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タイトル:Daily Drama Express 2005/02/16 87% (6)  2005/02/22


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/02/16 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 87%−私の5年生存率−
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 小谷晶子(夏川結衣)
 黒木陽平(本木雅弘)
 宇月寅蔵(橋爪功)
 宇月薫 (酒井若菜)
 杉山紘一郎(古田新太)
 剣崎護 (渡辺いっけい)
 寺田弓子(杉田かおる)
 小谷蒼太(川口翔平)
脚  本 秦建日子

あらすじ  第七回 心と共に生きる・・・・明日への涙

 手術前日の夜、明日の手術の為の準備と確認を行っている。
 そこには医院長に説得された江梨子(相川七瀬)もいた。
 薫(酒井若菜)は専門的な言葉についていけず、話を止めては説明
を受けなければわからない。
 手術室の最終チェックも薫がしていたが江梨子に手直しされ手厳し
く言われる。
 落ち込む薫。

 晶子は緊張からかなかなか寝付けなかった。
 二人部屋には、女子高生のひとみも同室していて静かに寝息を立て
ている。

 −翌日 手術日−

 朝、ひとみは晶子に話しかける。「緊張してる?」
 手術に不安はないが、息子の蒼太が気になって仕方がない晶子。
 今回の病気のことも言わないつもりでいるが、それが果たして正し
かったのか・・・と話す。

 「子供いるんだ。」
 「うん。」
 「いくつ?」
 「9歳」
 「へぇ・・いいな。私も産みたい・・・」
 「え?」
 「手術上手くいくよ。すぐ家に帰れるって!」
 「ありがとう。」


 いよいよ手術が始まった。麻酔を打たれ徐々に意識が遠のいていく。
 手術は進み、体にメスを入れた瞬間、陽平は思わず後ずさりして一
時中断する。
 その目には大粒の涙が・・・
 あわてるスタッフの中で、江梨子だけが落ち着きそっと涙を拭く。

 「なんで・・・なんで今頃・・・」
 陽平はそう言いながらも涙をとめる事が出来なかった。


 4年前、百合の葬儀の時、悲しみの中、母友恵は終始泣き続けてい
た。
 参列者が焼香に並ぶ中に同僚の医者達がささやくのが聞こえる。
 「意外と平気そうだな・・・まわりはぼろ泣きなのに・・・」
 「奥さん自分で殺しちまったのにな・・・」
 医者達を注意しながらも、杉山は感情を出さない陽平が気になる。

 ぼんやりとしている陽平に晶子の目が覚めたと看護婦が知らせに来
る。
 我に返り、病室へと向かう。

 「ご気分はいかがですか?3時間前に手術は終わりました。腫瘍は
すべて切除しました。リンパ節にも転移は認められませんでしたので、
予定通り乳房温存術のみで行いました。」
 「私、助かったんですね。夢じゃないんですね。手術、無事終わっ
たんですよね。」
 「はい、手術は無事に終了しました。」
 「良かった。先生は命の恩人ですね。本当にありがとうございまし
た。」
 「大事なのはこれからです。定期健診は欠かさず、きちんと再発の
リスクを管理していきましょう。」


 薫は落ち込んでいた。手術中も足手まといになり麻酔科医に看護婦
の仕事までさせてしまった事を・・・
 江梨子は術後陽平に聞いた。
 「何を思い出してたんですか?」
 「いや・・・」
 「どうせなら、4年前に見たかったです。その涙・・・」

 陽平は医院長に呼ばれる。
 手術中に涙が止まらず幾度か中断してしまい患者に迷惑をかけた事
を医者として資格がないと医院長に言われ、宇月医院を辞めて欲しい
と言われる。


 7日後、晶子は仕事に復帰していた。
 剣崎(渡辺いっけい)に、200万円を受け取ったところを見られ
て見苦しいところをお見せしましたと、詫びるが剣崎はしらを切って
くれ何も知らない事にしてくれた。

 薫は宇月医院長の紹介状を手に、聖和医大の看護婦として心機一転
がんばる事を決意する。
 宇月医院長はひとみの主治医は杉山の後輩で、聖和医大から週に何
回か派遣される三沢に見てもらおうとカルテを渡す。
 カルテを見た三沢は思わず目を見張る。
 「担当する以上、ベストを尽くしてください。」
 「え・・・でも、これ・・・」
 「期待しています。」
 ひとみと話そうと部屋にやってきた三沢にそっけない態度のひとみ。
 陽平がやめてしまった事を知り、部屋から出て行ってしまった。


 晶子はたまった家事をこなし、快気祝いをしてくれると言う弓子と
真奈美のために腕によりをかけて料理を作る。
 乾杯をし、弓子に借りたお金を返し、料理に箸をつける3人の前で
蒼太は、
 「最近弓子の手抜き料理か、黒木んちのやたら薄味の飯ばっかでさ
・・・なんかすげえうまい。」と言った。
 驚き問いただすと、晶子の入院中何回か陽平の家へご馳走になりに
行っていたらしい。
 「あいつさ、本気だって言ってたよ。母ちゃんの事。」
 「えーー!?」声をそろえて驚く3人。
 「なんか向こうはすげえ盛り上がってるよ、黒木の母ちゃんなんか
おれのこと完全孫扱いだし・・・」
 「晶子さんいつの間にそんなの事になってたんですかぁ?」と真奈
美。
 「なってないよ。なってない。」
 だが、弓子までが一緒になってその気なり、だんだん盛り上がって
きた晶子は明日、お礼がてら行ってみることにした。


 次の日、陽平の家を探し当てた晶子はあまりの豪邸に緊張しながら
インターホンを押した。
 出てきたのは友恵で晶子の事を蒼太の担任の先生だと思い込み、
 「蒼太がいつもお世話になっています。」とお礼を言ってきた。
 そうではなく陽平に用事があると言うと、
 「やっと休みが取れましたので、新婚旅行に行ってます。」と言う。
 蒼太の母親だと言ったはずなのに、最後まで担任の先生だと思い込
む友恵に首をかしげる晶子。

 勝手に盛り上げてその気にさせてしまったと弓子は謝り陽平に奥さ
んがいた事は残念だけどこれからも一緒にがんばろうと言ってくれた
んだから、いい先生だよ、心強いよ、と励ましてくれた。
 手術は成功しても再発と言う言葉に怯えて過ごさなくてはならない
現実に晶子も少し現実逃避したかったのかもしれない。
 改めて、弓子に励まされ、心を強く持って病気と闘う事を決意する。

 定期健診で宇月医院に現れた晶子は陽平がやめた事を知らされる。
 そこで何もかもを知る事になる。
 医院長が陽平の奥さんは末期の乳がんで手術も不可能な程の進行だ
ったが夫に手術してもらいたいと言う百合の気持ちを大切にしたかっ
た陽平は手術をする事になったが、亡くなってしまった事。
 晶子の手術がそれから4年ぶりの手術であった事、を話してくれた。

 病院を飛び出し陽平の家へ向かうが思い留まり街を歩いているとこ
ろを陽平がタクシーの中から偶然見かける。
 晶子を追いかけ二人は話をする。

 「先生、今日は私の定期健診の日です。」
 「結果はどうでしたか?」
 「まだ見てもらってません・・・」
 「どうして・・・」
 「手術が終わったらそれで終わりですか?これからまた私は闘って
いかなきゃならないのに・・・体張って頑張っていかなきゃならない
のに・・・あとは一人でどうぞですか?そんなのひどくないですか?
そんなのあんまりじゃありませんか?」

 不意に涙をこぼす陽平。
 それに気づき、驚く晶子。
 「え?・・・あ・・・また泣いてました?」
 「また?」
 「ええ、驚かせてすみません。ここ一週間ずっとこうなんですよ。
気がつくと涙がね・・・悲しいわけでもないのに。4年間ずっと泣い
てなかったからかな。実はあなたの手術中にも泣きました。手術は結
果的には成功でしたけど、ぼくが泣いたせいで時間がかかってしまい、
あなたの体にも負担をかけてしまいました。医者にとってあるまじき
行為です。」
 「だから医者を止める・・・そういうことですか?」
 「できる事なら・・・でも、許してもらえないですよね。」
 「・・・・・」
 「金沢に行ってたんです。4年前、妻と手術が終わったら新婚旅行
に金沢に行こうと約束していました。旅をしながら考えてました。ぼ
くは医者を止めるべきだ。医者失格だって。でも妻は止めるなって言
うんです。その意見をずっと変えてくれないんですよ。考えてみれば
当たり前のことなんですけど。死んだ人間が今さら考えを変えるはず
がない、医者を止めるなって言ったけど、そろそろ許してやろうかな
・・・なんて言うはずがない。死んでるんだから・・・・妻はもう死
んでるんだから・・・4年前にぼくがこの手で・・・。」

 そっと手をほほに差し伸べ、とめどなく流れる涙を拭う晶子。
 「あの・・・どうしてあなたの手がぼくのほほに?」
 「私にもわかりません・・・。」
 そう言った晶子の目も涙で潤んでいた。見つめ合う二人。

 そこへ、陽平の携帯が鳴る。
 三沢からだった。担当の患者、ひとみが飛び降りたという知らせだ
った。驚く陽平。
 二人はタクシーで病院へと向かう。
                          第7話へ


寸  評  自信過剰気味で患者側の立場に立てていない三沢にはまだまだ医
者として必要なものを身につけなければならないと、杉山は考え宇月
医院に足を運ぶよう指示してきました。
 きっとこれからひとみの主治医として宇月医院で学ぶ事によって、
町医者でしか経験できない何かを得ていくんでしょうね。
 陽平を辞めさせたのも、妻を亡くしてから一度も手術をしない陽平
と、手術する事で変化していく陽平の心の中を宇月医院長はすべてわ
かってくれたうえでのやさしさなんですよね。
 このドラマを見ていて言葉の裏側にあるやさしさってものを知る箇
所が多くてとっても深いなぁ・・・と思いました。

執 筆 者 タッキー(futagochan2525@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 2年生の双子の息子達は1年生から少年サッカーチームに入団し、毎週土日
サッカーの練習に行っています。
 サッカーって基本的に冬のスポーツなんですよね。
 なので試合はこの寒い寒い冬に集中します。2月なんて毎週試合でその度に
保護者は当番を交代でやり、お弁当を作り、温かい飲み物を与え、寒空の中ま
る一日見守っています。
 うちには2歳の息子もいるので、お兄ちゃんに振り回されて鼻水をたらし真
っ赤な顔をしながら付き合ってくれてます。
 スポーツウェアーなんて見向きもしなかった私ですが、最近ベンチコートや
ら、スエットやら、ジャージ、防寒具といった物が家の中にあふれています。
こんなお兄ちゃんを当たり前のように見ている三男もきっとサッカーがしたい
と言ってくるんだろうなぁ・・・
 はぁ・・・おしゃれでファッショナブルなママからはほど遠く、体育会系の
母へと変貌していく自分が恐ろしい今日この頃です。(タッキー)

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