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タイトル:Daily Drama Express 2005/03/17 H2 (10)  2005/03/21


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/03/17 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル H2〜君といた日々
局  名 TBS系
放映日時 木曜22時
キャスト 国見比呂(山田孝之)
 古賀春華(石原さとみ)
 橘英雄 (田中幸太朗)
 野田敦 (中尾明慶)
 雨宮ひかり(市川由衣)
 木根竜太郎(石垣佑麿)
原作  あだち充
脚  本 関えり香
 山崎淳也

あらすじ  千川高校野球部グラウンド。夏の甲子園大会出発直前。練習後、
春華(石原さとみ)から甲子園滞在中の宿舎の書かれたプリントが渡
される。今年は明和一高とは別宿舎になっている。春華は少し気まず
そうに比呂(山田孝之)に「今年の宿舎、明和一高と一緒のほうが良
かった?」と尋ねる。比呂は「なんで?」と素っ気なく答える。春華
は「……橘くんも一緒だし……」とうつむく。しかし比呂は「どこで
もいいよ」と取り立てて気にしてない様子。それを聞いて春華は安堵
する。

 明和一高野球部合宿所。一人黙々とウェートトレーニングに励む英
雄(田中幸太朗)の姿。しかし表情はどことなく不安げ。英雄の脳裏
には「比呂のこと好きか?」という問いに、ひかりが「大好きよ」と
笑顔で答えたことがあった。

 そこへひかり(市川由衣)が英雄に「晩御飯ができたよ」と呼びに
くる。すると英雄は「ひかり、甲子園で千川とうちが対戦することに
なったら頼みがあるんだ」と言う。

 雨宮家。比呂が仏壇のさくら(七瀬なつみ)の遺影に向かって拝ん
でいる。甲子園出発の前の挨拶だった。太一(杉本哲太)がカレーラ
イスを比呂に振舞う。
 比呂が食べると、さくらの作った味と同じなので少し驚く。「ひか
りが作ったんだよ。カレーの味まで似るんだねえ」と太一が教える。
そして比呂にさくらの写真を渡す。甲子園で比呂のピッチングを見せ
てやって欲しいのだという。

 国見家。比呂が一人で朝ごはんを食べていると、お出かけ衣装のひ
かりがやってくる。比呂の向かいに座りながら、テーブルの納豆ふり
かけを手にし「あんた納豆嫌いじゃなかったっけ?」と尋ねる。比呂
は「これは別。夏ばてをふせぐ力の源」と答える。ひかりは「それよ
り今日練習なしでしょ。だから一日私につきあって」と言い出す。い
きなりのことに比呂はびっくりする。

 ショッピングや食事にでかける比呂とひかり。デート中、ひかりは
すっかりリラックスしてとても楽しそうに笑っている。

 そして日が暮れた後、川原へやってくる。ひかりは「こういうのっ
てすごく久しぶり。小学校のころはいっぱいあったのにね。楽しかっ
たなあ。あのころなんで楽しかったんだろう……」。急にしんみりす
る。比呂はひかりを無言で見やる。ひかりは「わかっているんだ、楽
しかったのは比呂がいたからだって……」と続ける。とたんに比呂は
「英雄の調子はどう?」と聞き、「野球の神様もそろそろ見てぇだろ
うしな」と話題を変えてしまう。するとひかりは比呂に近寄り、首に
手を回すとそっとキスをする。呆然とする比呂にひかりは思いつめた
表情で「比呂と幼なじみでよかった……さようなら」と言い残して一
人立ち去ってしまう。

 翌日、比呂たちは甲子園へ向けて出発する。

 千川高校甲子園滞在中の宿舎。春華たち女子マネージャーが買出し
する品を聞きまわっている。比呂も春華に頼んでいる。

 春華たちが出て行った後、比呂は部屋で敦(中尾明慶)と話をする。
敦「早いよなあ、来年卒業じゃん」。比呂「お前どうすんの?」。敦
「一応進学、まっ一年目は浪人覚悟、しゃーねーだろ」。比呂「浪人
か……」。敦「比呂、お前は英雄とプロに行けよ。お前らのように才
能を持った奴は凡人を楽しませる義務があんだよ」。比呂「……」。
そのとき比呂の携帯電話が鳴る。画面には「英雄」の文字。

 宿舎近くの神社。英雄に呼び出された比呂は「なんで敵に……」と
ぶつぶつ言う。英雄は少し笑い、そして「この前ひかりに聞いたんだ。
お前のこと好きかって」と切り出す。比呂「馬鹿じゃねーの?」。英
雄「ひかりにも同じことを言われたよ」。比呂「この際だから言っと
くけど、ひかりはお前と別れねえ。仮にお前と別れたとしてもつきあ
う相手は俺じゃない」。英雄「なんで?」。比呂「あいつは俺のこと
大好きだから」。英雄「……」。比呂「今んとこ怒るとこだろ」。英
雄「いや、妙に納得しちゃって」と笑う。そして「比呂、最後のチャ
ンスだからな。うちに当たるまで負けんなよ」と言う。

 そのころ春華は比呂に頼まれたものを探し回っていて、ひかりに出
会う。

 千川高校宿舎。竜太郎(石垣佑磨)が自分の荷物を整理していると
納豆ふりかけが出てくる。比呂がそれを見ていると、竜太郎は「やら
ねえぞ」と釘を刺す。
 比呂は「いいよ、今買いに行ってもらっているし」と答えると、竜
太郎は「なに言ってんだよ、これは関東限定だぞ」と言う。

 比呂は春華に電話をかけようとするが、そこへ春華が戻ってくる。
比呂が声をかけようとすると、春華は納豆ふりかけを渡す。それを見
て比呂は驚く。

 その夜、宿舎外のベンチで春華は物思いにふけっていた。そこへ比
呂が飲み物を持って現れる。比呂は「納豆ふりかけ、こっちには売っ
てないんだって……」と切り出す。春華は力ない笑いを浮かべ「やっ
ぱり明和一高と宿舎同じほうが良かったかな。ひかりさんと国見くん
を離そうとしたのに、今日も助けてもらいました。その納豆ふりかけ
なら持ってるよって。いじわるしようとしたのに、国見くんとひかり
さん離れないね」と話す。

 しかし比呂は「全部お前だよ。俺が今ここにいるのも。また甲子園
のマウンドに立てるのも。英雄と勝負できるかもしれないのも。千川
に野球部ができたのも、今日のことも。元をたどれば全部お前だ。感
謝している。お前がいてくれたから、千川に入ったことを後悔しない
ですんだ。古賀春華がいてくれたからがんばれるんだ」と静かに言う。
それを聞いて春華はにっこりする。

 明和一高野球部宿舎。ひかりが受験勉強をしている。ふと英雄の
「うちと千川が対戦することになったら頼みがある」という言葉が頭
をよぎる。

 千川高校宿舎外。春華「夏が終わったら受験生だね。国見くん、や
りたいこと決まった?」。比呂「まだ。お前は?F……A?」。春華
「フライトアテンダント。そしてその飛行機にメジャーへ行く国見く
んが乗っていたらいいな」。比呂「メジャーか。夢はでっかいほうが
いいよな」。

 大会が始まる。千川も明和一高も順調に勝ち進む。

 8月16日。ひかりの誕生日。明和一高二回戦で、英雄は豪快なホ
ームランを打ち、そのボールをひかりに贈る。英雄は「比呂からバー
スデーコールあったか?」と尋ねる。ひかりは微笑みながら「ないよ。
いままであったこともない」と答える。一方、比呂は去年の夏、甲子
園で負けたことを思い返していた。

 千川、明和一高とも準々決勝に勝利し、ついに準決勝で対戦するこ
とになった。明和一高の宿舎ではその対戦記事を食い入るように見つ
めるひかりの姿があった。そこへ英雄がやって来る。

 明和一高宿舎屋上。英雄は「中一のときもし俺と比呂の身長が同じ
だったら、今お前はここにいたのかな?あのときお前は俺と比呂を並
べて見ていなかった」。ひかりは「なにそれ?」と吹き出す。英雄は
「甲子園にくる前に頼みがあるって言ったこと……ひかり、明日の俺
と比呂の勝負最後までちゃんと見届けろ、そして……」。

 同じころ、比呂、敦、竜太郎、守道(森廉)、周二(北条隆博)、
文雄(弓削智久)、オサム(中村友也)らは近くの公園に集まり、決
戦を前に結束を固めていた。

 翌日、明和一高宿舎では、明和一高ナインが比呂の投球をビデオで
見て研究していた。しかし英雄は「無駄だよ、比呂の投球のすごさは
ビデオじゃわかれねえ」と厳しい顔つきで言う。

 千川高校宿舎。比呂の元にOBや校長から激励の手紙や贈り物が届
く。広田からも電話がある。春華は「みんな、応援してくれているね」
と言うと、比呂は静かに闘志を燃やす。

 宿舎のロビーで春華が受験勉強をしていると、比呂が通りかかる。
比呂は「ちょっと出かけてくる」と言って出ていく。しばらくして敦
が比呂のことを春華に聞くと、春華は「たこ焼き買いに出かけました」
と答える。

 明和一高宿舎。美歩(貫地谷しほり)が英雄にひかりがどこへ行っ
たかたずねているところへ、敦がやってきて、比呂はいるかと尋ねる。

 そのころ比呂はたこ焼きを買って宿舎戻ろうとしていたが、偶然、
去年の夏、敗れた後、ひかりの肩に顔をうずめた海辺で物思いにふけ
っているひかりが目に入る。

 明和一高宿舎。英雄は敦に向かい、ひかりに明日の比呂との対決を
しっかり見て、その後改めて自分か比呂を選べと話したと言う。敦は
「それ、比呂に言うなよ、あいつわざと打たれかねないから」と頭を
抱える。

 ひかりは比呂に声をかける。ひかり「いよいよ、明日対決だね」。
比呂「どっちが勝つんでしょーか?」。ひかり「ヒデちゃんの泣くと
ころは想像できないからな」。比呂「泣いてる俺は想像できんの?」。
ひかり「比呂は何度も見てる。去年の夏も、ここで」。比呂「一年待
たせたからなあ。でもさあ、後ちょっとが燃えられないんだよな。あ
とちょっと、なんか足りないんだよ」。ひかり「比呂、わたし……」。
比呂「わかってる。明日応援してくれとは言わない。でも幼なじみの
長い付き合いで一言だけ、口先だけでいいからがんばってくれって言
ってくれないかな」。ひかり「……口先だけなんて、意味ないよ。…
…がんばれ、負けるな」。比呂「オッケー」。ひかり「がんばれ、負
けるな。がんばれ、負けるな」。しだいに涙を浮かべるひかり。比呂
「もういいよ……」。ひかり「がんばれ、負けるな」。比呂「ごめん
……」。

 比呂が宿舎に戻ってくると、敦が「ひかりに会ったの?もしかして、
聞いた?」。何かあると見た比呂は「……聞いたよ」と探りを入れる。
敦は「ええっ?でも気にすんなよ、明日の試合後、お前か英雄かを選
びなおすなんてことは」と口を滑らせる。比呂は「英雄はそんなこと
言ってたのかよ……」と言う。敦はしまったという顔で「忘れろ、比
呂」と言うが、比呂は「物忘れは早いがさすがに明日はな……」と言
う。

 そのころ春華と同じ千川の女子マネ2人が春華に「明日の試合勝っ
たら、国見くんと雨宮さん、つきあうんじゃないかって」とおずおず
切り出す。それを聞いた春華は精一杯笑顔を作り「ありがと、明日応
援がんばろう」と言う。

 翌日、いよいよ千川対明和一高の対戦が始まった。1回裏2死1塁
で、4番の英雄が打席に入る。敦がタイムをとり、比呂の元に行く。
敦「比呂、わかってるよな。英雄にわざと打たれるような真似したら
ゆるさねえからな」。比呂「わかってねえなあ、お前。俺は、ひかり
のこと……大好きなんだよ」。打席の英雄を比呂はじっと見やる。


寸  評  よく言われるように、映像は心理描写ができないため、比呂が本
心でどう思っているのかが見えません。漫画なら心の中で思っている
ことをセリフで使えるわけですが。春華に「ここまで来れたのはお前
のおかげだ」と言ったかと思えば、ひかりに「頼む、一言がんばって
くれと言ってくれ」と言ってみたり。結局比呂にとってどっちがより
大事な存在なのでしょうか。どっちが本心で言っていることなのでし
ょうか。なんとなく春華には気を使っていて、ひかりには本心を言っ
ているような感じではあります。もしこのドラマの主題が揺れ動く恋
愛心理を描くものであればそれでも良いのですが、2人のヒーローが
野球で対決するというもうひとつのテーマがあるため、主人公比呂が
煮え切らなく見えます。比呂が春華、ひかりのどちらが好きなのかは
っきりしていれば、このドラマは引き締まったものになるように思え
るのですが。

執 筆 者 ケン()

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2. 編集後記
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 細かいことですが、敦は高校卒業後、浪人覚悟の進学のようですが、比呂の
球を受けれるキャッチング力とクリーンアップを打てる実力があれば、スポー
ツ推薦に十分合格できると思えます。野球というのはやはりもっともポピュラ
ーなスポーツであり、一般の人も細かいことを知っていますので、ディティー
ルまでしっかりしてないと違和感を覚えます。(ケン)

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発行元:ドラマ研究会
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