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タイトル:Daily Drama Express 2005/02/13 Mの悲劇 (5)  2005/02/20


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/02/13 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル Mの悲劇
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 安藤衛 (稲垣吾郎)
 相原美沙(長谷川京子)
 久保明 (佐々木蔵之介)
 島谷有紀(岡本綾)
 下柳晃一(成宮寛貴)
 中西瞳 (吉岡美穂)
 安藤愛子(浅見れいな)
 安藤礼子(吉行和子)
 島谷専務(伊武雅刀)
脚  本 橋本裕志

あらすじ  第5回

 −− 人は知らぬ間に、多くの人を傷つけているのかもしれない。
    傷つけた側が忘れた過去を、傷ついた側は決して忘れないの
かもしれない。
    ボクが小さな約束を忘れたことが、大きな悲劇を招いていた。

 「どう詫びていいのか.....本当に済まなかった」と深く頭を下げ
る安藤衛(稲垣吾郎)。
 「安藤さん.....もう遅いんですよ」と言った相原美沙(長谷川京
子)の目は、氷のように冷たい。


 バーで。
 「それが復讐の理由なのか!?言いがかりだよ」と久保明(佐々木
蔵之介)。
 「ボクが助けたお礼に行ってれば、相原亘は死ななくて良かった」
と衛。
 「だから何をしてもいいってわけじゃないだろう」と明。
 「それしか、相原美沙には生きる理由がないんだよ.....次にあの
女は何をしてくるんだろう」と衛。


 『相原・香田』と表札の出た部屋で、美沙は亘に、「わうやく思い
出したわよ」と報告。

 衛から電話。
 「どうしたら許して貰えるんだ?お袋の手術が終わったら償えるこ
とはするつもりだ」と衛。
 「いいですね、家族がいて。わたしにも、亘にも、家族はいなかっ
た。お母さんの手術、もうすぐですね。無事に手術、終わるといいで
すね」と美沙。
 「どういう意味だよ!?」と衛。


 妹・安藤愛子(浅見れいな)が病院に着くと、電話が入っている。
美沙からだった。衛が何か言っていたか聞く。
 「美沙さん、本当は彼女の代役だったんですよね。それからトラブ
ルがあって」と愛子。
 「やっぱりそんなこと言って。仕事で大きなトラブルがあって.....
心配なんです。一度あってお話しできませんか?」と美沙。
 「でも、兄は会わない方がいいって.....」と愛子。

 その時衛は、看護師に、美沙が何をするかわからないので、用心し
て欲しいと頼んでいる。
 看護師はどういう危害があるのか、と問う。
 衛は、何があるかわからないが、用心に越したことはない、と尚も
頼む。

 衛の依頼は、母・安藤礼子(吉行和子)の病室に南京錠をつけるこ
とだが、看護師はそんなことするなら、退院して貰う、と言う。

 衛は、美沙の恐さがわかっていないと訴えるが、そこに礼子が検査
から帰ってきて、2人の会話はとぎれる。

 愛子は夕方まで出かけてくるので、それまで礼子をよろしくと衛に
頼む。


 衛と2人だけになると、礼子は衛に何かあったのだろうと問う。


 下柳晃一(成宮寛貴)は明に、衛が異動になって営業に欠員が出た
のだから、自分を推薦してくれ、と懇願する。警備から営業になった
明になら、自分がわかるだろう、と。
 でも明は、衛が大変でそれどころではないと断る。
 下柳は、どうしてそんなに衛のことを気にするのだと、なおも食い
下がる。衛は被害者のふりをしているだけで、本当の被害者は美沙な
のでは?と言う。
 「相原美沙に会ったのか!?」と衛。
 「だったらどうだっていうんです?」と下柳。


 美沙のことを考えて落ち込んでいる島谷有紀(岡本綾)に、下柳が
声を掛ける。
 「晃一の言うとおりだったかもしれないね。疲れちゃった.....」
と有紀。
 「オレがすべてをハッキリさせてやるよ」と下柳。


 礼子は衛に、カギを掛けるより心を開いたら?美沙は悪い人に見え
ないけど、と言う。
 「でも、向こうが心を開かないんだ」と衛。
 「でも、それが衛のせいだとしたら?」と礼子。
 「もっと頑張ったら」と衛。


 美沙の前に取り立て屋が現れる。
 「今月は早かったな。期限二日前だ」と取り立て屋。
 「お金はありません。仕事も辞めましたし」と美沙。
 「なら、なんで連絡した?」と取り立て屋。
 「力を貸して欲しいんです」と美沙。
 「何を考えている?」と取り立て屋。


 美沙が中西瞳(吉岡美穂)を訪ねる。
 瞳は温泉に研修に行くところ。

 瞳は美沙の返済を心配する。そして、衛からとらないように約束さ
せる。
 あさってまで戻らないから、とカギを渡して瞳は出かける。


 美沙から下柳に電話。
 美沙は下柳に、衛は有紀だけでなく、自分とも結婚の約束をした。
そのことを責めると、暴力をふるうのだが、証拠が無くて、責められ
ない、とあの時、訴えていたのだった。

 下柳は、なんやら用意をすると、美沙と今夜なら、と約束をする。
 その様子を明が見ていた。


 愛子は街を歩いているところを襲われ、監禁される。


 衛は夜になっても戻らない愛子を心配して、何度も愛子の携帯に電
話する。


 愛子のバッグを取り立て屋が美沙に渡す。
 美沙は愛子のバッグから携帯を取りだし、電話に出る。
 美沙は、衛にだけ家族がいるのは許せない、と言う。
 狙うなら、自分だけにしろと言う衛に、愛子を取り戻したければ、
自分の部屋に来るように言う美沙。
 衛が部屋を聞くと、自分で見付けるように言って美沙は電話を切っ
てしまう。


 衛は警察署に飛び込み、愛子が美沙に連れ去られたと訴えるが、最
初取り合って貰えない。
 でも、やがて一応手配してみる、ということになる。


 下柳は美沙に、言っていることを信じていいか問う。
 「わたしを疑っているのですか?」と美沙に問われ、下柳は、美沙
を信じる。


 明から衛に電話。下柳が美沙に電話するところを見た、と。


 衛は警備室に、明と下柳を訪ね、美沙と共犯か?と胸倉をつかむ。
 下柳は薄ら笑いを浮かべ、「こうやって彼女にも暴力をふるってい
たんですね。彼女の部屋に、妹さんなんかいませんよ」と言う。

 明が美沙の住所のメモを見付ける。『杉並区高円寺南8−14−3
 パールコート303』

 明と衛はそこへ向かおうとするが、明は2人一緒だと美沙を刺激す
るかもしれないと、衛1人で行かせる。


 衛はタクシーでその住所の近くまで行く。
 『相原』と表札の出た部屋。ノックをするが、誰も出ない。

 ドアノブを引くと、カギは開いている。
 だが、ドアチェーンが掛かっている。
 衛は力ずくでドアチェーンを引きちぎると、室内に飛び込む。

 そこには美沙がいて、出かけるために着替えるから、早く出ていっ
てくれと言う。
 衛が「ここに来たら愛子を解放するって言っていただろう」と、言
って逆上して美沙を揺さぶる。
 その様子を下柳が仕掛けたカメラが狙っている。
 その部屋は本当は瞳の部屋。

 下柳が飛び込んできて、こうやっていつも美沙に暴力をふるってい
たのかと問う。


 愛子はドアが鳴っているのに気付く。
 そっと手を掛けてみると開く。
 そして、去っていく男の後ろ姿が見える。


 衛の携帯に、愛子から電話。
 愛子は監禁されていたという。

 衛は愛子を迎えに飛び出していく。

 その様子に、美沙に対して疑念を抱く下柳だが、美沙は下柳も追い
出す。


 衛は愛子と一緒にタクシーで礼子の所へ行く。
 その途中、警察に、愛子は監禁されていた。礼子が心配なので病院
へ向かうが、その後説明しに行く、と言う。
 刑事は衛が向かっている病院を聞く。
 刑事の前には美沙がいた。

 自分の監禁が美沙のせいなのかと問う愛子に、そうだ、と衛。


 衛と愛子は、礼子の病室に飛び込み、礼子の無事を確認する。
 何があったのか問う礼子に、何もないと答える2人。


 衛が警察に向かおうと病院を出ると、パトカーが止まり、衛は逆に
連行される。


 刑事は衛に、衛が美沙を襲っている(ように見える)映像を見せ、
いくら男女関係があったといっても、これは完全な住居不法侵入で、
婦女暴行だと言う。

 その頃、取調室に付けられたマジックミラーの向こう側では、美沙
が自分を襲ったのは取調室にいる衛だと答えていた。
 刑事は美沙に、変なのにつきまとわれたと同情した後、妹を監禁し
たことを聞くが、びっくりしてみせる美沙。下ろした衛の金は、礼子
の入院費を払った後、残りは衛に返したという。

 いくら衛がはめられたと主張しても信じて貰えない。


 その頃島谷専務(伊武雅刀)の前には、明と有紀がいた。
 有紀が衛はどうなるのだろう?と問うと、警察もバカではないだろ
う、と島谷。

 そこに下柳が来て、もしかしたら自分は間違ったことをしたかもし
れない。いったい、衛と美沙の間に何があったのか、と問う。

 島谷が、一年前のことを語る。
 有紀が衛は罪になることは何もしていないと付け加える。
 下柳は島谷の部屋を出て行き、有紀が追う。

 明は美沙が次に何をするのかを考えると、不安という。


 警備室で下柳は有紀に、イヤな男だと自分のことを言う。
 有紀は自分も衛にひどいことを言ってしまった。下柳をそうし向け
たのは、自分かもしれないと言う。


 刑事が衛に帰っていいという。被害届が無効だったんだ。
 被害届に書いてある住所に美沙はいなかったのだ。
 それを聞いて驚く衛。


 礼子の手術が始まる。


 警察を出た衛の前に、有紀が現れ、「お腹、空いてない?」と心配
する。
 「何も知らなかったから、わたし.....」と有紀。
 「しかたないよ」と衛。
 「マンションまで送ろうか?」と有紀。
 「でも、その前に行かなければならないところがある」と衛。
 「危ない所じゃないよね」と有紀。
 「ああ」と手を振る衛。


 借金取りは美沙に、衛をどうするのか問う。
 「あの人に出会ってしまった以上、もうやめられないんです」と美
沙。

 美沙は衛の電話を受ける。
 そろそろ解放される頃だと思った、と美沙。
 衛は、亘の味わったことを味あわせるのか、と問う。
 美沙は、亘はこの何倍も無実の罪で苦しんだのだという。

 「家族に手を出すのはやめてくれ。ボクには何をしてもいい。償え
ることはする。わけを話してくれ」と衛。
 「言いましたね、何をしてもいいと。あなたに話すことなんてあり
ません」と美沙。


 衛は美沙の部屋と思いこまされたマンションの前に立つ。
 そこに帰ってきた瞳。

 衛は瞳が美沙の友達で、ピアスを買わせたのも、カギを盗ませたの
も美沙、と聞き出す。そして美沙の住所を聞く。
 最初瞳は渋るが、衛の話を聞きたいとの言葉に、「そうですね。美
沙を立ち直らせられるのは、安藤さんしかいないですよね」と頷く。


 衛は教えられた美沙を部屋を訪ねる。
 そして表札を確かめ、呼び鈴を鳴らす。
 でも、応答はない。

 衛は帰ろうとして洗濯機の脇に工具箱を見付け、その中の釘抜きを
手にすると、強引にドアをこじ開け、中へはいる。

 そして亘のトランクの中に、ウェディングドレスとビデオカメラを
見付ける。
 ビデオを再生する衛。
 2003年3月22日、亘の誕生日。
 亘はこの曲を音楽プロデューサーに披露することになったと、美沙
とはしゃいでいる。

 ビデオを再生しながら衛は日記を手にし、中をめくる。

 ビデオの中の亘は、「香田美沙さん、オレがデビューできたら、相
田美沙になってください」と申し込む。
 「もう一回言って」とビデオの美沙。
 「美沙さん、結婚して下さい。オレの家族になって下さい」と亘。
 「ありがとう、亘。わたし、1人じゃないんだよね。ずっと亘とい
るんですよね」とビデオの中の美沙は、涙ぐむ。

 衛がショックを受けていると、美沙が入ってきて、「見たんです
か!?わたしと亘の想い出を勝手に」と言う。
 「教えてくれないか?ボクはどうしたいい。君が失ったものがあま
りに大きくて、どうしたら砂浜で笑っていた頃の、何もかもが明るく
見えていた時の君に戻るんだ?どうしたら君を救えるんだ?」と衛。
 「あなたが.....苦しむことだけがわたしの救いです。出ていって
下さい.....出ていって下さい!!」と美沙。

 衛は力無く立ち上がり、出ていく。

 美沙は部屋で涙を流す。

 心ここにあらずで歩いていた衛は、アパートの外階段を踏み外して、
一番下まで落ちて動かない。

 大きな音に、美沙は部屋の外に出て、階段の下で動かない衛を見る。


寸  評  美沙の秘密は、これで大体出尽くしたのでしょうか?
 不思議なのは、衛が美沙のために償おうとしていること。
 本当ならば、ここまでひどいことをされまくったのだから、逆に美
沙に仕返しを始めるところでしょう。
 世間には不運に見舞われる人もいるでしょう。でもそれで証言して
くれなかったからって恨まれていたら.....

 衛の自分はどんな償いもする、というのは心理学で言うところの、
被害者がその加害者に対して同情してしまう、というのでしょうか?

 次回予告で衛は生きていて、美沙にベッドに縛り付けられていまし
たが、どうなるのでしょうか?

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 今回、学校もので小学校から大学(大学院?)まで揃っていますね。
 小学校は『みんな昔は子供だった』、中学校は『3年B組金八先生』、高校
は『H2』、『ごくせん』、そして大学というべきか大学院というべきかで
『不機嫌なジーン』ですね。
 連続ドラマに学園者は定番ですが、ここまで揃うのは珍しいですね。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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