまえが死んだら、遊んでて酒が飲めへんやろ!


 寄席を見に来ていたまるおとまりもが手を叩く。

 「おおきに皆さんホンマにありがとうございました。」


 谷中邸にまりもの遺影がある。
 まるおが出て来るまで、お線香はたやさないと、まりもの遺影に小
百合ちゃんは約束する。
 まりもは本当に癌だった。
 しかし、最後にまるおと舞台で本当にわかりあえた…


 喫茶店よしこ

 泣きながらどん兵衛が言う。「授業料はいただきません。授業料を
払いたいのはむしろこちらの方。立て替えといてくれねーかなぁと思
って。」


 刑務所の中でまりおは漫才の練習をする。


寸  評  奥さんが稼いで、だんなが怠けてしまう。そんな【厩火事】厩が
火事になっても、家来を労わる孔子さまのお話し。しかし、その反対
もあるわけで、その反対だと嫌いでもない嫁と離縁しなければいけな
い。だから、嫁の体を心配してくれる亭主は本物だと。

執 筆 者 田村()

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 遅くなってます。本当にすいません。
 携帯のアドレスを変更したため、アドレスの登録していた先に変更のお知ら
せを送りました。
 アドレスを変更すると、もう二度と連絡取らないだろうなぁと思うような人
には連絡せずに、これから仲良くして行きたい必要だなぁ思っている人に連絡
しますよね?なかなかアドレスを削除出来ないですが、こういう機会は結構有
効に使ってます。(田村)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。