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タイトル:Daily Drama Express 2005/02/20 Mの悲劇 (6)  2005/02/27


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/02/20 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル Mの悲劇
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 安藤衛 (稲垣吾郎)
 相原美沙(長谷川京子)
 久保明 (佐々木蔵之介)
 島谷有紀(岡本綾)
 下柳晃一(成宮寛貴)
 中西瞳 (吉岡美穂)
 安藤愛子(浅見れいな)
 安藤礼子(吉行和子)
 島谷専務(伊武雅刀)
脚  本 橋本裕志

あらすじ  第6回

 −− ボクへの復讐を生きる理由にしている女がいる。その女は妹
にまで手を出し、ボクをワナにかけた。
    相原美沙(長谷川京子)は、一年前に死んだ恋人が受けた苦
しみを、ボクにも味わわそうとしていた。美沙の悲しみは、ボクの想
像を超えていた。


 安藤衛(稲垣吾郎)の手が動き、霞む目に、階段を下りてくる美沙
が見える。


 美沙はまた暗い部屋で、亘のビデオを見ていた。

 美沙の前のベッドに、衛が横たわっている。

 亘は左腕を骨折し、ベッドに横になると、自分はもうダメだから他
のことを見付けるようにと美沙に言っていたことを美沙は思い出す。

 美沙が取り上げた2月のカレンダー。
 22日に "WATARU BIRTHDAY" の文字。

 衛が意識を取り戻すと、美沙は衛の足の捻挫の手当をして、包帯を
巻いていた。
 美沙は、復讐は自分が傷つくだけと気付いた。これからは衛と一緒
に生きていきたい。守って欲しいと、衛に抱きつく。
 衛は、自分には島谷有紀(岡本綾)という婚約者がいると慌てる。

 −X−X−X−

 衛が目覚める。
 衛はベッドに縛り付けられていた。

 「目覚めちゃったんですか。今日ですべてを終わらせようと思って」
と美沙。
 衛は、病院に行かせて欲しいと頼む。母・安藤礼子(吉行和子)の
手術が昨日終わったばかりだから、と。

 衛はさらに、大声出して人を呼ぶこともできる、と言う。
 でも美沙は、自分を守ってくれるのでは?それともその言葉もウソ
?と聞く。

 衛の携帯が鳴る。
 美沙は衛を出させない。自分にも亘にも、家族がいなかったのだか
ら、衛も諦めるようにと。

 衛が、美沙に、なぜそんなに焦るのかと問うと、今日が亘の誕生日。
衛にも祝って欲しい。衛が苦しむことが、亘へのプレゼント。自分を
救ってくれるというなら、亘を生き返らせて、と言う。そして、衛に
はやって欲しいことがあるという。


 島谷専務(伊武雅刀)は久保明(佐々木蔵之介)に、衛を法人営業
部に戻すつもりだという。有紀ともよりを戻させてもいいと言う。
 でも、そのためには、美沙との件をどうにかしなければ、と島谷。
手には、あの防犯カメラに写った美沙の姿を印刷した紙を持っている。


 有紀も下柳晃一(成宮寛貴)も、衛と連絡が付かない。
 下柳は有紀に、自分は取り返しの付かないことをしてしまったとい
うと、行ってくると言う。


 美沙の部屋の前へとやってくる男.....


 美沙は衛に、500万円の借用書へのサインを迫る。
 亘のデビューは、あの事件のためにダメになり、CD制作費等の借
金を背負うことになったと美沙は言う。
 ならば、燃やさずに、衛から盗んだお金で返済すればいいじゃない
かと、衛。
 美沙はその借金を返済するつもりはない。借金を背負うことは想像
以上に大変。それを衛に体験させたいと言う。


 美沙の部屋の前にいた男が立ち去る。
 その男は明。


 妹・安藤愛子(浅見れいな)は、礼子のベッドの端に伏して眠って
しまっていた。

 礼子が目覚める。
 「衛は?」と問う礼子に、
 「大丈夫。すぐ来るから」と愛子。


 衛の携帯が鳴る。
 「いいですね、みんなが心配してくれて」と美沙。
 「他の人に迷惑をかけてないよな!?」と衛。
 「安藤さん次第です」と美沙。

 美沙は衛に辞表を渡し、署名させる。
 10年勤めた会社。みんなの安全を守ることが誇りだと衛は抗議す
る。
 「安藤さんは、みんなの安全じゃなくて、自分の安全を守りたいだ
けなんですね」と美沙。そして、亘も高校卒業以来、10年追い掛け
てきたデビューするという夢を断たれたという。

 衛は辞表に署名し、拇印を押す。
 会社を辞めればみんな衛を忘れていくだろう、と美沙。

 衛は、ここまでしたのだから礼子の病院に行かせてくれるよな、と
問う。
 「安藤さんには、ここにいてもらわなければなりません。一番大切
なものが残ってますから」と美沙。

 美沙は衛に、遺書を書くように言う。亘も死んだのだから、と。

 「こんなことして、君は救われるのか!?」と衛。
 「救われたいなんて思いません」と美沙。
 「彼はそんなこと、望んでいないんじゃないか?君に立ち直って欲
しいんじゃないか?そのためには何でもする」と衛。
 「わたしには、亘だけがすべてだった。ちょっと出かけてきます。
その間に、遺書の内容、考えて置いて下さい」と言うと、美沙は出か
けていく。

 部屋のカギが掛かると、衛は猛然と脱出を試みる。
 衛は爪切りを手に入れ、手を縛っていたロープを切り、足を縛って
いたロープを解く。
 そして、小銭とめがねを取り返し、痛む足を引きずって出口へ向か
う。そして、『ひかり』という題の亘の歌詞を手にする。


 下柳が中西瞳(吉岡美穂)から、美沙の住所を聞き出そうとする。
 瞳は、自分は何も知らない。なぜ自分がみんなから責められなけれ
ばならないのか?と。

 下柳は、美沙のやっていることは犯罪だという。
 そして下柳は他にも瞳に美沙のことを聞き出した人がいて、それが
明だと知る。


 衛から明に電話。病院に一泊したので電話に出られなかった、と言
う。

 その時美沙が受付嬢に、島谷専務に渡して欲しいと、封書を預ける。

 明は美沙が行ってしまうと、その封筒は自分が渡しておくと受け取
る。
 そして、中を見ると、衛の辞表。


 下柳が美沙の部屋のドアノブに手を掛けると、開く。
 下柳は中に入り、22日に、"WATARU BIRTHDAY" と書かれたカレン
ダーを見る。


 足を引きずりながら礼子の病院に到着した衛は、愛子と、礼子の病
室へ行く。

 礼子は夫から(あの世へ行くのは)まだ早いと言われたという。
 泥棒に入られた後、生きる意欲を無くした夫までいて礼子が立ち直
ったのは、衛がいたからだと礼子が言う。まだ幼いのに、母と妹を守
ろうとけなげだった。
 「こんなボクでも、人の役に立ってたんだね」と衛。


 刑事は、街を歩く美沙を見付け、車から降りる。

 美沙がやってきたのは、亘が刺された場所。
 美沙は思い出す。有罪になった亘は、「なんであの人は来てくれな
いんだよ」と髪をかきむしった。

 「今日で終わりにするからね」と美沙はつぶやく。

 そこに取り立て屋が現れる。
 美沙は衛の署名捺印済み借用書を取り立て屋に渡す。
 取り立て屋は美沙の借用書を破る。
 「これでお別れね」と美沙。
 「どこへ行くんだ?」と取り立て屋。
 「あなたには探せないとこ」と美沙。


 刑事は、美沙の持っていた携帯の契約者の亘についての調査を始め
る。


 下柳は、今日は亘の誕生日。だから衛に連絡が取れないのではない
かと島谷専務に報告。
 有紀は明から、衛は病院にいると聞いた。下柳は、考えすぎでは?
と言う。

 島谷専務は、今まで美沙が衛に行ってきたことを考えると、あなが
ち考えすぎとも言えない、と言う。

 下柳は更に、美沙の本当の名字は『香田』だと報告。『相原』は死
んだ恋人の名字だと。
 島谷専務に反応がある。
 でも、有紀が「どうかしたの?」と聞くと、「なんでもない」と島
谷専務。


 帰宅した美沙は、衛がいなくなっているのを知ると、「ウソつき」
と言う。


 刑事は、亘を刺した男が、二日前に出所したことを知る。


 刑事は明を訪ね、美沙について知っていることを話して欲しいとい
う。
 明は今まで何度も衛が警察に相談したのに無視していたと抗議。
 刑事は美沙を疑うだけの証拠が無くて、と言い訳する。


 島谷専務はロッカーのカギを開け、ファイルを取りだし、ページを
繰る。
 島谷専務が手を止めたページには、『長女・美沙誕生』と書かれて
いた。


 美沙は、ワインに錠剤を入れる。
 机の上にはローソクを立てた小さなケーキ。
 美沙は亘の写真に、「結局2人きりだね」と語りかけると、写真立
ての裏を開け、下の写真を取り出す。
 『聖ローズ協会 ひかりの家』という札のかかった門柱の脇に断つ
少女。
 『コーダベーカリー』という店の前に立つ夫婦と抱かれた乳児。
 「どうしてわたしを愛してくれた人は死んでしまうんだろうね。ひ
かりなんて見つからないよ」と美沙。

 美沙がワイングラスを口に運ぼうとした時、ドアがガタガタと鳴り、
人が入ってくる。衛だった。
 衛は、病院へ行っていただけで、逃げたわけではない。他の人にも
会っていないし、美沙のことも話していない。本当に美沙を守りたい。
もう約束は破らない、と言う。

 「どうして、戻ってきたんですか?またわたしに復讐させたいんで
すか!?」と美沙。


 有紀は明に、衛は病院にいない。昼間ちょっと立ち寄っただけ。何
があったのか?と責め寄る。
 下柳は、明が衛の辞表も持っていた、と責める。

 明は、衛が自分で解決すると言っていた。辞表も島谷専務に渡せる
わけがないから持っていた、と言う。
 下柳は、明が本当は衛がどうにかなればいいと思っているのでは?
と言う。だから美沙の家の前にも行ったのではないのか?と。
 明は、今まで衛を目の敵にしていた下柳が急に衛を心配するのはな
ぜか?一年前の事件にも関係があるのか?と聞く。

 2人のやりとりに、不信感を覚える有紀。


 衛は亘の歌を示して、美沙に、亘は美沙に新しい生き方を見付けて
欲しいと思っているのではないか?と言う。


 有紀から衛への電話。
 衛は有紀を諦めさせる。せめてきれいな別れ方をしたい、と。

 有紀は衛に辞表のことを聞く。
 衛は自分の意志で書いた。もう有紀とは会わない方がいい。島谷専
務にも有紀からよろしく伝えて欲しい。もう会社にはこれ以上迷惑を
掛けられない、と一方的に言って、電話を切ってしまう。


 衛は美沙に、小さい時に父親が死に、自分はそうなりたくなくて、
人一倍安全に気を遣い、今の会社にも入った。そして幸せにありつい
たと思ったけど、自分を守ることが人を傷つけた。美沙は自分を生き
る理由にしたいと言ったけど、別の生き方もあるのでは?と言う。

 「もう楽になりたい。今更生きて何になるの?両親が亡くなり、亘
に会うまで1人ぼっち。その亘も、もうわたしを愛する人は写真の中
にしかいない.....」と美沙。
 「君は彼が死んだ後も1人で生きてきたじゃないか」と衛。
 「亘の借金だけでも返そうと思ったけど、もう疲れました。本当は
亘の一周忌の日、死のうと思いました。あなたに出会わなければ。だ
からわたしのことなんて気にしないで下さい」と美沙。
 「でも、1人でも生きてきたから、彼にも会えたんじゃないか。本
当は君も生きる理由を見付けたかったんじゃないか?君にとって彼が
光だったように、彼にとっても君は光だったんじゃないのか?」と衛。
 「じゃあ、どうして死んだんですか?」と美沙。
 「光を見失ったからじゃないか」と衛。
 「どうして光を見失ったんですか?」と美沙。
 「あまりにつらい現実があったからじゃないか?」と衛。

 美沙の目つきが変わる。
 「どうして、辛いことがあったんですか?」と美沙。
 「ボクに出会ったから」と衛。
 「それだけですか?」と美沙。
 「ボクが約束を守らなかったから」と衛。
 「なのになぜ、あなたは生きているんですか?」と美沙。
 「ボクが死ねば満足なのか?でもボクは自らは死ねない。そんなに
言うなら君の手で殺してくれ」と衛。

 「できないとでも思ってるんですか?」と言うと美沙は包丁を手に
取り、衛に向かっていく。
 しかし、刺す直前で、ガクリと膝をつき、「亘、ごめんね。生きて
いる時も新出からも、何もできなかった」とつぶやく美沙。
 「本当はわたしもわかっていたのよ。もうあなたを解放してあげる
わね」と言って美沙は出ていこうとする。

 衛は美沙を引き留めようとするが、足の痛みに顔をしかめ、美沙を
止められない。

 美沙は部屋を飛び出し、踏切を渡っていってしまう。
 衛が痛い足を引きずりながら、下まで下りると、有紀と下柳がいた。
 有紀は衛に抱きつき、心配していたという。

 でも衛は有紀から離れ、「1人にしちゃいけないんだ」と行く。
 ガクリと膝をつく有紀。

 衛はタクシーに乗る。

 タクシーに乗っている美沙の携帯に衛からの着信。

 衛はタクシーを急がせる。


 下柳は、街中で、亘を刺した犯人とすれ違い、ハッとする。


 美沙は、あの横須賀市の海岸にある埠頭に立つ。


寸  評  心理学的に、衛のような状況になるということは、頭では理解で
きなくもないです。
 でも、心情的には、衛は歯がゆいです。美沙が諦めたのだから、そ
のまま放っておけばいいではないですか。
 結局、自分と関わったすべての人を救うことなんてできないのです。
衛は、安全といっても、結局は八方美人的な生き方をしているだけな
のでしょうか。
 もっと本音を言え!といいたくなります。

 このドラマも折り返し地点を迎え、島谷専務と無くなった美沙の両
親・香田夫妻との関係が明らかになっていくのでしょうか。楽しみで
す。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 テレビ番組は、レコーダーやビデオに1週間分ぐらいをあらかじめセットす
るために、テレビ番組の雑誌を使って、チェックしています。
 コストパフォーマンスがいいので、月刊誌を買っています。
 先日3月号を買いました。春ドラマの先取り紹介が掲載されていました。
 それをつらつらと眺めていたら、また、続き物が多いですね。
 『エースをねらえ!』に続いて、『アタックナンバーワン』をやりますが、
少女スポ根に続いて、少年ものはあるのでしょうか?
 子供時代にあまりマンガを読んだり、アニメを見たりができなかったのでよ
くわからないのですが、『巨人の星』とかが有名ですよね。
 あと、『エースをねらえ!』はドラマに合わせて、マンガもコンビニで復刻
されていましたね。今回の『アタックナンバーワン』も復刻されるのでしょう
か?
 先日、なんのきっかけだったかは忘れたのですが、会社の昼休み、『キャン
ディー・キャンディー』が話題になっていました。こういうアニメもドラマ化
したいと思っている局はあるのでしょうか?その時に、今茶髪や金髪にするの
も目を青や緑にするのも簡単だから、宝塚のように『外人さん』になるのでし
ょうか?それとも、ドラマは日本と日本人にしてしまう?(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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