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タイトル:Daily Drama Express 2005/04/14 恋に落ちたら (1)  2005/04/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/04/14 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 恋におちたら・僕の成功の秘密
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 鈴木島男(草なぎ剛)
 高柳徹 (堤真一)
 星野守子(佐藤江梨子)
 鈴木まり子(木村佳乃)
 安藤龍太(山本耕史)
 神谷陸 (谷原章介)
 桐野七海(和久井映見)
 白川香織(松下奈緒)
 藤井裕美(滝沢沙織)
脚  本 佐藤嗣麻子
主題歌  −

あらすじ  第一話『ずっと探してた人』

 東京の下町、とある小さなねじ工場『有限会社 鈴木ねじ』。経営
者の島男(草なぎ剛)は、油にまみれて機械の前に立ち、一心にねじ
を切る。
 父親が死に、やむをえず大学を中退し 工場を継いで6年、小さい
ながらも一国一城の主となった島男は、それなりの充実感を得ていた。

 今日は給料日。今時珍しく、島男は現金の入った封筒を一人一人 
母親を含めた従業員4人に ねぎらいの言葉をかけながら手渡す。

 「今月も おつかれさまでした!!」
 工場の奥にある茶の間で、従業員を交えた夕食が始まる。OLの妹
 まり子(木村佳乃)も帰宅し、母親藍子(高林由紀子)の作った 
皿いっぱいに盛られたコロッケとビールで、騒がしくも楽しい晩酌が
始まる。
 近所で魚屋を営む おさななじみの安藤龍太(山本耕史)が、残り
物の刺身を手に現れ、夕食の輪に加わる。

 テレビでは、最近サッカーチームを買収した IT関係の青年実業
家高柳徹(堤真一)の姿が大写しになっていた。
 「この人ね、まだ38歳なのに大金持ちで 大会社の社長さんなん
だから」
 とまり子はうっとり。
 従業員も「同じ社長でも、島男さんとは大違い」と笑う。
 「こういうのを 本当の勝ち組って言うんだよねー。どうせ結婚す
るんだったら、こういう勝ち組の人と 結婚したーい!」
 ため息をつくまり子を見て「どーせ俺たちは 負け組」とぼやく龍
太。
 「いつかこの町を出て、こいつみたいに大金持ちになってやるっ!」
 息巻く龍太の隣で、島男は刺身をつつきながら 静かにつぶやく。
 「まあ、お金は大切だけど、一番大切なものじゃないさ。今 この
瞬間が、何より一番なんだ」

 近所の居酒屋で飲みなおした帰り道、島男と龍太が歩いていると、
男がやくざに絡まれているのに出会う。男は、『鈴木ねじ』の経理担
当者中田だった。
 どうやら中田が借金をして、踏み倒して逃げようとしたらしい。
 「母が病気で…」
 泣きながら 島男に土下座する中田。
 「ここに、50万あります!」
 と 島男は貯金通帳を取り出す。そこには、苦労してやっと貯めた
50万円が入っていた。母親の誕生日のお祝いで 二人で旅行に行く
つもりだったその金を、島男は中田のために 惜しげもなくやくざに
払ってしまう。

 「ほんっとにバカだよ」
 惜しがる龍太に「また働けばいいさ」と島男。
 「『情けは人のためならず』って言うじゃん。人には親切にした方
がいいってことだよ。いい心で生きてれば、きっといいことが起こる
んだ」

 ――島男の言っていたことが、本当になった。
 商店街の福引で、島男は特賞のハワイ旅行を射止めたのだ。

 初めてのハワイに、島男も母藍子もおおはしゃぎ。うっかり、高級
ホテルのプールサイドに迷い込んでしまう。
 よそみをして走っていた島男は、白いワンピースの女性 香織(松
下奈緒)とぶつかり、一緒にプールに落ちてしまう。
 「気になさらないで。ここに泊まってますから」
 怒りもせず さわやかに応対する香織に、島男はボーっとしてしま
う。藍子は、お詫びにと 今夜のポリネシアンディナーショーに香織
を誘う。香織は興味深そうにうなずきながら「行けるようならおじゃ
まします」と 去っていく。

 その夜。ポリネシアンディナーショーの会場。
 島男が「あんなお嬢さんが来るはずない」とあきらめているところ
に、香織が現れる。島男は驚いて、ナイフとフォークを皿の上にぶち
まけ、イスから転げ落ちそうになってしまう。
 「鈴木島男と申します。アイランドの島に 男です」
 香織は「白川香織です」と自己紹介すると 島男の隣に座り、ボー
イに流暢な英語で何やら話しかける。
 美しく優雅で だが気さくな香織に、島男はうっとりしてしまう。

 翌朝。
 島男は香織の泊まっている 高級ホテルのロビーにやってきた。昨
晩、テーブルに忘れていった手帳を、自分自身で香織に届けるためだ。
 教えられた部屋に行くと、そこは最上階の最高級スイートルームだ
った。
 「丁度 今、朝食をとろうとしていたところなんですよ」
 オーシャンビューの部屋には、妙にさわやかな男が 香織と一緒に
微笑んでいた。島男は、その男が「香織」とやたら呼び捨てにするの
が 気になってしょうがない。
 豪華な食卓を共にした後、男は高そうなシャンパンを開け、島男に
グラスを渡す。
 「朝からお酒、ですか?」
 「これは 僕に人生の楽しみの一つなんだ。これが飲みたくて僕は、
人一倍がんばってきた。やっとかなった夢なんだよ」
 香織が横から「サッカーチームのオーナーになること?」と口を挟
むと、男は 次から次へと膨大な計画を口にする。
 「次は、イタリアのセリエAにターゲットを絞ってる。それを足が
かりに、ユーロを手に入れる。それからアメリカに渡って、ハリウッ
ドの映画会社を買収する――」
 「そうやって、ほしいものが全て手に入ったら どうするんです
か?」
 と ふと疑問に思った島男が尋ねる。
 「そうすれば うーんと暇になるから、毎日このシャンパンを飲ん
で暮らすさ」
 怪訝な顔で、島男は男を見つめる。
 「だって、今 飲んでますよね。苦労してやっと到達できる楽しみ
が、今はもう手に入ってるのに?」
 しばしの沈黙の後、男があきれたように口を開く。
 「――君は あまりビジネスマンには向いてないようだ…」

 帰り際 男は、財布からお礼の金を出そうとするが、島男はそれを
断る。
 「この世で 金で買えないものはない」
 「そうでしょうか?」
 と島男。
 「そうだよ」
 金を渡すのをあきらめ 代わりに差し出した名刺を見て、島男はは
っとする。

 『FRONTIER  代表取締役社長 高柳 徹』

 数日前、夕食時にテレビで見た あの男だった。
 「困ったことがあったら、いつでも訪ねておいで」
 島男はじっと高柳の目を見つめる。
 「たぶん おじゃますることはないと思います」

 部屋を出た島男は、名刺を折り曲げてポケットにしまう。

 夕暮れの浜辺。
 「本当は、大学続けたかった?」
 と藍子。6年前父親が死んだとき、無理に工場を継がせたのではな
いかと気にかけているのだ。
 「あのまま大学続けてたら、香織さんみたいな素敵な人がいる会社
に勤めていたのかなって…。コンピュータで お金持ちになれたか
も…」
 「もう コンピュータの話はやめてよ」
 藍子は「今 とっても幸せ」と、感謝の言葉を口にする。島男もま
た、「最高に幸せ」と答える。
 ハワイ最後の夕日が 二人を包む。

 帰国した島男と藍子が我が家に近づくと、工場の前に人だかりが。
そして機械が運ばれて トラックに積まれているのが見える。
 「ちょっと! 何してるんですか! やめてくださいよ!」
 駆け寄った島男が、作業中の男たちを止めようとすると、まり子が
「倒産しちゃったの」と泣き崩れる。
 経理担当の中田が、何もかも持って 逃げてしまったのだ。そのた
め 支払いが滞ってしまい、つまりこれは『差し押さえ』。競売に掛
けられるので、いずれは家も立ち退くことになると、裁判所の職員ら
しき男の説明に 愕然とする島男たち。藍子はショックで、道端で倒
れこんでしまう。

 「根本的な治療は、心臓移植しかありません」
 折悪しく、藍子の心臓病が見つかった。5000万円かかると 医
者から沈痛な面持ちで告げられ、島男とまり子は ベッドに横たわる
母藍子の前でただ戸惑うばかりだった。
 銀行はもちろん 果てはサラ金まで、島男は金策に走るが、どこも
貸してはくれない。そんな中、病院のまり子から連絡が入る。
 「…お兄ちゃん! お母さんが、お母さんが…」

 病院に駆けつけたが、時既に遅く、藍子は息を引き取っていた。
 「…母さん、俺…何か、悪いことしたっけ…」
 島男は、ただ呆然と、母親の死に顔を見つめる。

 母親の入院費用に75万かかった。
 葬儀費用は、一番安いのでも24万1500円。倒産し、家財を差
し押さえられた島男に、そんなお金などない。
 「あの…、もっと 安いのはありませんか…?」

 暗い部屋の片隅に、母親の祭壇がすえられている。かつて 家族と
従業員とで 楽しく囲んだ食卓は、今はもう この家のどこにも見つ
けることは出来ない。
 「ねじを1個作って2円です。ねじは一日中働いても、2万個しか
出来ないんです。僕が5000万稼ぐには、30年かかるんです」
 ねじを握り締めながら、まり子に向かって つぶやくように話し出
す島男。
 「こんなの、金じゃないよな。俺が今まで汗水流して稼いでいたの
は、金なんかじゃない!」
 島男はねじをテーブルに叩きつける。テレビには、あの高柳徹の姿
が映し出されていた――。

 島男は、高柳の会社『フロンティア』の高層オフィスビルの前に立
ち、意を決して、中に入っていった。
 受付嬢に名刺を見せ「高柳に面会したい」と頼むが、約束がなけれ
ば会えないと にべもない答え。たまたま通りかかった取締役の神谷
(谷原章介)にもちゃんと取り合ってもらえない。
 あきらめきれずに電話を掛けてみるが、いち早く神谷が 会社の
『要注意人物リスト』に島男を登録してしまったため、こちらもシャ
ットアウト!
 「申シ訳アリマセンガ、コノ電話はオ取次ギスルコトガデキマセン」
 冷たい機械の言葉で、電話は一方的に切られる。

 考えた島男は、ビルの裏口にやってくると、開いていた小さな窓口
から話しかけた。
 「あのー、すいません――」
 ――かくして 島男はビルの警備員になった。

 先輩警備員の豊田(金田明夫)に言われて、島男は張り切って 社
内の見回りに出かける。
 胸についている名札を 次から次へとドアにかざして、島男はおも
しろいように中に入っていく。目的はもちろん、あの男 高柳徹に会
うためだ。
 人気の少なくなった夜の社内をうろうろしていると、経営事業部長
の桐野七海(和久井映見)に声を掛けられる。
 「鈴木島男と申します。アイランドの――」
 「アイランドの島に 男ね?」
 七海の話では、高柳は今イタリアにおり、明日帰ってくるとのこと
だった。島男は仕方なくその場を立ち去る。
 七海は「すずきしまお?」とつぶやき、何やらキーボードを操作す
ると、「あっ」と声をあげた。
 「そうよ! 彼だわ!」

 翌日。高柳が帰国し、ビルの入り口で大勢の報道陣に囲まれる。そ
の中にまぎれて、島男は高柳と香織に精一杯声を掛けるが、その声は
届かずじまいに終わる。

 社長室。
 秘書の藤井裕美(滝沢沙織)がむっとした表情で 高柳を待ち受け
ていた。
 「どうしてあの女を出張に連れて行って、私を連れて行かないの?」
 「君とはプライベートでいろいろ行ってる。明日のプロジェクトが
成功したら、二人だけでお祝いしよう」
 二人がキスをするのを、香織は複雑な表情で見ている。

 豊田に誘われて、六本木のスペインバル『リオハ』に来た島男。香
織が社長秘書なのだと聞き、島男はほっとした表情を見せる。
 そこに、神谷や七海、裕美たち『フロンティア』社員が入ってきて、
奥のボックス席に通される。『リオハ』は、彼らの行きつけの店なの
だ。
 チャンスとばかり、島男が彼らに近寄ろうとすると、雇われマスタ
ーの守子(佐藤江梨子)が島男を引き止める。
 「あんた、いくらの時計してる?」
 「2980円です」
 「見なさい、あの神谷さんの時計。あれは1個230万」
 たじろぐ島男に、なおも守子は尋ねる。
 「そのシャツは?」
 「980円…」
 「彼女のスーツは 1着30万」
 と守子は 裕美をあごで指す。
 「この店はね、誰でも同じように酒が飲める。だけどね、ここと向
こうの間には、簡単には越えられないかべがあるの」
 住む世界が違うのだと守子は説得するが、島男は「それでも」と彼
らに近づいていく。
 だが、七海の部下の宮沢修(鈴木浩介)に 大切な名刺を破り捨て
られ、島男は床に叩きつけられる。豊田が島男をかばって代わりに謝
るが、気分を害した七海らは、店を出て行ってしまう。

 起き上がった島男に「今度こんなことやったらクビだぞ」と豊田。
守子は、残り物と言ってシャンパンを持ってくる。
 「人間にはいくら努力したってたどり着けない場所があるの」
 豊田は「うめえっ」とシャンパンを飲み干す。
 「一杯2万円。あんたの一日の給料より高いお酒。おいしい?」
 守子の言うとおり、本当においしいシャンパンだった。島男は、ハ
ワイで高柳が言っていた言葉を思い出していた。
 ――これが飲みたくて僕は、人一倍がんばってきた――

 島男は、単なる警備員としての仕事に慣れることに決めた――。

 今夜は、『フロンティア』がサイト上でサッカー中継を配信すると
いう、世界初の一大イベントの大切な夜。試合終了後には ネットシ
ョップで記念アイテムを売り出すことにもなっている。
 高柳ら重役は サッカースタジアムに向かい、経営企画部の七海た
ちが この社運をかけたプロジェクトの陣頭指揮を執ることになって
いた。

 スタジアムに 観客が入場し始めている、そんな頃…。
 「え? 不正アクセス??」
 サーバーを管理する社員から、宮沢に連絡が入る。急いで画面を確
認すると、セキュリティーが突破され、画面がめちゃくちゃになって
いた。プログラムが次々と書き換えられているのだ。
 神谷に連絡をとるが、記念パーティーの真っ最中で 身動きが取れ
ない。全電源を落とし、回線を全て一度切ってみたものの、サイトは
復旧せず 事態はますます悪くなるばかり。七海たちは窮地に陥る。

 あと20分で、キックオフ。
 スタジアムでは、何も知らない高柳が 観客に拍手で迎えられてい
た。

 その頃、社内の見回りに来ていた島男は、突然社内がまっくらにな
ったため、慌てて経営事業部にやって来た。
 「何か、ありました?」
 社員らが右往左往している中、島男は画面を見つめる。
 「これ、ハッキングじゃない! サーバー進入型の新型ウィルスで
す!」
 追い出そうとする宮沢を止め、七海は島男に復旧を任せる。

 あと10分。
 しばらく考え込んだ島男は「楽勝です」と顔を上げると、ものすご
い速さでキーボードをたたき始めた。取り囲んでいる社員たちは、そ
の速さに目を見張る。

 「――5、4、3…」
 配信直前3秒前に サイトが復旧。間に合った。
 「やったー!!」
 と安堵と喜びに沸く経営事業部。だが 七海が気づいたときには、
島男の姿は既になかった。

 翌日。
 昨夜の騒動を知った高柳は、サイトを復旧させたのがただの警備員
だったと聞いて、さすがに驚く。
 「誰だ、そいつは!」
 「鈴木島男。覚えてない?」
 七海は、古い新聞の切抜きを取り出す。
 「あいつか! 何でハワイで思い出せなかったんだ!」

 『学生起業ビジネス支援事業を展開
  天才プログラマー ソフト開発で利益  東京通信大学生』

 モニターをバックに微笑む写真は、島男その人だった。
 『(株)ハイアイランド社長 鈴木島男』


寸  評  あらすじが書きにくいドラマです。映像が凝っているのと、まさ
に「違う世界」のお話だからです。でも、とってもおもしろかったで
す。期待できそう。
 暗い部分もありますが、結局はタイトルどおり、島男はビジネスで
成功することになるのでしょうね。ドラマ冒頭で、忘れ去られたよう
に置かれたままのパソコンモニターの意味が、最後になってようやく
分かりました。
 数年前、やっぱり草なぎくんが主人公で、都会の大きな企業で成功
を収めるドラマ(調べたら『いいひと。』でした)がありましたが、
つくりがとっても似ています。同じ演出、スタッフなのでしょうか。

執 筆 者 三森(anponhana@mail.goo.ne.jp)

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2. 編集後記
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 また担当することになりました、よろしくお願いします。でも、やっぱり観
てほしいです。観なくちゃ分からない、文章ではうまく伝えきれない、そんな
おもしろさのあるドラマだと思います。
 今日、幼稚園のお迎えの帰りに、遠回りして桜を見てきました。久しぶりで
す、お花見。この10年以上ずっと、いわゆる子育てに追われて、こんなにゆ
っくりとお花見に出かけることがなかったのです。末子も 広い公園で遊べて、
とっても楽しかったようです。(三森)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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