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タイトル:Daily Drama Express 2005/04/08 大奥第一章〜スペシャル  2005/04/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/04/08 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 大奥 第一章
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト おふく (春日局)  松下由樹
 徳川家光(三代将軍) 西島英俊
 徳川秀忠(二代将軍) 渡辺いっけい
 お江与 (秀忠正室) 高島礼子
 朝比奈 (奥女中・御年寄)梶芽衣子
 葛岡  (大奥女中) 鷲尾真知子
 お玉  (大奥女中) 星野真里
 おしず (大奥女中) 雛形あきこ
 孝子  (家光正室) 木村多江
 お万  (家光側室) 瀬戸朝香
 お楽  (家光側室) 京野ことみ
 お夏  (家光側室) 野波麻帆
 徳川家康(初代将軍) 藤田まこと
 稲葉正成(おふく夫) 神保悟志
 稲葉正勝(おふく長男)榊秀雄
 稲葉正利(おふく次男)杉崎政宏
脚  本 浅野妙子

あらすじ  Special 「桜散る」

 「今は心をひとつにして、上様のご快癒を祈る時です」とお万(瀬
戸朝香)。


 「徳川の世の安泰は、お方がたに掛かっています。そしてこの大奥
のこと、上様のこと、なにとぞ、なにとぞお願い申し上げます」と春
日局(おふく)(松下由樹)。
 春日局は言い終えるとそのまま床へ倒れる。

 赤子の産声。
 「お方がた、若君の誕生にございます」と朝比奈(奥女中・御年寄)
(梶芽衣子)。

 お万(瀬戸朝香)の赤子が披露され、お玉(星野真里)へ渡される。
 「頼みましたよ」とお万。
 「はい。命に代えましても若子さまをお守りします」とお玉。
 「そなたの子じゃ。若子ではなく、徳松じゃ」とお万。
 「徳松.....」とお玉。


 8年後。慶安四年四月。
 かねてより病床についていた徳川家光(三代将軍)(西島英俊)だ
ったが、おさじが遂に快癒の見込み無しとさじを投げる。

 春日局逝去より八年。上様(家光)がお倒れになってすでに半年。

 だが、お万はすぐには家光の病床に駆け付けられないほどの多忙。
 また、それぞれの側室、お楽(京野ことみ)、お夏(野波麻帆)も、
お子をお持ちで、上様亡き後のお子と自分たちの行く末を案じて、過
ごしている。

 お玉と、三男・徳松。
 長男・家綱、次男・長松。

 上様危うきこの日も、大奥では別の女の戦いが繰り広げられていた
のでした。


 見舞ったお万に家光は、今日は調子がよい。勤めに戻るように、と
言う。
 お万は、「なるべく早く戻るようにします」と言うと、席を立つ。


 お玉は、老中筆頭・豊後の守に、金子を渡す。
 表向きは紅葉山参拝の折りの謝礼。
 そっと心の内として、遠い領国には行きたくない。自分たち親子の
行く末は、豊後の守の差配次第、とそれとなくほのめかす。


 お万は、上様が代替わりすれば、大奥の総入れ替えがある。その時
の備えをするよう一同に言い渡す。


 徳松は声も小さく、注意されると、すぐに放り出してしまう。

 徳松は庭に出て行き、家綱や長松の射的を見る。
 2人は裏山で狩りをすると言って、徳松を連れて行く。


 お玉が徳松を探しに来る。
 長松が的の中心を射抜き、他に乗馬も剣術も得意と自慢するお夏。
 お楽は静かにしている。

 お玉は家綱は学問に秀でている。自分ものちのちのことを考え、徳
松に四書を習わせている。
 のちのち?といぶかるお夏に、もちろん、次期将軍は家綱。長男が
跡を継ぐのは、亡き東照大権現様の時からのならい、とお玉。


 長松は見事雉を射抜くが、徳松は目を背ける。
 そんな臆病じゃ、家臣に示しが付かないと徳松に弓矢を持たせる。


 朝比奈がお万に、お玉のことで、と耳打ち。

 お万はお玉を別室に呼び、豊後の守との一件を問いただす。
 お玉は、お万の実の子である徳松が可愛くないのか、と開き直る。

 お万は三人とも上様のお血を引くお子。みんな大事だという。

 そこにお夏が、2人の話が長いので、と入ってくる。そして、長男
が跡を継ぐのは当然として、その後、長松をさしおいて徳松が、とい
うことなどないように、とお玉とお夏の言い争い。

 お万は2人には上様の身を案ずる心が無いのか、と叱責。


 矢を背負い、弓を手に下を向いて歩いていた徳松は、いつしか家光
の伏せっている部屋の前に出てしまう。
 「徳松か.....近う」と家光。

 徳松がそっと縁側に上って座ると、「もそっと近う」と家光。
 「狩りをしてきたのか?」と家光。
 「鳥を射ようと思いましたが、射損ないました」と徳松。
 「わしも、父上も狩りは不得手であった」と家光。

 家光は幼い頃の、うさぎを射る見本を示そうとして、何度も射損な
い続ける父・徳川秀忠(渡辺いっけい)のことを思い出す。

 秀忠が遂にうさぎをしとめるが、矢を抜くと血が付いており、家光
は顔を背ける。
 秀忠は、不得手はよいこと、と言う。狩りが得意だと狩りに溺れ、
無用な狩りもする。
 人の上に立つものは、人の痛みを知らなければならない、と秀忠。

 家光は徳松に、すぐにこの手は大きくなるだろう。でも、忘れるな、
初めての狩りの時に血を見てひるんだことを。倒される側の痛みを、
と言う。

 その時、御台所のお成りとの声が聞こえ、徳松は慌てて出ていく。

 孝子が入ってくる。
 「上さんとは、いつもこうしていましたな。こうしておそばにいて
も、すぐに話の接ぎ穂が無くなってしまう」と孝子。
 「済まなかったな」と家光。
 「いえ、わたしが悪いのです。最初からあなたに歩み寄る心が足り
なかったでしょ。そんな驚きませぬな。今日は長年隠してきました罪
を懺悔に来たのです。寛永の大火のこと、覚えておられますか?」と
孝子。
 「ああ」と家光。
 「火を付けたのはわたしです」と孝子。
 「え?」驚く家光。
 「あのころは、何もかもイヤになり、何もかも無くなればいいと思
いました」と孝子。
 「気に染まぬ男に嫁いだのは、そなたの不運だ。嫌いな男のそばで
暮らすのは、さぞやつらかったであろう」と家光。
 「嫌いなら、いっそ楽だったやろ。でも、そうやおへんかったから、
お万の方様に目移りされ、側室に次々とお子が生まれるのをどんな気
持ちで見ていたのか」と孝子。

 あの、孝子がじゃこうの薫りをたきしめた襦袢を着て待っていた夜、
家光は、くさくて狸のようだと言ったが、孝子自身もくさいと思って
いた。春日局の指示だった。
 2人の間には、いつも春日局が、地獄の門番のように立ちはだかっ
ていた.....


 −*−*−

 京 三条西家。
 カゴから降り立つおふく(春日局)。お上に拝謁しに来たという。
 無位無冠では拝謁できないので、ゆかりのある三条西家に強引に頼
み込み、従三位の位と春日局の名を賜ったのだった。

 春日局に会った後水尾天皇は、いきなり退位を宣言。
 「愚か者とわたりあうのは、疲れた」と言って。


 孝子は江戸城で武家伝奏・南小路時靖相手に、幕府が一介の乳人を
使者として寄越すなんて、どういう料簡かと怒る。
 時靖は、関東は元々お上を敬う気なんてない。阿呆の相手をしても
しかたない、と言う。そして、孝子に扇をプレゼント。
 雅な絵、そして孝子の好きなキャラをたきこんである。
 時靖は家光にはメガネをプレゼント。孝子を遠ざけるなんて、何と
目が悪いのだろう、と。

 孝子は、たった1人の夫に、長い間、女として見られなかった。
1人の男に心ときめかせても、悪くないだろう.....と言う。

 −*−*−


 お万の行く手に春日局の姿が浮かび上がる。
 お万がハッとすると、お楽が立っている。家光にお目もじしたい、
と。

 家光の床の横に座ったお楽が、昔の罪を懺悔する。
 一度だけ、お城を抜け出し、里の者のところへ行った。そのまま帰
らないでおこうかと思った。
 「知っておったか?」と家光。
 「わたしが手助けしました」とお万。
 「いつ頃?」と孝子。
 「ちょうど身ごもった頃です」とお楽。
 「わたしが火付けした頃ですねぇ」と孝子。


 −*−*−

 身ごもったお楽は、『お腹様』と呼ばれ、金銀錦の贈り物を貰って
も、春日局に祭り上げられているだけで、里のことが気になってばか
り。

 その頃お楽のおばさんが来て、お楽の母親は、暮れに流行病を貰い、
寝付いている。もう先も長くない。でも、自分にできることはこれぐ
らいだから、と縫った赤子のおしめをおばさんに託した。目の揃わな
い縫い目。

 春日局に、母に会いに行くことを願うが、春日局は、天下にただ
1人のお腹様、出歩くなどならぬ、と言う。


 四萬六千日。
 縁日のため、お城の七つ口が九つまで開いている。
 お楽は必死でお万に、城より一里半のところにある実家に帰りたい
と願う。


 四萬六千日.....孝子も、背中に羽が生えたように、城の外へ出た
かった。
 時靖が三日後の四萬六千日の日に、届け物のため、また城に来ると
聞いて、心浮き立つ孝子。

 でも、春日局が、時靖と笑い合う孝子を見てしまう。
 春日局と朝比奈は、もし大奥で間違いが起きたら一大事との認識を
一致させる。


 朝比奈は葛岡(大奥女中)(鷲尾真知子)に孝子の膳を持ってこさ
せると、懐紙入れから薬包を取り出す。


 四萬六千日詣で。

 お万達は、町娘のかっこうをし、頭巾をかぶり、荷を背負った姿の
お楽を従えて、中庭へ出る。
 でも、途中でお楽の荷のぬか袋がお女中に見つかってしまう。
 お楽は昔取った杵柄。口上鮮やかにぬか袋を売る。

 七つ口。
 「必ず九つ子の刻までに」とお万はお楽を外へ出す。


 御手切御門。
 お楽は必死に外へと向かう。
 そして小屋に隠れると、カゴを置き、頭巾を取り、ぬか袋の下に隠
した着物を取り出す。


 美しく髪を結い直した孝子が表へ出るが、まだ時靖は来ていない。
 不安になる孝子。


 衣装を武家娘に直したお楽が実家へと入る。

 だが、その時すでに母は亡くなっていた。
 今朝、あっけなくとのことだった。
 父は晩年の母親がお楽のおかげで楽できた。何より公方様の側室に
なったお楽が自慢だった、と述懐。

 お楽は母に取りすがり、泣く。

 その時、戎屋の惣兵衛が弔問に来る。
 涙をぬぐったお楽は、父と共に惣兵衛を迎える。


 時靖がいないので、孝子はふさいでいる。ただあの扇子を見つめて。

 出店の方に出てきた孝子は春日局を見掛け、時靖が来ないのは、春
日局のせいではないかと問う。
 春日局は、大名の上屋敷でも、大名の留守中、奥方が男を引き入れ、
過ちを犯す例がある。よもや中の丸でそのようなこともあるまいが。
時靖には御公務が終わった早々に京に戻って貰ったという。
 「御台所様の待ち人は、上様お一人だけであることを、努々お忘れ
なきよう」と春日局。

 出店の前をふらふらと彷徨っていた孝子は、家光と笑いながら歩く
お夏を見掛け、「待ち人は、上さんお一人.....」とつぶやく。

 廊下に上がった孝子は、胸の痛みに、座り込む。
 それを見かけた朝比奈が孝子を近くの一室に入れ、春日局の命でご
膳に少量、月流しのクスリを混ぜた。これを飲めば楽に、と解毒薬を
渡す。
 「これもすべて徳川家のためでございます」と言うと、朝比奈は白
湯を取りに行く。

 その部屋の奥には、お楽懐妊の祝いの品々が並んでいた。
 悔しさに孝子が手を振ると、ろうそくが倒れ、火が祝いの品に燃え
移る。


 お楽が城内に見つからないとの報が春日局にもたらされる。
 春日局は七つ口を閉じ、お楽の実家の麹町あたりへ追っ手を差し向
けるよう、命じる。

 でも、そこにお万が現れ、止める。お楽は九つ子の刻までの帰城を
約束した。
 春日局は、城を抜け出すのは大罪。それに対して、そんな約束にな
んの意味があろう、と言う。
 お万は、お楽が産むのはお世継ぎ。お世継ぎの生母を罪人にするの
か、と反論。


 夜道を惣兵衛にに送られるお楽。
 お楽は惣兵衛の出世を喜ぶが、惣兵衛は、このままお楽を連れて、
顔の知られていない田舎にでも行ってしまいたい、と言う。
 「惣ちゃん、言ってたよね、わたしに幸せになって欲しいって。わ
たしも同じこと思ってる。惣ちゃんもわたしのこと、早く忘れて、幸
せになって」とお楽。

 お楽は今日、四萬六千日で物売りに扮し、久しぶりに大声を出した。
でも、もう二度とそんな大声を出すことはないだろう。
 でも、自分の決めた道を進むしかない、とお楽。


 イライラとお楽の帰城を待つ春日局。
 亥の刻に達し、しびれを切らすが、お万はまだ一刻あると止める。
 春日局は、世継ぎを懐妊したままお楽が蓄電することでもあれば、
お万にも相応の処分を受けて貰うという。

 その時、火事の報。
 みんな我先にと逃げ出す。

 春日局が役人に問うと、家光はすでに西の丸に逃げた。火元は七つ
口に近い部屋。
 ハッとする春日局とお万。


 逃げる人々の流れに逆らって七つ口に向かうお楽。
 火事と聞き、急いで中へ駆け込む。
 逃げまどう人々。
 火はすぐそこ。
 呆然とするお楽。

 でも、意を決して中へと飛び込む。
 だが、すぐに火にまかれる。
 座り込み、泣き崩れるお楽。

 やがて、火の奥に人影を見付ける。
 それは春日局。

 春日局は焼け落ちそうな梁を見付け、自分の身体で、お楽を守る。
 そしてお楽を抱きかかえると、外へと出る。

 「申し訳ありません」とお楽。
 「よう、ご無事でお戻りになりました。お楽の方様、ご側室の中に
あって、あなた様はただお一人、お世継ぎを身ごもられています。わ
たくしは命に代えて、あなた様をお守りする義務があります。でも、
あなた様をお守りしたのは、それだけではありません。わたしはあな
た様に頼み込んで奥へ上がって頂きました。町屋にいらっしゃれば、
お親しい方と離れることもなかったでしょう。それを奥へ上がって頂
いたからには、あなた様にもその覚悟を持っていただきたい。側室と
しての誇りを持っていただきたい。補えることはわたくしが、全身全
霊を以て、尽力いたします」と春日局。
 その言葉に、お楽は泣き出す。

 少し前から、そんな2人の様子を見ていたお万が進み出て、お楽を
支える。


 城は火も収まり、片づけが始まっていた。
 無事に戻ってきたお楽、お万、春日局に、みんなホッとする。
 春日局は、自分のケガを心配する女中に、先にお楽の手当をするよ
う命じる。

 その時、孝子の姿がないことに気付く。


 みんなが集まっている広間に、小袖姿の孝子が、ボーっと歩いてく
る。
 春日局に声を掛けられ、「扇子を1つ、失いました」と答える孝子。
そして、死人が出なかったか聞く。
 春日局は、死人はいない。やけどを負った者は、手当を受けてるが、
と答える。

 春日局には火付けが孝子だとわかっていたようだ。だが、一言も責
めなかった。
 お楽同様、孝子のことも気に掛けていたのであろう。

 春日局は、厳しかったが、家光一筋の人。


 −*−*−

 「不思議なものです。わたしたちはあの人の取り結んだ縁により、
こうして上さんのおそばに侍っているのですから」と孝子。
 「上様、わたくしはあの日、お城に戻りましたことを、今日まで悔
いていません」とお楽。

 そこにお夏が飛び込んできて、家光が無事と知って安心する。
 みんなが家光の寝所に集まっていると聞いて、まさか家光が亡くな
ったのでは、と急いで駆け付けたのだった。

 「なんでお集まりに?」とお夏。
 「懺悔の集いです」と孝子。

 「お夏、お前もワシに懺悔することはあるか?」と家光。
 きょとんとするお夏。
 みんな笑う。


 徳松は、雉を射ようと頑張っている。
 お玉は、散々探したのに、何をしているのかと、徳松を叱る。
 徳松は、「父上のために、鳥を捕って差し上げようと」と答える。
 「父上に、おうたのですか?」とお玉。
 「裏から」と徳松。
 「それはよい。もう一度お父上にお会いして、お頼みするのじゃ。
可愛いそなたが頼めば、無碍にもできないだろう」とお玉。
 「父上は死ぬのですか?なのになぜ、母上は笑ってられるのですか」
と徳松はお玉を非難すると、走っていってしまう。


 今日は疲れたのでは?と気遣うお万に、
 「今日はよい日じゃった」と家光。

 そして家光は、一度だけ生母・お江与(秀忠正室)(高島礼子)の
方に手を握って貰ったことがあるという。
 幼い日、満開の桜の下。一陣の風が吹き、花びらが雪のように舞う
中、「国松か?」と声を掛け、お江与は思わず家光の手を握った。
 でも、すぐにそのことを恥じると、宴が終わるまで、家光の方を見
ようともしなかった。

 お万はきっと、お江与の方は心の底で家光を愛していたのだろう、
と言う。

 「ワシは思うに、人の思いに気付くのが遅いようだ。母の愛にも、
母が死ぬその日に気付いた。お楽の思いも、孝子のことも、今日初め
て知った」と家光。
 「上様は果報な方です。みんなに慕われて」とお万。

 家光は桜の花が描きたいと、庭の桜の一枝を欲しいという。
 庭に下りたお万は、徳松に気付く。
 徳松は家光のために、鳥を捕ろうとしたが捕れなかったと沈んでい
る。
 お万は徳松に、桜の一枝を、家光に折って渡すよう言う。手づから
渡せば同じこと、と。

 笑い合うお万と徳松を塀の外から笑顔で眺めるお玉。

 桜の一枝を手に、徳松が家光の枕元に座ると、家光は目を閉じてい
た。
 「父上.....?」と徳松。
 お万の方を見上げる徳松。
 「徳松君、お父上にお花を」とお万。

 家光の枕元に、そっと桜の一枝を置く徳松。
 「よい遠出にございましょう、上様。上様はお幸せにございますな
ぁ。徳松にもみなにも慕われて」とお万。


<完>


寸  評  前宣伝で、散々やっていた炎上シーン、すごいのかどうかよくわ
からなかったです。
 でも、上手く構成してありましたね。自然に昔話(懺悔)というこ
とで火災のシーンへとつなげていきました。
 春日局が亡くなっても、大奥が制度としてうまく機能し始めたとい
うところを描けていますね。春日局という強力なリーダーシップ形式
から、お万を中心とする勢力のバランス形式へと。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 スペシャルをお送りします。
 本編の方も途中で止まっていて済みません。録画に失敗した回もありますの
で、再放送等を利用して、少しずつホームページの方にアップしていきたいと
考えています。よろしくお願いいたします。

 とりあえず、『高校教師(’03)』の最終回をアップしました。春ドラマ
が始まってなかなか進みませんが、少しずつ今まで抜けていた分をアップして
いこうと思います。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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