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タイトル:Daily Drama Express 2005/03/08 救命病棟24時 (9)  2005/03/22


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/03/08 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル 救命病棟24時
局  名 フジ系
放映日時 火曜21時
キャスト 進藤一生(江口洋介)
 小島楓 (松島菜々子)
 寺泉隼人(仲村トオル)
 黒木春正(香川照之)
 大友葉月(MEGUMI)
 佐倉亮太(大泉洋)
 河野純介(川岡大次郎)
 河野和也(小栗旬)
 磯部望 (京野ことみ)
脚  本 福田靖

あらすじ  第9話「あなたが涙をぬぐうとき」

 地震発生後40日目。医局に消防士2人が搬送される。消防士平野
(山下徹大)が半壊したビルの調査中に足を踏み外し、先輩の滝浦が
助けようとして二人とも怪我をしてしまった。

 首相官邸。寺泉隼人(仲村トオル)が報道発表中に記者から、震災
による死傷者の中に人災によるものが含まれていないかと質問される。
記者は消防士が震災後人命救助を行わなかったという事実があるので
はないか?との質問だが、真偽を知らない寺泉はそんな事実はないと
言う。報道発表を終えた寺泉は、官僚から被害状況以外のことには、
口をつぐむように注意される。

 ICUでは、搬送された消防士平野がベッドの上で「許して下さい」
と言いながらうなされている。隣のベットの滝浦が震災後何人もの消
防官が平野と同じ様に悩んでいるという話を始める。
 今回の東京大震災では、阪神淡路大震災の教訓を生かして作られた
「災害救助マニュアル」に従って活動した。それによると、災害時は
消火と救助を別に考え、火災の拡大を抑えること、つまり消火活動を
第一優先することになっていた。そこで消防士は救助活動を行わず消
火のみに専念した。消火活動に向かう消防車には、救助を求めて泣き
叫ぶ人たちの群れがあったのに、消防士はその声を無視して火災現場
に向かわなくてはならなかった。平野は自分が見殺しにしなければ、
助けられたかもしれない人たちがたくさんいたのにと思うと、その自
責の念で毎晩うなされるというのだ。
 ICUで平野の様子を一部始終見ていた研修医の河野純介(川岡大
次郎)が小島楓(松島菜々子)に自分も震災後のパニックで助けられ
たかもしれない人を見捨てたとつぶやく。その晩平野がうなされてい
る。進藤一生(江口洋介)が「ここは病院です」と呼びかける。進藤
は平野の精神状態を心配し楓に精神科医を手配するよう頼む。

 磯部望(京野ことみ)が楓に純介の担当患者のカルテを見せて、薬
の処方量が間違っているのではないかと、確かめに来る。楓は処方量
のミスを見つけた望に礼を言い、正しい薬の量を指示する。

 次の朝、楓は救命センターの外に気力の無く座っている純介に声を
かける。純介は昨晩平野の言葉がショックで眠れないようで睡眠薬を
飲んでいるようだ。純介は震災後の記憶が抜け落ち、助けられなかっ
た人の事だけしか覚えていないと言う。楓は純介が震災後の極限状態
でもたくさんの人を助けたと慰める。純介の様子を心配する弟の和也
和也(小栗旬)に楓は災害の後は誰より気を張っていた人ががっくり
したり落ち込んだりすると声をかける。

 ICUの平野を励まそうと看護師佐倉亮太(大泉洋)が話し掛ける。
平野が学生時代体操部だったので出初式に出ていたという話題から佐
倉はオリンピックの体操でコマネチをみて感動したと言ってしまい、
師長須藤昌代(鷲尾真知子)にいい加減なことをいうとかえって不信
感かうわよとたしなめられる。佐倉はコマネチの出身地を「ブルガリ
ア」と言ったが実は「ルーマニア」の間違い、コマネチが活躍したオ
リンピックの時、佐倉はまだ生まれていないことなどを須藤は指摘し
たのだ。「バカじゃない」と大友葉月(MEGUMI)から軽蔑した
視線を向けられたものの、佐倉は見たような気がすると一人首をかし
げている。

 首相官邸。記者会見前に、官僚から報道発表以外に余分なことを言
わないようにと釘をさされ不満げな寺泉に秘書青木杜夫(小須田康人)
に先生は内閣の顔、ゴールキーパーは前に出てはいけない、自分のポ
ジションにちゃんといなければとたしなめられる。寺泉はおれは守る
だけの役割かとぼやく。

 寺泉は記者会見で取材記者から消防士が救助活動を行わなかった事
実があると責められる。医局のテレビでは進藤がその様子を見ている。
寺泉は記者たちの非難の声が上がる中、震災報告のみを報告する。

 医局で楓は平野のメンタル面をサポートする精神科医を探すが、震
災で精神科医は引く手あまたで見つからない。医局長黒木春正(香川
照之)は今の平野の精神状態ではリハビリにはたえられないのではな
いかと心配している。
 救命医日比谷学(小市慢太郎)が純介の精神状態が安定せず使い物
にならないことを指摘する。純介を心配した楓が和也を医局へ呼び、
今の純介をどう立ち直らせるか相談する。
 皆の意見は純介に休暇を与え、実家の病院でゆっくりさせてやる、
昔馴染みの人たちに会って話をすれば、何かを考えるきっかけになる
かもしれないからという意見。純介は和也とともに家に帰ることにな
る。

 佐倉はインターネットで76年モントリオールのコマネチの様子を
調べている。

 ICUの木村省吾(広田亮平)と娘千尋(福田麻由子)の様子を見
に来た寺泉は、自責の念に苦しむ平野を助けてやってほしいと子ども
たちから頼まれる。
 省吾も千尋も寺泉を正義の味方と信じている。


 寺泉は医局に寄り進藤に平野は回復できるのかを問う。進藤は平野
の体の方はなおります、消防が人命救助をしなかったというのも事実
です、消火活動に専念するのが彼の仕事だった。彼はそれしかできな
かった。そのことを非難されているのが筋違いというのなら代議士で
あるあなたが真実を皆に伝えればいいと言われる。寺泉は政治家が個
々の役割を果たして政治は機能すると建前を言う。進藤は寺泉に避難
所で水を運び、厳しい現実を訴えている時の方が政治家に見えますと
言う。

 首相官邸。記者達の質問に答えて下さいとの声に対し、寺泉は、
「質問にお答えします。消防官が人命救助を行わなかったのは事実で
す」と真実を語り始める。
 寺泉は官僚が止めに入るのをさえぎり、消防は、東京大震災前に震
災マニュアルを作っていた。阪神淡路大震災の教訓を生かし、災害時
には延焼を抑えることに徹することが明記されていた。1月11日の
震災後15分で都内で400件の火災が発生、2時間後には800件、最終
的な数では65万件の火災が発生し震災での火災死亡者は1万人を超え
ている、震災後消防士が不眠不休の消火活動に当ったため被害の拡大
が抑えられた。マニュアル通りに行動するのが仕事といっても、消防
士たちは消火活動に向かう途中必死で助けを呼ぶ被災者たちの声をふ
りきって被災地に向かった。消防車に乗せることができる人数は4人
か5人、たとえ1人の消防士を現場に残し救命活動を行っても、車が
進むうちには、何人もの助けを呼ぶ被災者に会う。その声を聞き振り
切って消防活動に向かわなければならなかった消防士たちの心はどん
なに苦しかったことかと。震災時に現場に向い燃え広がり続ける炎を
防ぐの仕事は消防士にしかできなかったことだと寺泉は力説する。寺
泉は病院で自分を責めている消防官を見ました、私はどうしても彼ら
を責めることができない、傷ついたのは被災者だけでない、人を救う
側も人間にも傷をおった人間がいるんですと語った。

 ICUで、寺泉の記者会見が流され、平野の目に涙があふれる。自
分が言いたくても言えなかったことを寺泉が代弁してくれたため、胸
のつかえがおりたようだ。
 記者会見を見ていた進藤も平野にあなたに味方する仲間や政治家も
いる、そしてあなたに感謝している人も大勢いると声をかける。
 ICUに佐倉が現れ、自分はコマネチよく知らなかったが、インタ
ーネットで調べた所、波乱万丈な人生を送ったことがわかった、オリ
ンピックで10点満点を出した後、スランプに陥り自殺未遂、秘密警察
の目をかいくぐってアメリカに亡命し、ルーマニアが民主化された後、
犯罪者呼ばわりされるのを覚悟して母国の土を踏んだ、国民はコマネ
チを英雄として笑顔でむかえたと話す。コマネチは体操のせいで辛い
目にもあったけれどやっぱり体操が好き、それが私の人生で後悔して
いないという。
 佐倉はコマネチも後悔していないのだから、平野さんも消防士だっ
たことを後悔しないで下さいと励ます。
 佐倉の話を聞き終わった後、平野はベットの脇で見守る妻にリハビ
リを始めてみるかと話す。


寸  評  人を救うために救命士なり医師になった人にとって、たとえ災害
時であっても目の前で助けを求める人を振り切り自分の仕事に徹しな
くてはいけないという状況は過酷で、繊細な神経を持つ人であればあ
るほど、耐えられないことであると思いました。寺泉が消防士の声に
できなかった無念さを記者会見で代弁したシーンや、佐倉がコマネチ
の人生を調べて平野を必死で励まそうとした優しさに感動しました。

執 筆 者 たま(dorama_last@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 父の癌を友人に話した時、友人がこんな言葉をくれました。「数年前、小学
生時代からの友人のお母さんが乳癌をわずらった時、友人は長期にわたり仕事
と看病を両立させていました。彼女は体力、精神ぼろぼろになってしまった。
私はそんな彼女を見ていて、癌ってなんて卑劣で残酷で悔しい病気だろうと思
い彼女にそう告げました。
 すると、彼女は 『それは違うよ。癌ほど愛のある病気はないよ。もし事故
なんかだったら、お母さんにあれもしてあげられなかった、これも、と悔しか
った。でも癌は私に覚悟と時間を与えてくれる』と言ったのです。長くつらい
看病中の彼女の口からそんな言葉が出てきたので私は驚きました。また彼女の
気持ちがそこまで達していたのだと感銘しました」。
 この言葉をもらった時、自分の父も愛する家族のためにと必死で生きてきた
人であったことを思い返しました。癌になるすべての人が、そうであるとは言
い切れないと思いますが、私の知る限り癌を患った人は「家族に心配をかけた
くない」と痛みをギリギリまで我慢し続けてしまった人が多いようです。(た
ま)

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