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タイトル:Daily Drama Express 2005/02/15 救命病棟24時 (6)  2005/02/22


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/02/15 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル 救命病棟24時
局  名 フジ系
放映日時 火曜21時
キャスト 進藤一生(江口洋介)
 小島楓 (松島菜々子)
 寺泉隼人(仲村トオル)
 黒木春正(香川照之)
 大友葉月(MEGUMI)
 佐倉亮太(大泉洋)
 河野純介(川岡大次郎)
 河野和也(小栗旬)
 磯部望 (京野ことみ)
脚  本 福田靖

あらすじ  第6話「愛する人を失うという事」

 東都中央病院高度救命救急センター。小島楓(松島菜々子)の婚約
者加賀裕樹(石黒賢)の容態が急変し進藤一生(江口洋介)は懸命の
処置を行う。電気ショックを与えるが反応がない。PCPS(人工心
肺装置)の修理は午後からでまだ使えないため、進藤は必死で心臓マ
ッサージを続ける。加賀の手を握り「死なないで」と泣き叫ぶ楓。処
置を始めて45分たったが加賀の意識は戻らない。やがて心停止。死
を受け入れられない楓は「結婚するんでしょ。目を開けて」と進藤に
代わってマッサージをする。

 加賀は死亡し救命センター内には重苦しい空気が流れている。医局
ではPCPS(自動心肺装置)が修理されている。小島楓(松島菜々
子)の婚約者加賀裕樹(石黒賢)の容態が急変し亡くなる。霊安所は
遺体でいっぱいのため加賀の遺体を収容する場所がない。楓は5F会
議室に加賀の遺体を納め付き添う。心配して楓の様子を見に行く進藤
一生(江口洋介)はドアを開けるのをためらう。救急コールが鳴り、
井坂千秋(田村たがめ)が進藤を呼びに来る。その声に楓が会議室か
ら出て来る。初療室に入った楓は淡々と患者の処置を行う。

 医局。楓が岡山に住む加賀の父利明(高松英郎)電話をし加賀の訃
報を告げる。急に容態が悪化し心肺停止、楓は加賀の亡くなった時の
状況を説明し自分がついていながら死なせてしまったことを詫びる。
利明は遺体を引き取りに行きたい、顔を見ないうちに荼毘に付すのだ
けはやめてほしいと頼む。楓は利明が遺体を引き取りに来るのは無理
なので自分が何とかすると約束する。利明は楓の気持ちを察して「大
丈夫かの」と尋ねるが楓は大丈夫と気丈に答える。電話のやりとりを
聞いていた進藤が加賀を何とか東京から出すしかないと言う。

 医局。医局長の黒木春正(香川照之)が進藤に自分がもっと早く
PCPSを修理させていれば加賀は死なずにすんだのではないかと嘆
いている。進藤は自分が1年間いたアフリカでは最新医療機器はなか
った。加賀の死は震災によるものと言い、「自分たちの無力さを受け
入れて死を受け入れる時しかない時もあると思います」黒木は今の楓
にそれができるか?と心配している。進藤はわからないと答える。
 避難所で引き続き支援活動を続けている代議士寺泉隼人(仲村トオ
ル)。寺泉の支援活動がテレビで放映されたことにより、避難所に支
援物資が集まるようになった。
 閑散としていた避難所にも物資が豊富にあることから被災者たちの
数が格段に増えている。寺泉は秘書の青木に被災者を自分の支持者だ
と思ってどんなに些細な訴えでも聞くようにと耳打ちする。寺泉は足
りない物があれば自分に言ってくださいとパフォーマンスも忘れない。

 医局。楓は民間の救急車の会社に遺体の搬送を頼むが、怪我人・病
人が優先と断られる。

 研修医河野純介(川岡大次郎)の弟和也(小栗旬)はボランティア
のリーダーとして救命センターを手伝っているが、ボランティアの中
の一人の青年谷垣がトイレ掃除に文句をつけ仕事を熱心に行わない。
谷垣は水汲みが重くてやってられないと言うので清掃の仕事に変えた
のにトイレは臭いので他の仕事に変えてほしいと言うのだ。谷垣の仕
事を選り好みする態度に和也は腹を立て帰れと言う。二人は言い合っ
ているうちに殴り合いの喧嘩になる。看護師の佐倉亮太(大泉洋)と
純介が喧嘩を止めさせる。

 救命センター廊下の椅子に座り込んでいる和也。救命医日比谷学
(小市慢太郎)が和也に1本の水のペットボトルを差し出す。日比谷
は和也がボランティアの青年を殴った理由を聞く。和也はぶっきらぼ
うにトイレ掃除を嫌がりふざけたヤツだから殴ったと理由を話す。日
比谷はトイレ掃除が喧嘩の理由だったことをおもしろがり、純介のよ
うなに医者になるのかと尋ねる。和也は勉強もしていない自分みたい
なヤツは医者にはなれないと自嘲気味につぶやく。日比谷は「こんな
のが(和也のような劣等生)が医者になったっていいじゃないか。上
が出来がいいからって卑屈になるな弟」と言って去って行く。

 医局。楓は引き続き電話をかけて加賀を運ぶ手段を探しているがま
だ見つからない。進藤が入って来て患者は自分がフォローするので加
賀を搬送する方法を探せと助言する。

 避難所。関西中央放送が避難所の取材に来ている。記者(奥貫薫)
が行政の対応が遅れているのではないか?という疑問を寺泉に投げか
ける。寺泉は役人達は懸命に対処していると答えるが、一向に先の見
えない苛立ちを抱える被災者たちから行政の遅れを指摘する批難の声
が上がる。寺泉に批難の声が上がり始めたのを察してビデオテープ録
画を止めさせるがテープは回り続けている。寺泉を批判する声は大き
くなり寺泉がやっているのはパフォーマンスだという声も上がる。激
昂した寺泉は被災者に向かって「黙れ」と暴言を吐いてしまう。一人
の老婦人が寺泉は今まで被災者のために充分やってくれた、誰かを責
めるのは止めましょうと言う。
 寺泉の怒りは収まらず東京に震災が起こることは予測できたこと、
被災者の中に地震を想定して3日分の食糧を備蓄していた者が何人い
るかと憤る。寺泉は文句を言うのは自分で何もして来なかった奴ばか
り、俺にばっかり頼らずに自分で何とかしろと言ってしまう。寺泉は
自分も被災者で重症の妻のそばにいることもできず、被災者のために
粉骨砕身働いていると述べて、ふと我に返る。ビデオテープは被災者
たちと寺泉のやりとりの一部始終を捉えていた。

 救命センター。楓はICUの患者を以前と変わらぬ態度で診ている。
看護師大友葉月(MEGUMI)が「小島先生辛さなんて見せないん
ですね」と先輩看護師の千秋に話し掛けると千秋が「あそこまで強い
なんて思わなかった」と答える。救命センターに患者が搬送される。
進藤は救急車が広島から応援に来たものと知り、いつ広島に帰るかを
聞いている。

 娘千尋(福田麻由子)のいる救命センターに来た寺泉。秘書の青木
はビデオテープで避難所で暴言を吐いた寺泉の様子が流れたら政治生
命に関わるから謝ろうと説得する。寺泉はニュースで流れても平然と
していればいいと答える。ICUに行くと千尋が泣いている。そばに
いた磯辺望(京野ことみ)が楓の婚約者が亡くなったと涙ながらに寺
泉に報告する。

 初療室。運ばれた患者を淡々と処置する楓だが、チェストチューブ
をドレンバックにつなぎ血液を流さなくてはいけないことを忘れてい
ることに気がつかない。進藤が楓に指示するが、それでもなお楓は自
分が手順を忘れていることに気付かない。
 進藤が楓に代わって処置を行い、自分が何をしていたか気付いた楓
は呆然として初療室を出て行く。

 医局のテレビ。ニュースで「避難所は今…」というニュースが流れ
る。被災者と寺泉の口論場面はカットされていた。ほっと胸をなでお
ろした青木は病院の外で座っていた寺泉にニュースの内容を報告する。
青木の携帯に放送局の記者から電話が入る。
 携帯は寺泉に代わり記者と電話で話している。記者は寺泉に、ビデ
オに収録した口論場面は放送ネタとしてはおいしいが、国会議員の中
で泥にまみれて被災地を駆け回っているのは寺泉だけ、被災者たちの
中には批難する者だけでなく寺泉を支持する声もあったため、口論場
面を放映しなかったと説明する。記者は今度は寺泉を密着取材したい
と申し出る。「震災の顔になる」と青木は喜ぶが、寺泉は自分がやっ
ているのは底の浅いパフォーマンスでしかないといつもとは違う反応
を示す。寺泉は黒木が医療メーカーの車を救命センターに優先的に来
られるようパトカーで先導してほしいとの要請を断ったことが、加賀
の死亡につながったのではと思い心を痛めていたのだ。

 医局。寺泉は黒木に黒木からの要請を断ったため、加賀の処置が遅
れ死なせてしまったのではないかと言って謝る。黒木はいずれにして
も間に合わなかったので、寺泉のせいではないと答える。

 会議室。楓が加賀の遺体に患者の処置で初歩的な手順を忘れてしま
ったと話している。進藤が入って来て、東京へ応援に来ていた広島の
救急車が帰るので、それに加賀の遺体を乗せて行けるよう頼んだこと
を告げる。進藤は楓に加賀に付き添い岡山へ行きそこで休養を取って
来るように勧める。進藤は自分が妻を無くしたときには何もできなか
ったからと付け加える。

 ICU。純介が楓の患者木村省吾(広田亮平)を診ている。処置を
手伝う望が「小島先生もう帰ってこないんでしょうか?」と話し掛け
る。純介はそれに答えず、黙々と患者に聴診器を当てている。

  岡山に向かう救急車の中で楓は、加賀のもう一度将来のことを話
し合い、楓が幸せになれる良い方法を考えよう言った言葉を思い出す。
楓は加賀からもらった婚約指輪を薬指にはめ、加賀の遺体にかけられ
た布をめくり加賀の顔を見る。楓はようやく涙を流す。


寸  評  自分では受け止められないほどの大きな出来事が起きたとき、人
は簡単に泣けません。生死に関わることでは、技術を持つ医師であっ
ても身内であっても如何ともしがたいことがあります。己の無力さを
思いつつそれを受け入れるしかないという状況は年を重ねれば重ねる
ほど増えてくるものですが、やるせない気持ちが残った第6話でした。

執 筆 者 たま(dorama_last@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 「優しい時間」を第6話にして初めて見ました。テロップを見ていたら脚本
は倉本聰と思っていたら「原案 倉本聰 脚本 吉田紀子」となっていました。
この話だけなのかはわかりません。といっても私倉本作品の熱心なファンとい
う訳ではないので、最後まで全然気が付かなかったのですけど。
 テレビ朝日系で放送している「相棒」(水谷豊主演)が意外に面白かったで
す。
 テレビ朝日は月曜日の「八丁堀の七人」にしろ「はぐれ刑事純情派」にしろ
トレンディ系でない視聴者を狙ったドラマ作りをしているのだなと思います。
 私の住む地方では、週間視聴率で「ごくせん」が「救命病棟24時」を抜い
ていました。こんなに視聴率が良いとシリーズ第3弾もあるのでしょうか?
(たま)

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